JPH07303991A - 780MPaまたは960MPa鋼のサブマージアーク溶接用ワイヤおよびボンドフラックス - Google Patents

780MPaまたは960MPa鋼のサブマージアーク溶接用ワイヤおよびボンドフラックス

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JPH07303991A
JPH07303991A JP10017494A JP10017494A JPH07303991A JP H07303991 A JPH07303991 A JP H07303991A JP 10017494 A JP10017494 A JP 10017494A JP 10017494 A JP10017494 A JP 10017494A JP H07303991 A JPH07303991 A JP H07303991A
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steel
mpa
flux
wire
submerged arc
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JP10017494A
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Ryuichi Motomatsu
隆一 元松
Nobuyuki Ohama
展之 大濱
Nobuaki Tobishima
伸昭 飛嶋
Tadashi Kasuya
正 糟谷
Yukihiko Horii
行彦 堀井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 780MPa鋼および960MPa高張力鋼
のサブマージアーク溶接用ワイヤおよびフラックスに関
し、予熱、パス間温度を低減でき、溶接作業性が良好
で、かつ靱性が良好な溶接部を得る。 【構成】 (1)V、C、Si、Mn、Ni、Cr、M
o、Nを780MPa鋼および960MPa鋼に見合っ
た適正量含有し、かつ特定式による炭素当量(Ceq)
が780MPa鋼および960MPa鋼に見合った適正
値であるワイヤ。 (2)V、SiO2 、CaO、MgO、Al2 3 、C
aF2 、CO2 、Li、Siに加えてAl、Mn、T
i、Mgの少なくとも1種またはMgF2 MnF 2
少なくとも1種あるいはこれら両者を適正量含有するボ
ンドフラックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械、橋梁、建築、土
木および海洋構造物などの分野において、各種建造物に
用いられる780〜1000MPa鋼のサブマージアー
ク溶接用材料に係わり、詳しくは厚板を多層溶接した溶
接金属の耐低温割れ性を改善するサブマージアーク溶接
用ワイヤおよびボンドフラックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、橋梁、建築および海洋構造物の大
型化が進み、780MPa鋼や960MPa鋼が適用さ
れてきている。ここで言う960MPa鋼とは引張強度
が880〜1000MPa程度の高張力鋼を総称したも
のである。780MPa鋼や960MPa鋼などは高強
度を得るために、Ceqを高く設計するが、これら78
0MPa鋼や960MPa鋼などのサブマージアーク溶
接においては、低温割れが発生することが知られてい
る。
【0003】低温割れの発生要因としては、溶接部の硬
化、拡散性水素量、溶接部材の拘束度などがあるが、特
に溶接金属中の拡散性水素量の影響が大きいことが知ら
れている。この低温割れを防止する手段としていくつか
の方法が見出されているが、この中で、従来から最も一
般的に用いられ、かつその防止に最も効果がある方法
は、母材を予熱し、パス間温度を高くし、かつ後熱をす
る方法である。この方法は、溶接部の冷却速度を緩やか
にして、溶接部に硬いマルテンサイト組織が生成するの
を軽減する効果と溶接部の拡散性水素の放出を促進させ
る効果および残留応力の発生を緩和する効果がある。こ
れらの効果を得るための予熱、パス温度は780MPa
鋼では一般には100℃以上、960MPa鋼では一般
には125℃以上が採用され、高いものでは200℃に
も達する。このような高い予熱、パス間温度は、溶接作
業を著しく困難にする上、溶接施工費の急増を招くた
め、予熱、パス間温度を低減できる耐割れ性の優れた溶
接材料の開発が要望されている。
【0004】また、このような780MPa鋼や960
MPa鋼においても、従前より低いCeqとなるように
成分を調整し、かつ適正な圧延、熱処理で、従前鋼より
予熱、パス間温度を約50℃程度低減できる、いわゆる
TMCP鋼を適用することが検討されてきている。これ
ら鋼板に組み合わせる点からも予熱温度を低減できる耐
割れ性の優れた溶接材料の開発が要望されている。
【0005】780MPa鋼や960MPa鋼のサブマ
ージアーク溶接においては、水素に起因する低温割れを
防止するために溶接金属中の拡散性水素量を極力低減す
ることを目的に、金属炭酸塩を多量に含有したボンドフ
ラックスが一般的に適用されている。780MPa鋼の
サブマージアーク溶接方法として、本発明者らは、先に
特開平3−52796号公報において、SiO2 、Ca
2 、金属炭酸塩を適正範囲添加し、かつSi、Mn、
Al、Tiを限定したボンドフラックスと、Si、Nを
充分低くし、炭素当量(Ceq)が適正範囲にあるワイ
ヤを組み合わせる溶接方法を提案した。
【0006】また、本発明者らは、さらに特開平5−2
12583号公報において、ワイヤおよびフラックスの
組成の両面から検討し、金属炭酸塩および脱酸剤を比較
的多く含み、SiO2 とCaF2 を制限し、さらに弗化
物としてMgF2 、MnF2の1種または2種含んだボ
ンドフラックスと、780MPaの強度が得られる合金
量を含みかつ、SiとNを極力低くしたワイヤを組み合
わせて溶接し、低Si−低N−低酸素の溶接金属とする
ことにより、拡散性水素量も少なく、低温で高靱性で良
質な溶接部が得られる溶接方法を提案した。
【0007】また、本発明者らは、特開平4−3395
92号公報において、780MPa鋼の溶接で、SiO
2 、CaO、MgO、Al2 3 、CaF2 、CO2
Liを特定値にし、かつ特定のCeq値の鉄合金を特定
値含有し、高能率で良好な靱性が得られるフラックスを
提案した。さらに、本発明者らは、特開平4−3618
94号公報において、780MPa鋼の溶接で、SiO
2 、CaO、MgO、Al2 3 、CaF2 、CO2
Liを特定値にし、かつ特定粒度の鉄粉とSi、Mnの
1種または2種とNi、Cr、Moの1種または2種以
上の合金粉特定量含有し、鉄粉と合金粉を特定のCeq
値になるよう調整して、高能率で良好な靱性が得られる
フラックスを提案した。
【0008】また、本発明者らは、特願平5−2937
94号において、960MPa鋼のサブマージアーク溶
接方法として、SiO2 、CaF2 、金属炭酸塩を適正
範囲添加し、かつSi、Mn、Al、Tiを限定したボ
ンドフラックスと、Si、Nを充分低くし、炭素当量
(Ceq)が適正範囲にあるワイヤを組み合わせる溶接
方法を提案した。
【0009】また、特定の元素を添加することによって
予熱、パス間温度を低減する技術思想としては、例えば
VやNbを利用する方法がある。VやNbを利用する技
術思想は、溶接金属中に析出物が形成されることにより
拡散性水素をトラップする効果を利用するものであり、
この効果により割れに関与する拡散性水素量を減少でき
る効果を期待するものである。特にVに関しては、その
効果は既に研究例が報告されている。例えば、酒井等
(「鉄と鋼」、Vol.72(1986)、No.9、
p1375)は、V含有量を変化させた鋼材の水素放出
速度を測定し、Vが多い鋼材ほど水素のトラップ効果が
大きいことを報告している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平3−5
2796号公報および特開平5−212583号公報に
おいて提案したサブマージアーク溶接方法は780MP
a鋼用であるが、予熱、パス間は100℃以上が必要で
ある。また、特願平5−293794号において960
MPa鋼用として提案したサブマージアーク溶接方法お
よびフラックスは、いずれも予熱、パス間は125℃以
上が必要である。
【0011】以上のように、780MPa鋼または96
0MPa鋼のサブマージアーク溶接においては靱性向
上、高能率の点からは検討がなされてきているが、予
熱、パス間温度の低減の観点からは充分検討されていな
いのが実状である。また、「鉄と鋼」、Vol.72
(1986)、No.9に記載されているトラップ効果
は、Vが0.25%以上の場合において初めて効果があ
り、0.1%添加では無添加と殆ど差がなく、本発明と
有効範囲が一致しない。また、このトラップ効果は、成
分系がC:0.14〜0.15%、Cr:2.0〜3.
0%、Mo:0.9〜1.0%と本発明とは本質的に異
なる成分系の鋼材で確認された効果であり、この水素ト
ラップ効果を予熱、パス間温度を低減する手段として7
80MPa鋼用または960MPa鋼用のワイヤおよび
フラックスに利用できることを示唆する記載はない。
【0012】本発明は、780MPa鋼または960M
Pa鋼の溶接において、予熱、パス間温度を低減でき、
耐低温割れ性の優れた780MPaまたは960MPa
鋼サブマージアーク溶接用ワイヤ、および780MPa
またはび960MPa鋼サブマージアーク溶接用ボンド
フラックスを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明者らは、拡散性水素量を低減する方法以外で
予熱温度を低減しても低温割れが防止できるサブマージ
アーク溶接材料を開発すべく研究を重ねた結果、従来か
ら主に高温強度特性を向上させるために添加使用されて
いるVを溶接金属中に特定量含有させることによって、
溶接金属中の水素を吸蔵させ、かつ微細炭化物を生成さ
せて溶接金属中の炭素を固定することによって炭素によ
る割れ感受性を低下させることができ、これにより耐割
れ性が向上するとの知見を得た。
【0014】すなわち、本発明の要旨とするところは、
下記のとおりである。 (1)全ワイヤに対し、重量%でVを0.05〜0.2
5%含有することを特徴とする780MPaまたは96
0MPa鋼用サブマージアーク溶接用ワイヤ。 (2)全ワイヤに対し、重量%(以下同じ)でC:0.
01〜0.12%、Si:0.01〜0.15%、M
n:1.00〜2.40%、Ni:0.50〜3.50
%、Cr:0.30〜1.00%、Mo:0.30〜
1.00%、N:0.0050%以下で、下記式(1)
で示す炭素当量(Ceq)が0.40〜0.62%であ
ることを特徴とする前記(1)記載の780MPa鋼用
サブマージアーク溶接用ワイヤ。
【0015】(3)全ワイヤに対し、重量%で(以下同
じ)C:0.01〜0.12%、Si:0.01〜0.
15%、Mn:1.00〜2.40%、Ni:1.50
〜4.50%、Cr:0.85〜1.60%、Mo:
0.55〜1.20%、N:0.0050%以下で、下
記式(1)で示す炭素当量(Ceq)が0.58〜0.
72%であることを特徴とする前記(1)記載の960
MPa鋼用サブマージアーク溶接用ワイヤ。
【0016】Ceq=C+0.09Si+0.08Mn
+0.06Ni+0.11Cr+0.14Mo+0.2
2V……(1)(但し、各成分は重量%) (4)全フラックスに対し、重量%でVの酸化物または
合金をVに換算して0.10〜0.70%含有すること
を特徴とする780MPaまたは960MPa鋼サブマ
ージアーク溶接用ボンドフラックス。
【0017】(5)全フラックスに対し、重量%(以下
同じ)でSiO2 :8〜16%、CaO:9〜18%、
MgO:12〜25%、Al2 3 :15〜28%、C
aF 2 :9〜21%、金属炭酸塩:CO2 に換算して5
〜10%、Li炭酸塩またはLi弗化物:Liに換算し
て0.05〜1.0%、Si:1.0〜4.5%を含有
し、さらにAl、Mn、Ti、Mgの少なくとも1種を
Siも含めた合計で1.5〜6.5%含有することを特
徴とする前記(4)記載の780MPaまたは960M
Pa鋼サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。
【0018】(6)全フラックスに対し、重量%でMg
2 、MnF2 の少なくとも一方を2〜10%含有する
ことを特徴とする前記(5)記載の780MPaまたは
960MPa鋼サブマージアーク溶接用ボンドフラック
ス。
【0019】
【作用】以下に、本発明を作用とともに詳細に説明す
る。本発明者らは、まず780MPa鋼のサブマージア
ーク溶接金属において溶接後の低温割れを防止するため
の予熱、パス間温度の低減を検討した。その結果、溶接
金属中においてVを0.05〜0.2%程度含有させる
ことにより、従来の溶接材料を用いた溶接金属よりも上
記目的の予熱、パス間温度を低減できることを知見し
た。
【0020】すなわち、Vを溶接金属中に添加すること
により溶接金属中に析出物が形成され、これが拡散性水
素をトラップし、これにより割れに関与する拡散性水素
量を減少でき、予熱、パス間温度を低減できるものであ
る。その結果を、さらに960MPa鋼のサブマージア
ーク溶接に適用し、同様のメカニズムで予熱、パス間温
度が低減できることを確認した。
【0021】以下に780MPa鋼または960MPa
鋼用のワイヤについて成分特定理由を説明する。780
MPa鋼または960MPa鋼用のワイヤは、それぞれ
780MPa鋼用または960MPa鋼用の強度を満足
させ、かつ良好な靱性を得るための成分設計が必要であ
る。
【0022】Cは0.01〜0.12%とする必要があ
る。すなわち、Cは脱酸元素として極めて重要であり、
適当量の添加により溶接金属中の酸素量を低減し、靱性
を向上させるが、0.01%未満ではその効果がなく、
また強度も不足する。しかし、C量が0.12%を超え
ると強度が過大となって靱性が劣化し、また溶接金属の
凝固時に粒界に偏析しやすく、高温割れを生じる傾向と
なる。
【0023】Siは0.01〜0.15%に限定する必
要がある。すなわち、Siは脱酸元素として重要であ
り、適当量の添加により溶接金属中の酸素量を低減し、
靱性を向上させるが、0.01%未満ではその効果がな
い。しかし、Si量が0.15%を超えると強度が過大
となり、溶接金属の靱性が劣化する。Mnは1.00〜
2.40%に限定する必要がある。Mnは靱性を得るた
めには必須の成分であるが、過多になると強度が過大と
なり、却って靱性が劣化する。すなわち、Mnが1.0
0%未満では靱性が満足せず、一方2.40%を超える
と強度が過大となり、却って靱性が劣化する。
【0024】Nは0.0050%以下にする必要があ
る。Nは靱性を劣化させるのでできるだけ低いことが望
ましいが、0.0050%以下であれば実質上問題はな
い。以上の成分限定は780MPa鋼および960MP
a鋼用のワイヤのいずれにおいても共通である。Ni、
Cr、Moは780MPa鋼または960MPa鋼の強
度に合わせて設計する必要がある。
【0025】まず、780MPa鋼用のワイヤについて
説明する。Niは0.50〜3.50%に限定する必要
がある。Niは低温での靱性を得るためには必須の成分
であるが、過多になると強度が過大となる。すなわち、
Niが0.50%未満では靱性が満足せず、一方、3.
50%を超えると強度が過大となる。
【0026】Crは0.30〜1.00%に限定する必
要がある。Crは適正強度を得るためには必須の成分で
あるが、過多になると強度が過大となり、かつ靱性が劣
化する。すなわち、Crが0.30%未満では強度が満
足せず、一方1.00%を超えると強度が過大となり、
靱性が劣化する。Moは0.30〜1.00%に限定す
る必要がある。Moは適正強度を得るためには必須の成
分であるが、過多になると強度が過大となり、かつ靱性
が劣化する。すなわち、Moが0.30%未満では強度
が満足せず、一方1.00%を超えると強度が過大とな
り、靱性が劣化する。
【0027】次に、960MPa鋼用のワイヤについて
説明する。Niは1.50〜4.50%に限定する必要
がある。Niは低温での靱性を得るためには必須の成分
であるが、過多になると強度が過大となる。すなわち、
Niが1.50%未満では靱性が満足せず、一方4.5
0%を超えると強度が過大となる。
【0028】Crは0.85〜1.60%に限定する必
要がある。Crは適正強度を得るためには必須の成分で
あるが、過多になると強度が過大となり、かつ靱性が劣
化する。すなわち、Crが0.85%未満では強度が満
足せず、一方1.60%を超えると強度が過大となり、
靱性が劣化する。Moは0.55〜1.20%に限定す
る必要がある。Moは適正強度を得るためには必須の成
分であるが、過多になると強度が過大となり、かつ靱性
が劣化する。すなわち、Moが0.55%未満では強度
が満足せず、一方1.20%を超えると強度が過大とな
り、靱性が劣化する。
【0029】以上のように、Ni、Cr、Moは780
MPaまたは960MPa鋼用に合わせてそれぞれ設計
するものであるが、780MPaまたは960MPa鋼
用において適正な強度に設計するためには、さらにワイ
ヤのCeqをそれぞれ適正に規定する必要がある。すな
わち、780MPa鋼用として適正な強度を得るために
は、Ceqを0.40〜0.62%とする必要がある。
Ceqが0.40%未満では強度が不足し、一方0.6
2%を超えると強度が過大となる。
【0030】また、960MPa鋼用として適正な強度
を得るためには、Ceqを0.58〜0.72%とする
必要がある。Ceqが0.58%未満では強度が不足
し、一方0.72%を超えると強度が過大となる。さら
に、本発明ワイヤにおいてはVを0.05〜0.25%
含有させる必要がある。前述の如く、本発明は780M
Pa鋼および960MPa鋼のサブマージアーク溶接金
属において溶接後の低温割れを防止するための予熱、パ
ス間温度の低減を目的としたものであり、このためにワ
イヤ中にVを添加するものであり、その効果は0.05
〜0.25%のV添加で得られる。Vが0.05%未
満、あるいは0.25%超ではその効果が得られない。
【0031】また、本願発明ワイヤには以上に規定した
成分以外として、Ti:0.05%以下、Al:0.0
40%以下、Cu:めっきも含めて0.70%以下、N
b:0.030%以下、P:0.020%以下、S:
0.015%以下が許容でき、その他残部はFeおよび
不可避的不純物である。次に、本発明フラックスについ
て詳述する。
【0032】本発明フラックスは780MPa鋼および
960MPa鋼用として適用するものである。SiO2
は8〜16%とする必要がある。SiO2 はスラグの粘
性を増加させ、止端部のなじみがよい溶接ビードを形成
するのに極めて有効な成分であるとともに、スラグをガ
ラス質の性状にする傾向を有し、これにより砕けやすい
剥離性の良好なスラグを生成することができる。このよ
うなSiO2 の効果は、フラックス全重量に対して8%
以上の添加で得ることができるが、一方16%を超えて
添加するとスラグの融点が低下し、溶接ビードの表面が
乱れ、さらには溶接金属中の酸素量を増加させ、溶接金
属の靱性が劣化する。
【0033】CaOは9〜18%とする必要がある。C
aOは高塩基性成分であり、溶接金属中の酸素量を低減
し、靱性を向上させるものである。このようなCaOの
効果は9%以上の添加で得ることができる。一方、Ca
Oを18%を超えて添加すると、ビードが不揃いとな
り、外観不良となる。MgOは12〜25%とする必要
がある。MgOは融点が高く、スラグの耐火性を向上さ
せ、平滑でビード幅の広いなじみのよいビードを形成す
るのに極めて有効な成分である。このようなMgOの効
果は12%以上の添加で得られるが、25%を超えて添
加するとスラグ量が増加し、かつスラグが砕け難くな
り、スラグ剥離性が劣化する。
【0034】Al2 3 は15〜28%とする必要があ
る。Al2 3 はスラグの流動性を高め、止端のなじみ
がよいビードの形成に有効であり、またスラグ剥離性も
改善する。このようなAl2 3 の効果は15%以上の
添加で得られるが、一方28%を超えて添加するとビー
ド幅が狭くなりやすく、凸ビードとなる。CaF2 は9
〜21%とする必要がある。CaF2 は溶接金属の酸素
量低減を目的とする。溶接金属中の酸素量の低減は溶接
金属の靱性向上に極めて重要、不可欠である。すなわ
ち、酸素量の低減は低温でのシャルピー衝撃値の改善に
大きく寄与するものであり、これらの特性を満足するに
は、溶接金属中の酸素量はほぼ250ppm程度以下で
あることが必要である。このようなCaF2 の効果は、
フラックス全重量に対して9%以上の添加で得ることが
できるが、一方21%を超えて添加すると溶接金属中の
酸素量は低くなるもののアークが不安定になり、ポック
マークが生じ、ビードが不良となる。
【0035】金属炭酸塩は、CaCO3 、BaCO3
MgCO3 、MnCO3 、Li2 CO3 から選択され、
CO2 に換算して5〜10%含有する必要がある。すな
わち、金属炭酸塩は溶接中にアーク空洞中でCO2 ガス
に解離し、アーク空洞中における水素分圧を下げ、溶接
金属中に移行する水素量を低くして拡散性水素量を低減
する効果を有する。金属炭酸塩がCO2 に換算してフラ
ックス全重量に対して5%未満であると溶接金属中の拡
散性水素量が減少せず、水素による低温割れが生じやす
くなり、一方10%を超えるとガス発生量が過多とな
り、アークが吹上げ、ビード形状が不良となる。
【0036】さらに、本発明フラックスはLi炭酸塩ま
たはLi弗化物をLiに換算して0.05〜1.0%含
有することにより、原料中の−OH基と結合し、水分と
の反応を抑え、吸湿を少なくし、溶接金属中の拡散性水
素量をさらに低減する。このような効果は、Li炭酸塩
またはLi弗化物をLiに換算して0.05%以上で得
ることができるが、1.0%を超えるとフラックスの粒
子強度が小さくなり、フラックスが溶接中に粉化してポ
ックマークが発生する。
【0037】さらに、本発明フラックスはSiが1.0
〜4.5%である必要がある。Siは脱酸剤として働
き、かつビードのなじみやビード表面の平滑性を良好に
する。すなわち、Siが1.0%未満では、脱酸効果が
充分ではないばかりではなくビードの止端の揃いが悪く
なる。一方、Siが4.5%超では溶接金属中のSi量
が過多になり、靱性の低下を来す。
【0038】またさらに、Al、Mn、Ti、Mgの少
なくとも1種がSiも含めた合計で1.5〜6.5%で
ある必要がある。Al、Mn、Ti、Mgは主に脱酸剤
として働き、溶接金属中の酸素量を低減し、靱性を向上
させる。このような効果は、Al、Mn、Ti、Mgの
少なくとも1種をSiも含めた合計で1.5%以上の添
加で得られるが、一方6.5%を超えて添加すると却っ
て靱性の低下を来す。
【0039】なお、脱酸剤のフラックス中への添加形態
は、Siは金属Si、Fe−Si、Ca−Si、Alは
金属Al、Fe−Al、Al−Mg、Mnは金属Mn、
Fe−Mn、Tiは金属Ti(低N)、MgはAl−M
g、金属Mgなどの金属粉であり、粒度は0.15mm
以下が好ましい。さらに、本発明フラックスにおいて
は、Vの酸化物および合金をVに換算して0.10〜
0.70%含有させる必要がある。前述の如く、本発明
は780MPa鋼および960MPa鋼のサブマージア
ーク溶接金属において溶接後の低温割れを防止するため
の予熱、パス間温度の低減を目的としたもので、このた
めにフラックス中にVを添加するものであり、その効果
は0.10〜0.70%のV添加で得られる。Vが0.
10%未満、あるいは0.70%超ではその効果が得ら
れない。
【0040】また、本発明フラックスにおいては、Mg
2 、MnF2 の少なくとも一方をフラックス全重量に
対して2〜10%含有することが好ましい。前述の如
く、本発明では溶接金属中の酸素量を極めて低くするこ
とを目的としてCaF2 を比較的多量に含んでおり、こ
れによりアークが不安定でビードが乱れるが、Mg
2、MnF2 を適量含有することによりこれらが改善
される。このようなMgF2、MnF2 の効果は、フラ
ックス全重量に対して少なくとも一方を2%以上添加す
ることで得ることができるが、一方10%を超えて添加
するとビード形状が凸状となる。
【0041】以上の他に、フラックス中の不可避成分と
しては、水ガラスなどから含有されるNa2 O、K2
があり、また原料の不純物として含有されるMnO、F
eO等があるが、Na2 O、K2 Oはそれぞれ3%以
下、MnO、FeO等は1%以下が望ましい。また、本
発明に用いるフラックスはボンドフラックスである必要
があるが、これは本発明に用いるフラックス中には金属
炭酸塩あるいはSi、Al、Mn、Ti、Al−Mg、
Mgなどの金属粉を添加することから、製造中に高温焼
成をするシンターフラックスあるいは溶解をする溶融フ
ラックスではこれらの成分の分解あるいは酸化消耗が起
こり、品質の確保が困難であるためである。この点か
ら、本発明に用いるフラックスは、550℃程度以下で
焼成されるボンドフラックスである必要がある。
【0042】また、本発明のワイヤおよびフラックスを
用いる溶接条件は、通常の780MPa鋼または960
MPa鋼の溶接の溶接条件を適用できる。すなわち、電
極数はシングルまたはタンデムが適用でき、溶接入熱と
しては7kJ/mm程度以下、好ましくは5kJ/mm
程度以下である。
【0043】
【実施例】以下実施例により、本発明の効果をさらに具
体的に示す。 (実施例1)HT780鋼用ワイヤとして表1に示すW
1〜W14の14種類の組成のワイヤを作製した。表1
のうちW1〜W7は本発明例のワイヤ、W8〜W14は
本発明の効果を明確にするための比較例のワイヤであ
る。ワイヤ径はいずれも4.0mmφである。
【0044】これらのワイヤをSiO2 =40%、Mn
O=20%、CaO=25%、TiO2 =4%、F=5
%の市販の溶融型フラックスと組合わせて溶接金属の耐
割れ試験を行った。鋼板は表2に示す板厚36mmのH
T780鋼で、開先形状は図1に示すU溝である。図1
において、θ=10°、t1=30mm、t2=6m
m、R=6mmである。試験鋼板は板厚50mmのSM
490鋼にHT780鋼用溶接材料を用い、すみ肉3パ
ス溶接して拘束した。溶接条件は600A、34V、3
00mm/min、予熱、パス間温度はともに50℃で
ある。
【0045】溶接終了から48時間以上経過した後、超
音波探傷試験により溶接部の割れの有無について調査し
た。さらに、欠陥のない試料については、板表面15m
m下の溶接部よりJIS A1号引張試験片およびJI
S4号Vノッチシャルピー試験片をそれぞれ採取して供
試した。その結果を表3に示す。表3の中で記号A1〜
A7は本発明の実施例、記号A8〜A14は比較例であ
る。
【0046】これらの結果、本発明のA1〜A7は予
熱、パス間温度が50℃でも割れ発生がなく、引張強
度、−20℃のシャルピー吸収エネルギー値ともに良好
な値を示した。比較例のうちA8はワイヤのCが過多で
強度が過大となり靱性が劣化した。比較例のうちA9は
ワイヤのSiが過多、Mnが過多、Nが過多およびCe
qが過大で、強度が過大となり靱性が劣化した。
【0047】比較例のうちA10はワイヤのCが過少、
Moが過少で靱性が劣化した。比較例のうちA11はワ
イヤのMnが過少、Niが過少およびCrが過多で靱性
が劣化した。また、Ceqが過小で引張強度が不足し
た。比較例のうちA12はワイヤのMoが過多で靱性が
劣化した。比較例のうちA13はワイヤのVが過多で割
れが発生したので以後の試験を中止した。
【0048】比較例のうちA14はワイヤのVが過少で
割れが発生したので以後の試験を中止した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】(実施例2)HT960鋼用ワイヤとして
表4に示すY1〜Y14の14種類の組成のワイヤを作
製した。表4のうちY1〜Y7は本発明例のワイヤ、Y
8〜Y14は本発明の効果を明確にするための比較例の
ワイヤである。ワイヤ径はいずれも4.0mmφであ
る。
【0053】これらのワイヤをSiO2 =40%、Mn
O=20%、CaO=25%、TiO2 =4%、F=5
%の市販の溶融型フラックスと組合わせて溶接金属の耐
割れ試験を行った。鋼板は表2に示す板厚36mmのH
T960鋼で、開先形状は図1に示すU溝である。図1
において、θ=10°、t1=30mm、t2=6m
m、R=6mmである。試験鋼板は板厚50mmのSM
490鋼にHT960鋼用溶接材料を用いすみ肉3パス
溶接して拘束した。溶接条件は600A、34V、30
0mm/min、予熱、パス間温度はともに100℃で
ある。
【0054】溶接終了から48時間以上経過した後、超
音波探傷試験により溶接部の割れの有無について調査し
た。さらに、欠陥のない試料については、板表面15m
m下の溶接部よりJIS A1号引張試験片およびJI
S4号Vノッチシャルピー試験片をそれぞれ採取して供
試した。その結果を表5に示す。表5の中で記号B1〜
B7は本発明の実施例、記号B8〜B14は比較例であ
る。
【0055】これらの結果、本発明のB1〜B7は予
熱、パス間温度が100℃でも割れ発生がなく、引張強
度、−10℃のシャルピー吸収エネルギー値ともに良好
な値を示した。比較例のうちB8はワイヤのCが過多お
よびCeqが過大で、強度が過大となり靱性が劣化し
た。
【0056】比較例のうちB9はワイヤのSiが過多、
Mnが過多およびNが過多で強度が過大となり靱性が劣
化した。比較例のうちB10はワイヤのCが過少、Mo
が過少で靱性が劣化した。比較例のうちB11はワイヤ
のMnが過少、Niが過少およびCrが過多で靱性が劣
化した。また、Ceqが過小で引張強度が不足した。
【0057】比較例のうちB12はワイヤのMoが過多
で靱性が劣化した。比較例のうちB13はワイヤのVが
過多で割れが発生したので以後の試験を中止した。比較
例のうちB14はワイヤのVが過少で割れが発生したの
で以後の試験を中止した。
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】(実施例3)次に、表6、表7(表6のつ
づき)に示すF1〜F19の19種類の組成のフラック
スを作製した。表6、表7のうちF1〜F10は本発明
例のフラックス、F11〜F19は本発明の効果を明確
にするための比較例のフラックスである。フラックス
は、まずフラックス原料を配合、混合した後、水ガラス
を固着剤として造粒した後、530℃、2時間の条件で
焼成し、12〜100メッシュに整粒して作製したボン
ドフラックスである。
【0061】これらのフラックスを表8に示すHT78
0鋼用ワイヤYW−1と組合わせて溶接金属の耐割れ試
験を行った。鋼板は表2に示す板厚36mmのHT78
0鋼で開先形状は図1に示すU溝である。図1におい
て、θ=10°、t1=30mm、t2=6mm、R=
6mmである。試験鋼板は板厚50mmのSM490鋼
にHT780鋼用溶接材料を用い、すみ肉3パス溶接し
て拘束した。溶接条件は600A、32V、300mm
/min、予熱、パス間温度はともに50℃である。
【0062】溶接終了から48時間以上経過した後、超
音波探傷試験により溶接部の割れの有無について調査し
た。さらに、欠陥のない試料については、板表面15m
m下の溶接部よりJIS A1号引張試験片およびJI
S4号Vノッチシャルピー試験片をそれぞれ採取して供
試した。その結果を表9に示す。表9の中でC1〜C1
0は本発明の実施例、C11〜C19は比較例である。
【0063】これらの結果、本発明のC1〜C10は予
熱、パス間温度が50℃でも割れ発生がなく、引張強
度、−20℃のシャルピー吸収エネルギー値ともに良好
な値を示した。比較例のうちC11はフラックスのSi
2 が過少でビードの揃いがやや悪く、またAl2 3
が過多でやや凸ビードとなり、かつSiが過多および脱
酸剤が過多で、強度が過大となりかつ靱性も劣化した。
【0064】比較例のうちC12はフラックスのAl2
3 が過少でビードのなじみがやや不良となり、かつS
iO2 が過多および脱酸剤が過少で靱性が劣化した。比
較例のうちC13はフラックスのLiが過多でポックマ
ークが発生し、かつCO2 が過少で割れが発生したので
以後の試験を中止した。比較例のうちC14はフラック
スのCO2 が過多でポックマークが発生し、またCaO
が過多でビードの揃いがやや悪く、かつLiが過少で割
れが発生したので以後の試験を中止した。
【0065】比較例のうちC15はフラックスのCaO
が過多でビードの揃いが悪く、かつMgOが過少でビー
ドのなじみが不良となったので以後の試験を中止した。
比較例のうちC16はフラックスのMgOが過多でスラ
グ剥離が悪く、3パスで溶接を中止した。比較例のうち
C17はフラックスのCaF2 が過多でポックマークが
発生したので以後の試験を中止した。
【0066】比較例のうちC18はフラックスのVが過
多で割れが発生したので以後の試験を中止した。比較例
のうちC19はフラックスのVが過少で割れが発生した
ので以後の試験を中止した。
【0067】
【表6】
【0068】
【表7】
【0069】
【表8】
【0070】
【表9】
【0071】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明を用いれば、
実施例にも示したとおり780MPa鋼および960M
Pa鋼のサブマージアーク溶接において、予熱、パス間
温度を従来の溶接材料を用いた場合よりも約25〜50
℃低減でき、かつ溶接作業性および靱性も良好な溶接部
が得られ、大型構造物の溶接に貢献するところが大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で用いた溶接試験板の開先形状
を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 301 B 38/58 (72)発明者 糟谷 正 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 堀井 行彦 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全ワイヤに対し、重量%でVを0.05
    〜0.25%含有することを特徴とする780MPaま
    たは960MPa鋼用サブマージアーク溶接用ワイヤ。
  2. 【請求項2】 全ワイヤに対し、重量%(以下同じ)で
    C:0.01〜0.12%、Si:0.01〜0.15
    %、Mn:1.00〜2.40%、Ni:0.50〜
    3.50%、Cr:0.30〜1.00%、Mo:0.
    30〜1.00%、N:0.0050%以下で、下記式
    (1)で示す炭素当量(Ceq)が0.40〜0.62
    %であることを特徴とする請求項1記載の780MPa
    鋼用サブマージアーク溶接用ワイヤ。
  3. 【請求項3】 全ワイヤに対し、重量%で(以下同じ)
    C:0.01〜0.12%、Si:0.01〜0.15
    %、Mn:1.00〜2.40%、Ni:1.50〜
    4.50%、Cr:0.85〜1.60%、Mo:0.
    55〜1.20%、N:0.0050%以下で、下記式
    (1)で示す炭素当量(Ceq)が0.58〜0.72
    %であることを特徴とする請求項1記載の960MPa
    鋼用サブマージアーク溶接用ワイヤ。 Ceq=C+0.09Si+0.08Mn+0.06N
    i+0.11Cr+0.14Mo+0.22V……
    (1)(但し、各成分は重量%)
  4. 【請求項4】 全フラックスに対し、重量%でVの酸化
    物または合金をVに換算して0.10〜0.70%含有
    することを特徴とする780MPaまたは960MPa
    鋼サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。
  5. 【請求項5】 全フラックスに対し、重量%(以下同
    じ)でSiO2 :8〜16%、CaO:9〜18%、M
    gO:12〜25%、Al2 3 :15〜28%、Ca
    2 :9〜21%、金属炭酸塩:CO2 に換算して5〜
    10%、Li炭酸塩またはLi弗化物:Liに換算して
    0.05〜1.0%、Si:1.0〜4.5%を含有
    し、さらにAl、Mn、Ti、Mgの少なくとも1種を
    Siも含めた合計で1.5〜6.5%含有することを特
    徴とする請求項4記載の780MPaまたは960MP
    a鋼サブマージアーク溶接用ボンドフラックス。
  6. 【請求項6】 全フラックスに対し、重量%でMg
    2 、MnF2 の少なくとも一方を2〜10%含有する
    ことを特徴とする請求項5記載の780MPaまたは9
    60MPa鋼サブマージアーク溶接用ボンドフラック
    ス。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222931A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd サブマージアーク溶接用焼成型フラックス、肉盛溶接方法及びタービンロータ
US8049131B2 (en) 2003-07-25 2011-11-01 Nippon Steel Corporation Ultrahigh strength welded joint and ultrahigh strength welded steel pipe excellent in cold cracking resistance of weld metal, and methods for producing the same
KR101579927B1 (ko) * 2014-10-28 2015-12-29 현대종합금속 주식회사 다전극 고염기성계 서브머지드 아크 용접용 소결형 플럭스
CN105234583A (zh) * 2015-10-26 2016-01-13 钢铁研究总院 一种适用于煤制气管道焊接的x80埋弧焊焊丝
JP2016083674A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 日鐵住金溶接工業株式会社 高張力鋼のサブマージアーク溶接用焼成型フラックス

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JP2016083674A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 日鐵住金溶接工業株式会社 高張力鋼のサブマージアーク溶接用焼成型フラックス
KR101579927B1 (ko) * 2014-10-28 2015-12-29 현대종합금속 주식회사 다전극 고염기성계 서브머지드 아크 용접용 소결형 플럭스
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