JPS5920435B2 - 高窒素Cr−Niオ−ステナイト鋼被覆ア−ク溶接棒 - Google Patents
高窒素Cr−Niオ−ステナイト鋼被覆ア−ク溶接棒Info
- Publication number
- JPS5920435B2 JPS5920435B2 JP11337476A JP11337476A JPS5920435B2 JP S5920435 B2 JPS5920435 B2 JP S5920435B2 JP 11337476 A JP11337476 A JP 11337476A JP 11337476 A JP11337476 A JP 11337476A JP S5920435 B2 JPS5920435 B2 JP S5920435B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core wire
- coating material
- welding
- austenitic steel
- high nitrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高窒素Cr−Niオーステナイト鋼被覆アーク
溶接棒に係ヤ、特にN添加Cr−Niオーステナイト鋼
の溶接に際し、高窒素なるが故に被覆アーク溶接金属に
ブローホール発生の問題が生じ、このブローホールの発
生を防止することを目的とした高窒素Cr−Niオース
テナイト鋼被覆アーク溶接棒に関するものである。
溶接棒に係ヤ、特にN添加Cr−Niオーステナイト鋼
の溶接に際し、高窒素なるが故に被覆アーク溶接金属に
ブローホール発生の問題が生じ、このブローホールの発
生を防止することを目的とした高窒素Cr−Niオース
テナイト鋼被覆アーク溶接棒に関するものである。
従来、Cr−Niオーステナイト鋼に対し、Nが強力な
オーステナイト形成元素であることを利用してNiを節
約した経済的な鋼種の開発を目的として、Nの添加の研
究が進められていたが、最近はCr−Niオーステナイ
ト鋼の常温での機械的性質、耐熱特性および耐食性等の
諸性質におよぼすNの影響を調べる研究が盛んとなつた
結果Nがこれらの性能をはるかに向上させる有効な合金
元素であることが明らかとなり、かかる高窒素Cr一N
iオーステナイト鋼が世界的に実用化される機運にある
。
オーステナイト形成元素であることを利用してNiを節
約した経済的な鋼種の開発を目的として、Nの添加の研
究が進められていたが、最近はCr−Niオーステナイ
ト鋼の常温での機械的性質、耐熱特性および耐食性等の
諸性質におよぼすNの影響を調べる研究が盛んとなつた
結果Nがこれらの性能をはるかに向上させる有効な合金
元素であることが明らかとなり、かかる高窒素Cr一N
iオーステナイト鋼が世界的に実用化される機運にある
。
現在、実用化されている鋼種の例を上げると、高強度ス
テンレス鋼(O、2N−18Cr−8Niλ耐熱鋼(O
、25M−O、IC−2Si−24Cに−13Ni−O
、8Mo)および耐孔食ステンレス鋼(O、35N−2
5Cr−13Ni−O、8Mo)などがある。
テンレス鋼(O、2N−18Cr−8Niλ耐熱鋼(O
、25M−O、IC−2Si−24Cに−13Ni−O
、8Mo)および耐孔食ステンレス鋼(O、35N−2
5Cr−13Ni−O、8Mo)などがある。
しかし、高窒素Cr−Niオーステナイト鋼をさらに普
及させる上での問題点は特に溶接棒にあり、高窒素なる
が故に溶接金属にプロ−ホールの発生傾向が非常に強い
。すなわち母材と同一成分の高窒素オーステナイト鋼を
溶接棒の心線とし、従来・ から圧倒的に多く市販され
ている溶接棒の被覆剤、すなわち主成分がルチール、石
灰石、螢石のライム・チタニヤ系を単に塗装した溶接棒
では溶接金属において高窒素なるが故にプロ−ホール発
生傾向が強く、特に上向姿勢溶接に於いてはなはだし、
く、補修率が非常に高くなる。したがつてこれに対処
するためには母材と同一成分の棒を溶加材としたTIG
溶接にたよらざるを得ないが、かかる手段は溶接能率が
非常に低いという欠点がある。
及させる上での問題点は特に溶接棒にあり、高窒素なる
が故に溶接金属にプロ−ホールの発生傾向が非常に強い
。すなわち母材と同一成分の高窒素オーステナイト鋼を
溶接棒の心線とし、従来・ から圧倒的に多く市販され
ている溶接棒の被覆剤、すなわち主成分がルチール、石
灰石、螢石のライム・チタニヤ系を単に塗装した溶接棒
では溶接金属において高窒素なるが故にプロ−ホール発
生傾向が強く、特に上向姿勢溶接に於いてはなはだし、
く、補修率が非常に高くなる。したがつてこれに対処
するためには母材と同一成分の棒を溶加材としたTIG
溶接にたよらざるを得ないが、かかる手段は溶接能率が
非常に低いという欠点がある。
本発明者らは、最近このようなCr−Niオーステナイ
ト鋼に対するN添加に関連して、かかる高窒素Cr−N
iオーステナイト鋼用溶接材料の公開公報、特開昭50
−80941をさらに発展させ、高窒素なるが故に溶接
金属中にブローホールが発生し易い欠点を解決し、溶接
金属の耐ブローホール性を向上せしめ、補修溶接による
手直し率を低減させることにより溶接能率を向上させる
手段につき種々検討を重ねた結果、溶接棒の心線に大部
分のNを添加し、適正な脱酸剤を適量添加すること、被
覆剤の組成卦よび全水分量の限界値を規制すること、の
これら相乗効果により高窒素オーステナイト鋼被覆アー
ク溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善されるとい
う新たな知見を得て本願発明をなしたものである。
ト鋼に対するN添加に関連して、かかる高窒素Cr−N
iオーステナイト鋼用溶接材料の公開公報、特開昭50
−80941をさらに発展させ、高窒素なるが故に溶接
金属中にブローホールが発生し易い欠点を解決し、溶接
金属の耐ブローホール性を向上せしめ、補修溶接による
手直し率を低減させることにより溶接能率を向上させる
手段につき種々検討を重ねた結果、溶接棒の心線に大部
分のNを添加し、適正な脱酸剤を適量添加すること、被
覆剤の組成卦よび全水分量の限界値を規制すること、の
これら相乗効果により高窒素オーステナイト鋼被覆アー
ク溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善されるとい
う新たな知見を得て本願発明をなしたものである。
即ち本発明は、心線が10〜30(:!)のCr、3.
5〜30%のNllO.l5〜0.50%のNを含有し
、且つ心線または被覆材の一方又は両方に心線重量比で
、0.2〜2.5%のAlまたは0.2〜5%のSiの
一方又は両方を含有し、且つ被覆材全重量に対して25
−60%の炭酸塩、10〜40%の金属弗化物の配合か
らなる被覆剤を被覆し、さらに被覆剤全水分を0.5%
以下としたことを特 二徴とする高窒素Cr−Niオー
ステナイト鋼被覆アーク溶接棒である。
5〜30%のNllO.l5〜0.50%のNを含有し
、且つ心線または被覆材の一方又は両方に心線重量比で
、0.2〜2.5%のAlまたは0.2〜5%のSiの
一方又は両方を含有し、且つ被覆材全重量に対して25
−60%の炭酸塩、10〜40%の金属弗化物の配合か
らなる被覆剤を被覆し、さらに被覆剤全水分を0.5%
以下としたことを特 二徴とする高窒素Cr−Niオー
ステナイト鋼被覆アーク溶接棒である。
以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明溶接棒と母材との組み合せによつて得られ
る溶接金属の常温卦よび高温の機械的性 3質卦よび耐
食性等を確保するために必要な合金元素}よび脱酸剤は
心線へ添加しても被覆剤へ添加してもさほど大きい違い
はない。
る溶接金属の常温卦よび高温の機械的性 3質卦よび耐
食性等を確保するために必要な合金元素}よび脱酸剤は
心線へ添加しても被覆剤へ添加してもさほど大きい違い
はない。
しかし偏析の少ない良好な溶接金属を得るために少なく
とも主成分となる合金元素のCr}よびNiの大部分は
心 3線へ添加して、被覆剤へ配合する金属類はその心
線を用いて目的とする溶着金属化学成分を得るために必
要な調整量程度の少量に留めるべきである。したがつて
本発明は、被覆剤へ配合する調整量の合金元素も考慮し
て溶着金属が偏析の少ないオ 4.ーステナイト組織を
得るために心線中にCrが10%以上、Niが3.5%
以上必要である。しかしながらCrが30%を越えると
鍜造性が劣化し、またNiが30%を越えると溶接金属
のNの溶解度が減少してブローホール発生傾向が強くな
る。したがつてCr量を10〜30%、Ni量を2.5
〜30%に制限する。また、Nは前述のごとくCr−N
i鋼に卦いて強力なオーステナイト形成元素であること
、常温の機械的性質、耐熱性卦よび耐食性等の諸性能に
対して顕著な効果を与える必須元素であるが、Nを心線
のみへ配合添加した場合、溶着金属へ移行するNの歩留
が約90%、被覆剤のみへ配合添加した場合約20%で
溶着金属が目標とするN量を得るには被覆剤中へかなり
の窒化合金粉末を配合しなければならない。
とも主成分となる合金元素のCr}よびNiの大部分は
心 3線へ添加して、被覆剤へ配合する金属類はその心
線を用いて目的とする溶着金属化学成分を得るために必
要な調整量程度の少量に留めるべきである。したがつて
本発明は、被覆剤へ配合する調整量の合金元素も考慮し
て溶着金属が偏析の少ないオ 4.ーステナイト組織を
得るために心線中にCrが10%以上、Niが3.5%
以上必要である。しかしながらCrが30%を越えると
鍜造性が劣化し、またNiが30%を越えると溶接金属
のNの溶解度が減少してブローホール発生傾向が強くな
る。したがつてCr量を10〜30%、Ni量を2.5
〜30%に制限する。また、Nは前述のごとくCr−N
i鋼に卦いて強力なオーステナイト形成元素であること
、常温の機械的性質、耐熱性卦よび耐食性等の諸性能に
対して顕著な効果を与える必須元素であるが、Nを心線
のみへ配合添加した場合、溶着金属へ移行するNの歩留
が約90%、被覆剤のみへ配合添加した場合約20%で
溶着金属が目標とするN量を得るには被覆剤中へかなり
の窒化合金粉末を配合しなければならない。
したがつて本発明はNの大部分を心線に添加する。心線
中のN量が0.15%未満では前述のような諸性能に対
して顕著な効果が得られず、また0.50%を越えると
溶接金属に}いてブローホール発生傾向が大となる。
中のN量が0.15%未満では前述のような諸性能に対
して顕著な効果が得られず、また0.50%を越えると
溶接金属に}いてブローホール発生傾向が大となる。
したがつて心線のN量を0.15〜0.50%に制限す
る。その他、本発明溶接棒の合金成分として機械的性質
卦よび耐食性等の目的とする諸特性に応じて、心線又は
被覆剤の一方又は両方に心線重量比で、0.2%以下の
CllO%以下のMnl4%以下のMOl2%以下のN
b卦よび2.50!)以下のCu等を適宜選択して1種
以上含有することができる。
る。その他、本発明溶接棒の合金成分として機械的性質
卦よび耐食性等の目的とする諸特性に応じて、心線又は
被覆剤の一方又は両方に心線重量比で、0.2%以下の
CllO%以下のMnl4%以下のMOl2%以下のN
b卦よび2.50!)以下のCu等を適宜選択して1種
以上含有することができる。
次に被覆剤中の炭酸塩は分解生成するCへガスによつて
水素分圧を下げ、溶接金属の耐ブローホール性を良好な
らしめる主成分として被覆吸中へ25%以上を配合する
。しかし60%を越えると溶接作業性が悪くなる。した
がつて25〜60%に制限する。な訃、ここにいう炭酸
塩とは炭酸石灰、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム卦よ
び炭酸リチウムあるいはこれらの複合添加物等を指す。
水素分圧を下げ、溶接金属の耐ブローホール性を良好な
らしめる主成分として被覆吸中へ25%以上を配合する
。しかし60%を越えると溶接作業性が悪くなる。した
がつて25〜60%に制限する。な訃、ここにいう炭酸
塩とは炭酸石灰、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム卦よ
び炭酸リチウムあるいはこれらの複合添加物等を指す。
また、金属弗化物は溶接金属の水素量と酸素量を下げ、
溶接金属の耐ブローホール性を良好ならしめる主成分と
して被覆剤中へ10%以上を配合する。しかし40%を
越えると溶接作業性が劣化する。したがつて10〜40
%に制限する。な訃、ここにいう金属弗化物とは螢石、
氷晶石、弗化マグネシウム、弗化リチウム卦よび弗化ア
ルミニウムあるいはこれらの複合添加物等を指す。
溶接金属の耐ブローホール性を良好ならしめる主成分と
して被覆剤中へ10%以上を配合する。しかし40%を
越えると溶接作業性が劣化する。したがつて10〜40
%に制限する。な訃、ここにいう金属弗化物とは螢石、
氷晶石、弗化マグネシウム、弗化リチウム卦よび弗化ア
ルミニウムあるいはこれらの複合添加物等を指す。
その他被覆材には、溶接作業性}よび溶接棒の生産性を
良好とする目的で、又は溶接金属の合金成分の調整用の
補助成分として、20%以下の硅砂、硅灰石、カリ長石
、アルミナ、マグネシアクリンカー、ルチール、チタン
酸カリ、人造マイカ、10%以下のセリサイト、タルク
卦よび30%以下の金属粉末等の1種または2種以上を
配合することができる。さらに、脱酸剤としてAl(!
:.Siを添加すること卦よび被覆剤中の全水分量を規
制することは心線へ大部分のNを添加し、被覆剤中の炭
酸塩卦よび金属弗化物の配合量の規制とともに本発明の
主な特徴であ虱これらの相乗効果によ漫高窒素オーステ
ナイト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善され
ることを見いだした。
良好とする目的で、又は溶接金属の合金成分の調整用の
補助成分として、20%以下の硅砂、硅灰石、カリ長石
、アルミナ、マグネシアクリンカー、ルチール、チタン
酸カリ、人造マイカ、10%以下のセリサイト、タルク
卦よび30%以下の金属粉末等の1種または2種以上を
配合することができる。さらに、脱酸剤としてAl(!
:.Siを添加すること卦よび被覆剤中の全水分量を規
制することは心線へ大部分のNを添加し、被覆剤中の炭
酸塩卦よび金属弗化物の配合量の規制とともに本発明の
主な特徴であ虱これらの相乗効果によ漫高窒素オーステ
ナイト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善され
ることを見いだした。
脱酸剤としてはAl,Ti,Si,Mnなどが通常用い
られるが、Al,Si以外では高窒素オーステナイト鋼
溶接金属の耐ブローホール性の改善に顕著な効果はなく
、したがつて脱酸剤としてAlとSiを添加する。
られるが、Al,Si以外では高窒素オーステナイト鋼
溶接金属の耐ブローホール性の改善に顕著な効果はなく
、したがつて脱酸剤としてAlとSiを添加する。
すなわち、Alは心線または被覆剤の一方又は両方に心
線重量比で、0.2%以上を添加し、且つ被覆剤全水分
を0.5%以下に制御することにより高窒素オーステナ
イト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善される
。
線重量比で、0.2%以上を添加し、且つ被覆剤全水分
を0.5%以下に制御することにより高窒素オーステナ
イト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善される
。
Alの量は多いほど効果が大きいが、2.5%を越える
と溶接金属の耐われ性が劣化する。したがつて被覆剤全
水分量を0.5%以下に制御し、且つAlを心線または
被覆剤の一方又は両方に心線重量比で、0.2〜25%
に制限する。また、Siは心線または被覆剤の一方又は
両方に心線重量比で0.2%以上を添加し、且つ被覆剤
全水分を0.5%以下に制御することにより高窒素オー
ステナイト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善
される。
と溶接金属の耐われ性が劣化する。したがつて被覆剤全
水分量を0.5%以下に制御し、且つAlを心線または
被覆剤の一方又は両方に心線重量比で、0.2〜25%
に制限する。また、Siは心線または被覆剤の一方又は
両方に心線重量比で0.2%以上を添加し、且つ被覆剤
全水分を0.5%以下に制御することにより高窒素オー
ステナイト鋼溶接金属の耐ブローホール性が顕著に改善
される。
Siの量が多いほど効果が大きいが50t)を越えると
溶接金属の耐われ性が劣化する。
溶接金属の耐われ性が劣化する。
したがつて被覆剤全水分量を0.5%以下に制御し、且
つSiを心線また被覆剤の一方又は両方に心線重量比で
0.2〜5%に制限する。Al}よびSiを心線または
被覆剤の一方又は両方に心線重量比でそれぞれ0.2%
以上添加し、且つ被覆剤全水分を0.5%以下に制御す
ることにより、高窒素オーステナイト鋼溶接金属の耐ブ
ローホール性が顕著に改善される。
つSiを心線また被覆剤の一方又は両方に心線重量比で
0.2〜5%に制限する。Al}よびSiを心線または
被覆剤の一方又は両方に心線重量比でそれぞれ0.2%
以上添加し、且つ被覆剤全水分を0.5%以下に制御す
ることにより、高窒素オーステナイト鋼溶接金属の耐ブ
ローホール性が顕著に改善される。
Al}よびSiの量は多いほど効果が大きいが、Alは
2.5%を又Siは5(:Fbを越えると溶接金属の耐
われ性が劣化する。したがつて被覆剤全水分量を0.5
%以下に制御し、且つAl}よびSiを心線または被覆
剤の一方又は両方に心線重量比で、それぞれ0.2〜2
.5%}よび0.2〜5%に制限する。その他、本発明
溶接棒は、溶接金属の機械的性質、耐熱特性卦よび耐食
性などの諸性質の調整のために、Al又はSiの一方又
は両方と共に心線又は被覆材の一方又は両方に心線重量
比で、3%以下のTil3%以下のZrlO.5%以下
のCa等の脱酸剤を補助成分として1種以上適量添加す
ることもできる。以上のように本発明は、心線へ大部分
のNを添加し、被覆剤中の炭酸塩卦よび金属弗化物の適
正な配合量を規制し、脱酸剤としてAlとSiの適量の
添加と、被覆材全水分量を規制し、これらの相乗効果に
よジ高窒素オーステナイト鋼溶接金属の耐ブローホール
性が顕著に改善されることが明らかである。
2.5%を又Siは5(:Fbを越えると溶接金属の耐
われ性が劣化する。したがつて被覆剤全水分量を0.5
%以下に制御し、且つAl}よびSiを心線または被覆
剤の一方又は両方に心線重量比で、それぞれ0.2〜2
.5%}よび0.2〜5%に制限する。その他、本発明
溶接棒は、溶接金属の機械的性質、耐熱特性卦よび耐食
性などの諸性質の調整のために、Al又はSiの一方又
は両方と共に心線又は被覆材の一方又は両方に心線重量
比で、3%以下のTil3%以下のZrlO.5%以下
のCa等の脱酸剤を補助成分として1種以上適量添加す
ることもできる。以上のように本発明は、心線へ大部分
のNを添加し、被覆剤中の炭酸塩卦よび金属弗化物の適
正な配合量を規制し、脱酸剤としてAlとSiの適量の
添加と、被覆材全水分量を規制し、これらの相乗効果に
よジ高窒素オーステナイト鋼溶接金属の耐ブローホール
性が顕著に改善されることが明らかである。
ここで溶接棒の製造法について言及すると、高窒素Cr
−Ni鋼心線}よび被覆剤粉末を準備し、被覆剤粉末を
水ガラス(硅酸カリ水溶液、硅酸ソーダ水溶液)などの
バインダーで混和して、それぞれの心線へ被覆し、35
『C〜450℃で1時間以上乾燥、焼成した後、被覆剤
全水分量をASTMA3l6の方法によつて測定し、0
.5%以下に制御.されていることを確認する。
−Ni鋼心線}よび被覆剤粉末を準備し、被覆剤粉末を
水ガラス(硅酸カリ水溶液、硅酸ソーダ水溶液)などの
バインダーで混和して、それぞれの心線へ被覆し、35
『C〜450℃で1時間以上乾燥、焼成した後、被覆剤
全水分量をASTMA3l6の方法によつて測定し、0
.5%以下に制御.されていることを確認する。
以下に本発明の実施例について述べる。
実施例
第1表に供試心線の化学成分を示す。
これらのうち記号Bは20%Cr−11%Niステンレ
ス心線であり、N含有量は0.04%で本発明外のもの
である。心線寸法は直径4.0m7!L.長さ350m
mとした。第2表にこれら心線と被覆材との組み合せに
よる溶接棒組成を示す。
ス心線であり、N含有量は0.04%で本発明外のもの
である。心線寸法は直径4.0m7!L.長さ350m
mとした。第2表にこれら心線と被覆材との組み合せに
よる溶接棒組成を示す。
第3表にこれら溶接棒の溶着金属の化学成分を示す。
第4表にこれら溶接棒による溶接金属の耐ブローホール
性試1験に用いた溶接母材の化学成分を、第5表に耐ブ
ローホール性試験結果を示す。
性試1験に用いた溶接母材の化学成分を、第5表に耐ブ
ローホール性試験結果を示す。
溶接金属の耐ブローホール性試験は板厚12mm高窒素
Cr−Niオーステナイト鋼、700のV型開先、突合
せ溶接継手を下向溶接姿勢、立向溶接姿勢}よび上向溶
接姿勢で溶接し、JISZ3lO6によるX線透過試験
によや、第1種欠陥(ブローホール}よびこれに類する
丸みを帯びた欠陥)の等級分類により行なつた。各溶接
姿勢での溶接電流は下向溶接で135(A)立向}よび
上向溶接では115(4)であり又溶接速度は下向溶接
で15〜20(Cm/Min)、立向卦よび上向溶接で
は5−10(Cwvmlin)である。
Cr−Niオーステナイト鋼、700のV型開先、突合
せ溶接継手を下向溶接姿勢、立向溶接姿勢}よび上向溶
接姿勢で溶接し、JISZ3lO6によるX線透過試験
によや、第1種欠陥(ブローホール}よびこれに類する
丸みを帯びた欠陥)の等級分類により行なつた。各溶接
姿勢での溶接電流は下向溶接で135(A)立向}よび
上向溶接では115(4)であり又溶接速度は下向溶接
で15〜20(Cm/Min)、立向卦よび上向溶接で
は5−10(Cwvmlin)である。
Claims (1)
- 1 心線が10〜30%のCr,35〜30%のNi,
0.15〜0.50%のNを含有し、且つ心線または被
覆材の一方又は両方に心線重量比で0.2〜2.5%の
Al又は0.2〜5%のSiの一方又は両方を含有し、
且つ被覆材全重量に対して25〜60%の炭酸塩、10
〜40%の金属弗化物が配合された被覆材を被覆し、さ
らに被覆材全水分を0.5%以下としたことを特徴とす
る高窒素Cr−Niオーステナイト鋼被覆アーク溶接棒
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337476A JPS5920435B2 (ja) | 1976-09-21 | 1976-09-21 | 高窒素Cr−Niオ−ステナイト鋼被覆ア−ク溶接棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11337476A JPS5920435B2 (ja) | 1976-09-21 | 1976-09-21 | 高窒素Cr−Niオ−ステナイト鋼被覆ア−ク溶接棒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5337554A JPS5337554A (en) | 1978-04-06 |
JPS5920435B2 true JPS5920435B2 (ja) | 1984-05-12 |
Family
ID=14610657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11337476A Expired JPS5920435B2 (ja) | 1976-09-21 | 1976-09-21 | 高窒素Cr−Niオ−ステナイト鋼被覆ア−ク溶接棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920435B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6057954B2 (ja) * | 1978-09-14 | 1985-12-17 | 川崎製鉄株式会社 | 対プライマ−耐気孔性、低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
JPS58184091A (ja) * | 1982-04-23 | 1983-10-27 | Nippon Steel Corp | 極低炭素鋼の被覆ア−ク溶接方法 |
JP2600096Y2 (ja) * | 1992-06-11 | 1999-09-27 | シーケーディ株式会社 | シリンダ用リード線クランプ |
JPH10286690A (ja) * | 1997-04-15 | 1998-10-27 | Nkk Corp | オーステナイト系ステンレス鋼用被覆アーク溶接棒 |
-
1976
- 1976-09-21 JP JP11337476A patent/JPS5920435B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5337554A (en) | 1978-04-06 |
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