JPS584768Y2 - 運搬車の荷台側枠のヒンジ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、運搬車の荷台側枠のヒンジ構造に係り、特に
側枠を起倒して荷台を開閉する外に、その側枠を水平に
設置し側枠のスペースを利用して荷台のス尺＝スの増大
を計るようにしたものに関する。

通常運搬車の荷台に釦いてはその床板の・周縁に側枠が
取付けられているが、その側枠はヒンジ手段により上方
に起こしたりｌたは下方に倒されて、荷台を開閉するよ
うになっているにすき゛ない。

そのため荷台のスペースは常に一定でそれ以上増すこと
ができず、更に側枠を倒して荷台を開けた状態で横幅の
広い荷物を載せる際には、その荷物の両端部を確実に支
えることができない等の不都合があった。

本考案はこのような不都合を解消すべくなされたもので
、側枠を起倒する過程の途中で何等、ロック手段等を用
いることなくワンタッチ式に側枠を水平に設置し、荷台
のスペースを増大するように改良した運搬車の荷台側枠
のヒンジ構造を提供するものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

第１図において符号１は四輪駆動型運搬車等の荷台であ
り、この荷台１の床板２の下に車輪３があり、床板２の
周囲の運転席４の方を除く３個所の周縁に側枠５がヒン
ジ手段６により取付けられている。

第２図と第３図に詳記されるように、側枠５は上方に起
立して荷台１を閉じる場合に、下端の下縁７を床板２の
周端の縦フレーム８上に載置するよ・うになっている。

ヒンジ手段６は側枠５の中支柱９の部分の下縁７にほぼ
直角に屈曲したヒンジ１０が突設され、上述のように床
板２上に側枠５が起立した際の、ヒンジ１０の先端とほ
ぼ一致する縦フレーム８の垂直部に孔１１が設けられて
いる。

、ヒンジ１０は所定の強度を保持すべく断面Ｕ字形に形
成され、その先端部１０′が若干先細に形ｊｆ！、−４
れてそ９先端に円弧・状頭−−へ１１１シ 部１２を備えた鉤部１３を有し、且つ先端部１０′のほ
ぼ宙英に長孔°１４が穿設されている。

また縦フレーム８の孔１１め、部分の裏側にはその孔１
１と同一に開口する孔１５を有するスペーサ１６が固着
されている。

一方床板２の側の縦フレーム８ｂ垂直部におけるヒンジ
１０両側には軸受１７゜１８が突設されており、これら
の軸受１７，１８の間に軸１９が頭部と反対側にピン２
０を差込んで抜けないように水平に取付けられている。

ところでこの軸１９は孔１１のほぼ中心上床板２から若
干外側に離れた個所に位置されていて、ここに上記ヒン
ジ１０の長孔１４が回動及び摺動自在に嵌合される。

本考案は上述のように構成されているから、第２図及び
第３図のように側枠５が起立して床板２の上に載せられ
、軸１９が長孔１４の一端に嵌合位置した状態で荷台１
を閉じるようになる。

次いでこの状態から側枠５を倒すと、ヒンジ１０と共に
側枠５が軸１９を中心に下方に回動し、第４図のように
側枠５が床板２の下に垂直に吊下げられて荷台１を開く
。

そこでこのような側枠５の起倒による荷台１の開閉の過
程で、側枠５がほぼ水平になったときその側枠５を押込
む。

すると長孔１４と軸１９の嵌合及び円弧状頭部１２によ
り案内されて、第５図のようにヒンジ１０の先端部１０
′が若干上方に傾いた状態から水平になる過程−ＲＬｌ
ｌ、１５内に入り込む。

そしてヒンジ１０と共に側枠５が水平になったとき鉤部
１３がスペーサ１６に係合して、側枠５は水平状態に保
持されると共に下降や抜けも防止され、側枠５上に重い
荷物が載置されてもそれを支えることが可能になる。

こうしてこの場合には、床板２の側方はぼ同一平面上に
側枠５が並設され、この側枠５の分だけ荷台１のスペー
スが広くなる。

伺このような側枠５の水平設置を解除する場合には側枠
５と共にヒンジ１０を若干上方へ持上げて傾けることに
より鉤部１３がスペーサ１６から外れ、この状態で側枠
５を引き出すと、ヒンジ１０の先端部１０’が孔１１．
１５から抜けてフリーになる。

このように本考案によると、側板５を水平に設置してそ
のスペースの分だけ荷台１のスペースを広げることがで
きるので、荷物を積込んで運搬する際の用途が増し、こ
の場合に側枠５がほぼ水平になった時点で側枠５を押す
ことによりワンタッチ式に側板５が水平に設置されるの
で、操作が容易である。

また側板５が水平設置された場合に、鉤部１３の係合で
その状態を強固に保持しているので、振動等で側枠５が
抜けて倒れるという不具合はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるヒンジ構造の一実施例を示す斜視
図、第２図と第３図は要部の断面図と正面図、第４図と
第５図は動作状態を示す断面図である。 １・・・荷台、２・・・床板、３・・・車輪、４・・・
運転席、５・・・側枠、６・・・ヒンジ手段、７・・・
下縁、８・・・縦フレーム、９・・・中文柱、１０・・
叱ンジ、１１・・・孔、１２・・・円弧状頭部、１３・
・・鉤部、１４・・・長孔、１５・・・孔、１６・・・
スペーサ、１７．１８・・・軸受、１９・・・軸、２０
・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台の床板の周縁に側枠をヒンジ手段により結合して配
   設してなる運搬車において、上記ヒンジ手段は上記側枠
   の下部にほぼ直角に屈曲して突設されるヒンジ、上記床
   板の周端に穿設される孔を有し、該孔のほぼ中心上上記
   床板の側方若干離れた位置に設置された軸に、上記ヒン
   ジの先端部の長孔を嵌合させ、上記孔に上記ヒンジを係
   合して上記側枠を水平設置可能にしたことを特徴とする
   運搬車の荷台側枠のヒンジ機造。