JPS6131871Y2

JPS6131871Y2 -

Info

Publication number: JPS6131871Y2
Application number: JP12065381U
Authority: JP
Priority date: 1981-08-15
Filing date: 1981-08-15
Publication date: 1986-09-17
Also published as: JPS5825744U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は荷役作議を行うフオークリフトを搭載
可能とした貨物自動車に関する。

従来、貨物自動車にフオークリフトを搭載する
技術思想は公知である。この従来のフオークリフ
トの搭載は、所定長さの荷台の後端にフオークの
差込み口を設け、これにフオークを差し込んでフ
オークリフト自体を自分で地上より持上げる搭載
方式である。この場合、搭載されたフオークリフ
トは、荷台の後端よりフオークリフト本体の寸法
分だけ後方に突き出した形となり、法規で定めら
れた荷台の長さ寸法を超えることになり一般道路
での走行運搬には使用することができない。

また、フオークリフトには、荷台後端に取付け
たときに下降防止や脱落防止のために特別なロツ
ク装置が設けられており、一般に使用しているフ
オークリフトは搭載することができない。

本考案は上記従来の問題点を改善したもので、
その特徴とするところは、規定寸法の荷台の長さ
の範囲内でフオークリフトを荷台の後部に取付け
収容可能とし、しかも特別なロツク装置をフオー
クリフトに設備することなく通常のフオークリフ
トを安全に搭載することができ、フオークリフト
を搭載しない場合には、フオークリフトの収容部
の荷台床面上を積荷使用可能とした貨物自動車を
提供するものである。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。
１は貨物自動車の荷台であり、第３図に示すよう
にフレーム６上に縦根太１１、横根太１２及び床
板１３で構成されている。２は側煽りである。

本考案は上記荷台１の後端部の床部にフオーク
リフト９が収容できる範囲のコの字状の切欠部４
を設け、その切欠部４の端面のフレーム６上にフ
オーク１０の差込み口６ａを形成する。また床板
１３には、前記切欠部４を上面より開閉する蓋板
５がヒンジによつて起倒自在に取付けられてい
る。尚、この蓋板５の厚さは切欠部４を閉蓋した
ときに、床板１３と同一平面を呈する寸法となつ
ている。

さらに、荷台１の後側煽りは側方に開閉可能な
扉とし、例えば図例のように左右開閉自在な観音
扉３とする。また、切欠部４の下側には、切欠部
４に収容したフオークリフト９を支承するバンパ
ー７がフレーム６に取付けられ、手動又はシリン
ダ装置等のアクチユエータによる自動で前後方向
に伸縮可能に設置されている。尚バンパー７には
フオークリフト９の後部に当接するフツクを着脱
可能に設けてもよい。１４は切欠部４の端面のフ
レーム６端に取付けたゴムダンパである。

次に上記本考案の使用方法について説明する。
フオークリフト９を搭載しないときには、蓋板５
を倒して切欠部４の上面を閉塞し、バンパー７は
前方に縮めている。従つて、荷台１は通常の貨物
自動車と同様に全床面上に積荷することができ
る。

一方、フオークリフト９を使用して積荷し、そ
のフオークリフト９を積荷の運搬地で使用するた
めに荷台１に搭載するときには、蓋板５を図示の
ように起立させることにより荷台１の後端部に切
欠部４が具現する。この切欠部４にフオークリフ
ト９を進入させるものであるが、進入に先立つて
フオーク１０を差込み口６ａと略同等の高さまで
上昇し、フオークリフト９を切欠部４内に進入と
同時にフオーク１０を差込み口６ａに差し込む。
しかる後にフオークシリンダを下降作動すると、
フオーク１０はフレーム６上に支持されるために
フオークリフト９本体が地上より持ち上げられ
る。フオークリフト９が所定位置まで持ち上げら
れたところでバンパー７を後方に引き伸ばし、フ
オークリフト９の下面を支承させ、必要に応じて
フツク８をセツトする。さらに、観音扉３を閉じ
ることによりフオークリフト９の収容は完了する
ものである。

上記本考案は次いような効果を有している。荷
台の後端に取付けられるフオークリフト９は、所
定長さの荷台１の後端部に形成した切欠部４内に
収容されてフオーク１０を利用して持上げ取付け
されるものであるから、従来のように荷台の後端
に突き出ることがなく、規定寸法長さの荷台１の
範囲内で収容され、一般道路において法規を違反
することなく自由に走行運搬できる。

また、バンパー７により収容されたフオークリ
フト１０の下側を支承し、観音扉３の閉止によつ
てフオークリフト１０の後方を閉じるため、フオ
ークリフト１０に特別なロツク装置を設備しなく
ともフオークリフト１０の下降動及び後方への脱
落は確実に防止された状態となり、通常のフオー
クリフト１０を安全に搭載することができる。

さらには、蓋板５によつて切欠部４を閉塞可能
としているため、フオークリフト１０を搭載しな
い場合には、通常の荷台の積荷が全床面積上で得
られる等の格別な利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の主要部斜視図、第２図は同側
面図、第３図は第１図−線拡大断面図であ
る。１……荷台、２……側煽り、３……観音扉、４
……切欠部、５……蓋板、６……フレーム、６ａ
……差込み口、７……バンパー、８……フツク、
９……フオークリフト、１０……フオーク、１１
……縦根太、１２……横根太、１３…床板、１４
……ゴムダンパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

貨物自動車の荷台後端部の床部にフオークリフ
トが収容できる範囲のコの字状の切欠部を設け、
この切欠部の端面にフオーク差込み口を形成し、
荷台の床板には前記切欠部を開閉する蓋板を起倒
自在に取付け、荷台を後側煽りを開閉自在な扉と
し、前記切欠部の下側には、切欠部に収容したフ
オークリフトを支承するバンパーを前後方向に伸
縮自在に設置したことを特徴とするフオークリフ
トを搭載可能とした貨物自動車。