JPS5840127Y2 - 法面形成装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、油圧ショベルなどの土木機械にフロントア
タッチメントとして取付使用する法面形成装置に関する
ものである。

従来、道路、河川などの法面を仕上げるには、人力作業
によって行われる場合が多く、別に油圧ショベルなどに
法面パケットを取りつけて締固めを行う装置もあるが、
このものは法付可能範囲が装置の前方部分に限られる不
利があった。

これに対し、この考案は、油圧ショベルなどにフロント
アタッチメントとして前後左右に回動する特別のパケッ
トを装着し、このパケットの底面で締固めを行うもので
あって、この回動操作は上記油圧ショベルの油圧配管を
利用して自由に行うことができるものである。

この考案の実施例を図面について説明すると、１は既設
の油圧ショベルのアーム、２はパケットシリンダーを示
す。

次に３は、この考案に用いられる広幅台形状のパケット
であって、該パケット３の上面にパケット３の長手方向
に対して交叉するように配設した軸１１によってパケッ
ト４を枢着し、かつ該ブラケット４の上端をアーム１に
該アーム１の先端にパケット３の長平方向に対して平行
に配設した軸１４によって枢着してパケット３を前後・
左右に傾動自在とし、更に、パケット３の両側縁若しく
は一側縁には一端を前記ブラケット４に軸１２．１２’
により枢着した左右若しくは右又は左の油圧シリンダー
５，５′の他端を軸１３，１３’により枢着し、前記軸
１１を支点として回動可能であるとともに、前面には前
部ブラケツ） ７．７’を突設して、これにユニバーサ
ルジヨイント６の一方側がピン止１８され、このユニバ
ーサルジヨイント６の他の一方側をリンク８．８’、９
．９’、 １０．１０’およびピン１５，１６゜１７を
介して前記パケットシリンダー２に接続したことにより
、このシリンダー２を作動すると軸１４を支点として回
動することができる。

この考案は、上記の構造により、パケットシリンダー２
を伸縮するとリンク９およびユニバーサルジヨイント６
を介してパケット３はアーム１の第１支点であるパケッ
ト３の長手方向に対して平行な軸１４を中心として前後
方向に傾斜回動し、また油圧シリンダー５，５′を伸縮
するとパケット３の長手方向に対して交叉する軸１１を
支点としてバケット３は左右側方に傾斜回動する。

この場合、前記ユニバーサルジヨイント６によりパケッ
ト３はリンク９に関係なく自由に回動でき、全体に無理
がかかるおそれがない。

この考案は、以上述べたようにパケット３の取付角度を
前後左右に任意の角度に変化できるから、第４図に示す
ようにブーム（本体）を旋回させて左右から同−決行面
の形成が可能であり、決行面積を大巾に拡大することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体平面図、第２図は要部の側面図、第３図は
同正面図、第４図は決行状態を示す概略正面図である。 図中符号、１はアーム、２はパケットシリンダー、３は
パケット、４はブラケツ１−１５．５’は油圧シリンダ
ー、６はユニバーサルジヨイント、７，７′は前部ブラ
ケット、８．８’、 ９．９’、 １０．１０’はリン
クを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 油圧ショベルなどの土木機械のアーム１前端に、広幅平
   底のパケット３をその上面にパケット３の長手方向と交
   叉する軸１１によって軸着したブラケット４を介してア
   ーム１の前端にパケット３の長手方向に平行な軸１４に
   よって前後および左右に傾動自在に取付するとともに、
   パケット３前面に突設した前部ブラケッ） ７．７’に
   ユニバーサルジヨイント６の一端を止着してその他端を
   アーム１に連なるパケットシリンダー２にリンクを介し
   て接続し、またパケット３の少くとも一側縁と前記ブラ
   ケット４の少くとも一端上部との間に油圧シリンダー５
   ．（５’）を配設してなる法面形成装置。