JPS5810763Y2 - 掘削作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、先端側にパケットを備えたアームをブームの
先端側に横軸芯周りで゛駆動揺動自在に取付け、前記ブ
ームを、その基端側で上下駆動揺動自在に旋回台に取付
けると共に、その途中で左右に腰折れ自在かつ腰折れ角
度変更可能な状態で１定自在に構成した掘削作業車に関
する。

上記掘削作業車は、旋回台の走行機体に対する固定位置
及び、ブーム腰折れ角度を夫々設定する事によって、走
行機体横側方の溝掘り、つまり側溝掘りを行えるように
したものであるが、長手方向にも深さ方向にも屈曲する
ことがない側溝掘りを行えるようにするためには、ブー
ムの腰折れ軸芯を掘削地面に対して垂直に設定固定する
必要があるが、従来構造のものにあっては、第５図に示
すように、アーム１５の先端側に駆動揺動及び固定自在
なパケット１を取付け、基端側にブームを取付け、その
ブームの先端側部分１３ａを腰折れ軸芯１６回りで左右
揺動させてブーム腰折れ角度を設定できるように構成し
てあり、掘削作業を行うに、スムーズにアームの前記方
向の直線溝を掘削するには、ブームのを固定して、アー
ム１５ないしパケット１のみしか揺動させることができ
ず、その結果、パケット１の掘削縁がアーム１５の揺動
軸芯Ｐを中心としたほぼ円弧状の軌跡Ａを描くこととな
って、溝底面にできた隆起部２を掘り取って溝底面を水
平にならすための作業能率が悪いという問題があり、さ
らにアームの一工程の掘削長さ、換言すれば前記隆起部
２のピッチが短かくなってさらに作業能率を悪くする欠
点があった。

本考案は、走行機体の横側方での直線的な溝掘りをその
底面を水平にして能率よく掘削できる掘削作業車を得る
ことを目的とする。

本考案の特徴とする構成は、冒頭に記載した掘削作業車
において、ブームの先端側部分と前記腰折れの軸芯の軸
とにわたって油圧シリンダを介装し、前記先端側部分を
、前記腰折れ軸芯よりも先端側の横軸芯周りで上下駆動
揺動自在に構成した点にあり、かかる構成から次の作用
効果を奏する。

すなわち、腰折れ軸芯を鉛直に設定して、ブームを左右
に腰折れ揺動させることにより、任意の腰折れ角度にお
いて、パケットの掘削縁を水平線に保つことができると
ともに、ブームの先端側部分と腰折れ軸芯の軸とにわた
って油圧シリンダを介装したので、ブームの腰折れ状態
に対して、ブーム先端側部分の上下折曲揺動が影響され
ず、シリンダストローフを長くすることができて、前記
腰折れＩ軸芯よりも前方のブーム先端側部分とアームと
の□両者を横軸芯回りに大きく上下折曲揺動させるこ、
とができる。

そしてこの両者の上下折曲揺動にお１いてもパケットの
掘削縁は水平を保っているの）で、その両者の合成操作
により、栗にパケット掘削１′縁を水平に描かせること
ができるので、従来のような円弧状の掘削と異なり、能
率よく掘削作業を行なえる利点がある。

さらに、一定の溝掘り作業、に対して、長い掘削作業ピ
ッチの掘削を得ること１、ができるので一層作業性を向
上させることができる利点がある。

以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

クローラ式走行装置３を備えた機台４に油圧機構（図外
）により縦軸芯２２周りで全旋回及び固定自在な旋回台
５を取付け、操縦部６、エンジン部７及びバックホウ作
業装置８を前記旋回台５に取付け、更に排土作業装置９
を前記走行機台４に取付けて、バックホウ作業と排土作
業とを択一的に行えるようにした作業車を構成しである
。

前記バックホウ作業装置８は第１図、第２図に示す如く
構成しである。

すなわち、油圧シリンダ１０により縦軸芯４３周りで左
右に腰折れ角度変更可能及び固定自在なブームブラケッ
ト１１を旋回台５に設け、油圧シリンダ１２により横軸
芯４４周りで上下駆動揺動及び固定自在な状態でブーム
１３の基端側を前記ブームブラケット１１を介して旋回
台５に取付けである。

油圧シリンダ１４により横軸芯４１周りで駆動揺動及び
固定自在な状態でアーム１５の基端側を前記ブーム１３
の先端側に取付けると共に、油圧シリンダ１６とリンク
機構１７とにより横軸芯２５周りで駆動揺動及び固定自
在なパケット１を前記アーム１５の先端側に装備しであ
る。

前記ブーム１３を、その途中で軸芯４６周りで左右に腰
折れ自在にかつ腰折れ角度変更可能な状態で更に第２図
に示す機構１８により固定自在に構成し、更に、前記ブ
ーム１３の先端側部分１３ａと前記腰折れの軸芯Ｐ６の
軸とにわたって油圧シリンダ１９を介装し、前記先端側
部分１３ａを、油圧シリンダ１９により前記腰折れ軸芯
Ｐ６よりも先端側の横軸芯２７周りで上下に駆動揺動自
在に構成しである。

前記固定機構１８を構成するに、ブーム先端側部分１３
ａ及びブーム基端側部分１３ｂに夫々枢支連結したブ
ーム中間部分１３Ｃのブラケツ） ２０とブーム基端側
部分１３ｂのブラケット２１とにわたって部材２２を張
設して、先端側部分１３ａと基端側部分１３ｂとを腰折
れ状態に固定するように構成し、更に、基端側部分ブラ
ケット２１に対する前記部材２２の連結位置を変更して
固定腰折れ角度を変更するようにしである。

前記作業車をして側溝掘作業を行うに当っては、第２図
、第３図に示す如くして行う。

すなわち、旋回台５を走行機台４に対して所定の旋回位
置に固定すると共に、前記油圧シリンダ１２によりブー
ム基端側部分１３ ｂを旋回台５に対して所定の揺動位
置に固定して前記腰折れ軸芯Ｐ６を掘削地面に対して垂
直に設定固定し、更に、パケット１を接地させた状態で
旋回台５の操作を行って、ブーム先端側部分１３ａの基
端側部分１３ｂに対する腰折れ角を先端側部分１３ａが
掘削溝の長手方向に沿う状態に設定すると共に前記固定
機構１８により前記設定腰折れ角を固定する。

そして、前記油圧シノンダ１９によりブーム先端側部分
１３ａを前記横軸芯２７周りで揺動駆動すると共に、前
記油圧シリンダ１４によりアーム１５を前記横軸芯４０
周りで揺動駆動するところのブーム先端側部分１３ａと
アーム１４の合成操作により、第３図に示すように、パ
ケット１をその掘削縁に水平軌跡Ｂを描かせながら旋回
台５側に引き寄せて掘削する。

このように掘削すれば溝底面に残る隆起部２のピッチが
、第５図に示す場合に比して大となる。

又、ブーム先端側部分１３ａを掘削溝の長手方向に沿わ
せるに、第４図に示す如く、前記シリンダ１０によりブ
ームブラケット１１の旋回台５に対する腰折れ角を所定
値に変更設定すると共に、第３図に示す場合と同様にブ
ーム１３を所定の腰折れ状態に固定しても良い。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る掘削作業車の実施例を示し、第１図
は作業車の全体側面図、第２図は側溝掘作業時の平面図
、第３図は掘削状態の説明図、第４図は別便用例におけ
る側溝掘作業時の平面図、第５図は従来構造による掘削
状態の説明図である。 １・・・・・・パケット、５・・・・・・旋回台、１９
・・・・・・油圧シリンダ、１３・・・・・・ブーム、
１３ａ・・・・・・先端側、１５・・・・・・アーム、
Ｐｉ、Ｐ２・・・・・・横軸芯、Ｐ６・・・・・・腰折
れ軸芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端側にパケット１を備えたアーム１５をブーム１３の
   先端側に横軸芯２１周りで駆動揺動自在に取付け、前記
   ブーム１３を、その基端側で上下駆動揺動自在に旋回台
   ５に取付けると共に、その途中で左右に腰折れ自在にか
   つ腰折れ角度変更可能な状態で固定自在に構成した掘削
   作業車であって、前記ブーム１３の先端側部分１３ａと
   前記腰折れの軸芯Ｐ６の軸とにわたって油圧シリンダ１
   ９を介装し、前記先端側部分１３ａを、前記腰折れ軸芯
   Ｐ６よりも先端側の横軸芯２７周りで上下駆動揺動自在
   に構成しである事を特徴とする掘削作業車。