JPS5839977Y2 - 歩行型作業車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、推進装置の回転方向を正逆に切換えて機体進
行方向を前後に変更自在な変速装置を備え、かつ、操縦
バンドルの延設方向を機体前後方向で変更自在に構成す
ると共に、前記変速装置には、軸線方向での摺動操作に
よって前記推進装置の正転方向での駆動を制御する正転
操作用摺動軸と、逆転方向での駆動を制御する逆転操作
用摺動軸とを設けた歩行型作業車に関し、バンドルの前
後向き変更にかかわらず、前進時にネ・いて不必要に走
行停止させる事無く、後進時において、例えば、操縦者
が転倒し、そこに作業車が突っ込んで操縦者が傷付くと
いった危険な事態を招くのを確実良好に回避できるよう
にすると共に、そのための構造をスイッチの数を必要最
小限にして故障の少ないものにする事を目的とする。

次に、本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

エンジンＥ及びミッションＭを機体フレーム１に搭載す
ると共に、前記ミッションＭに連動の同電駆動軸２をミ
ッションケーン（変速装置）３の左右両側に突設し、回
転駆動軸２に車輪と付は換え自在にロータリ耕耘装置（
推進装置）４を連動連結し、かつ、機体フレーム１から
後方に操縦バンドル５及び変速レバー６を延設してあり
、もって、耕耘装置４自体で駆動走行しながら対地耕耘
作業を行えるように歩行型作業車の一例としての歩行型
耕耘機を構成しである。

前記機体フレーム１の後部にヒツチ７を連設し、耕耘装
置４を連結可能に構成してあり、前記回転駆動軸２に車
輪を取付け、車輪走行による対地耕耘作業をも行えるよ
うに構成しである。

前記操縦バンドル５の基端部に連設の・・ンドルフレー
ム８を機体フレーム１に縦軸芯Ｐ周シで回動及び固定自
在に設けてあり、操縦バンドル５の機体に対する向きを
前後に変更できるように構成しである。

前記ミッションケース３に、横軸芯（［りで回動自在に
第１ブラケツト９を軸架すると共に、第１ブラケツト９
に第２ブラケツト１０をその軸芯Ｒ周りで回動のみ自在
に嵌入し、かつ、第２ブラケツト１０に変速レバー６を
挿脱自在にスプライン嵌合し、そして、前記第２ブラケ
ツト１０に変速アーム１１を連設しである。

前記ミッションケース３からは２本−組の前後進切換軸
を横手方向に突設してあシ、この切換軸は正転操作用摺
動軸１２ａと逆転操作用摺動軸１２ｂとに分かれていて
、夫々の軸端に連設したし・Ｌ受け１３，１３に係合さ
せた前記変速アーム１１／Ｉ′ｉ、前記横軸芯Ｑ周シで
の揺動で何れかの摺動軸１２ａ又は１２ｂのレバー受け
１３を選択でき、前記軸芯Ｒ周シで揺動させると摺動軸
を押し引きする。

変速アーム１１を操作するための変速レバー６は、バン
ドル５の向き変更に伴ってバンドルと同方向に差し換え
、バンドル向きに関係なく全く同一の操作感覚をもって
前後通例れかの駆動走行状態を得るようにしている。

バンドル５と変速レバー６が第１図の実線で示す位置で
前記正転操作用摺動軸１２ａを操作すると機体は前進し
、逆転操作用摺動軸１２ｂを操作すると機体は後進Ｃバ
ンドルの延設方向に進行する状態）するのに対し、バン
ドル５どルバー６が第１図の二点鎖線で示す位置では前
記両槽動軸１２ａ、１２ｂと機体の前後進の対応関係が
反転する。

しかし、この反転に関わりなく夫々での後進状態が検出
できるように次のような構成をとっている。

前記レバー受け１３．１３夫々からレバ一部分１４．１
４を上方に延設すると共に、レバ一部分１４．１４夫々
の先端を対向近接させ、そのレバ一部分１４．１４に対
してバンドル５の向き変更に伴い、接当によう夫々の状
態で後進切換用となる摺動軸側のものと択一的に連係可
能な状態で操作部材１５を設けである。

即ち、支持ブラケット１６に、前記バンドル５の回動軸
芯Ｐに直交する軸芯Ｘ１周りで揺動自在に操作部材１５
を設けると共に、その他端側をバンドルフレーム８に形
成の環状カム面Ｆ□に接当させ、かつ、巻バネ１７を介
してカムｍＦｘに接当させる側に付勢してあシ、バンド
ル５の回動に伴いカム面Ｆ１の作用により操作部材１５
が揺動し、連係される摺動軸１２，１２が変更されるべ
く構成しである。

前記支持ブラケット１６が機体フレーム１に、バンドル
５の回動軸芯Ｐと平行な軸芯Ｘ２周りで回動自在に設け
られると共に、一端を機体フレーム１側に固定係止され
た前記巻バネ１７により前記操作部材１５をレバ一部分
１４．１４に接当させる側に付勢してあり、かつ、操作
部材１５に、前記摺動軸１２，１２の摺動に伴い、レバ
一部分１４．１４の押匣により前記軸芯Ｘ２周りで揺動
させるカム面Ｆ２を形成してあシ、そして、操作部材１
５に連係して感知スイッチＳ１ を設けてあり、バンド
ル５の向き変更いかんにかかわらず、夫々の状態での後
進時にのみ、操作部材１５が軸芯Ｘ２周りで揺動され、
感知スイッチＳ□が入り状態になるべく構成されている
。

前記操縦バンドル５の握９部１８に、その非掌握状態で
入り状態となる常閉式の安全スイッチＳ２を設けると共
に、エンジンＥの電源回路Ｃに前記感知スイッチＳ１と
安全スイッチＳ２ を直列に介装してあり、もって、
バンドル５の延出方向側への走行時、即ち、バンドル５
の前後向きいかんにかかわらず、夫々の状態での後進時
に操縦バンドル５から手が離れると回路Ｃを接地短絡さ
せ、エンジンＥを停止して走行を停止するべく走行停止
機構１９を構成しである。

以上要するに、本考案は、冒記した歩行型作業車にかい
て、前記バンドル５の非掌握状態で入シ状態になる安全
スイッチＳ２を設け、１個の感知スイッチＳ１に対する
操作部材１５を、前記バンドル５の向き変更に連係して
前記両槽動軸１２ａ。

１２ａに択一的に連係可能な位置に変更される状態に設
けて、前記バンドル５の延設方向への走行状態において
のみ前記感知スイッチＳｌが入り状態になるべく構成し
、走行停止機溝１９の電源回路Ｃに前記安全及び感知ス
イッチＳ１＃Ｓ２を直列に介装しである事を特徴とする
。

つ普り、バンドル５０前後向き変更に伴い、操作部材１
５を夫々の位置に変更し、ノ・ンドル５が前後いずれを
向いていても、夫々の状態での操縦者に近づく側への進
行時、即ち、後進時にのみ、例えば、操縦者が転倒した
としても、それに伴うバンドル５に対する無意識あるい
は意識的な非掌握状態の現出に基づき、自動的に走行が
停止されるようにするから、転倒時等に作業車が操縦者
に不測に衝突するといった危険な事態を招くのを確実良
好に回避でき、前進時に訃いてはバンドル５から手を離
す事によって走行が停止するという不都合の無い状態で
後進時の安全確保を確実に行えるに至った。

しかも、上述の如く、操作部材１５の位置変更によシ１
個の感知スイッチＳ１でもってバンドル５向きの検出と
後進状態の検出を一挙に行え、それら雨検出を各別のス
イッチで行わせる場合に比してスイッチの数を必要最小
限にでき、故障の発生を抑制できるに至った。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係る歩行型作業車の実施例を示し、第１
図は歩行型耕耘機の全体側面図、第２図は要部の斜視図
、第３図は要部の一部切欠平面図、第４図は第３図のＴ
Ｖ−ＴＶ線矢視親図ある。 ５・・・・・・操縦バンドル、１２ａ・・・・・・正転
操作用摺動軸、１２ｂ・・・・・・逆転操作用摺動軸、
１５・・・・・・操作部材、１９・・・・・・走行停止
機構、Ｃ・・・・・・電線回路、Ｓｌ−・・・・・感知
スイッチ、Ｓ２・・・・・・安全スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 推進装置４の回転方向を正逆に切換えて機体進行方向を
   前後に変更自在な変速装置３を備え、かつ１、操縦バン
   ドル５の延設方向を機体前後方向で変更自在に構成する
   と共に、前記変速装置３には、軸線方向での摺動操作に
   よって前記推進装置４の正転方向での駆動を制御する正
   転操作用摺動軸１２ａと、逆転方向での駆動を制御する
   逆転操作用摺動軸１２ｂとを設けた歩行型作業車にネ・
   いて、前記バンドル５の非掌握状態で入り状態になる安
   全スイッチＳ２を設け、１個の感知スイッチＳ１に対す
   る操作部材１５を、前記・・ンドル５の向き変更に連係
   して前記両槽動軸１２ａ、１２ｂに択一的に連係可能な
   位置に変更される状態に設けてｊ前記バンドル５の延設
   方向への走行状態においてのみ前記感知スイッチＳ１が
   入り状態になるべく構成し、走行停止機構１９の電源回
   路Ｃに前記安全及び感知スイッチ８１ｓＳ２を直列に介
   装しである事を特徴とする歩行型作業車。