JP6935794B2 - 歩行型管理機 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が歩行しながら耕耘などの農作業を行う歩行型管理機に関する。
歩行型管理機は、ハンドル部に前後方向に操作する主クラッチレバーと、上下方向に操作するクラッチレバーを設ける構成である。
特開2005−193900号公報
従来技術では、機体が後進走行中において、機体の後方に障害物が存在するときには直ぐに機体を停止させたいが、手動でクラッチを切り操作する必要があった。
本発明では、このような問題点を解決することである。
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1の発明は、エンジン(E)と、左右一対の走行車輪(3L、3R)と、前方から後方に向けて左右に延びたハンドル(9)と、エンジン(E)からの駆動力を前記走行車輪(3L、3R)に伝達する伝動機構を内装したミッションケース(1)を備えた歩行型管理機において、前記エンジン(E)からの動力を入り切りする主クラッチを構成し、主クラッチを入り切り操作可能な3つのレバーを設け、
前記3つのレバーは、前後方向の操作で主クラッチを入り切りするクラッチレバー(11)と、上下方向の操作で主クラッチを入り切りするフィンガーレバー(13)と、上下方向の操作で主クラッチを入り切りする安全クラッチレバー(59)から構成し、
機体後方に存在する障害物までの距離を検出する超音波センサーを機体後部に設け、クラッチレバー(11)の基部にモータ(11c)を設け、機体が後進走行中において、機体と機体後方の障害物との距離が所定値(L0)よりも短くなったことを前記超音波センサーが検出すると、前記モータ(11c)を駆動してクラッチレバー(11)を切り位置にする制御装置(100)を備え、
前記超音波センサーをハンドル(9)の握り部の後端部に設けたことを特徴とする歩行型管理機とする。
請求項2の発明は、ハンドル(9)を構成する左ハンドル杆(9L)の握り部(9La)の後端部に左超音波センサー(72)を設け、右ハンドル杆(9R)の握り部(9Ra)の後端部に右超音波センサー(73)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機とする。
請求項3の発明は、前記左超音波センサー(72)と右超音波センサー(73)の両方が障害物を検出するとともに、前記2個の超音波センサー(72、73)の両方が、機体と機体後方の障害物との距離が所定値(L0)よりも短くなったことを検出すると、前記モータ(11c)を駆動してクラッチレバー(11)を切り位置にするように構成したことを特徴とする請求項2に記載の歩行型管理機とする。
請求項1の発明においては、自動で機体の後進走行が停止するので安全である。また、ハンドル9の握り部の後端部は、機体の最も後部位置であるため、機体後部の障害物の検出精度が向上する。
請求項2及び請求項3の発明においては、超音波センサーは、左超音波センサー72と右超音波センサー73から構成するので、検出精度が向上するとともに、1個のセンサーが故障しても残りの1個のセンサーで作業を続けることができる。
歩行型管理機の斜視図 歩行型管理機の右側面図 歩行型管理機の平面図 クラッチレバー付近の拡大側面図 クラッチレバー付近の拡大側面図 クラッチレバー付近の拡大側面図 クラッチレバー付近の拡大側面図 安全クラッチレバーの斜視図 クラッチレバー付近の拡大平面図 クラッチレバー付近の拡大斜視図 クラッチレバー付近の拡大斜視図 クラッチレバー機構の拡大斜視図 ブロック図
以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例を参照しながら説明する。なお、実施例の説明においては、機体の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後というが、本発明の構成を限定するものではない。
本発明の歩行型管理機は、機体の中心部となるミッションケース1の下部に左右車軸2,2を軸装し、この左右に突出する左右車軸2,2に左右走行輪3L,3Rを取り付けて構成している。
前記左車軸2の上方であって、ミッションケース1の左側に突出した入力軸21aに入力プーリ21を取り付けている。一方、ミッションケース1の前部に取り付けて前側に突出したエンジンベース15にエンジンEを搭載し、エンジンEのクランクケース16に減速装置33を設け、この減速装置33から左側に突出した出力軸20aに出力プーリ20を取り付けている。前記入力プーリ21と出力プーリ20との間に伝動ベルト32を巻き掛けて構成し、ベルトテンションプーリ25で動力の伝動を入り切りできるように構成している(主クラッチ)。符号Sは、スタンドである。
前記エンジンベース15の前部には前側ヒッチ15aを設けており、各種作業機を装着可能に構成している。
エンジンE側の出力軸20aは、エンジンEのクランクケース16に取り付ける減速装置33内で減速された回転を出力する構成としている。
これにより、入力プーリ21の径が大きくなるのを抑制できる。
ミッションケース1の上部に取り付けたハンドル台7には、縦軸芯8aを回動中心にしてハンドルベース8を水平回動に構成し、任意の位置で固定可能に設けている。符号8bはハンドルベース8の回動と固定を行うハンドル回動レバーである。
ハンドルベース8には、斜め上方に向けて左右に分岐する左右ハンドル杆9L,9Rを設けている。左右ハンドル杆9L,9Rの後端下部には左右サイドクラッチレバー12L,12Rを設けており、左右サイドクラッチレバー12L,12Rを握ると、ミッションケース1内の左右のサイドクラッチが切れる構成としている。
左ハンドル杆9Lの上側に、前記出力プーリ20と入力プーリ21に巻き掛ける伝動ベルト32を張ったり緩めたりするベルトテンションプーリ25を動かして伝動の入切(主クラッチの入切)を行うクラッチレバー11を設けている。クラッチレバー11は左手で握って前後方向操作する構成である。前方に操作すると主クラッチは入りとなり、後方に操作すると主クラッチは切りとなる。
一方、左ハンドル杆9Lの握り部9Laを左手で握った状態で、左手の親指で操作するフィンガーレバー13を設けている。フィンガーレバー13はクラッチレバー11と同じ作用をする。即ち、親指でフィンガーレバー13を押し下げると、前記ベルトテンションプーリ25が動いて伝動ベルト32を張り、伝動を入りの状態(主クラッチ入)とする。また、親指でフィンガーレバー13を押し上げて元の位置に戻すと、前記ベルトテンションプーリ25が動いて伝動ベルト32を緩め、伝動切りの状態(主クラッチ切)とする。
親指でフィンガーレバー13を押し下げて主クラッチを入りにした時、フィンガーレバー13は元の位置に戻るように構成し、再び親指でフィンガーレバー13を押し下げることで主クラッチが切りとなるように構成してもよい。
また、ハンドル9の左ハンドル杆9Lの握り部9Laの上側に安全クラッチレバー59の押し下げ部59cを配置しており、押し下げ部59cを押し下げると主クラッチが入りとなり、押し下げ部59cが元の位置に戻ると主クラッチは切りとなる。
このように、主クラッチを入り切りするレバーを、クラッチレバー11、フィンガーレバー13、安全クラッチレバー59の3つのレバーで操作可能に構成しているので、状況によって使い分けができて操作性が向上するようになる。
また、前記クラッチレバー11、フィンガーレバー13、安全クラッチレバー59は、ハンドル9の左ハンドル杆9Lに集中配置しているので、操作性が向上するとともにメンテナンス性も向上する。
また、クラッチレバー11を前後方向の操作で主クラッチを入り切り可能に構成し、フィンガーレバー13の上下方向の操作で主クラッチを入り切り可能に構成し、安全クラッチレバー59の上下方向の操作で主クラッチを入り切り可能に構成しているので、操作性が向上する。
また、安全クラッチレバー59は、前記フィンガーレバー13に対して着脱自在に構成しているので、メンテナンス性が向上する。
左ハンドル杆9Lと右ハンドル杆9Rは連結棒9Aで連結して固定されている。右ハンドル杆9Rと連結棒9Aの連結部分の近くにハンドル上下レバー9Bを設けている。ハンドル上下レバー9Bを右手で握ると、左ハンドル杆9Lと右ハンドル杆9Rは横軸芯の回動軸9Cを中心に回動して、左ハンドル杆9Lと右ハンドル杆9Rの左右の握り部9La、9Raの上下位置を調整する構成としている。
右ハンドル杆9Rの握り部9Raの前側にロータリクラッチレバーRCを設けている。ミッションケース1の上下中間付近の後部にヒッチ10を取り付けており、このヒッチ10に連結したロータリ作業機(図示せず)の駆動の入り切りを前記ロータリクラッチレバーRCで行う。また、ヒッチ10にはプラウや畦立器、トレーラ等の各種作業機を装着可能に構成している。
左ハンドル杆9Lと右ハンドル杆9Rの中央部であって、左右の握り部9La、9Raの前部付近に緊急停止バーELを設けている。この緊急停止バーELを下方に押し下げると、前記ベルトテンションプーリ25が動いて伝動ベルト32を緩め、伝動切りの状態とする。緊急停止バーELを意図的に押し下げて停止させることもあるが、操作ミス等で不意に機体が後進しても、緊急停止バーELが運転に当接して押し下げられ、機体が停止する構成としている。
ハンドルベース8の左側方には、ミッションケース1の変速部5から後上方に向けて変速レバー6を伸ばして設けている。符号14はエンジン始動停止スイッチである。符号14aはエンジン回転数調整レバーである。
図4と図5に基づいてクラッチレバー11の入り切りについて説明する。図4はクラッチレバー11が切りの状態を示している。クラッチレバー11を入切するには、直接クラッチレバー11を握って入り切り操作する方法と、フィンガーレバー13を操作する方法がある。
フィンガーレバー13を操作する方法においては、フィンガーレバー13を第1回動支点13aを中心にA方向に操作(押し下げる)すると、クラッチレバー11が入り位置に移動し、再び、フィンガーレバー13をA方向に操作(押し下げる)すると、クラッチレバー11が切り位置に移動する構成としている。
フィンガーレバー13をA方向に操作(押し下げる)すると、第1プレート13bが一体で時計回りに回動し、第2プレート50(形状を分かり易くするため斜線を記入)に取り付けられているローラ50aに当接し、その後第2プレート50は反時計回りに回動する。
第2プレート50の奥側(図4での奥側)には第3プレート51が配置されており、第2プレート50は第3プレート51に対して第2回動支点52で連結(遊嵌)されているため、第2プレート50が反時計回りに回動すると、第3プレート51も反時計回りに回動する。第3プレート51の回動支点は第3回動支点53であり、第3回動支点に対して遊嵌している。この第3回動支点53はクラッチレバー11の回動支点でもあり、クラッチレバー11も遊嵌している。
第3プレート51が反時計回りに回動すると、第3プレート51に形成されている第1突出部51aがクラッチレバー11と一体(溶接)の丸棒11aに当接し、クラッチレバー11が反時計回りに回動する。クラッチレバー11が反時計回りに回動すると、クラッチプレート11bが反時計回りに回動し、クラッチプレート11bが反時計回りに回動すると、クラッチプレート11bに連結(遊嵌)しているクラッチアーム57も反時計回りに回動してクラッチケーブル58がB方向に引っ張られてクラッチが入り状態となる。
図5にクラッチレバー11の入り状態を示している。フィンガーレバー13の第1回動支点13aにはトルクスプリング54が設けられているため、クラッチレバー11を入り状態にしても、フィンガーレバー13は元の位置に戻る構成としている。また、第1引張りバネ55は、左ハンドル杆9Lと第3プレート51のピン51bとの間に掛けられている。第2引張りバネ56は、第3プレート51のピン51bと第2プレート50のピン50bとの間に掛けられている。これにより、第2プレート50と第3プレート51が不用意に回動しない構成としている。前述のように、フィンガーレバー13を入り操作してクラッチが入り状態となり、フィンガーレバー13が元の位置に戻る構成は、後進時のみならず前進時に適用してもよい。
また、クラッチプレート11bとクラッチアーム57を連結している第4回動支点K1とクラッチケーブル58の端部を結ぶ仮想線K2は、第3回動支点53に対して支点越えしているため、クラッチレバー11は切り位置に戻らない。また、第1引張りバネ55と第2引張りバネ56には、クラッチレバー11を切り位置に戻す力はない。
クラッチを切り状態にするためには、再びフィンガーレバー13をA方向に操作(押し下げる)すると、第1プレート13bが一体で時計回りに回動し、第2プレート50(形状を分かり易くするため斜線を記入)に取り付けられているローラ50aに当接し、その後第2プレート50は時計回りに回動する。第2プレート50が時計回りに回動すると、第3プレート51も時計回りに回動する。第3プレート51が時計回りに回動すると、第3プレート51に形成されている突出部51cがクラッチレバー11と一体の丸棒11aに当接し、クラッチレバー11が時計回りに回動する。クラッチレバー11が時計回りに回動すると、クラッチプレート11bが時計回りに回動し、クラッチプレート11bが時計回りに回動すると、クラッチプレート11bに連結(遊嵌)しているクラッチアーム57も時計回りに回動してクラッチケーブル58がC方向に緩められ、クラッチが切り状態となる。
前記ローラ50aの表面は、支持軸に対して回転するので、操作荷重が軽減される。
次に、フィンガーレバー13に安全クラッチレバー59を設ける構成について説明する(図6、図7)。図8に安全クラッチレバー59の図を示している。フィンガーレバー13の丸棒部13cに対して、上側から安全クラッチレバー59の平面部59aを載せて、下側からプレート60でフィンガーレバー13の丸棒部13cを挟んでネジ61とナットで固定する構成としている。ナットは、プレート60の下側に溶接して固定しておいてもよい。図9に安全クラッチレバー59を取り付けた平面図を示している。これにより、安全クラッチレバー59の取り付けが簡素にしかも安定して実施できる。
安全クラッチレバー59の平面部59aには、前記ネジ61が入り込む孔61aが形成されているが、孔61aの寸法公差を大きくすることで、部品精度による位置ずれを吸収できる。
また、安全クラッチレバー59の前端部59bを第1回動支点13aに対して下側から当接させることで、安全クラッチレバー59がフィンガーレバー13の丸棒部13cに対して回動するのを防止する構成としている。図6と図10(後方からの斜視図)にクラッチ切りの状態を示しており、図7と図11(後方からの斜視図)にクラッチ入りの状態を示している。これにより、安全クラッチレバー59の操作性が向上する。
安全クラッチレバー59の押し下げ部59cを上側から押すとフィンガーレバー13がA方向に回動するので、前述と同様にクラッチが入りとなる。このとき、安全クラッチレバー59は、左ハンドル杆9Lの握り部9Laの上部に当接した状態となる。
安全クラッチレバー59を設ける場合においては、クラッチプレート11bとクラッチアーム57を連結している第4回動支点K1とクラッチケーブル58の端部を結ぶ仮想線K3は、第3回動支点53に対して支点越えさせない構成としている。後述の支点越え防止部材62を設けることで、支点越えさせない構成としている。前述のように、既に存在する従来構成に安全クラッチレバー59を後付けできるので、市場で動いている歩行型管理機の安全性も向上する。
このため、クラッチ入り状態を保持するためには、安全クラッチレバー59の押し下げ部59を上側から押さえ続ける必要がある。そして、安全クラッチレバー59から手を離すと、クラッチは切り状態となる。
また、第2プレート50には座金50cを取り付けている(図6)。安全クラッチレバー59から手を離すと、クラッチは切り状態となるが、第2プレート50が回転し過ぎるのを防止するため座金50cを設けている。即ち、座金50cは第3回動支点53に当接することで、第2プレート50の回転し過ぎを防止している。座金50cの直径を変更することで、第2プレート50の動きの範囲を決めることができる。
また、座金50cは、第2プレート50が横方向に移動しようとするのを防止している。これにより、第2プレート50は安定して回転する。
安全クラッチレバー59を設ける場合においても、クラッチレバー11はクラッチ入り方向に操作できるので、前記仮想線K3が第3回動支点53に対して支点越えできないようにする必要がある。そこで、クラッチアーム57に支点越え防止部材62を設ける構成とする。図12は支点越え防止部材62を下方から見た図を示している。
これにより、クラッチレバー11を入り方向に操作しても、支点越え防止部材62が第3回動支点53に当接するので、クラッチレバー11をさらに入り方向に操作できなくなる。従って、クラッチレバー11から手を離すとクラッチレバー11は切り位置に戻るので、クラッチは切り状態となる。これにより、クラッチレバー11を入り方向に操作し続けない場合、主クラッチは切りとなる。これにより、安全性を確保できる。
また、前記支点越え防止部材62は左右対称、上下対称、前後対称の形状としているので、組付け時に誤って組み付けるのを防止できる。また、支点越え防止部材62は、クラッチアーム57の直線部の何れの部分に取り付けても、支点越え防止部材62は第3回動支点53に当接する構成としているので、組付け作業が容易となる。
前述のように安全クラッチレバー59から手を離すと直ぐにクラッチが切り状態となるので、安全な作業が可能となる。
また、ハンドル9の左ハンドル杆9Lの握り部9Laの上側に安全クラッチレバー59の押し下げ部59cを配置し、押し下げ部59cの前側にフィンガーレバー13を設け、フィンガーレバー13の前側にクラッチレバー11を設ける構成とする。これにより、操作性が向上する。
また、安全クラッチレバー59の押し下げ部59cは、握り部9Laの円弧形状と同じ向きの円弧形状59dに形成しているので、安全クラッチレバー59を握り部9Laに押し当てた状態で、握り部9Laと安全クラッチレバー59の押し下げ部59cを一緒に握ることが可能となる。前記押し下げ部59cの円弧形状59dの半径は、握り部9Laと同じか大きい形状とすることで、安全クラッチレバー59は握り部9Laに適切に当接する。
また、安全クラッチレバー59の押し下げ部59cにおいては、上面下面を含む全ての面に弾力性のある樹脂のコーティングをすることで、滑り止めとなる。
また、安全クラッチレバー59の押し下げ部59cを溶接で取り付ける本体部59eと押し下げ部59cとの接続部59fについても、樹脂のコーティングを施す構成とする。
図11に示しているように、機体後部に超音波センサーを設ける構成とする。具体的には超音波センサーをハンドル9の握り部の後端部に設ける構成とする。そして、機体が後進中において機体と機体後方との距離が所定値L0よりも短くなると、クラッチレバー11の基部に設けるモータ11cを駆動してクラッチレバー11を切り位置に移動して、機体の後進走行を停止させるように構成する。これにより、機体を障害物との間に作業者が挟まれるのを防止できる。また、自動で機体の後進走行が停止するので安全である。また、ハンドル9の握り部の後端部は、機体の最も後部位置であるため、機体後部の障害物の検出精度が向上するようになる。
また、ハンドル9を構成する左ハンドル杆9Lの握り部9Laの後端部に左超音波センサー72を設け、右ハンドル杆9Rの握り部9Raの後端部に右超音波センサー73を設ける構成とすることで、検出精度が向上するようになる。また、1個のセンサーが故障しても残りの1個のセンサーで作業を続けることができる。
また、前記左超音波センサー72と右超音波センサー73の両方が障害物を検出し、2個の超音波センサー72、73の両方が、機体と機体後方の障害物との距離が所定値L0よりも短くなったことを検出すると、モータ11cを駆動してクラッチレバー11を切り位置にするように構成する。これにより、より検出精度が向上するようになる。
前述のような制御は、制御装置(CPU)100(図13)で行う構成としているが、前記制御装置(CPU)100をハンドルベース8に設け、ハンドルベースカバー8aで覆う構成とする。これにより、振動の少ない機体中心位置の近くに制御装置(CPU)100を設けることで、制御装置(CPU)100は振動の影響を受けにくくなり寿命が長くなる。
また、記制御装置(CPU)100は、ハンドルベースカバー8aで覆う構成としているので、雨水かかかるのを防止でき、埃の影響も少なくできる。
クラッチレバー11の底部を覆うクラッチカバー70を構成し、クラッチカバー70にクラッチスイッチ74を設ける構成とする。クラッチスイッチ74を操作するごとに前記モータ11cが駆動して、クラッチレバー11の入り切りを交互に行う構成としている。
これにより、操作性が向上するようになる。
E エンジン
1 ミッションケース
3L 左走行車輪
3R 右走行車輪
8 ハンドルベース
8a ハンドルベースカバー
9 ハンドル
9L 左ハンドル杆
9La 左ハンドル杆の握り部
9R 右ハンドル杆
9Ra 左ハンドル杆の握り部
11 クラッチレバー
11c モータ
13 フィンガーレバー
59 安全クラッチレバー
70 クラッチカバー
72 左超音波センサー
73 右超音波センサー
100 制御装置(CPU)

Claims (3)

  1. エンジン(E)と、左右一対の走行車輪(3L、3R)と、前方から後方に向けて左右に延びたハンドル(9)と、エンジン(E)からの駆動力を前記走行車輪(3L、3R)に伝達する伝動機構を内装したミッションケース(1)を備えた歩行型管理機において、前記エンジン(E)からの動力を入り切りする主クラッチを構成し、主クラッチを入り切り操作可能な3つのレバーを設け、
    前記3つのレバーは、前後方向の操作で主クラッチを入り切りするクラッチレバー(11)と、上下方向の操作で主クラッチを入り切りするフィンガーレバー(13)と、上下方向の操作で主クラッチを入り切りする安全クラッチレバー(59)から構成し、
    機体後方に存在する障害物までの距離を検出する超音波センサーを機体後部に設け、クラッチレバー(11)の基部にモータ(11c)を設け、機体が後進走行中において、機体と機体後方の障害物との距離が所定値(L0)よりも短くなったことを前記超音波センサーが検出すると、前記モータ(11c)を駆動してクラッチレバー(11)を切り位置にする制御装置(100)を備え、
    前記超音波センサーをハンドル(9)の握り部の後端部に設けたことを特徴とする歩行型管理機。
  2. ハンドル(9)を構成する左ハンドル杆(9L)の握り部(9La)の後端部に左超音波センサー(72)を設け、右ハンドル杆(9R)の握り部(9Ra)の後端部に右超音波センサー(73)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型管理機。
  3. 前記左超音波センサー(72)と右超音波センサー(73)の両方が障害物を検出するとともに、前記2個の超音波センサー(72、73)の両方が、機体と機体後方の障害物との距離が所定値(L0)よりも短くなったことを検出すると、前記モータ(11c)を駆動してクラッチレバー(11)を切り位置にするように構成したことを特徴とする請求項2に記載の歩行型管理機。
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