JPS58389B2 - 樹脂含浸化粧板の製造法 - Google Patents

樹脂含浸化粧板の製造法

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JPS58389B2
JPS58389B2 JP51033291A JP3329176A JPS58389B2 JP S58389 B2 JPS58389 B2 JP S58389B2 JP 51033291 A JP51033291 A JP 51033291A JP 3329176 A JP3329176 A JP 3329176A JP S58389 B2 JPS58389 B2 JP S58389B2
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JP
Japan
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paper
decorative
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resin
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JP51033291A
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JPS52117372A (en
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小林健郎
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NANIWA PLYWOOD CO Ltd
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NANIWA PLYWOOD CO Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えばラミネートプリント合板の製造に供さ
れるローラープレス方式のラミネーターを使用して、あ
たかも平盤プレスにて樹脂含浸紙を貼着したごとき強度
の秀れた化粧板を安価大量に提供せんとするものである
すなわち、従来から紙に樹脂を含浸してのちに表面に化
粧印刷を施した含浸紙や、予め化粧印刷を施したのちに
樹脂を含浸せしめた含浸紙や、これらを用いた化粧板は
知られているが、これら含浸紙のうち、ローラープレス
方式のラミネーターで接着剤を介して貼着する場合には
含脂率が5〜15%程度までが限度であって、含脂率が
15〜30%程度になると、ラミネーターではもはや接
着不良をきたすという欠点があり高含脂率の化粧紙の貼
着は困難であった。
また平盤プレスを使用すれば含脂率30%以上の化粧紙
であっても含浸樹脂の溶出による自己接着も可能であっ
たが、これは断続生産となり高価になる欠点があった。
しかしてこれらの両者とも紙に含浸が施されたあとでこ
れを基材に貼着するのであって、しかるがゆえに、基材
との接着に関して時としてトラブルが発生する欠陥があ
ったが、本発明はこれら従来法と異なり、換言すれば従
来法とは全く反対に、先ず紙を基板に貼着したのちに樹
脂を含浸せしめるのであって、含浸紙と基板との接着に
ついては何ら顧慮する必要がなく、加うるに紙に対する
含浸率が30%以上の高含浸率の化粧板をもローラープ
レス方式ラミネーターにより連続して大量に生産するこ
とが可能となったのである。
しかして本発明を可能にした要素、換言すれは本発明に
関し不可欠の要素は、紙に対し小凹点により印刷模様を
形成するグラビア印刷方式により印刷すること、及びそ
の分子量が小なるめえ低粘度であり高固型分のラジカル
重合性オリゴアクリレートを含浸樹脂主体として使用し
た点にある。
しかしてこのラジカル重合性オリゴアクリレートは分子
量が小なるゆえの易浸透性を有すると共に適当な重合開
始剤の存在下では常温ないし高温において比較的速やか
に重合して固化するのであるが、若干の嫌気性を有する
ので本発明においては、含浸に続く工程においてトップ
コート塗装を施して空気を遮断するのであり、次いで加
熱を行えば、含浸オリゴマー、表面塗料とも同時に硬化
させ得るのである。
本発明に適用されるオリゴアクリレートとは分子の側鎖
または末端に1個または数個のアクリル系不飽和結合を
有するオリゴマーであり、オリゴエステル系、エポキシ
アクリレート系、スピロアセクール系等のオリゴアクリ
レートが代表的なものとして挙げられる。
このオリゴアクリレートは紙層に浸透してゆき、接着剤
層に接触した場合、一般に使用される酢ビ系、アクリル
系、アミン系接着剤にオリゴアクリレートのアクロイル
基がグラフト重合する可能性があり、浸透によって接着
が阻害されるどころかかえって強化されるのである。
この事実は印刷インキに対しても同様であり、汎用の硝
化綿−アルキッド系インキ、アクリル系インキに対して
も反応性を有するので、接着剤、含浸紙層、化粧印刷層
は強固完全に一体化される。
本発明化粧板の基板として使用可能なものは合板、パー
ティクルボード、パルプセメント板硅カル板など一般に
化粧板用基板として通常使用されるものであり、その表
面に使用される接着剤としては、エマルジョン型の酢酸
ビニール系、アクリル系接着剤が基板に合せて選択され
得、これらに若干のメラミン、尿素等の初期縮合物を添
加したものでもよい。
しかしながら本発明の効果をさらに充分に発揮せしめる
に相応しいものとしては、これらメラミン尿素等の初期
縮合物の代りに、少量のオリゴアクリレートをエマルジ
ョンに添加した接着剤が好ましい。
これら接着剤に着色剤、充てん剤等の添加が必要であれ
ば、これらを添加しても差支えない。
本発明に使用される紙についても特に限定されず晒、未
晒等のNP、LPまたはその混合物により抄造された薄
手から厚手までの種々の紙が適用可能であり、特に高含
脂率が望まれる場合には、吸水性の良い紙が好ましいこ
とはいうまでもない。
また浸透量、浸透速度を増大するには、浸透性を助長す
る石けん類の添加、オリゴマーの加温なども効果的であ
る。
印刷にはグラビア方式が採用されるが、そのインキは、
前述のごとく汎用される硝化綿−アルキッド系インキを
初め種々のものがそのまま使用可能である。
本発明の含浸剤はオリゴアクリレートが主体であるので
、含浸工程で印刷インキが浸されることはないが、もし
そのおそれがあれば、混合するラジカル重合性モノマー
、溶剤等の添加は、極少に抑えるべきである。
表面に塗装される塗料も汎用のアミノアルキッド系、ア
クリルウレタン系塗料がそのまま適用され、かつすでに
紙層、インキ層についてはオリゴマーが充填されている
ので塗装に際し発泡を惹起する心配がない。
なお、このオリゴアクリレートは、例えばアクリル系モ
ノマーや溶剤のごとき臭気もなく、安全衛生面公害対策
面からも有利である。
ただ若干の空気による重合阻害が認められるので加熱に
よる重合完結には長時間かつ高温度を要するため従来は
、そのラジカル重合には、紫外線または電子線の照射に
よる活性化技法が採用されて来たが、本発明のごとく、
オリゴマーの塗布または含浸後にその表面に別に塗層を
形成せしめて加熱乾燥すれば、表面塗料の硬化と同時に
オリゴマーの重合も完結されるので、特定の照射装置な
どを必要とせず、ローラープレス方式ラミネーターの塗
装装置部位の一部を変更すれば容易に採用しうる技法で
ある。
しかして例えば2種の分子量の若干具なるオリゴマーの
混合液を印刷面に塗布すれば、分子量の少なるオリゴマ
ーは紙層に浸透し、分子量の大なるオリゴマーは僅かに
印刷面に残留するので、あとからその表面に塗層を設け
た場合若干の光沢差を示す化粧板を得ることができる。
我々はさきに特許第785740号の技術を提案したが
、本発明は該特許技術をさらに進展せしめたものであり
、該特許技術では充分でなかった紙間強度の向上につい
て著しい成果を得たのである。
またこの技術により高含脂率の化粧印刷紙貼着化粧板の
大量生産が可能となったのであり、住宅の内装だけでな
く外装用の化粧板としても充分な耐久性を有するもので
あって、住宅産業の高級化に資するところ大なるものが
あると考える。
実施例1 合板の表面の酢ビアクリル酸共重合エマルジョン(含酸
化チタン5%)を65g/m2の割合に塗布し、半乾燥
後、30g/m2重量の晒薄葉紙表面に地色印刷および
2色の模様印刷を施したヒノキ柾目の化粧印刷紙(印刷
インキ、硝化綿アルキッド系)をローラープレスにより
貼着し、次いでその化粧印刷面に下記処方の含浸液を1
5g/m2の割合でロールコータ−により塗布含浸せし
め、半乾燥後表面にアミノアルキッド系塗料を70g/
mの割合で塗布、熱風乾乾し、含脂率はぼ25%の化粧
層を有する化粧合板を得た。
(含浸液処方) 2官能性オリゴエステルアクリレート 30(部)(東
亜合成(株)製 アロニツクスM−6100)多官能性
オリゴエステルアクリレート20(東亜合成■製 アロ
ニツクスM−8030)過酸化ベンゾイル 0.5 ジメチルパラトルイジン 0.1 ドルオール 10 酢酸エチル 10 この化粧板の表面にゴバン目の刻みをつけ、セロテープ
(登録商標名)による剥離テストを行ったが脱落は皆無
であった。
実施例2 特殊石綿セメント板(■ノザワ製4mmバイバーム)表
面に下記処方接着剤を55g/m2の割合で塗布し半乾
燥した。
エチレン酢ビ系エマルジョン 100(部)55%酸化
チタンスラリー 20 東亜合成■製 アロニツクスM−630020MEKパ
ーオキサイド 2 次いで23g/m2重量の生酒薄葉紙表面に地色印刷を
含め3色のニレ板目印刷(印刷インキ、塩ビアクリル系
)を行った化粧印刷紙をローラープレスにより貼着し、
次いでその化粧印刷面に下記処方の含浸液を6.5g/
m2の割合でロールコータ−により塗布含浸せしめ、続
いてその表面にアクリルウレタン系塗料を55g/m2
の割合で塗布し、遠赤外線により乾燥硬化せしめ、含脂
率はぼ15%の化粧合板を得た。
(含浸液処方) 2官能性オリゴエステルメタアクリレート 30(部)
(東亜合成■製 アロニツクスM−6300)スピロア
セクールアクリレート 30 (昭和高分子■製 スピラツクE) MEKパーオキサイド 1.2 ナフテン酸コバルト(8%) 1.2 ドルオール 40 この化粧板表面にクロスカット状の刻み目を入れ、サン
ンヤイン型つエサ−メーターにより連続200時間の促
進耐候テストを行ったところ表面クロスカット部および
接着界面に何等異常が見られなかった。
比較のため行った樹脂無含浸の化粧板においては、クロ
スカット部および周辺部において化粧紙の剥離が生じた
し、同時に行った同質の紙に予めアミノアルキッド樹脂
を4g/m2の割合で含浸後印刷を施した化粧紙を貼着
した合板では無含浸の化粧板に比し剥離の程度は少なか
ったか印刷インキ層と紙層との密着性の低下が見られた
実施例3 パーティクルボードの表面に酢ビエマルジョン70部、
尿素メラミン初期縮合物30部からなる接着剤を75g
/m2の割合で塗布したのち、その表面に100g/m
2重量の顔料入り白色紙の表面に大理石模様の印刷され
た化粧印刷紙を貼着し、その表面に下記処方の含浸液を
60g/m2の割合で塗布含浸せしめ、表面にワックス
タイプポリエステル樹脂を100g/mの割合で塗装し
、含脂率はぼ32%の紙層を有する化粧板を得た。
(含浸液処方) 単官能性オリゴエステルアクリレート 30(部)(東
亜合成■製 アロニツクス−M5700)多官能性オリ
ゴエステルアクリレート 20(東亜合成■製 アロニ
ツクス−M8060)エポキシアクリレート系オリゴマ
ー 15(昭和高分子■製 リポキシR−800)メタ
アクリル酸ラウリルモノマー 15 アゾビスイソブチロニトリル 0.8 ジメチルパラトルイジン 0.2 過酸化ベンゾイル 0.5 トリオール 20 得られた化粧板は理化学試験の結果ポリエステル化粧板
よりも秀れた物性を示すことが判った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 先ず基板表面に塗布された接着剤を介して、グラビ
    ア印刷機により多色印刷が施された化粧印刷紙を貼着し
    、次いでその表面にラジカル重合性オリゴアクリレート
    またはこれとラジカル重合性モノマーとの混合物に、重
    合開始剤、同促進剤、溶剤等を添加せる低粘度液を塗布
    してこれを印刷層を通して紙層内部に浸透せしめ、必要
    なれば若干加熱乾燥し、続いてその表面に透明ないし半
    透明の化粧板用表面保護塗料を塗布したのち、熱風、赤
    外線等により加熱し、前記オリコアクリレート、表面保
    護塗料の両者を同時に乾燥硬化せしめることを特徴とす
    る樹脂含浸化粧板の製造法。
JP51033291A 1976-03-26 1976-03-26 樹脂含浸化粧板の製造法 Expired JPS58389B2 (ja)

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JPS52117372A JPS52117372A (en) 1977-10-01
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4992208A (ja) * 1972-12-29 1974-09-03
JPS5062280A (ja) * 1973-10-03 1975-05-28

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4992208A (ja) * 1972-12-29 1974-09-03
JPS5062280A (ja) * 1973-10-03 1975-05-28

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