JPS605187B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JPS605187B2
JPS605187B2 JP53107728A JP10772878A JPS605187B2 JP S605187 B2 JPS605187 B2 JP S605187B2 JP 53107728 A JP53107728 A JP 53107728A JP 10772878 A JP10772878 A JP 10772878A JP S605187 B2 JPS605187 B2 JP S605187B2
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pattern
thermosetting resin
ink
paper
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JP53107728A
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栄助 荒井
康明 石井
竹夫 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧板の製造方法に関するものであり、さらに
詳しくは絵柄と同調した凹凸模様を有し、しかも耐摩耗
性、耐溶剤性などの表南物性の改良された化粧板の製造
方法に関するものである。
従釆、熱硬化性樹脂化粧板の表面に図柄と同調した凹凸
を付与する方法には大別して二通りの方法がある。
第1の方法は、直接ェンボス法と称されている物理的な
方法で、図柄と一致したェンボス版を使用し、平板プレ
スにて直接化粧板に凹凸を施す方法、ェンボスロールを
利用して直接化粧板表面に凹凸を施す方法で代表される
しかし、この方法は、ェンボス版、ェンボスロールの製
造に費用がかかり、かつまた化粧板の図柄と、ェンボス
版、ェンボスロールの凹凸模様との見当合わせがむずか
しく、製造に時間がかかり、コスト的に問題があった。
第2の方法はケミカルヱンボス法と一般に称されている
方法で樹脂の重合禁止剤を含むインキで樹脂含浸用の原
紙に模様を形成し、化粧板表面上の含浸樹脂の硬化速度
に差を持たせ、その差を利用して、表面にェンボス模様
を形成させる方法、あるいは、樹脂に対してはじき効果
のある物質を含むインキで樹脂舎浸用の原紙に模様を形
成し、塗布又は含浸時にインキ部上の樹脂をはじかせェ
ンボス模様を形成させる方法がある。
これらの化学的方法は図柄とェンボス模様を合致させる
という点では極めて有利な方法であるが、前者の場合、
樹脂の硬化に時間を要し、樹脂の体積収縮のみを利用し
ていることから陥没凹部の幅におのずと制限を生じ任意
の幅広さをもつ深味のある凹部を形成することができず
、又、尿素樹脂、メラミン樹脂、ダッブ樹脂等の加熱加
圧成形の熱硬化性樹脂では余り効果がない。
一方後者も種々実験を行なったが、はじき効果のみでは
、加熱、加圧成形タイプの樹脂では充分なェンボス効果
が現われないという問題があった。これに対し、上記し
た化学的方法において、含浸紙のインキ図柄を設けた面
上にプラスチックフィルムを重ね、その後樹脂を加熱・
加圧下に硬化して、次にプラスチックフィルムを除去す
ることにより、未硬化部の樹脂をプラスチックフィルム
に付着して除去することにより凹部を形成する方法も知
られている(特関昭49一121863号)。
この方法は、凹部が図柄に対応して形成されるという点
で優れた方法である。しかし、本発明者らの研究によれ
ば、この方法にも未だ次のような問題点が存在すること
が見出された。‘1} 硬化抑制剤を添加したインキの
ビヒクル樹脂が硬化ないし固化していないため、熱硬化
性樹脂を含浸する際含浸液の溶剤に対する耐溶剤性に欠
け、硬化抑制剤が熔出しやすくなる。
そのため凹部が形成されにくく、形成されても凹部に樹
脂が多少残存する傾向にあり、凹部のシャープ性が低下
する。■ インキ図柄の凹部には、未硬化樹脂が多少残
存するため、耐溶剤性に乏しく、しかも通常の非耐溶剤
性インキを用いた場合、溶剤との接触により、未硬化樹
脂のみならず、インキ図柄自体も携われる。
湖 凹部形成のために表面樹脂の硬化速度の差異を利用
するため、凹部の周囲の樹脂も多少硬化速度の低下を受
けて、表面的性質が低下する。
本発明は、上記の未硬化樹脂の積極的除去を含む化学的
な同調ェンボスの形成法の改良を与えるものである。す
なわち、本発明者らの研究によれば、この方法の欠点の
‘1)、【2}は、インキ図柄中に含浸樹脂の硬化抑制
剤を含ませ、これを含浸樹脂中に効果的に浸出させるた
めに含浸樹脂と親和性の良いインキを用いたことにある
。このため、樹脂の硬化速度は効果的に低下されるが、
同時にインキ図柄と含浸樹脂との剥離性の低下、ならび
にインキ図柄の耐溶剤性の低下が起ったものと考えられ
る。これに対し、本発明者らは、含浸樹脂との剥離性が
良い樹脂を含むインキを用い、且つこれに含浸樹脂の硬
化抑制剤を含ませておいて、原紙上に印刷して絵柄を設
け、さらに一旦加熱等によりインキ樹脂を硬化ないし固
化させて強固な絵柄面を構成したのちに、不溶性の無機
物粉末を含む表面化舷樹脂を含浸させることによっても
含浸樹脂の硬化抑制が可能なことを見出して本発明に到
達したものである。
すなわち、本発明では、インキ絵柄の強化と、絵柄面と
未硬化舎浸樹脂の積極的な界面剥離により表面特性の優
れた凹部絵柄を形成することを意図するものである。上
記界面剥離は熱硬化性樹脂に不溶性の無機物粉末を含ま
せておくことにより確実かつ容易になる。なお、インキ
中に含浸樹脂との剥離性の樹脂を含むとしても、含浸樹
脂の硬化抑制剤を含まない場合や、含浸樹脂の適用前に
インキ樹脂の固化を行わない場合は、望ましい凹部ある
いは表面特性の優れた凹部の形成ができないので、この
ような方法とは区別されるべきである。したがって本発
明の化粧板の製造方法は、【1’化粧用紙上にビヒクル
樹脂を含むインキにより絵柄を設ける工程、【21 絵
柄中のビヒクル樹脂を化粧用紙上で固化させる工程、(
3} 談絵柄を含む化粧用紙面全体に熱硬化性樹脂、溶
剤及びこれらに不溶性の無機物粉末を含む熱硬化性樹脂
液を含浸、乾燥して未硬化の熱硬化性樹脂フィルムが絵
柄に形成された含浸紙を作製する工程、【4)舎浸紙を
その絵柄面が表面になるように、基材上に重ね、更にそ
の上から金属もしくはプラスチックからなる板、シート
、もしくはフィルムを重ねて、重畳体を形成する工程、
‘5} 重畳体をプレスにより加熱および加圧して、非
絵柄部の上記熱硬化性樹脂を硬化させ、絵柄上の熱硬化
性樹脂を未硬化状態に残す工程、{6) 加熱下で放圧
した後に金属もしくはプラスチックからなる板、シート
、もしくはフィルムを引き剥すことにより、金属もしく
はプラスチックからなる板、シートもしくはフィルムに
付着した前記絵柄上の未硬化樹脂を除いて、絵柄上に凹
部を形成する工程、の各工程を含み、上記インキ中のビ
ヒクル樹脂は、前記熱硬化性樹脂に対して剥離性を有し
、且つ上記インキは前記熱硬化性樹脂の硬化抑制剤を含
むことを特徴とする。
但し「 このようにして得られる化粧板は、上記【3’
の欠点すなわち凹部周辺の熱硬化性樹脂の硬化不完全性
に基因する表面特性の低下を未だ包含している。本発明
の好ましい態様によれば、この欠点は、上記方法により
得られた化粧板に後処理として紫外線あるいは電子線を
照射するか、あるいは再度加熱または加熱加圧すること
により解消され、表面物性の一層改善された化粧板が得
られる。以下、本発明について図面を参照しつつ更に詳
細に説明する。
まず、本発明の原理を第1図〜第5図を用いて説明する
第1図に示すように、化粧用紙1に布目柄、木目柄等を
下地模様(図示せず)として通常のインキないし塗料組
成物を使用して印刷を行なった後、あるいは下地模様を
施さずに化粧用紙に木目柄、抽象柄等の塗膜面を凹没さ
せたい部分のみに、含浸する熱硬化性樹脂に対して剥離
性を有するビヒクル樹脂と含浸する熱硬化性樹脂に対す
る硬化抑制剤とを含んだインキにて絵柄2を設けた後、
上記ビヒクル樹脂を固化させる。
次に、第2図示の如く、該印刷紙に不溶性の無機物粉末
を含む熱硬化性樹脂を塗布又は浸贋により含浸させ、乾
燥した後、含浸化粧紙とする。
含浸化粧板紙においては化粧用紙1中に不溶性の無機物
粉末を含む熱硬化性樹脂3が含浸されるのみではなく、
絵柄2上および化粧用紙裏面にも熱硬化性樹脂の膜3が
形成される。次いで第3図示の如く、基材4の上に絵柄
2を表面にして含浸紙を重ね、更にその上に金属板ある
いはプラスチックフィルムなどの成形板ないしフィルム
5を戦遣して通常の手段により加熱加圧する。この加熱
加圧成形により、第4図示の如く、絵柄2以外の部分の
熱硬化性樹脂は硬化し、絵柄2の部分の熱硬化性樹脂の
未硬化のまま残り、硬化部6と未硬化部3とが生ずる。
これは絵柄2中に含まれる硬化抑制剤が絵柄層上部に移
動するので、総柄層上部の含浸熱硬化性樹脂は禾硬化状
態となるためと考えられる。次いで、第5図示の如く、
成形板ないしフィルム5を引き剥すと上記未硬化物3の
樹脂が付着して剥離される。未硬化部3は絵柄2中のビ
ヒクル樹脂との親和力に乏しいため絵柄2上には全く残
ることなく剥離し、また末硬イQ氏態であり、しかも無
機物粉末の添加により未硬化の熱硬化性樹脂の凝集力が
さらに低下するため熱圧により成形板ないしフィルムに
極めて付着しやすい状態にある。このようにして、絵柄
2に同調した凹凸模様を有する化粧板Aが得られるので
ある。
この化粧板Aにおいて、凹部は熱硬化性樹脂の硬化層が
ないため絵柄2が露出するが、この絵柄2中の前記ビヒ
クル樹脂が固化しているため極めて堅牢性に富むもので
ある。以下、各部の材質等について更に詳述する。
本発明において化粧用紙1としては、チタン紙、薄葉紙
、クラフト紙等の通常紙といわれる物に加えて、綿布、
ガラス布等の布、不織布等の微細繊維の集合体からなる
シート状物が任意に用いられる。重量が20〜500タ
′あの範囲のものが好適に用いられる。上託したように
、この化粧用紙には、必要に応じて下地模様および凹没
させる部分のインキ模様2を施したのちに、熱硬化性樹
脂液を含浸させる。
この熱硬化性樹脂液は、たとえば熱硬化性樹脂20〜7
仇×%、溶剤30〜7仇九%、無機物粉末1〜2肌t%
、必要に応じて加える硬化促進剤1〜5M%からなり、
さらに必要に応じてラウリン酸等の離型剤あるいは、染
料または顔料等の着色剤、可塑剤、安定剤、ワックス・
グリース、乾燥剤・補助乾燥剤、増粘剤、分散剤、充填
剤等の公知の添加剤を加えた溶液型または乳化型の含浸
液として、化粧用紙に含浸する。上記熱硬化性樹脂液に
含まれる熱硬化性樹脂としては、ジアリルフタレート、
マレイン酸ジアリル、トリアリルシアヌレートなどのポ
リアリルエステル樹脂および不飽和ポリエステルなどの
ラジカル付加重合型、すなわち、熱硬化反応が付加重合
による型の熱硬化性樹脂、もしくはこれらの初期縮合な
いし重合物の一種または二種以上からなるか:あるいは
これを主成分とし、さらにメラミン樹脂、尿素樹脂、ァ
セトグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の付加縮
合タイプ、すなわち、熱硬化反応が付加および縮合の繰
り返し‘こよる型の熱硬化性樹脂またはこれらの初期縮
合物を樹脂分中に10〜4肌t%程度混合したラジカル
付加重合型のものが好適に用いることができる。
ここにおいて、「不飽和ポリエステル樹脂」という語は
、不飽和ポリエステルをスチレン、ジビニルベンゼン、
酢酸ビニルのようなエチレン性不飽和結合を有する反応
性モノマ−中に溶解して得られる混合物を意味する。不
飽和ポリエステルはマレィン酸、フマル酸、ィタコン酸
、あるいはこれらの酸無水物のような不飽和の酸をエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオールのようなグリコールでェステ
ル化して得た生成物からなる。また、上記メラミン樹脂
、尿素樹脂、アセトグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン
樹脂等の付加縮合タイプの熱硬化性樹脂もしくはこれら
の初期縮合物の一種または二種以上からなるか、あるい
はこれを主成分とし、さらにポリアリルェステル樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂などのラジカル付加重合型の熱
硬化性樹脂またはこれらの初期縮合物ないしは重合物を
樹脂分中10〜4仇れ%程度混合した縮合型のものも用
いることができる。
また、充填剤として用いられる上記熱硬化性樹脂あるい
は溶剤に非溶解性の無機物質の粉末は、上記熱硬化性樹
脂液全体の1〜2仇九%添加することにより、加熱加圧
成形後、禾硬化の熱硬化性樹脂が成形板ないしフィルム
に付着し易くなることが認められる。
これは、無機物粉末の添加により、未硬化の熱硬化性樹
脂の凝集力が更に低下するためと考えられる。また、こ
れら無機物粉末は、成形板ないしフィルムが金属板であ
るときに、これに対する親和性が良いために未硬化の熱
硬化性樹脂の金属板への付着性を促進するとも考えられ
る。この目的で添加される無機物粉末としては、シリカ
、ァルミナ、酸化チタン等の金属酸化物、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム等の金属塩等、通常体質顔料とし
て用いられる無機物粉末ならびにアルミニウム粉末等の
金属粉末等であって平均粒径0.1〜50一肌のものが
好適に用いられる。
この場合、含浸紙中の樹脂付着量としては化粧用紙重量
に対し、固型分で30〜200%であれば本発明の目的
を得ることができるが、好ましくは70〜160%の樹
脂付着量を用いる。これにより、化粧用紙に含浸される
だけでなくインキ絵柄2上に通常1〜500rの程度の
熱硬化性樹脂の乾燥被膜が形成される。熱硬化性樹脂液
の含浸に先立って化粧用紙に布目柄、木目柄等の下地模
様を施し、また木材導管等に相当する凹没させたい部分
の模様を施す方法としては、例えば凸版印刷方式、オフ
セット印刷方式、グラビア印刷方式又はスクリーン印刷
方式等の通常の印刷方法、手瓶方法、あるいは通常の塗
装方法等によって、印刷、描画ないし塗装することによ
って形成することができる。下地模様を施すためのイン
キないし塗料組成物としては、公知のもの、例えばイン
キないし塗料用ビヒクルに染料または顔料等の着色剤を
添加し、更に、例えば可塑剤、安定剤、ワックス・グリ
ース、乾燥剤、補助乾燥剤、硬化剤、増*占剤、分散剤
、充填剤等の公知の添加剤を任意に添加して、溶剤、希
釈剤等で充分混練してなるインキないし塗料組成物を使
用することができる。
上記のインキないし塗料組成物においてビヒクルとして
は、公知のもの、例えばアマニ油、大豆油、合成乾I性
油等の各種の油脂類、ロジンコパールダンマル、硬化ロ
ジン、ロジンェステル又は重合ロジン等の天然樹脂及び
加工樹脂類、ロジン変性フェノール樹脂、100%フェ
ノール樹脂、マレィン酸樹脂、アルキッド樹脂、石油系
樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ヱポキシ系樹脂、アミノアルキツド樹脂等の合成樹
脂類、ニトロセルロース、エチルセルロース等の繊維素
誘導体、塩化ゴム、環化ゴムのゴム誘導体、その他、豚
、カゼイン、デキストリン、ゼイン等を使用することが
できる。
次に上記において凹部に形成される絵柄2を設けるのに
用いる組成物はビヒクル樹脂5〜5肌t%、溶剤20〜
7仇れ%、上記熱硬化性樹脂の硬化抑制剤3〜6肌t%
を含み、更に必要に応じて、5切れ%までの顔料または
染料、その他下地模様形成用組成物について前述したよ
うな添加剤を加えることができる。
ビヒクル樹脂は、前記舎浸用熱硬化性樹脂3に対して剥
離性であることが必要である。
ここで「剥離性」という語は、固化したピヒクル樹脂と
未硬化の熱硬化性樹脂との間の接着性が、未硬化の熱硬
化性樹脂と成形板ないしフィルムとの間の俵着性よりも
小さいことを意味する。このような条件は、たとえばビ
ヒクル樹脂として、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
クロロトリフルオロェチレン、ポリ発化ビニリデン等の
フッ素系樹脂で代表されるような上記した含浸用熱硬化
性樹脂に対する溶剤に溶解性を有しない耐溶剤性熱可塑
性樹脂、あるし、は含浸用熱硬化性樹脂3とタイプの異
なる熱硬化性樹脂により満たされる。後者の好適な例は
、含浸用熱硬化性樹脂としてラジカル付加重合型のもの
を用いる場合のメラミン樹脂、尿素樹脂、シリコーン系
樹脂、フェノール系樹脂などの縮合による型で付加縮合
型を含む、熱硬化性樹脂である。また含浸用熱硬化性樹
脂として付加縮合型熱硬化性樹脂を用いる場合には、ジ
アリルフタレート、不飽和ポリエステル、ウレタン樹脂
、アミン硬化型ェポキシ樹脂、エチレン性不飽和基を導
入した付加重合型シリコーン樹脂などの付加重合型熱硬
化性樹脂である。これら樹脂とともに、これら樹脂をセ
ルロース、アルコール・アルキッドなどで変性したもの
を部分的に、たとえばビヒクル樹脂中の5〜3触れ%、
含ませるか、あるいは、セルロース、アクリル樹脂、ポ
リ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂を10〜6仇れ%混合す
ることにより、インキ皮膜の性能を低下させることなく
、インキの印刷適性ならびにインキの塗布後に行うビヒ
クル樹脂の固化条件の緩和、たとえば時間の短縮および
温度の低下、などの効果が得られる。インキ中の溶剤な
いいま分散媒としては、トルェン、キシレンなどの芳香
族炭化水素:インプロピルアルコール、エチルアルコー
ル、メチルアルコールなどの脂肪族アルコール:酢酸エ
チル、酢酸ブチルなどのェステル類:アセトン、メチル
エチルケトン、メチルィソブチルケトン等のケトン類:
エチレングリコ‐ルモノメチルェーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル類:yープロピオクラ
トン、y−プチロラクトンなどのラクトン類:ジメチル
フオルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類
などの一種または二種以上の混合物が用いられる。
また、水も分散媒として用いられ得る。尚、これらの溶
媒ないし分散煤は上記含浸樹脂液の作成にも用いられる
。インキ中に含まれる硬化抑制剤としては、ラジカル付
加重合型の含浸用熱硬化性樹脂を用いる場合、そのラジ
カル付加重合を抑制する任意のものが用いられる。たと
えばp−ペンゾキノン、ナフトキノン等のキノン類:ハ
イドロキノン、メトキノン、メチルハイドロキノン、p
−tープチルカブコール等のハイドロキノン類:ジター
シヤリープチルパラクレゾール、ハイドロキノンモノメ
チルェーテル等のフェノール類:ナフテン酸銅などの有
機ならびに無機の銅塩:フェニルヒドラジン塩酸塩など
のヒドラジン塩類:トリメチルベンジルアンモニウムク
ロラィドなどの第4級アンモニウム塩などであり、これ
らは単独でまたは混合して使用することができる。また
、含浸用熱硬化性樹脂として付加縮合型のものを用いる
場合の硬化抑制剤としては、アルカリ金属またはアルカ
リ士類金属の水酸化物、酸化物などたとえば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、酸化カルシウム、水酸化カル
シウムなどの強塩基性物質を用いることができる。
これらは、直接にインキ中に添加するか、加熱加圧時の
温度100〜200℃で軟化し得る熱可塑性樹脂により
マイクロカプセル化して添加することができる。また、
上記強塩基性物質を単独で用いることもできるが、これ
とともに加熱加圧時に発泡する発泡剤を併用することに
より更に効果的に硬化を抑制することができる。この発
泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、水素化ホウ素ナト
リウム、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、p−トルェンスルホニルヒドラジド等
の一種または二種以上を、硬化抑制剤に対してその10
〜5仇×%程度用いることができる。これら硬化抑制剤
はインキ組成物中に3〜6仇W%、特に好ましくは5〜
4肌t%含有させて用いる。
3wt%未満では含浸する熱硬化性樹脂に対して硬化抑
制の効果が充分でないため熱硬化性樹脂間の抑制剤の影
響を受けた部分と受けない部分との間の凝集力が大きく
、ビヒクル樹脂との剥離性と成形板ないしフィルムに附
着する力だけでは凹凸形状を得ることは不可能であり、
また、6仇れ%より多いと、ビヒクル樹脂の硬化作用に
影響を与え、インキ皮膜の堅牢性が弱くなると共に、熱
硬化性樹脂との剥離も悪くなるためである。
インキ組成物中の顔料もしくは染料としては通常のもの
、たとえばアゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系
、アントラキノン系、ジオキサジン系、アニリンブラッ
ク等の有機染料または顔料:酸化チタン、カドミウム系
酸化鉄、酸化クロム等の無機顔料:およびカーボンブラ
ック、アルミニウム粉末などの一種又は二種以上が用い
られるが、全く用いないこともできる。
このインキ組成物による絵柄2を上述したように化粧用
紙1上に設けた後、ビヒクル樹脂を固化させる。
固化は熱硬化性樹脂における硬化ならびに耐溶剤性熱可
塑性樹脂の焼付を含むものであって、通常の印刷インキ
における浸透、乾燥による皮膜形成とは区別される。そ
の条件は樹脂によって大幅に異り、たとえば、縮合型熱
硬化性樹脂においては、100〜200qo、1硯砂〜
1び分:付加重合型熱硬化性樹脂においては室温200
oo、5秒〜15分:耐溶剤性熱可塑性樹脂においては
、150〜300℃、3硯砂、〜3び分などの条件が挙
げられる。これら樹脂の硬化あるし、は焼付条件はそれ
ぞれの樹脂について周知であるのであらためて詳述する
必要はないであろう。いずれにしても、この段階で、硬
化ないいま焼付による強固な固化皮膜を形成しておくこ
とが、ビヒクル樹脂の含浸用熱硬化性樹脂との剥離性な
らびに「最終化粧板の耐溶剤性などの表面的性質を良好
に保つ上で肝要である。尚、インキ付着量は、乾燥時厚
みとして2〜200#肌の範囲が好ましい。このように
して、絵柄2を設けならびに熱硬化性樹脂3を含浸して
得た含浸紙を第3図に示すように基村4上に重ね、更に
その上から成形板ないしフィルム5を重ね、全体を加熱
・加圧して、第4図の構造体を得る。
加熱・加圧は、選んだ熱硬化性樹脂に対応して大幅に変
るが、これもそれぞれの樹脂について公知の条件を用い
るに過ぎないので改めて述べる必要もないであろう。一
般的に言えば100〜2000Cの温度、5〜150k
9/欲の圧力、3〜60分の時間ということになる。基
材4としては合板、パーティクルボード、フレキシブル
ボード、ケイ酸カルシウム板、パルプセメント等が用い
られ、また樋脂含浸積層コアー紙などもあげられる。
成形板ないしフィルム5としては、熱硬化性樹脂の硬化
のために要求される加熱加圧条件に耐えられるジュラル
ミン、ステンレススチール等の金属、ポリプロピレン、
ピニロン等のプラスチック、その他任意の材料からなる
板、シート、フィルムなどが用いられる。成形板ないし
フィルムは、未硬化の熱硬化性樹脂に対する接着力がイ
ンキ絵柄2のビヒクル樹脂よりも大きいものである必要
があり、また硬化した熱硬化性樹脂から剥離し得るもの
でなければならない。成形板ないしフィルム5の熱硬化
性樹脂3との接触面は、平板のみでなく表面模様を有し
得るが、その模様はこの剥離性を損わない範囲でなけれ
ばならない。次いで第5図に示すように加熱状態のまま
で放圧し成形板ないしフィルム5を剥離すると、絵柄2
に対応する熱硬化性樹脂の未硬化部3は、絵柄2のビヒ
クル樹脂との剥離性も相僕つて、成形板ないしフィルム
に付着して、総柄2に同調した凹部を残すことになる。
また別法として、加熱加圧後、加圧状態のまま、第4図
の構造体を−旦冷却することもできる。この冷却状態で
は禾硬化樹脂部3は粘着性を有しないため、成形板ない
しフィルムを剥離してもこれに付着しないが、100〜
200℃、5〜50k9′地の条件に再度加熱・加圧し
てから加圧状態のままで放圧して成形板ないしフィルム
を剥離することにより、禾硬化部3は成形板ないしフィ
ルムに付着して除去され、上記と同様の凹部を形成する
ことができる。この方法により、加熱・加圧後直ちに成
形板ないしフィルムを剥離する場合には起り得るところ
の、基材のふくれやそりによる基材4と化粧紙1との接
着性の低下を防止することができる。こうして得られた
第5図の化粧板Aは、前述したように絵柄2が露出して
いるが、そのビヒクル樹脂が充分に固化しているため、
この部分の堅牢性に関する限り、申し分ない。
しかしながら、絵柄2中に含まれる硬化抑制剤の動きを
もう少しミクロ的に見ると、絵柄層上部だけでなく、絵
柄2を中心に熱硬化性樹脂中を等しく拡散しているため
、絵柄2に近い熱硬化性樹脂中には高濃度に、一方、絵
柄2に遠い熱硬化性樹脂中には低濃度に硬化抑制剤が分
布しており加熱加圧成形後、第6図に7として示すよう
に凹部の周辺の熱硬化性樹脂は他の部分に比べ不完全硬
化状態となっており、前述の如く、高度な物性が要求さ
れる化粧板として不適当な場合がある。
このため、本発明の好ましい態様によれ‘よ、次に第6
図示の如く、合浸した熱硬化性樹脂3又は7がラジカル
付加重合型の場合には、化粧板の表面に紫外線あるいは
電子線8を照射することにより、また合浸した熱硬化性
樹脂3又は7が付加縮合型の場合には化粧板を再加熱な
いし再加熱加圧することにより、完全硬化した表面物性
の改良された化粧板Bを製造するものである。合浸した
熱硬化性樹脂がラジカル付加重合型の場合、紫外線ある
いは電子線を照射することにより、不完全硬化の熱硬化
性樹脂を完全に硬化させることができる原理としては、
硬化抑制剤のため低分子量で安定化しているポリマーが
紫外線あるいは電子線により、結合が切断され、ラジカ
ルが発生するため高分子量化し、完全硬化するものと考
えられる。
このため、紫外線照射においては、光によりラジカルが
発生する物質、すなわち、紫外線増感剤を予め含浸する
熱硬化性樹脂液中に添加することにより短時間で完全硬
化することができる。紫外線としては低圧水銀灯または
高圧水銀灯、超高圧水銀灯等を光源とする波長城20仇
m〜50仇肌程度の光線が望ましい。
また、電子線としては加速電圧300〜600kV、2
5〜100肌A程度の出力を有する加速電子線により0
.05〜10Mradの照射線量を与えるのが適当であ
る。次に、紫外線の照射効率を上げるために添加する紫
外線増感剤としては、ベンゾフェノン、p−クロロベン
ゾフェノン、pーベンゾィル安息香酸等のペンゾフェノ
ン誘導体、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーナル、ベンゾィンィソブチルエーテ
ル等のペンゾィソ誘導体、ベソジル及びその誘導体、1
一クロロアントラキノン、1・4−ナフトキノン等の多
核キノン類などを用いることができ、含浸する熱硬化性
樹脂液に対し0.5.〜10%添加することにより効果
がある。
また、反応機構の詳細は不明であるが、紫外線を照射す
る直前に、照射面を50〜100qoに加熱することが
効果的で、紫外線の照射時間を短縮することができる。
加熱手段の一例は赤外線の照射であり、波長城1仏〜2
5仏程度の遠赤外線が最も望ましい。更に紫外線あるい
は電子線を照射するに当り、化粧板の照射面を、窒素や
ヘリウム等の不活性ガス気流雰囲気においたり、ポリエ
ステルフィルム、ポリエチレンフィルム等の透明ないい
ま半透明体あるいは電子線においてはこれに加えて20
仏〜100仏のアルミ箔等の空気遮断膜を照射面に密着
させたりすることにより、紫外線あるいは電子線の照射
時間を短縮することができる。
これは、紫外線あるいは電子線により発生したラジカル
が空気中の酸素により消耗してしまう裏づけであると思
われる。
含浸する熱硬化性樹脂が付加縮合型の場合は再加熱によ
り縮合および架橋反応をさらに進行させる。
再加熱手段としては通常の熱風ヒーター、波長城1〜2
5仏程度の遠赤外線、成形用熱圧プレス機を用いること
ができ、130〜200ooで5分〜30分で完全硬化
することができる。成形用熱圧プレス機を用いて130
qo〜200qo、20kg′の〜100k9/仇、3
分〜20分の条件で再度加熱、加圧を行うのがより好ま
しい。以上の説明で明らかなように、本発明の化粧板の
製造法によれば、化粧紙上の絵柄と同調した凹部模様を
有する化粧板を得るに当り、たとえば次のような効果が
得られる。
{1ー 凹部に形成されるインキ絵柄中には、硬化抑制
剤ならびに熱硬化性樹脂に対して剥離性のビヒクル樹脂
が含まれ、これを固化した後に、熱硬化性樹脂を含浸す
るため、絵柄上の熱硬化性樹脂が、硬化し難く、さらに
熱硬化性樹脂中には該樹脂の凝集力を低下させるために
無機物粉末を添加しているので極めて剥離し易い。
従って、絵柄に同調して鋭い凹部が形成される。■ 絵
柄中のピヒクル樹脂が固化しているため、耐溶剤性、耐
摩耗性等の表面物性に優れ、絵柄の露出した凹部も凸部
と同機に堅牢である。‘3’ 成形板ないしフィルムを
引き剥した後、それに付着した樹脂は取り除くことなく
次の成形を行なっても、熱硬化性樹脂と一体化され、出
来てくる化粧板に何らの影響も与えない。したがって一
回の化粧板製造工程毎に樹脂を取り除かなくとも良いた
め、極めて能率良く化粧板が製造できる。【41 さら
に、加熱加圧成形後イ劫鑑板の表面に紫外線あるいは電
子線を照射することにより、または再加熱ないし再加熱
加圧することにより、不完全硬化状態となっている凹部
の周辺部を完全硬化させることができるため非常に優秀
な物性をもつ化粧板を製造できる。
而して、本発明の方法によって得られる化粧板は種々の
用途に通し、例えば建材化粧ボード類としてドァ、壁材
、家具、楽器、厨房関係などに使用することができる。
次に実施例をあげて更に具体的に本発明を説明する。以
下の文中「部」ならびに%は重量基準である。実施例
1 80夕/めのチタン紙に通常のグラビアインキにて木目
柄をグラビア印刷し、次の剥離性を有するインキにてグ
ラビア印刷機により導管部の印刷を行なつた。
(インキ配合) シリコン樹脂〔ジメチルポリシロキサン、(縮合型)固
形分50%、KS−70蛇信越化学工業社製〕13部ナ
フテン酸コバルト 0.1〃ハイ
ドロキノン 15〃顔料 カー
ボンブラック 3酸化鉄 7 10〃 トルエン 30〃
キシレン 32〃
該印刷紙を1ぞ○で1分間熱処理し、導管部のシリコー
ンィンキを硬化させ、次の樹脂配合液により固型分で8
0夕/め含浸させた。
(樹脂配合) ジアリルフタレートプレポリマー 188部ジ
ジアリルフタレートモノマー 12〃過酸化ペ
ンゾィル 12″ラウリン酸
0.6〃炭酸カルシウム(
平均粒径2山) 15〃メチルエチルケトン
150〃トルエン
50〃合浸した含浸液を8030
で10分乾燥し、含浸紙とする。
次に3肌/仇の合板に該含浸紙をインキ面を上にして重
ね、その上に研磨したジュラルミン板の鏡面が下面にな
るように教壇して140qo、10k9′めで8分プレ
スした。プレス終了後、ジュラルミン板を離型した所、
導管インキ部上の未硬化ダップ樹脂がジュラルミン板に
付着し、非常に安定し、しかもシャープなェンポスをも
つ化粧板が縛られた。
これは含浸樹脂液中に炭酸カルシウム微粉末を添加して
あるため、未硬化ダツプ樹脂の凝集力を低下させると共
に、炭酸カルシウム微粉末とジュラルミン坂との接着力
が働くため、禾硬化ダツプ樹脂がジュラルミン板に付着
するものと思われた。また更に、該化粧板の表面に出力
80W′肌×75肋高圧水銀灯(日本電池社製、印一針
)を照射距離10弧にて20秒照射することにより一層
傷のつきにくい化粧板を得た。実施例 2 実施例1と同様に印刷した後、やはり同様に熱処理し、
導管部のシリコーンィンキを硬化させ、次の樹脂配合液
により固型分で80タ′の含浸させた。
〔樹脂配合〕
ジアリルフタレートプレポリマー 12碇都不
飽和ポリエステル樹脂(ALLYLAXDH200の、
三菱瓦斯化学社製) 40〃過酸化ペンゾィル
12〃ラウリン酸
0.6〃シリカ微粉末(平均粒径3
.3r、サイロィド#244富士デビソン社製)
10〃アセトン
150〃トルエン
5の部含浸した含浸液を8000で10分乾燥し
、含浸紙とする。
次に実施例1と同じ条件にて成形した。プレス終了後、
ジュラルミン板を雛型した所、導管インキ部上の未硬化
ダップ系樹脂がジュラルミン板に付着し、非常に安定し
、しかもシャープなェンボスをもつ化粧板が得られた。
これは含浸樹脂液中にシリカ微粉末を添加してあるため
未硬化ダップ樹脂の凝集力を低下させるとともに、シリ
カ微粉末とジュラルミン板との接着力が働くため、禾硬
化ダップ樹脂がジュラルミン板に付着するものと思われ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、本発明の化粧板の製造方法の原理を
説明するための概念的断面図、第6図は本発明の好まし
い態様として行う後処理工程を説明するための概念的断
面図である。 図の主要な部分を表わす符号の説明、1・・・・・・化
舷用紙、2・・・・・・絵柄、3・・・・・・熱硬化性
樹脂、4・・・・・・基材、5・…・・成形板ないしフ
ィルム、6・・・・・・硬化部、7・・…・凹部の周辺
の熱硬化性樹脂、8・・・・・・紫外線あるいは電子線
、B……表面物性の改良された化粧板。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (1) 化粧用紙上にビヒクル樹脂を含むインキに
    より絵柄を設ける工程、(2) 絵柄中のビヒクル樹脂
    を化粧用紙上で固化させる工程、(3) 該絵柄を含む
    化粧用紙面全体に熱硬化性樹脂、溶剤及びこれらに不溶
    性の無機物粉末を含む熱硬化性樹脂液を含浸、乾燥して
    未硬化の熱硬化性樹脂フイルムが絵柄上に形成された含
    浸紙を作製する工程、(4) 含浸紙をその絵柄面が表
    面になるように、基材上に重ね、更にその上から金属も
    しくはプラスチツクからなる板、シート、もしくはフイ
    ルムを重ねて、重畳体を形成する工程、(5) 重畳体
    をプレスにより加熱および加圧して、非絵柄部の上記熱
    硬化性樹脂を硬化させ、絵柄上の熱硬化性樹脂を未硬化
    状態に残す工程、(6) 加熱下で放圧した後に金属も
    しくはプラスチツクからなる板、シート、もしくはフイ
    ルムを引き剥すことにより、金属もしくはプラスチツク
    からなる板、シートもしくはフイルムに付着した前記絵
    柄上の未硬化樹脂を除いて、絵柄上に凹部を形成する工
    程、の各工程を含み、上記インキ中のビヒクル樹脂は、
    前記熱硬化性樹脂に対して剥離性を有し、且つ上記イン
    キは前記熱硬化性樹脂の硬化抑制剤を含むことを特徴と
    する化粧板の製造方法。
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