JPH03251451A - 装飾成形品及びその製造方法 - Google Patents

装飾成形品及びその製造方法

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JPH03251451A
JPH03251451A JP2050377A JP5037790A JPH03251451A JP H03251451 A JPH03251451 A JP H03251451A JP 2050377 A JP2050377 A JP 2050377A JP 5037790 A JP5037790 A JP 5037790A JP H03251451 A JPH03251451 A JP H03251451A
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methacrylic resin
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茶谷 道夫
Shinichi Asano
慎一 浅野
Katsuharu Imamura
今村 克治
Eiji Ikeda
栄治 池田
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は装飾成形品及びその製造方法に関し、より詳し
くは耐擦傷性を有する装飾性・ファッション性に優れた
成形品及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般に(メタ)アクリル系樹脂は、その優れた耐候性、
透明性および卓越した外観等により照明カバー、自動車
用部品、装飾品等装飾用途に用いられており、また特に
優れた表面性等外観良好な仕上りが望めることから、種
々の装飾材料」二に(メタ)アクリル系樹脂を被覆処理
した物品も前記種々の分野で利用されている。従来、こ
れらの被覆処理を行なう方法としては種々提案されてお
り、例えば、(alメチルメタクリレート系モノマー及
びその線状重合体からなるシラツブを含浸させた薄い単
板の裏面に着色シート基材を置き、加熱・圧縮して化粧
シートを得る方法(特開昭4994804号公H)  
1(blシート化したメタクリル樹脂を、基材上に印刷
シートを配した化粧シート上に加熱・加圧下で圧着して
被覆成形品を得る方法(特開昭47−11396号公報
)、(C)フィルム化したメタクリル系樹脂を重合性モ
ノマーや溶剤を含む半型合物表面に接した後、この未硬
化物を加熱硬化して被覆品を得る方法(特開昭57−1
35.122号公報) 、(dl接着剤などにより装飾
材料を基材上に固着し、これに(メタ)アクリル系塗料
を塗布する方法等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記(al〜(C1の方法では、メタア
クリル系樹脂よりなる被覆層は線状重合体であるため、
被覆品表面の耐熱性、耐溶剤性等が不充分であったり、
種々の装飾材料への応用や接着性が十分でなかったりす
るという欠点があった。また該被覆層は耐擦傷性が不充
分であり、これを改良するには被覆成形品を一旦成形し
てからハードコート処理を施したり、被覆材として使用
するフィルムの表面を予めハードコート処理しなければ
ならず、工程が煩雑であるばかりでなく充分な耐擦傷性
能が得られにくいという問題があった。
また(dlの(メタ)アクリル系塗料を塗布する方法で
は、被覆層表面が装飾材料の凹凸の影響を受は易いなど
の問題があった。
従って、本発明は、上記問題点を解決すべく、耐熱性、
耐溶剤性、耐擦傷性を備えた多官能アクリル系被覆層、
装飾材料層およびメタクリル系樹脂基材を一体化した装
飾性・ファツション性、耐久性に優れた成形品及びその
製造方法を提供することを目的とし、さらには接着剤を
用いることなく装飾材料を基材と被覆層との間に配し、
各層が強固に接着一体化した成形品及びその製造方法を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、耐擦傷性コーティング組成物による薄膜を型内面に
形成し、多孔性装飾材料を載置し、これにゲル状メタク
リ系重合体を充填し成形することにより、該装飾材料層
の微小間隙にゲル状メタクリル系重合体が充填され被覆
層と樹脂基材とが強固に接合されることを見出した。
したがって本発明によれば、耐擦傷性多官能アクリル系
被覆層とメタクリル系樹脂基材の間の少なくとも一部に
装飾材料を有する成形品において、該装飾材料層が介在
する部分においても多孔性装飾材料層の微小間隙に充填
されたメタクリル系樹脂を介して該被覆層と該樹脂基材
とが固着している装飾成形品が提供される。
上記装飾成形品は、分子量150以上で1分子当り少な
くとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架
橋重合性化合物を主成分とするコーティング組成物を硬
化させ指触乾燥している耐擦傷性形成薄膜と、ゲル状重
合体からなるメタクリル系樹脂成形材料との間に多孔性
装飾材料を介在させ、加圧下に加熱することによって製
造することができる。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の耐擦傷性多官能アクリル系被覆層は、分子量1
50以上で1分子当り少なくとも2個の(メタ)アクリ
ロイルオキシ基を有する架橋重合性化合物を主成分とす
るコーティング組成物から形成される被膜を言う。該架
橋重合性化合物の分子量は好ましくは200〜2000
、最も好ましくは200〜1200であり、該化合物は
70重量%以下の他の重合可能な単量体との混合物であ
っても、またはそれらの部分重合物との混合物であって
もよい。該被膜の主構成成分である架橋重合)(式中x
は被膜の平均官能基数は、2.0〜6.0、好ましくは
2.5〜5.5である。平均官能基数が2.0未満では
充分な耐擦傷性が得られず、6.0を越えると充分に反
応を進ませることが困難となり耐候性が低下する。ここ
でいう平均官能基数とは次式で示されるものである。
Σ(架橋重合性化合物の%B数)×(該化合物の官能基
数)Σ (架橋重合性化合物のモル数) 」1記架橋重合性化合物としては、(メタ)アクリロイ
ルオキシ基を結合する残基が炭化水素又はその誘導体で
あって、その分子中にエーテル結合、チオエーテル結合
、エステル結合、アミド結合、ウレタン結合等を含むも
の、またイソシアヌール酸骨格、メラミン骨格を持つも
のであってもよい。
この様な化合物の例として、トリメチロールプロパント
リアクリレート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
、ジペンタエリスリトールへキサアクリレート(以下D
PHAと略称する)、該DPHAの改良品(例えば、日
本化薬■製DPCA−20,30,60等)、ウレタン
アクリレート、トリスアクリロイルオキシシアヌレート
、イソシアヌール酸骨格を有する(メタ)アクリロイル
オキシ化合物、エポキシアクリレート、ポリエステルア
クリレート等を挙げることができる。
また耐擦傷性被膜を形成する「他の重合可能な単量体」
としては、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレ−1・、テトラヒドロフルフリルア
クリレート ールアクリレート、フェニルカルピトールアクリレート
、ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレート等を例示することが
できる。
耐擦傷性被膜の厚さは、装飾材料を保護し、耐擦傷性能
を十分に発揮し、美観を損なわない範囲であれば何ら制
限されるものではないが5〜800μmが好ましく、1
0〜100μmが特に好ましい。5μm未満では耐擦傷
性が不足するばかりでなく、該被膜表面の平滑性が装飾
材料表面性の影響を受は易いので好ましくない。一方8
00μを越えると経済的なメリットがないばかりでなく
、耐久性能において欠点が発生しやす(なり好ましくな
い。
以上述べた耐擦傷性被膜には必要に応じてレヘリング剤
、染顔料、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、充填材
、有機溶剤等を含有させることができる。
本発明に使用されるメタクリル系樹脂は、装飾材料層が
介在する部分においても多孔性装飾材料層の微小間隙に
充填され被覆層と接着する樹脂であれば特に制約は受け
ないが、メタクリル酸メチルを50重量%以上含有する
メタクリル系樹脂、架橋メタクリル系樹脂が好ましく用
いられ、更に耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性の点
から架橋メタクリル系樹脂が特に好ましい。
本発明の好ましい態様である架橋メタクリル系樹脂は、
メチルメタクリレートを主体とし、メチルメタアクリレ
ートを含む一官能性不飽和単量体群より選ばれた1種ま
たは2種以上の一官能性不飽和単量体30〜98重量%
および多官能性不飽和単量体2〜70重量%からなる不
飽和単量体の重合体である。多官能性不飽和単量体は、
1分子中に2個以上の不飽和結合を有する化合物で、こ
れらの不飽和結合の少なくとも2個は、メチルメタクリ
レートを主体とする一官能性不飽和単量体と共重合し得
るものでなければならない。そのような多官能性不飽和
単量体の例としては、アクリル酸および、またはメタク
リル酸と多価アルコールとのポリエステル、ジビニルベ
ンゼン、トリアクリルイソシアヌレートなどをあげるこ
とができるが、これらに限定されるものではない。多官
能性不飽和単量体は、2種以上併用することも可能であ
る。
以上に説明した多官能性不飽和単量体の中でも、耐熱性
向上の目的にはメタクリル酸と多価アルコールとのポリ
エステルが好ましく、とりわけ2個のメタクリロイルを
基を連結する最少の原子数が0 10以下のものが特に好ましい。そのようなものの例と
しては、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタク
リレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、
1.3−ブチレングリコールジメタクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジメタクリレート、1.6−ヘキサン
シオールジメタクリレート、テトラメチロールメタンテ
トラメタクリレート、トリメチロールエタントリメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート
、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ジペンタ
エリスリトールへキサメタクリレートなどがあげること
ができる。
多官能性不飽和単量体の使用量は、メチルメタクリレー
トを主体とする一官能性不飽和単量体と多官能性不飽和
単量体の総量を基準にして2〜70重量%、好ましくは
5〜50重量%、より好ましくは5〜30重量%である
。多官能性不飽和単量体の使用量が2重量%未満である
と耐熱性が不足であり、70重量%を越えると脆くなる
ので適切ではない。
また、メチルメタクリレートを主体とし、メチルメタク
リレートを含む一官能性不飽和単量体中に占めるメチル
メタクリレートの割合は、50重量%以上、好ましくは
70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である
。上記メチルメタクリレートと併用し得る一官能性不飽
和単量体は、重合体または共重合し得るものであればよ
く、特に制限はない。そのようなものの例としては、1
分子中の炭素原子数が2〜18個のm個アルコールとメ
タクリル酸とのエステル、1分子中の炭素原子数が1〜
18個のm個アルコールとアクリル酸とのエステル、1
分子中の炭素原子数が2〜4個の二価アルコールとアク
リル酸またはメタクリル酸とのモノエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、アクリロニトリル
、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、マレイミド類、アクリル酸金属塩類、スチレン、
α−メチルスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニ1 2 ル、塩化ビニリデン、弗化ビニリデン、エチレン、グリ
シジルメタクリレート、ビニルトリエトキシラン、γ−
メタクロキシプロピルトリメトキシシランなどをあげる
ことができる。
このような架橋メタクリル系樹脂は、必ずしも一種類の
重合体で構成される必要はなく、組成あるいは、分子量
などの異なる重合体の混合物であってもよい。
本発明のメタクリル系樹脂には、染料・顔料等の着色剤
、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、無機又は
有機物質よりなる充填材等を含有させることができる。
またメタクリル系樹脂基材の厚さは特に制限はないが、
0.1〜15mmが好ましい。基材の厚さが薄い場合に
は剛性を付与する目的で他の基材を積層してもよい。
本発明の装飾成形品は、接着剤を使用することなく、多
孔性装飾材料層の微少間隙に充填されたメタクリル系樹
脂を介して基材と耐擦傷性被覆層とが固着した成形品で
ある。すなわち、本発明の成形品は、基材を構成するゲ
ル状重合体からなるメタクリル系樹脂成形材料が多孔性
装飾材料層の微小間隙に充填されて耐擦傷性被覆層にま
で到達し、耐擦傷性被膜を構成する成分と重合及び/又
は拡散して強固に接着一体化していることを特徴として
いる。
従って、本発明に使用する多孔性装飾材料は、該装飾材
料を介して、基材を構成するメタクリル系樹脂成形材料
が実質的に耐擦傷性被膜にまで到達し、成形材料に溶解
しないかもしくは溶解しにくい材料であれば何ら制限さ
れるものではないが、この様な材料の例として厚さ10
〜1000μm、好ましくは50〜600μmの木、紙
、布、不織布、ガラス繊維布、皮革、表面より裏面に至
る多数の細孔を有するフィルム又は金属箔、層状に配し
た有機又は無機物質微粉末等を挙げることができ、装飾
性の点で木、紙、布、不織布、ガラス繊維布、皮革など
が好ましく用いられる。これらの装飾材料には予め模様
を施すことも可能である。
本発明にいう微小間隙とは、表面より裏面に至る3 4 間隙であって、ゲル状重合体からなる成形材料若しくは
該成形材料中に含有する単量体・部分重合物を通過させ
る大きさを有するものを意味する。
また通常の形態では上記のような有効な微小間隙を実質
的に有しない装飾材料については、表面より裏面に至る
多数の細孔を施すことにより実質的に微小間隙が付与さ
れ、本発明の目的に使用することが可能であり、1〜1
00μm2、望ましくは1〜9μm2の大きさの細孔を
10〜104個/cm”有するものが好ましく用いられ
る。
これらの装飾材料の厚さが10μm未満では取扱い性が
悪く、一方11000IIを越えるとメタクリル系樹脂
の充填が十分に行われがたく耐擦傷性被覆層と基材との
接着性が低下し好ましくない。
本発明に使用する装飾材料は、何ら前処理を必要とせず
に用いることができるが、ぬれ性を向上する目的で予め
界面活性剤を含有した溶剤・モノマー等を含浸させて用
いることもできる。
また、装飾材料は、メタクリル系樹脂基材表面の全面に
わたって覆うことができるが、局部的に及び/又は不連
続に覆うことも可能である。更に数種の装飾材料を組み
合わせて使用することも可能である。
このように本発明の装飾成形品は、接着剤を使用するこ
となく種々の装飾材料を配することができるので、装飾
材料の種類、厚味、模様の選択、耐擦傷性被膜の厚さや
色調、基材の色調等の組み合せにより種々の装飾的表現
が可能となる。しかも該基材、装飾材料、被膜は強固に
接着一体化しているので耐久性に優れているばかりでな
く、被膜は耐擦傷性、耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐
候性に優れているので過酷な環境下で使用することがで
きる。メタクリル系樹脂基材として架橋メタクリル系樹
脂を使用すれば、該基材の耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性
、耐候性は良好となるので装飾成形品として一層有利で
ある。
本発明の装飾成形品は、分子量150以上で1分子当り
少なくとも2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有す
る架橋重合性化合物を主成分とするコーティング組成物
を硬化させ指触乾燥してい5 6 る耐擦傷性形成薄膜と、ゲル状重合体からなるメタクリ
ル系樹脂成形材料との間に多孔性装飾材料を介在させ、
加圧下で加熱する方法により製造することができる。
耐擦傷性形成薄膜は、指触乾燥していることが必要であ
るが、この要件に加えてさらに被膜の主構成成分である
架橋重合)(式中xは被膜の(メタ)アクリロイルオキ
シ基の数(前記平均官能基数と同意)Xと該薄膜の重合
率yとが式(1)%式%() (1) () を満足していることが好ましい。指触乾燥していない場
合には、被膜の厚味が調節できず好ましくない。指触乾
燥とは通常用いられているように指で触れてベトつきを
感じない状態(タックフリー状態)をいい、被膜の主構
成成分である架橋重合)(式中xは被膜の平均官能基数
によって異なるが、通常10〜68%、好ましくは30
〜68%程度の重合率を有する。
この重合率は、特開昭62−20513号公報に示され
ている如く、赤外法により1620nm付近に現れるC
=Cに起因する吸収帯ピークの高さから測定した残存2
重結合量を百分率で表わし、100から該残存2重結合
量を差し引き算出したものである。
前記重合率を調整する方法としては、樹脂基材材料を投
入する前に予め型内面にコーティング組成物を塗装し、
重合開始剤の存在下に熱または光によって重合させても
よいし、合成樹脂フィルム面上で予め重合させておいて
も良い。
コーティング組成物を重合させる開始剤としては低温活
性触媒および高温活性触媒を使用することができかつ光
重合開始剤を使用することができる。
低温活性重合開始剤は、10時間半減期を得るための分
解温度が50℃以下、好ましくは26〜45℃の過酸化
物およびアゾ化合物のラジカル重合開始剤が好ましく用
いられる。その使用量は前記架橋重合性化合物もしくは
重合可能な単量体との混合物に対して0.5〜5重量%
、好ましくは17 8 〜4重量%である。使用量が0.5重量%未満では、耐
擦傷性被膜の重合が遅れるので充分な耐擦傷性が得られ
ず好ましくなく、一方5重量%を越えると、塗布に際し
均一に塗られる前に重合が開始し平滑な被膜が得られず
好ましくない。
高温活性重合開始剤は、前記分解温度が60〜220℃
、好ましくは70〜170℃の過酸化物およびアゾ化合
物のラジカル重合開始剤が用いられる。その使用量は架
橋重合性化合物もしくは重合可能な単量体その混合物に
対して0.5〜5重量%、好ましくは1〜4重量%であ
る。使用量が0.5重量%未満では、成形時間内で充分
な重合が行なわれず耐擦傷性を低下させる傾向があり、
方5重量%を越えると硬化が遅いため、該被膜と装飾材
料を介するメタクリル系樹脂基材との接着性が不十分と
なることがあり好ましくない。
光重合開始剤としては、特に制限はないが例えば日本チ
バガイギーー製イルガキュア184、イルガキュア65
1、川口薬品■製ベンゾフェノン、メルクジャパン側型
ダロキュア1116、グロキュア1173、日本化薬■
製カヤキュアDETX、CTX、RTX、、MBP、B
P、DMB I、EPA等がある。その使用量は、紫外
線を発生させるランプの出力にもよるが、0.2〜1重
量%、好ましくは0.3〜0.6重量%である。使用量
が0.2重量%未満では被膜に細かい凹凸面が表われて
平滑な面が得られにくく好ましくなく、一方1.0重量
を越えると硬化が速くて、該被膜と、積層材料を介する
メタクリル系樹脂基材との接着性が不十分となることが
あり好ましくない。
本発明に使用されるメタクリル系樹脂成形材料は、多孔
性装飾材料層の微小間隙に加圧状態で容易に充填でき、
形態保持性を有するなど取り扱いやすいゲル状重合体で
あれば特に制約はないが、耐熱性等や製造しやすさの点
で部分架橋ゲル状重合体が好ましい。該部分架橋ゲル状
重合体のゲル分率としては4〜62%、より好ましくは
15〜62%の範囲がよく、形態としてはシート、ロン
ド、ペレット等の他、流動性向上の目的のため成形前に
破砕又は混練することが好ましい。部分架9 0 橋ゲル状重合体であるメタクリル系樹脂成形材料の製造
方法としては、例えば特開昭60−202128、特開
昭62−1705等に示されている方法を挙げることが
でき、前記メチルメタクリレートを主体とする一官能性
不飽和単量体又は該単量体を主体とし、その重合体を溶
解含有していてもよいシラツブ30〜98重量%および
多官能性不飽和単量体2〜70重量%を部分的に重合さ
せて全重合体含有量が62重量%を越えない範囲で重合
体の含有率を前記混合物中の重合体含有率よりも4〜6
2重量%増加させること等により製造することができる
また本発明者らは、前記の方法で作られた部分架橋ゲル
状重合体100重量部に対して、メチルメタクリレート
を主体としその重合体を溶解含有しているシラツブ1〜
100重量部、好ましくは10〜50重量部を添加し実
質的に均一に混練した成形材料も使用可能であることを
見出した。上記メチルメタクリレートを主体としその重
合体を溶解含有しているシラツブとは、メチルメタクリ
レートまたはメチルメタクリレートを主成分とする単量
体混合物の重合体を含有するシラツブを意味し、必要に
応じて50重量%以下の多官能性不飽和単量体を含むこ
とができる。
耐擦傷性形成薄膜とメタクリル系樹脂成形材料との間に
多孔性装飾材料を介在させ加圧下に加熱し、メタクリル
系樹脂成形材料の成形と耐擦傷性被覆層の形成を同時に
行う方法としては、(1)プレス成形機等の金型に予め
コーティング組成物をスプレー、ロール等で塗装し、前
記範囲に重合硬化した後、装飾材料を載置し更に成形材
料を金型内に導入して成形する方法、(2)予め合成樹
脂等のフィルム上にコーティング組成物を塗装し、所望
の重合率まで重合させた後、その上に装飾材料および成
形材料をのせて、金型に投入し成形させる方法等が挙げ
られる。これらの成形は、90〜160℃、好ましくは
100〜150℃の温度で加圧下に行なわれる。また、
この後更に、成形基材の耐熱性を向上させるために12
0〜140℃、2〜12時間常圧で加熱することができ
る。
1 2 このようにして得られた装飾成形品の構成の一例を第1
図〜第3図に模式的に示す。第1図は装飾材料が耐擦傷
性被覆層とメタクリル系樹脂基材との間に全面に至って
積層された例であり、第2図および第3図は被覆層と樹
脂基材との一部に装飾材料層を有する平板および成形品
の例である。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
がこれに制限されるものではない。
実施例等における評価・試験は次の方法で行った。
(A)部分架橋ゲル状重合体の重合体含有率測定;ソッ
クスレー抽出器にハイドロキノン千ツメチルエーテル1
1000ppを添加溶解したジクロロメタン150m7
!を入れ、抽出用円筒口紙の中にゲル状重合体15gを
細片状に入れて50°Cに保たれた恒温水槽中で20時
間還流抽出した後、抽出液を1200nlのメタノール
中に入れてポリマー分を分離し、口紙中のポリマー分と
合わせて55℃で恒量になるまで減圧乾燥し、重合体の
重量Wを求め次式により算出した。
重合体含有率(%)− (B)耐擦傷性評価; 装飾成形品の耐擦傷性被膜表面に、#000のスチール
ウールを取付けた治具を一定荷重(100g/cm”)
下で押し付け、一定速度で50回往復させた後、本擦傷
テスト前後の傷を目視で判定した。
(C)接着性の評価; 装飾成形品の装飾材料を配された部分がほぼ中央にくる
ように切り出した曲げ試験用サンプル片に、曲げ試験法
(ASTM −0790)に準拠して曲げ加重をかけ、
装飾成形品の破断面を目視観察して接着性を評価した。
耐擦傷性被膜と装飾材料との界面及び/又は装飾材料と
メタクリ系樹脂との界面で剥離が生じた場合、接着性不
良と判定した。
(D)耐候性評価; サンシャインカーボンアークウェザ−メーター3 4 (スガ試験機■製)を用いて、ブラックパネル温度63
℃にて1000時間暴露した後、外観及び接着性を評価
した。
(E)耐熱テスト; 予め110℃に加熱した熱風循環式オーブンの中に装飾
成形品を入れて400時間加熱した後、外観及び接着性
を評価した。
(F)耐薬品性評価; 2%炭酸ナトリウム水溶液を80℃に加熱した中に装飾
成形品を200時間浸漬した後、外観及び接着性を評価
した。
(G)耐溶剤性評価; 装飾成形品の耐擦傷性被膜表面にベンゼンを数滴滴下し
、時計器でおおって5日間放置した後、ベンゼンを拭き
取り表面の状況を目視で判定した。
参考例1. 〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕メチルメ
タクリレートモノマー70重量部、ネオペンチルグリコ
ールジメタクリレート30重量部、1.4(8) −P
−メンタジェン0.01重量、2,2′アゾビス(4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル) 0.0
030重量部および2.2−ビス(tブチルパーオキシ
)ブタン0.3重量部、ジー上ブチルパーオキ9410
.2重量部、2− (5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール0.1重量部を混合溶解し、
2枚のガラス板およびガスケットで10mm間隔になる
ように組立られたセルに注入し60℃で2時間重合して
部分架橋ゲル状重合体をえた。この部分架橋ゲル状重合
体の重合体含有率は30%であった。
前記重合体含有率の測定において、抽出用円筒口紙上に
残るポリマー分は29.9%、抽出液をメタノール中に
投入して分離されたポリマー分は0.1%であった。
参考例2.〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕参考例1で
得られた重合体をスクリュー径50mm、L/D=8の
押出機で押出したところ最大粒径2mm以下に破砕され
た組成物を得た。
参考例3. 〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕参考例2
で得られた組成物90重量部と、この組成物が含有する
のと同濃度のネオペンチルグリ5 6 コールジメタクリレートを含み、かつ粘度平均重合度1
0,000のポリメチルメタクリレートを含む粘度8ボ
イズのメチルメタクリレートシラツブ10重量部とをス
ーパーミキサー(−カワタ製)中に投入し、約5分間攪
拌混合して粘着性に冨んだ組成物を得た。
参考例4. 〔部分架橋ゲル状重合体の製造〕メチルメ
タクリレートモノマーの使用量を95重量部、ネオペン
チルグリコールジメタクリレートの使用量を5重量部、
2,2′−アゾビス(4メトキシ−2,4−ジメチルバ
レロニトリル)の使用量を0.1重量部とする以外は参
考例1と同様にして重合体含有率34%の部分架橋ゲル
状重合体を得た後、参考例2と同様に破砕して組成物を
得た。
実施例1゜ +11  コーティング組成物の調製;カプロラドン変
性ジペンタエリスリトールへキサアクリレート(日本化
薬■製: DPCA20)50重量部、トリス(アクリ
ロキシエチル)イソシアヌレート(東亜合成化学工業■
製:M315)30重量部、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート(以下1(DDAと略称する)20重量
部、メチルメタクリレート10重量部にt−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート4重量%、ベンゾイル
パーオキサイド2重量%、2−(5−メチル2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール0.1重量%を加え
、混合溶解して平均官能基数約3.4のコーティング組
成物を得た。
(2)装飾成形品の成形; 予め135℃に加熱した縦250mm、横200mmの
金型のキャビティ内面に、前記(11のコーティング組
成物をスプレー塗装し、加熱硬化して厚さ30μm、重
合率65%の被膜を形成し、該被膜の上に厚さ100μ
m、縦248mm、横198mmの楠単板を載置し、さ
らにその上に参考例2で得られた組成物300gを載置
し、金型を閉じて温度135℃、圧力10kg/cm”
で1分間加圧した後、200 kg/cm”で20分間
保圧し金型より取り出した。その後140℃の熱風オー
ブン内で7 8 10時間加熱して、縦250mm、横200mm、厚さ
約5mmの装飾成形品を得た。
(3) 評価; 以上の様にして得られた装飾成形品の耐擦傷性被膜、及
び基材の表面は平滑で美しい外観を有しており、該被膜
・装飾材料・基材は完全に接着−体化していた。また各
種評価・試験の結果は表1に示す様に良好であった。
実施例2〜6 装飾材料を次の様に変える事を除き、実施例1と同様に
して装飾成形品を得た。
装飾成形品の外観、接着状況は実施例1と同様に良好で
あり、また各種評価・試験の結果も表1に示す様に良好
であった。      ヮ下余白実施例7,8 部分架橋ゲル状重合体を、参考例1で得られた組成体を
縦245mm、横195mm、重さ300gの板状に切
り出したものとすること、及び装飾材料を次の様に変え
る事を除き、実施例1と同様にして装飾成形品を得た。
装飾成形品の外観、接着状況は実施例1と同様に良好で
あり、また各種評価・試験の結果も表19 0 実施例9 耐擦傷性被膜の厚さを50μmとし、装飾材料として平
均粒径5μmのアルミニウム粉を厚さ20μmに積層す
る事を除き、実施例7と同様にして装飾成形品を得た。
装飾成形品の外観、接着状況は実施例1と同様に良好で
あり、また各種評価・試験の結果も表1に示す様に良好
であった。
実施例10゜ (1)  コーティング組成物の調製;DPHA (日
本化薬■製)65重量部、M315(東亜合成化学工業
■製)20重量部、HDDA15重量部、メチルメタク
リレート10重量部に、t−ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート3重量%、ベンゾイルパーオキサイド
1.5重量%、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール0.1重量%を加え、混合溶
解して平均官能基数約4.0のコーティング組成物を得
た。
(2)装飾成形品の成形; 予め135℃に加熱した縦250mm、横20011I
ll+の金型のキャビティ内面に、前記(1)のコーテ
ィング組成物をスプレー塗装し、加熱硬化して厚さ20
μm、重合率60%の被膜を形成し、該被膜の上に厚さ
600IIIll、縦24B+no+、横198mmの
和紙を載置し、さらにその上に参考例3で得られた組成
物42gを和紙全面にわたってほぼ均一に載置した後、
金型を閉じ、温度135℃、圧力10kg/cm2で1
分間加圧した後、200kg/cm”で20分間保圧し
金型をより取り出した。その後140℃の熱風オーブン
内で10時間加熱して、縦250mm、横200+nm
、厚さ約0.8mn+の装飾成形品を得た。
1 2 (3) 評価; 以上の様にして得られた装飾成形品の外観、接着状況は
実施例1と同様に良好であり、また各種評価・試験の結
果も表1に示す様に良好であった。
実施例11゜ (1)  コーティング組成物の調製;DPHA (日
本化薬■製)40重量部、M315(東亜合成化学工業
■製)40重量部、HDDA20重量部、イソブチルア
クリレート10重量部に、クミルパーオキシネオデカン
エイト2重量%、クミルパーオキシオクトエイト1.5
重量%、2(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール0.1重量%を加え、混合溶解して平
均官能基数約3.4のコーティング組成物を得た。
(2)装飾成形品の成形; 金型温度を120℃とし、前記(11のコーティング組
成物を使用して厚さ100μm、重合率65%の被膜を
キャビティ内面に形成し、参考例4の組成物900gを
使用し、200kg/cm”での保圧時間を40分とし
、熱風オープンの温度を115℃とすることを除き、実
施例2と同様にして縦250n+m、横200mm、厚
さ約15mw1の装飾成形品を得た。
(3)評価; 以上の様にして得られた装飾成形品の外観、接着状況は
実施例1と同様に良好であり、また各種評価・試験の結
果も表1に示す様に良好であった。
実施例12゜ (1)  コーティング組成物の調製;DPHA100
重量部、メチルメタクリレート10重量部に、クミルパ
ーオキシネオデカンエイト2重量%、クミルパーオキシ
オクトエイト1.5重量%、2− (5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール0.1重量%
を加え、混合溶解して平均官能基数約5.5のコーティ
ング組成物を得た。
(2)装飾成形品の成形; 前記(1)のコーティング組成物を使用して厚さ10μ
m2重合率40%の被膜をキャビティ内面に形成し、装
飾材料として厚さ200μmの和紙3 4 を使用し、参考例4の組成物を600g使用することを
除き実施例11と同様にして、縦250mm、横200
mm、厚さ約10mmの装飾成形品を得た。
(3)評価; 以上の様にして得られた装飾成形品の外観、接着状況は
実施例1と同様に良好であり、また各種評価・試験の結
果も表1に示す様に良好であった。
比較例1゜ 装飾材料の厚さを1200μmに変えることを除き実施
例1と同様にして装飾成形品を得た。
得られた成形品の耐擦傷性被膜、及び基材の表面は平滑
で美しいものであったが、該被膜と装飾材料との接着性
が悪く、「接着性の評価」では被膜と装飾材料との界面
で剥離が発生した。
比較例2゜ 耐擦傷性被膜の厚さを1μmに変えることを除き実施例
1と同様にして装飾成形品を得た。
得られた成形品の耐擦傷性被膜の表面に、装飾材料の表
面性に起因すると思われる凹凸が認められた。また「耐
擦傷性評価」では傷の発生が認められた。
比較例3゜ 耐擦傷性被膜の厚さを1200μmに変えることを除き
実施例1と同様にして装飾成形品を得た。
得られた成形品の外観は、表面が厚ぼったくて木目の立
体感が損なわれていた。
比較例4゜ 厚さ300μmの楠の単板に、2.2−ビス(tブチル
パーオキシ)ブタン0.5重量部、粘度平均重合度io
、oooのポリメチルメタクリレートを含む粘度8ポイ
ズのメチルメタクリレートシランプを予め含浸させ、こ
の裏面に厚さ1mmの紙を載置し、温度130℃、圧力
3kg/cm”で20分間加熱加圧して積層成形品を得
た。
楠の単板側表面を耐擦傷性評価したところ、傷が発生し
楠単板にまで達っしていた。又該表面を耐溶剤性評価(
ベンゼン)したところ表面は変質していた。
5 6 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明は、耐擦傷性多官能アクリル系
被覆層とメタクリル系樹脂基材の間の少なくとも一部に
装飾材料を有する成形品において、該装飾材料が介在す
る部分においても多孔性装飾材料層の微小間隙に充填さ
れたメタクリル系樹脂を介して該被覆層と該樹脂基材と
が固着していることを特徴とする装飾成形品であるから
、メタクリル系樹脂基材は装飾材料及び被覆層と強固に
接着一体化し優れた密着耐久性を示すばかりでなく、該
被覆層は優れた耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性、
耐擦傷性を示し、過酷な環境下で使用することができる
また基材として架橋メタクリル系樹脂を使用すると、基
材の耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性、耐候性も向上し、成
形品全体の耐久性が向上することになり一層有利である
本発明の成形品は種々の装飾材料を使用することが可能
であるとともに、被覆層の厚さを調節することができる
ので、装飾材料の種類や厚味や模様の選択、被覆層の厚
味や色調の選択、基材の色調や模様の選択等との組合わ
せにより、種々の装飾的表現が可能である。
このように装飾性、ファツション性、耐久性に優れた装
飾成形品であるから屋内、屋外を問わず、工業用部材、
装飾品、雑貨品、食器、化粧パネル等の様々な分野での
使用が可能である。
また本発明は、分子量150以下で1分子当り少な(と
も2個の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋重
合性化合物を主成分とするコーティング組成物を硬化さ
せ指触乾燥している耐擦傷性形成薄膜と、ゲル状重合体
からなるメタクリル系樹脂成形材料との間に多孔性装飾
材料を介在させ、加圧下で加熱することを特徴とする装
飾成形品の製造方法であるから、メタクリル系樹脂基材
は多孔性装飾材料の微小間隙に充填されたメタクリル系
樹脂を介して装飾材料及び被膜層と強固に接着されるの
で、基材に予め接着剤を用いて装飾材料を貼り付ける等
の処理を必要とせず、外観の美しい、耐久性良好な成形
品を簡便容易に提供す8 9 ることができ有用である。
本発明に使用するゲル状重合体は、装飾材料の微小間隙
に加圧状態で容易に充填でき、かつ常圧では形態保持性
を有する等本発明の目的に適したものであるが、部分架
橋ゲル状重合体は取扱い性が特に優れるとともに、製造
の容易さ、得られる成形品の耐熱性の点で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明の一実施態様であ
る装飾成形品の断面模式図である。 1・・・耐擦傷性被覆層、2・・・装飾材料層、3・・
・メタクリル系樹脂基材。 第1図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐擦傷性多官能アクリル系被覆層とメタクリル系
    樹脂基材の間の少なくとも一部に装飾材料層を有する成
    形品において、該装飾材料層が介在する部分においても
    多孔性装飾材料層の微小間隙に充填されたメタクリル系
    樹脂を介して該被覆層と該樹脂基材とが固着しているこ
    とを特徴とする装飾成形品。
  2. (2)メタクリル系樹脂が、架橋メタクリル系樹脂であ
    る請求項1記載の成形品。
  3. (3)多孔性装飾材料が厚さ10〜1000μmの木、
    紙、布、不織布、ガラス繊維布または皮革である請求項
    1又は2記載の成形品。
  4. (4)分子量150以上で1分子当り少なくとも2個の
    (メタ)アクリロイルオキシ基を有する架橋重合性化合
    物を主成分とするコーティング組成物を硬化させ指触乾
    燥している耐擦傷性形成薄膜と、ゲル状重合体からなる
    メタクリル系樹脂成形材料との間に多孔性装飾材料を介
    在させ、加圧下に加熱することを特徴とする装飾成形品
    の製造方法。
  5. (5)指触乾燥している耐擦傷性形成薄膜が、式( I
    )または(II) y≦70(2≦x≦3.5)( I ) y≦−7.5x^2+52x−18(3.5<x≦6)
    (II)(式中xは被膜の主要構成成分である架橋重合性
    化合物または混合物の(メタ)アクリロイルオキシ基の
    数を示し、yは耐擦傷性形成薄膜の重合率を示す) を満足する請求項4記載の製造方法。
  6. (6)ゲル状重合体がゲル分率4〜62%で重合を停止
    させた部分架橋ゲル状重合体である請求項4又は5記載
    の製造方法。
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