JPS59165657A - 表面平滑で、かつ深みを有するモノカラ−化粧板の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は表面平滑で、かつ深みを有するモノカラー化粧
板の製造法に関するものであり、さらに詳しくは、薄手
原紙の水による膨潤を極限まで減少せＬめることにより
化粧面を平滑化するとともに、原紙の膨潤を抑制する一
手段として採用された紙の裏面全面に形成された着色不
透明の塗層をあとから塗装された透明塗層を通して透視
しうる表面平滑かつ極めて深みを有するカラー合板の製
造法を提供するものである。

カラー合板にしろ、プリント化粧板にしろ従来から印刷
紙を平滑に基材合板表面に貼着しようと種々の提案が行
われてきた。例示すれば特公昭５７−５７０５号におい
てけ長尺薄紙表面全面にベタ印刷、模様印刷を施した化
粧紙の裏面および基板表面の双方に塗布された接着剤を
指で触れても粘着性を感じない程度まで加熱乾燥した状
態で両接着剤面を熱圧することにより平滑かつ強力に基
板に接着した化粧板が得られるとしているが水系接着剤
を使用した場合には紙の面に水系接着剤が接触した瞬間
に紙の膨潤伸長による変形が発生し、その接着剤層を粘
着性を感じない程度にまで乾燥せしめても、その変形は
回復せず、期待通りに平滑に貼着することは難しい。

また特公昭５２−２５８６６号にも類似の提案があり、
基材表面に高粘度の接着剤を化粧紙裏面には低粘度の接
着剤を塗布し、化粧紙裏面側に塗布した接着剤によって
紙が膨潤する以前に両接着剤層を接着するとしているが
、これも前記提案と同じく、化粧面を完全に平滑化する
ことは難しい。

本発明においては、これら従来技術の欠陥を克護 服すべく鋭意研究の結果、化粧紙を平滑に粘着するため
には、次の事項が不可欠であることをつきとめた。

■薄手原紙として水との接触時にも膨潤伸長が一般紙に
比し邊かに低い樹脂混抄紙（含脂率５〜３０％程度）を
使用した。

■樹脂混抄紙の表面でなく裏面に着色不透明の樹脂塗層
を形成せしめることにより、水系接着剤の水が直接パル
プ繊維に触れることを抑制した。

上記■、■により着色不透明の樹脂塗層に水系接着剤を
塗布したとき、紙の膨潤伸長がなく、またこの接着剤の
裏面塗装面と、基板表面の半乾燥状態の接着剤面とを重
ね合せて貼合した場合にも膨潤伸長は発生しないのであ
る。

かくして平滑に貼着された基板と紙との間に介在する接
着剤層の僅かの残留水分は、一部は緩慢に基材に浸透し
い一部は着色不透明の樹脂塗層を通 返して発散し、平滑性が維持されるのである。

その後、表面に透明塗料を塗布して暫時セツティングを
行うと、透明塗料の一部は紙屑内部へ浸透して紙層を透
明化し、紙裏面に塗層された平滑肉 な着色不透明の塗層を紙層を通して糊視することができ
るのである。通常はかかる場合着色不透明の塗層を紙層
に形成するか、着色された紙を使用するのであるが、こ
れらに比し、奥深い部分から色相を感するので、非常に
深みのあるモノカラー化粧板が得られるのである。

なお、表面に塗装する透明塗料として、染料、透明性顔
料等を配合した着色透明塗料を使用すれば、紙裏面の不
透明塗層の色調と相俟って、複合された細やかな色感の
モノカラー化粧板を得ることもできるのである。なお、
これらの表面塗装に加え、さらに透明塗料を７０−フー
ターその他で厚塗りすれば、肉持ち感のある重厚な感じ
を表現できることは云うまでもない。

なお、紙裏面に形成する不透明着色塗層は、紙のオーバ
ーし一イエ程でローラーコーター、グラビアコーターで
行ってもよいし、予め、コート紙を作成しておいてから
、オーバーレイ工程に組込んでもよい。

なお、かくして得られたモノカラー化粧板は色相の深み
と共に、紙層が透明塗料の樹脂によって強化されている
ため、あたかもＦＲＰ的な強度を発現するので、耐摩耗
性について極めて秀れたものとなる。また万一摩耗した
場合にも、色調を表現する塗層は紙の裏面側にあるため
紙層に着色印刷が施されたもののような摩耗による色相
の一部欠損という状態が発生しないのである。

実施例１ 重［１２３ｇ／Ｗｔの樹脂混抄紙（山川製紙製、ＴＳシ
ート）を巻取架に架けて連続的に繰出し、その裏面にオ
レンジ色のアクリル樹脂系塗料（薄側、トルエン酢２エ
チル）をローラーコーターにより２１］ｇ／ｙｙ／の割
合に塗装し、乾燥したのち、その塗装面にエチレン酢ビ
系エマルジョンをｌｏｇ／イの割合で塗布半乾燥ののち
、別に順次搬送され来たる合板表面で半乾燥状態にある
酢酸ビニール系エマルジョン表面に重ね合せ熱ロールプ
レスすることにより、合板と原紙とを接着した。次いで
その貼合板の表面にロールコータ−によりアクリルウレ
タン系無色透明塗料を５０ｇ／ｍの割合で塗布し加熱乾
燥硬化せしめたところ、表面平滑で深みのあるオレンジ
色化粧板を得た。

実施例２ 重量３０ｇ／／の樹脂混抄紙（山川製紙製ハードシート
）の裏面に版深６０１】のグラビア版を使用して、青色
ベタ印刷（印刷インキ、硝化綿アルキッド系）を施した
ものを巻取架に懸架して順次的に繰出し、一方パーチク
ルボード表［Ｔｉに塗布され半乾燥状態にある酢酸ビニ
ール系エマルジョン型接着剤層に貼着し、次いで貼着体
の表面に、黄色アミノアルキッド系着色透明塗料を４０
ｇ／ｍ’の割合で塗装したのち、その表面にポリエステ
ル系Ｕｖ硬化性塗料を塗装し紫外線硬化し、表面平滑で
深みがある緑味のある青色調のカラー合板を得た。

特許、出願人 浪速合板株式会社 ３１９−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■長尺連続巻取状の薄手樹脂混抄紙の裏面全面に着色不
   透明の塗層を形成し、その塗装面に水性接着剤を塗布し
   て半乾燥したのち基板表面に塗布され半乾燥状態にある
   水系接着剤層に連続的に貼合して、ロールプレスしたの
   ち、紙層に透明保護塗料を塗装してその一部を紙層内に
   浸透せしめて紙屑を透明化したのち、乾燥硬化せしめる
   ことを特徴とする表面平滑で、かつ深みを有するモノカ
   ラー化粧板の製造法。 ■特許請求の範囲第１項に記載の紙層に塗装する透明保
   護塗料が有色透明保護塗料である特許請求の範囲第１項
   に記載のモノカラー化粧板の製造法。