JPS5837529B2 - アオリ機構を有する大型カメラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大型カメラ、特にフロント部でアオリ操作を行
う機構を具えた大型カメラに関するものである。

本発明の目的はテイルト、シフト、スイング或いはこれ
らを自由に組合せたアオリ操作を簡単に行うことのでき
る大型カメラを提供しようとするものである。

以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

１ぱモノレール２に摺動自在に装着したリャフレームで
あり前面には蛇腹３を取り付けている。

４は蛇腹３の前面に取りつけたフロントフレームであり
、両側部をフロントスタンダード５に昇降自在に嵌装し
ている。

４１はフロントフレーム４の下端両側に取り付けたスト
ッパーであり、スプリング４２の押圧力によりフロント
スタンダード５に圧着係止できるようにしている。

フロントスタンダード５は断面コ字状を呈する二本の杆
体をシフト用スライド杆６及びテイルト用枢軸７により
逆鳥居状に形或するものであり、シフト用スライド杆６
を挿通したシフトガイド８を介してモノレール２の先端
に揺動及び傾斜を自在とするよう装着している。

９はテイルト操作用のノブであり、モノレール２の下面
に摺動自在に装着するとともにノブ前面に突設した駆動
杆９１の先端に穿設しした透孔９２にはテイルト用枢軸
７をホルダー７１を介して摺動及び首振り揺動自在に挿
通している。

なお駆動杆９１は、スライド杆６を枢点としてテイルト
用枢軸７がえかく円弧動に対応させるため枢軸９３によ
り上下動が行えるようにすることが肝要である。

シフトガイド８はシフト用スライド杆６を挿通させるガ
イドパイプ８１とこのガイドパイプを支持するアーム８
２からなっており、これをモノレール２の先端に首振り
揺動を自在とするように装着するものであるが首振り揺
動を滑らかに行わせるために潤滑性を有するワツシャー
プレート８３を用いることがある。

またアーム８２の基板は実施例でば倒Ｕ字状となってお
り、このＵ字状部がモノレール２の先端を挾持するよう
に構威しているがこれは揺動防止用のストッパー８４を
取り付けるためだけであり、単に平板状としてモノレー
ル先端の上面に装着してもよい。

図中８５はシフト用ガイド杆６のストッパーであり梃子
項８５′でストッパーシュー８６をガイドパイプ８１に
圧着するようにしている。

１０はリャフレーム１を作動させるフオーカシングノブ
である。

次に本発明の作用を説明する。

先ずテイルト操作を行う場合にはテイルト操作用のノブ
９をモノレール２に沿って前後に摺動させると、ノブの
前面に突設した駆動杆９１がテイルト用枢軸７を前後に
移動させるようになる。

この場合フロントスタンダード５はシフト用スライド杆
６によりシフトガイド８に枢支されているので、シフト
ガイド８を枢点としてフロントスタンダード５は前後に
傾斜するようになり、これに伴ってフロントフレーム４
も傾斜してテイルトを行うことができる。

次にスイングを行う場合にはフロントスタンダード５を
左右いずれかを前後に押せばシフトガイド８がモノレー
ル２の先端に首振り揺動を自在として装着しているので
このガイド８を支点として全体を簡単にスイングさせる
ことができる。

この場合テイルト用枢軸７は駆動杆９１の先端に穿設し
た透孔９２に揺動を自在とするように挿通しているので
スイング作動を妨げることがない。

又シフトを行いたい場合にはフロントスタンダード５を
シフト用スライド杆６の軸方向に押せばこれと連結した
シフト用スライド杆６がシフトガイド８を左右いずれか
に移動しフロントフレーム４はモノレール２を中心とし
た軸線より所望の距離だけシフトさせることができる。

この場合、フロントスタンダードの下端に差し渡すよう
にしたテイルト用枢軸７も枢動杆９１の先端に穿設した
透孔９２内を摺動するのでシフトの妨害となることはな
い。

更に又ライズ或はフォール操作を行いたい場合にはフロ
ントフレーム４とフロントスタンダード５とを固定して
いるストッパー４１の係止を解きフロントフレーム４を
上下いずれかに摺動昇降させれば簡単にその操作を行う
ことができるものであり所定位置までライズ若しくはフ
ォールを行った後は再びストッパー４１でフロントスタ
ンダード５に係止させればよい。

本発明は叙上のように構或したのでこれらの機構を操作
することにより各種のアオリ操作即ちテイルト、スイン
グ、シフト、及びライズ、フォールを自由に行うことが
できるのは勿論のこと、これらを組合せることも自由で
ありきわめて効果的にアオリ操作を行うことができる。

又本発明はフロントスタンダード５にシフト用スライド
杆６及びテイルト用枢軸７を設け、スライド杆６はシフ
トガイド８を介してモノレール２に、テイルト用枢軸７
は駆動杆９１を介してテイルト操作用ノブ９をそれぞれ
装着するだけであり、又フロントフレーム４もフロント
スタンダード５を昇降するだけであるのでその構成はき
わめて簡単であり、全体を軽量、簡便、廉価に構或する
ことができる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであり第１図ぱアオリを
行っていない状態の斜視図、第２図は同上図の側面図、
第３図はテイルトを行った状態を示す側面図、第４図は
シフト、スイング、テイルト及びライズを行った状態を
示す斜視図、第５図はフロントスタンダードの分解針視
図、第６図はシフトガイドの分解斜視図、第７図はテイ
ルト操作用ノブの分解斜視図である。 ２・・・・・・モノレール、３・・・・・・蛇腹、４・
・・・・・フロントフレーム、４１・・・・・・ストッ
パー、４２・・・・・・スプリング、５・・・・・・フ
ロントスタンダード、６・・・・・・シフト用スライド
杆、７・・・・・・テイルト用枢軸、８・・・・・・シ
フトガイ ド、８１・・・・・・ガイ ドパイプ、８２
・・・・・・アーム、９・・・・・・テイルト操作用ノ
ブ、９１・・・・・・駆動杆、９２・・・・・・透孔、
９３・・・・・・枢軸、１０・・・・・・フオーカシン
グノブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 蛇腹３の先端に取り付けたフロントフレーム４を昇
   降自在に装着するフロントスタンダード５の下端にシフ
   ト用スライド杆６及びテイルト用枢軸７を全体が逆鳥居
   状となるように取り付け、前記シフト用スライド杆６は
   、モノレール２の先端に首振り揺動を自在とするように
   装着したシフトガイド８に摺動自在に挿通させ、又、テ
   イルト枢軸７は、モノレール２に摺動自在に装着したテ
   イルト操作用ノブ９の前面に突設した駆動杆９１に摺動
   及び首振り揺動を自在とするように挿通してなるアオリ
   機構を有する大型カメラ。