JPS5836828Y2 - 隔離式エンジンカバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 最近環境問題か重要視されてきたので、ディーゼルエン
ジンの騒音を少なくするための方法及び装置の開発か数
多くｆ−ｉ７よりれるようになった。

ディセルエンジンから放出さ２１！る騒音は幾つかの加
振力、即ち燃焼及び機構動作によって発生せられる。

これらの力は、エンジン構造体を介して例えばロッカア
ームカバーのような無負荷のカハーヲ振動させそして騒
音を放出せしめる。

従来、種々のエンジンカバーをエンジン構造体から隔離
し該カバーが騒音を伝えないようにするべく数多くの試
みかなされた。

初期の試みはリント（Ｌｙｎｄ）の米国特許番号第１７
３７４６６号に見出すことができる。

更に最近のものは、例虹ばヴイツカース（Ｖｉｃｋｅｒ
ｓ）他の米国特許番号第３６９２３３５号、ブラッグ（
Ｂｒａｇｇ）他の米国特許番号第３７７３１４２号、ア
ダムス（Ａｄａｍｓ）他の米国特許番号第３８２２７６
３号及びンーエン（Ｔｈｉｅｎ）他の米国特許番号第３
６９５３８６号に見出すことかできる。

これら最近の開発にト（・てはエンジンカバーを隔離す
ることによって騒音を減少させてはいるが、製造価格を
相当増大せしめている。

上記諸特許の全てではないか、大抵のものは弾性要素ヲ
エンジンカバーに接着することを必要としている。

もしかしたら生じるかも知れない漏洩通路を減少させる
ために必要とされるこの接着工程は著るしく費用を増大
せしめる。

さらにその上にこれらは相当大きな接触面積を有したシ
ール用ガスケットを利用してトリ、その結果シールを非
結着表面にて保持するために、締付装置によって過剰の
力を付与することが必要とされる。

上記諸問題は内燃機関のための騒音防止カバーによって
解決される。

該カバーはエンジンノ・クランクの方に面した連続の周
辺溝を有する。

細長の弾性要素が溝の長さ全体にわたって受容され、カ
バーのまわりに連続したうねを形成するべく溝から突出
している。

カバーは、該カバーの溝に受容した弾性要素がハウジン
グに接触してシールを形成するがカバーとエンジンハウ
ジングとの間にて接触が生じない程度の力でもってハウ
ジングの方に屈撓自任に付勢される。

本考案に脈る上記特徴及び他の関連した特徴は以下の説
明から明らかとなるであろう。

第１図はクランクシャフト１４を軸受しているクランク
ケースを具備したＶ型エンジン１０を表わして（・る。

コネクチングロッド１６か、クランクシャフト１４のス
ローからシリンダ２０の中にて往復運動するピストン１
８へと延びる。

ヘッド２２はシリンダ２０へ流入し且つ流出するガスの
流れを制御し又燃焼を起すための燃料を噴射する升２４
及び噴射器２６を包含する。

弁２４及び噴射器２６は双方共中央カムシャフト３０を
介して１駆動される番号２８で表わされたロッカアーム
組立体によって作動される。

ロッカアームカバー３２は、ロッカアーム組立体を潤滑
するのに使用されるオイルがエンジン内に保持されるよ
うに該ロッカアーム組立体ヲ覆っテイル。

上述の如く、ディーゼルエンジン内で発生せられる騒音
はシリンダ２０内でガス圧力が急激に増大するために生
じる。

加うるに、ピストン１８及びロッド１６の動きによって
発生せられる機械的騒音も又ブロック１２を振動させる
。

ブロック１２は加振力に応じて振動し、従って直接騒音
を発生する。

これは又ロッカカバー３２を振動させ該カバーヲ実際上
スピーカダイヤフラムとする。

本考案に従うと、ロッカカバー３２はエンジンに対し完
全に隔離されそれによって放出騒音を著るしく減少させ
る。

第２図及び第３図を参照すると、ロッカカバー３２は周
辺フランジ３６によって画定された中央カバー領域３４
を具備する。

フランジ３６は、エンジンヘッド２２の周辺面４０と対
向し且つ該周辺面４０から離間している周辺面３８を有
する。

連続溝４２が面３８の内側境界４４に近接した進路に沿
って核部３８の周囲に形成される。

連続した弾性要素４６が溝４２全体にわたって受容され
る。

要素４６は種々の弾性材料で形成することができる。

一つの材料としては市場にて入手可能な押出成形された
ポリシロキサンゴムがある。

フランジ３６ば、要素４６が面４０に当接するように締
付組立体５８によって面４０の方に付勢される。

弾性要素４６は力・く−３２を完全に隔離し且つ有効に
オイルシールをなし得るようにした数多くの規準の中の
少なくとも１つを有することが好ましく・。

規準は次の通りである。

■ 要素４６の自由高さは、該要素４６が溝４２から突
出し弾性うね４８を形成し、該要素が装着高さにまで変
形された時に面３８と４０を互いに接触しなし・ように
保持するに十分の高さであるべきであ（。

２ 要素４６の形状に、該要素かうね４ｂの所にて収束
した断面を呈し、要素４６と面４０の間に比較的狭い接
触帯を画定するようなものであるべきである。

３ 要素４６の形状は又、該要素が溝４２の底壁４３に
近接した部分に訃いて収束した断面を呈し、要素４６と
面４０の間に比較的狭い接触帯を画定するようなもので
あるべきである。

その結果、要素４６の上方及び下方縁部はロックアーム
カバー３２の周辺を取り囲んで２重のシール帯を形成す
る。

４ 要素４６の横断方向の全幅の寸法は高さに比較し小
さい寸法とされるが、高さに対する全幅の比は要素４６
が安定した圧縮変形を可能とするために比較的大きくさ
れる。

５ 要素４６は、面４０の軸回なる不規則性にも順応す
るに十分な可撓性と、有効なシールを形成するに十分な
剛性を有するべきである。

第４図及び第５図は上記規準に従ったシール要素４６′
及び４「の実施例を図示する。

第４図は一形態のシール要素４６′を図示し、該要素に
３いてうね４８は幅Ｗを形威するための下方の直線的に
収束している側壁５０と、幅Ｗを形成するための上方の
収束している側壁とを有する。

要素４６′の横断方向の全幅の寸法は高さに比較し小さ
い寸法とされるが、高さに対する全幅の比は要素４６′
が安定した圧縮変形を可能とするために比較的大きくな
るように形成される。

後述されるように、弾性要素４６′はその長さ全体にわ
たって中空の中心部５２を有する。

第５図は他の弾性要素４ｆｆ’を図示してフヘリ、該要
素はうね４８がシール要素４６′の接触幅よりはやや大
きいがシール要素の最大幅より相当小さな接触幅Ｗを生
せしめるために下方に凸面５４を有する。

要素４Ｆｆ′は接触幅Ｗを生せしめるために上方に凸面
５５を有する。

要素４６”も又その長さ全体にわたって細長の中心部５
６を有する。

この要素４「は、第５図から明らかなように、上方及び
下方表面が概略円弧状に形威されているために該要素４
ｆｆ’の仮想中心を通って任意の上方表面から下方表
面に至る距離は全て大略同じ長さとされ、従って例え要
素４６″が第５図に示す直立状態よりいずれかの方向に
頌いて溝内に装着されたとしても面４３と４０との間の
距離は大略一定に維持されるであろう。

再び第３図を参照すると、フランジ３６が締付組立体５
８によって面４０の方に付勢される。

組立体５８はフランジ３６の孔６１を貫通して延び、ヘ
ッド２２の穴６２へと螺合しているボルトを具備する。

ボルト６０の肩６４ば、面４０とボルト６０のヘッドと
の間に一定の高さが保持されるように而４０に当接する
。

弾性のグロメット６８がボルト６０を覆って嵌合して設
けられる。

該グロメットはフランジ３６の円錐凹部７２に受容され
る円錐表面７０を有する。

ばねγ４がグロメット６８上の座金７６とフランジ７８
を介してボルトヘッド６６とに当接して作用する。

フランジγ８ばばねＴ４を覆いそして保護するためのカ
ップ８０と一体となっている。

カップ８０の自由高さはばね７４を実質的に覆うに十分
の高さであるが座金１６とかグロメット６８と接触する
ほど長くはない。

上記した全ての実施態様には２つのキーとなる要素があ
る。

第１はカバーの周辺のまわりに延在する弾性シール要素
であり、第２はフランジをエンジン面４０の方に屈撓自
在に付勢するための締付装置である。

各々の場合に訃いてシールに沿った接触帯のための実際
の上方及び下方の幅は、過剰の０縮負荷を付与する必要
なしに接触領域にわたって相当高い単位力を発生できる
ように比較的狭くなっている。

要素４６と面４０との間の界面部に有効な周辺シールを
得るには高い単位力が必要となる。

要素４６と、溝の底壁４３及び面４０との間の上方及び
下方接触帯は、要素４６を断面にて観察すれば実質的に
上方及び下方の２点にて、又実際には要素４６の上方及
び下方にて線状の接触帯とされる周辺シールを形威し、
カバー３２がエンジン作動時に横方向に移動された場合
でさえもシールが保持されると（・うことを保証すると
いうことに注目されたい。

更に、その上、このような設計による要素４６は、溝の
側壁に沿って有効なシールを形成する必要がないので、
溝４２の中にはゆるく受容することができる。

要素４６の横断方向の全幅の寸法は高さより小さい寸法
とされるが、高さに対する全幅の比は比較的大きくされ
るので、要素４６の圧縮変形は安定して行なわれる。

つまり、要素か面４０の方へと圧縮された時、該要素か
溝４２の一方の側面の方へと曲がることムない。

安定した変形は又、要素４６のうね４８を支持するため
の架橋タイプの支持体を作り出す中空中心領域によって
促進される。

要素４６は溝４２及び面４０の表面の不規則性に順応す
るべく可撓性を有するように作られる。

これは主として、一定の力に対し中実の要素より変形を
より大きくし得るように要素の断面積を減少させること
によって達成される。

加うるに、中空領域は変形を純粋の圧縮作用から、可撓
性を増大させる曲げと重縮作用へと変える。

これは、要素４６が有効なシール表面を形成するだりの
可撓性は有している成る硬度に対し比較的高い硬度（例
えば５５−６０又はこれ以上のテユロメータ硬晩）を持
った弾性材料の使用を可能とする。

もし中実の軟質ゴムを選択するとしたら、可塑剤が浸出
し結局は材料は硬く且つもろくなり、従ってシールの働
きがなくなる。

しかしながら、各７−ル要素に中空の中心部を持ったも
のを使用すればゴムは表面の軸回なる不規則性にも十分
順応するだけの弾性を有し、しかも長時間にわたって十
分直立するだけの硬度を有している。

締付組立体は有効なシールを提供するに十分な力でもっ
てフランジ３６を表面４０の方に付勢する。

上述の如く、要素４６の填料先細断面は適度の力の付加
を可能とし、更にシールを形成するに十分な高い単位力
を維持する。

シール要素４６はフランジ３６の内側境界に近接して配
設されるので、シール要素はエンジンの熱からうまく保
護される。

締付組立体５８は周辺シールの外９１１］にあるので、
漏洩が生じ得るような副次的箇所は存在しない。

更にその上、カップ８０は締付組立体５８のばねγ４を
エンジン室の環境から適当に保護する。

上記シール要素は全てロッカカバー３２をエンジンから
有効に隔離し、同時に極めて有効にオイルシールヲ行す
う。

この種の隔離されたロッカカバーを提供することにより
従来の隔離された装置に要した実質的価格を必要とする
ことなく、エンジンによって放出される騒音を相当減少
する。

シール要素４６はロッカカバーの溝に単に受容され、圧
縮してそこに保持される。

ガスケットをそこに保持するのに接着したり特殊の処理
を必要とすることはない。

本考案の好ましい実施態様を記述したが、本発明の範囲
内で当業者は他の実施態様が明らかとなるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化した隔離式カバーを持ったＶ型
ディーゼルエンジンの簡略化した断面図である。 第２図は第１図に図示された隔離式カバー〇一実施態様
の平面図である。 第３図は第２図の線３−３に取った第２図の隔離式ロッ
カカバーの部分拡大断面図である。 第４図及び第５図は第２図の隔離式カバーに組込まれる
シール要素の種種の形状を表わす断面図である。 図面中、主要な符号は以下の通りである。 １０・・Ｖ型エンジン、３２・・・ロッカアームカバー
、３６・・・カバー周辺フランジ、３８・・・カバーの
周辺面、４０・・・エンジンヘッドの周辺面、４２・・
・溝、４６ 、．４６’、 ４ （ｌｒ′＝・・弾性（
シール）要素、５８゜５８′・・・締付装置、６０・・
・ボルト、６８・・・グロメット、７４・・・ばね、８
０・・・カップ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ｌ 内燃機関ハウジングを覆ってカバーを配設し、前記
   カバーには前記ノ・フランジに対面して、且つその周辺
   に連続して周辺溝を形成し・更に該周辺溝の外方周辺に
   は周辺フランジを形成し、前記溝の全長にわたって該溝
   に細長の弾性要素を配置し、該弾性要素は前記溝から一
   部突出し、該突出した部分と前記溝に受容された部分と
   の断面形状は凸状に形成し、更に前記弾性要素と前記・
   ・フランジとの間の接触帯域に沿ってシールを形成する
   と十分な大きさの力であって且つ前記カバーと前記・・
   フランジとの接触か起らない程度の力でもって前記カバ
   ーを前記・・フランジの方へと屈撓自在に付勢する付勢
   手段を前記周辺フランジに設け、前記屈撓自在の付勢手
   段は、前記周辺フランジに設けた孔を貫通しそして前記
   ハウジングへと螺入され、その頭部と前記ハウジング面
   との間に一定の距離を維持するようにして取付けられた
   ボルトと、前記周辺フランジに形成された円錐凹部に受
   容される円錐表面と、前記周辺フランジのボルト孔と連
   通シそして前記ボルトを受容する穴とを有した弾性グロ
   メットと、前記グロメットの前記円錐表面とは反対の表
   面と、カップフランジを介して前記ボルトヘッドとに当
   接しそれによって前記カバーを前記・・フランジの方へ
   と屈撓自在に付勢するばねと、前記ばねを実質的に覆っ
   てはいるが前記り゛ロメットとは接触しないようにして
   前記ばねのまわりに設けられそして該ばねを保護するべ
   く前記カップフランジと一体に形成されたカップとから
   構成されることを特徴とする内燃機関ハウジングのため
   の騒音防止カバー組立体。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の騒音防止カバ
   ー組立体に訃いて、前記細長弾性要素は一定の硬度にて
   形成され、前記弾性材料は実質的にその長さ全体にわた
   ってのびる中空の中央部を有しそれによって前記材料の
   有効硬度か低下されそのシール性能を増大せしめるよう
   にした騒音防上カバー組立体。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項記載の騒音防止カバ
   ー組立体に３いて、前記ボルトにはボルト頭部と前記・
   ・フランジ面との間に一定の距離を維持するためにボル
   トの螺子部より大径の環状肩部が設けられて成る騒音防
   止カバー組立体。