JPS6329844Y2 - - Google Patents

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JPS6329844Y2
JPS6329844Y2 JP2335681U JP2335681U JPS6329844Y2 JP S6329844 Y2 JPS6329844 Y2 JP S6329844Y2 JP 2335681 U JP2335681 U JP 2335681U JP 2335681 U JP2335681 U JP 2335681U JP S6329844 Y2 JPS6329844 Y2 JP S6329844Y2
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JP
Japan
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valve
valve spring
cylinder head
retainer
elastic ring
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Expired
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JP2335681U
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English (en)
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JPS57137706U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車用エンジンのバルブスプリ
ングのリテーナの改良に関するもので、特にバル
ブ開閉に伴う騒音の低減化をはかつたものであ
る。
第1図は従来のバルブスプリングのリテーナを
用いてシリンダヘツドにバルブを装着した状態を
示す断面図である(例えば実開昭55−100010号公
報参照)。この図で、1はシリンダヘツドで、こ
れにバルブガイド2が装着され、このバルブガイ
ド2に軸方向にのみ動くように数十μmのすき間
を設けてバルブ3が装着される。4は前記シリン
ダヘツド1側の取付部分に装着されたバルブスプ
リングのリテーナで、シリンダヘツド1が軽合金
製の場合にバリブスプリング5の下端がシリンダ
ヘツド1にめり込むのを防ぐため、第2図に示す
ように鉄製リング状に形成されて装着される。バ
リブスプリング5はリテーナ4とバルブ3の一端
に設けられたアツパリテーナ6との間に装着さ
れ、ロツカアーム7が駆動されるとその先端のピ
ポツト8によりバルブ3の先端をたたき開弁動作
が行われる。なお、シリンダヘツド1が鋳鉄製の
場合はリテーナ4を用いずバルブスプリング5の
下端を直接シリンダヘツド1の取付座に当接させ
ていた。なお、9は前記バルブ3のバルブシート
である。
このような従来のバルブ3の装着は、バルブス
プリング5の下端とシリンダヘツド1の間に鉄製
でリング状に形成されたリテーナ4を介するだけ
か、またはバルブスプリング5の下端をシリンダ
ヘツド1の取付座に直接当接させる構造となつて
いたため、ロツカアーム7がバルブステム先端を
たたいた時の振動がバルブスプリング5を伝わつ
てシリンダヘツド1やロツカカバー(図示せず)
に伝達し、そこから騒音(動弁系の音の大部分は
固体伝播音(ストラクチヤ・ボーン・ノイズであ
る)を発生させるという問題点があつた。
この考案はこのような従来の問題点に着目して
なされたもので、バルブスプリングとシリンダヘ
ツド側の取付座との間に装着するバルブスプリン
グのリテーナを、硬質部材からなり外周に一側面
側へ突出する縁を有するリングと、一方の側面が
前記リングの縁を備える側面に装着されるととも
に、他方の側面に凸部が円環状に形成されてなる
弾性リング部材とで構成することにより、上記問
題点を解決することを目的としている。
以下、この考案を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第3図はこの考案の一実施例を示すバルブスプ
リングのリテーナの断面図である。
この図で、41はバルブスプリングのリテーナ
で、このリテーナ41は、耐摩耗性の硬質部材
(例えば金属)からなり、外周に一側面側へ突出
する縁42aを有するリング42と、その下に装
着されたリング42と同形の緩衝用の弾性リング
部材43から構成されている。また弾性リング部
材43の底部に溝43aを設けて、下端に平面を
備える円環状の凸部43cを形成する。なお、本
実施例のようにシリンダヘツド1側に向けてテー
パ面43bを形成するとともに、溝43aもテー
パ面で形成するとよい。また43dは前記弾性リ
ング部材43の本体部を示す。そして、上記リテ
ーナ41は第1図と同様にシリンダヘツド1の取
付座とバルブスプリング5の下端との間に、リン
グ42とバルブスプリング5の下端とが当接する
ように装着される。
次に作用を説明する。カム(図示せず)がロツ
カアーム7を押すとロツカアーム7の先端のピポ
ツト8がバルブ3の先端を強くたたく。この時、
バルブ3は振動するがシリンダヘツド1のバルブ
シート9から離れるためその振動は主にバルブス
プリング5を伝達してシリンダヘツド1に伝えら
れるが、リテーナ41は弾性リング部材43を有
しているために動弁系の騒音として特に問題とな
る高周波の振動を吸収するので、この振動をシリ
ンダヘツド1に伝えない作用をする。したがつ
て、従来のように振動源となることはない。バル
ブ3とバルブガイド2とは油膜を介しているた
め、直接の固体音の伝達は小さい。
この作用をさらに詳しく述べると、ロツカアー
ム7によりバルブ3が開かれようとすると最初の
リフトが小さい間は徐々に弾性リング部材43の
凸部43cの先端部がつぶされ、ばね定数はバル
ブリフト増大に伴つて徐々に増加することができ
る。したがつて、ロツカアーム7がバルブ3の開
弁初期の衝撃力(振動は高周波振動)を緩和する
ことができる。またバルブスプリング5自身が持
つ固有振動数による振動に対しても弾性リング部
材43の部分がダンパの役割果すことができる。
特に高周波の振動吸収には弾性リング部材43が
ごくわずか(数十μm)変形すれば良い。したが
つて、弾性リング部材43の材質としては硬質ゴ
ム、硬質ウレタン、弗素樹脂等を使用すれば効果
的である。またリング42の外周には弾性リング
部材43を囲むように縁42aが設けられている
ので、弾性リング部材43が外周方向へクリープ
するのを確実に防止することができ、耐久性を向
上させることができる。
また円環状に凸部43cを設けてあるのでばね
定数を小さくし、衝撃を吸収し易くできる。また
たわみが大きいところではたわみの増加に対して
ばね定数の上昇が急激に大きくなる非線形の特性
が得られ吸収力の底づきを確実に防止できる。
なお、ロツカアーム7のピポツト8の先端がバ
ルブ3の先端に当る時に生ずるロツカカバー内の
騒音のほとんどはロツカカバーによつて遮蔽され
ている。したがつて、エア・ボーン・ノイズとし
て外部に放射される割合は極めて少ない。
以上説明したように、この考案はバルブスプリ
ング下端とシリンダヘツドの取付座との間に装着
されるバルブスプリングのリテーナを硬質部材か
らなり外周に一側面側へ突出する縁を有するリン
グと、一方の側面が前記リングの縁を備える側面
に装着されるとともに、他方の側面に凸部が円環
状に形成されてなる弾性リング部材とで構成した
ので、バルブ作動に伴う高周波の振動がシリンダ
ヘツドに伝達するのを遮断することができ、シリ
ンダヘツドやロツカアームから騒音となつて放射
するのを低減できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のバルブスプリングのリテーナを
装着したシリンダヘツドの断面図、第2図は第1
図の従来のバルブスプリングのリテーナ示す断面
図、第3図はこの考案の一実施例を示すバルブス
プリングのリテーナの断面図である。 図中、41はバルブスプリングのリテーナ、4
2はリング、43は弾性リング部材、43aは
溝、43bはテーパ面、43cは凸部、43dは
本体部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バルブスプリングとシリンダヘツド側の取付座
    との間に装着するバルブスプリングのリテーナに
    おいて、前記リテーナを、硬質部材からなり外周
    に一側面側へ突出する縁を有するリングと、一方
    の側面が前記リングの縁を備える側面に装着され
    るとともに他方の側面に凸部が円環状に形成され
    てなる弾性リング部材とから構成したことを特徴
    とするバルブスプリングのリテーナ。
JP2335681U 1981-02-23 1981-02-23 Expired JPS6329844Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2335681U JPS6329844Y2 (ja) 1981-02-23 1981-02-23

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2335681U JPS6329844Y2 (ja) 1981-02-23 1981-02-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57137706U JPS57137706U (ja) 1982-08-28
JPS6329844Y2 true JPS6329844Y2 (ja) 1988-08-10

Family

ID=29821113

Family Applications (1)

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JP2335681U Expired JPS6329844Y2 (ja) 1981-02-23 1981-02-23

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JP (1) JPS6329844Y2 (ja)

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JPS57137706U (ja) 1982-08-28

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