JPS5836627Y2 - バイクのステツプ

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【考案の詳細な説明】本考案はバインのステップに関し、その目的は、ステッ
プ上に大型荷物を安定性よく積載可能としたことである
。

現在、一般に使用されているバインにはアンダボーン型
とステップスルー型との二種類の型式のものがある。

アンダボーン型はステップ部分に荷物を載せることはで
きないが、ステップスルー型は所謂スクータ形状の平面
的なステップを有しているために大型のショッピング袋
や段ボール箱、あるいは灯油用のポリタンク等、フロン
トのカゴやリヤの荷台に積載することのできない荷物を
ステップにのせることができる。

しかし、このステップに荷物をのせて走行することは、
荷物の安定保持のために両足のつま先とヒザで積荷を挾
持することを必要とし、バインの運転に支障を来たし、
殊にカーブの際には不安定となって荷物が落下する釦そ
れがあり、在来のバインのステップを荷台兼用とするこ
とは好ましいものではない。

しかしながら、ステップはホイールベースの間で、しか
も重心の低い場所となるので重い荷物をのせても走行は
安定し安全であるというアンダボーン型バイクでは絶対
に得られないステップスルー型のバインには有利性があ
る。

そこで、本考案は荷物を安定して積載できるようステッ
プスルー型バイクのステップを改良し、この種バインの
有利性を活用したものである。

以下本考案の実施例を図面に基き説明する。

第１図乃至第３図に釦いて、１は前後輪間に存在するス
テップ、２はゴムマットである。

このステップ１はフレーム１０の左右に一体的に延在す
るアウトリガ−１１上に固設されている。

本考案はステップ１の前部左右両側に一対の積荷安定用
ホルダ３（以下単にホルダという）を起倒自在に枢着し
たものである。

しかもホルダ３を折り倒した時にはステップ１上のゴム
マット２と略同一平面となるよう考慮されている。

すなわち、ステップ１の前部左右両側には第２図及び第
３図で示すようにホルダ３の外形と同形の凹部４を形成
し、ステップ１の一般面より下方に段差を設ける。

この凹部４の左右両側端面にヒンジ５を固着し、これに
Ｌ型のホルダ３に形成されているヒンジ６を軸により枢
着したものである。

尚第４図に示すようにヒンジ５，６にはホルダ３が起立
したときに直立状態を規定するカギ段部７．８が設けら
れている。

また、凹部４にはホルダ３を倒したときにステップ１上
のゴムマット２と略同一平面を保持することと、ホルダ
３と凹部４との相対振動による騒音発生を防止するため
の弾性部材９が取付げられている。

さらに、図示省略しているが、ホルダ３を倒したときに
ステップ１側に圧接係合する隆起部等を設け、折り倒し
時のホルダ３の振動を拘束する手段を備えてもよい。

本考案は上記の通りの構造としたものであるから、ステ
ップ１上に荷物を積載しない通常の場合は第１図に示す
ようにホルダ３は折り倒されてステップ１上のゴムマッ
ト２と同一平面を呈し、ホルダ３上にも足を自由に載せ
ることもでき何ら違和感を与えるものではない。

フロントのカゴやリヤの荷台では処理することのできな
い大型の荷物をステップ１上に積載するときには、第２
図に示すようにホルダ３を９０度旋回して起立させるこ
とにより、ステップ１の前部左右両側に荷物の左右両側
を挾み込んで左右力走へのずれ移動を規制する壁体がワ
ンタッチで具現する。

従って、ホルダ３間に荷物を置き、ステップ１上に載せ
た両足又は片足のつま先を軽く当がって置くことにより
ステップ１上の荷物は安定して保持されるのである。

このように本考案は在来のステップを一部改造し、一対
のホルダを起倒可能に取付けることによりステップスル
ー型バイクに釦ける有利性を活用してステップ上に大型
荷物を安定的に積載走行を可能とし、ステップスルー型
バイクの使用効果をさらに向上した利点を有するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるステップの通常状態の斜視図、第
２図は積荷状態の斜視図、第３図は第１図■−■線拡大
断面図、第４図はヒンジとホルダとの斜視図である。１・・・ステップ、２ゴムマツト、３・・・ホルダ、４
・・・凹部、５，６・・・ヒンジ。

【実用新案登録請求の範囲】

ステップスルー型のバインにおいて、ステップ前部の左
右両側に、折り倒し時にステップと略同一平面となる積
荷安定用ホルダを起立可能に枢着して成るバインのステ
ップ。