JPS5835856B2 - プレストレストコンクリ−トの製造法 - Google Patents
プレストレストコンクリ−トの製造法Info
- Publication number
- JPS5835856B2 JPS5835856B2 JP16641681A JP16641681A JPS5835856B2 JP S5835856 B2 JPS5835856 B2 JP S5835856B2 JP 16641681 A JP16641681 A JP 16641681A JP 16641681 A JP16641681 A JP 16641681A JP S5835856 B2 JPS5835856 B2 JP S5835856B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- compressive force
- concrete part
- stress
- steel material
- Prior art date
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一部に鋼材を含む第1コンクリート部分が硬化
したら圧縮力を加え、鋼材の残部を埋設状にして打設し
た第2コンクリート部分が硬化したら上記第1コンクリ
ート部分の圧縮力を解放して両コンクリート部分にプレ
ストレスを導入するようにしたことを特徴とするプレス
トレストコンクリートの製造法に関するものである。
したら圧縮力を加え、鋼材の残部を埋設状にして打設し
た第2コンクリート部分が硬化したら上記第1コンクリ
ート部分の圧縮力を解放して両コンクリート部分にプレ
ストレスを導入するようにしたことを特徴とするプレス
トレストコンクリートの製造法に関するものである。
周知のようにコンクリートにプレストレスを導入する方
法としては、コンクリートが硬化した後に外部から圧縮
力を加えるボストテンション方式や、緊張した鋼材にコ
ンクリートを埋設状に打設して該コンクリートが硬化し
た後に鋼材の緊張を解放するようにしたプレテンション
方式などが有る。
法としては、コンクリートが硬化した後に外部から圧縮
力を加えるボストテンション方式や、緊張した鋼材にコ
ンクリートを埋設状に打設して該コンクリートが硬化し
た後に鋼材の緊張を解放するようにしたプレテンション
方式などが有る。
又、本願の出願人が開発した特開昭55−57411号
に記載するように、硬化した第1コンクリート部分に圧
縮力を加えて第2コンクリート部分を打ち継いで一体と
し、第2コンクリート部分が硬化したとき第1コンクリ
ート部分の圧縮力を解放するようにした方法もある。
に記載するように、硬化した第1コンクリート部分に圧
縮力を加えて第2コンクリート部分を打ち継いで一体と
し、第2コンクリート部分が硬化したとき第1コンクリ
ート部分の圧縮力を解放するようにした方法もある。
しかしいずれの製造法も技術的、経済的な点を考慮する
とコンクリート製品の構造により有効な場合と不適当な
場合とが有る。
とコンクリート製品の構造により有効な場合と不適当な
場合とが有る。
本発明は長尺な合成梁を製造する場合に有効なプレスト
レストコンクリートの製造法に関するもので、極めて高
強度に、また経済的にプレストレスが導入された合成梁
を製造できろものである。
レストコンクリートの製造法に関するもので、極めて高
強度に、また経済的にプレストレスが導入された合成梁
を製造できろものである。
以下に本発明を具体的に説明する。
本発明の製造法は、第1段階として例えばI型の鋼材1
の一部である第1部分2が長さ方向に沿い埋設されるよ
うに第1コンクリート部分3を型枠内に打設する。
の一部である第1部分2が長さ方向に沿い埋設されるよ
うに第1コンクリート部分3を型枠内に打設する。
第1コンクリート部分3が打設されると鋼材1の第2部
分2は該第1コンクリート部分30表面に長さ方向に沿
い突出するので、このま〜の状態である程度の強度が発
現するまで養生して硬化させる。
分2は該第1コンクリート部分30表面に長さ方向に沿
い突出するので、このま〜の状態である程度の強度が発
現するまで養生して硬化させる。
図面の実施例ではT字状合成梁を製造する場合を示した
もので、第1コンクリート部分3は合成梁の下方部分を
構成することになる。
もので、第1コンクリート部分3は合成梁の下方部分を
構成することになる。
第1コンクリート部分3が硬化すると第2段階として該
第1コンクリート部分3に長さ方向に沿う圧縮力を加え
、第1コンク’J −ト部分3及び鋼材1に圧縮応力を
導入する。
第1コンクリート部分3に長さ方向に沿う圧縮力を加え
、第1コンク’J −ト部分3及び鋼材1に圧縮応力を
導入する。
第1コンクリート部分3に圧縮力を加えるには、例えば
該コンクリート部分3の端部に端面板4゜4をあてがい
、第1コンクリート部分3の外側に沿い配設した鋼棒5
の各端部を各端面板4に通し、ジヤツキ(図示せず)に
まり鋼棒5を強固に緊張したりナツト6を強く螺着して
端面板4により第1コンクリ一ト部分3に長さ方向の圧
縮力を与える。
該コンクリート部分3の端部に端面板4゜4をあてがい
、第1コンクリート部分3の外側に沿い配設した鋼棒5
の各端部を各端面板4に通し、ジヤツキ(図示せず)に
まり鋼棒5を強固に緊張したりナツト6を強く螺着して
端面板4により第1コンクリ一ト部分3に長さ方向の圧
縮力を与える。
この場合、鋼棒5は第1コンクリート部分3の内部に長
さ方向に形成した通孔に通してもよいし、他の方法によ
って第1コンクリート部分3に圧縮力を加えるようにし
てもよい。
さ方向に形成した通孔に通してもよいし、他の方法によ
って第1コンクリート部分3に圧縮力を加えるようにし
てもよい。
このように第1コンクリート部分3に圧縮力を加えると
、該第1コンクリート部分3の内部に埋設されている鋼
材1の第1部分2には圧縮応力が導入されているが、第
1コンクリート部分30表面に突出している鋼材1の・
第2部分2′は、第1部分2の圧縮力により反作用によ
って引張力が加わり、この引張力は第2部分2において
第1コンクリート部分3の表面から離れるにしたがって
大きくなる。
、該第1コンクリート部分3の内部に埋設されている鋼
材1の第1部分2には圧縮応力が導入されているが、第
1コンクリート部分30表面に突出している鋼材1の・
第2部分2′は、第1部分2の圧縮力により反作用によ
って引張力が加わり、この引張力は第2部分2において
第1コンクリート部分3の表面から離れるにしたがって
大きくなる。
また第2部分2における第1コンクリート部分3の表面
近くでは該第1コンクリート部分に作用している圧縮力
により圧縮応力が導入されている。
近くでは該第1コンクリート部分に作用している圧縮力
により圧縮応力が導入されている。
この様に第1コンクリート部分3に長さ方向の圧縮力を
加えたま〜の状態で、第3段階として鋼材1の第2部分
2が埋設状となるように第2コンクリート部分7を型枠
内に打設し、第1コンクリート部分3と第2コンクリー
ト部分子とを一体状にする。
加えたま〜の状態で、第3段階として鋼材1の第2部分
2が埋設状となるように第2コンクリート部分7を型枠
内に打設し、第1コンクリート部分3と第2コンクリー
ト部分子とを一体状にする。
図面の実施例によれば第2コンクリート部分Iは断面T
字状で、合成梁の上方部分を構成するものである。
字状で、合成梁の上方部分を構成するものである。
上記の第3段階によって打設した第2コンクリート部分
子が養生によって十分に強度が発現する程度にまで硬化
したら、第1コンクリート部分3に加えていた圧縮力を
解放する。
子が養生によって十分に強度が発現する程度にまで硬化
したら、第1コンクリート部分3に加えていた圧縮力を
解放する。
この第1コンクリート部分3の圧縮力解放により該コン
クリート部分に加えられていた圧縮力が軽減し、また鋼
材の第2部分2′に作用している伸長力が戻り作用によ
って第2コンクリート部分7の一部に圧縮力を与えるこ
とになる。
クリート部分に加えられていた圧縮力が軽減し、また鋼
材の第2部分2′に作用している伸長力が戻り作用によ
って第2コンクリート部分7の一部に圧縮力を与えるこ
とになる。
したがって第1コンクリート部分と第2コンクリート部
分とにより打継がれてなろ合成梁には圧縮力と引張力と
が相混合し、著しく高強度のものとなる。
分とにより打継がれてなろ合成梁には圧縮力と引張力と
が相混合し、著しく高強度のものとなる。
そして第1コンクリート部分と第2コンクリート部分と
の打継ぎ面に微細な凹凸を形成して両コンクリート部分
の一体化を強固にしてもよいし、両コンクリート部分を
ケミカルプレストレストコンクリート工法を利用したり
、補助的に鉄筋、鉄骨などを埋設して強度を更に高めて
もよい。
の打継ぎ面に微細な凹凸を形成して両コンクリート部分
の一体化を強固にしてもよいし、両コンクリート部分を
ケミカルプレストレストコンクリート工法を利用したり
、補助的に鉄筋、鉄骨などを埋設して強度を更に高めて
もよい。
又、第1コンクリート部分の打設時に複数の鉄筋を打継
ぎ面に直立させて第2コンクリート部分に埋設すると、
両コンクリート部分の打継ぎ面に該鉄筋が介在するので
一体化が強固になるばかりでなく、圧縮力、引張力の伝
達が確実となる。
ぎ面に直立させて第2コンクリート部分に埋設すると、
両コンクリート部分の打継ぎ面に該鉄筋が介在するので
一体化が強固になるばかりでなく、圧縮力、引張力の伝
達が確実となる。
次に本発明の方法により製造された第4図で示すT字状
合成梁の一例の応力分布状態を説明する。
合成梁の一例の応力分布状態を説明する。
(1)高さ600關、上下の横片の幅が200mmの鋼
材1の下から100mmの第1部分2が埋設するように
して横幅が300mm、高さ200間の第1コンクリー
ト部分3を打設する。
材1の下から100mmの第1部分2が埋設するように
して横幅が300mm、高さ200間の第1コンクリー
ト部分3を打設する。
(2)上記・第1コンクリート部分3が十分に硬化した
ら、該第1コンクリート部分3の両端に120tの圧縮
力を加える。
ら、該第1コンクリート部分3の両端に120tの圧縮
力を加える。
これにより第1コンクリート部分3と鋼材1とには、第
5図Aで示す様に下端に208.2 kg/c4の圧縮
応力、上端に112.6 kg/crAの引張応力が作
用する。
5図Aで示す様に下端に208.2 kg/c4の圧縮
応力、上端に112.6 kg/crAの引張応力が作
用する。
(3)この状態で第1コンクリート部分3から突出して
いる鋼材1の第2部分2′を埋設するようにして第2コ
ンクリート部分Iを打設して硬化させる。
いる鋼材1の第2部分2′を埋設するようにして第2コ
ンクリート部分Iを打設して硬化させる。
この第2コンクリート部分7は横幅1200mm、厚さ
150關の水平部分と幅200關、高さ450間の垂直
部分とからなるT字状で、該垂直部分の下面が第1コン
クリート部分3の上面に打継がれて一体となる。
150關の水平部分と幅200關、高さ450間の垂直
部分とからなるT字状で、該垂直部分の下面が第1コン
クリート部分3の上面に打継がれて一体となる。
(4)第2コンクリート部分7が十分に硬化して第1コ
ンクリート部分3と一体になったら、第1コンクリート
部分3に加えていた圧縮力を解放する。
ンクリート部分3と一体になったら、第1コンクリート
部分3に加えていた圧縮力を解放する。
該圧縮力を解放することにより製造された合成梁に生じ
る応力は第5図Bで示す様に下端に149.3 kg/
catの引張応力が、上端に43、4 kg/caの圧
縮応力が作用する。
る応力は第5図Bで示す様に下端に149.3 kg/
catの引張応力が、上端に43、4 kg/caの圧
縮応力が作用する。
(5)シたがって第5図Aと第5図Bとの応力を合成す
ると合成梁には第5図Cで示す応力が与えられ、下端に
58.9 kg/crrt、上端に43,4に9 /c
rrtの圧縮応力が作用している。
ると合成梁には第5図Cで示す応力が与えられ、下端に
58.9 kg/crrt、上端に43,4に9 /c
rrtの圧縮応力が作用している。
本発明によって製造されたコンクリート製品は上記した
様に上下端に圧縮応力が作用する。
様に上下端に圧縮応力が作用する。
そしてこのコンクリート製品を両持ちの合成梁として使
用し、上から荷重を加えると、合成梁の下方では荷重に
よる引張応力と作用している圧縮応力とが相殺される。
用し、上から荷重を加えると、合成梁の下方では荷重に
よる引張応力と作用している圧縮応力とが相殺される。
又、合成梁の上方では荷重による圧縮応力と作用してい
る圧縮応力とが加わる。
る圧縮応力とが加わる。
したがって実質的には合成梁の下方では応力が極めて少
く、上方では圧縮応力が作用するので、荷重や自重によ
るコンクリートのひび割れが極めて発生し難く、またひ
び割れに原因する埋設状鋼材の発錆な防止できるので、
長期間経過しても信頼性の有る梁となる。
く、上方では圧縮応力が作用するので、荷重や自重によ
るコンクリートのひび割れが極めて発生し難く、またひ
び割れに原因する埋設状鋼材の発錆な防止できるので、
長期間経過しても信頼性の有る梁となる。
図面は本発明の製造状態を示す実施例で、第1図は第1
コンクリート部分の斜視図、第2図は第1コンクリート
部分に圧縮力を加えている場合の側面図、第3図は第1
コンクリート部分と第2コンクリート部分とが一体とな
った斜視図、第4図は応力分布を測定した合成梁の端面
図、第5図Aは第1コンクリート部分に圧縮力を加えた
場合の応力分布図、第5図Bは第1コンクリート部分に
第2コンクリート部分を打ち継いで第1コンクリート部
分の圧縮力を解放したとき発生する応力分布図、第5図
Cは合成応力分布図である。
コンクリート部分の斜視図、第2図は第1コンクリート
部分に圧縮力を加えている場合の側面図、第3図は第1
コンクリート部分と第2コンクリート部分とが一体とな
った斜視図、第4図は応力分布を測定した合成梁の端面
図、第5図Aは第1コンクリート部分に圧縮力を加えた
場合の応力分布図、第5図Bは第1コンクリート部分に
第2コンクリート部分を打ち継いで第1コンクリート部
分の圧縮力を解放したとき発生する応力分布図、第5図
Cは合成応力分布図である。
Claims (1)
- 1 鋼材の一部である第1部分が長さ方向に沿い埋設さ
れるように第1コンクリート部分を打設し、該第1コン
クリート部分が硬化したとき長さ方向に沿う圧縮力を第
1コンクリート部分に加え、第1コンクリート部分に圧
縮力を加えたま工で鋼材の残部である第2部分が埋設さ
れるように第2コンクリート部分を第1コンクリート部
分に打ち継いで両コンクリート部分を一体状とし、第2
コンクリート部分が硬化したとき第1コンクリート部分
の圧縮力を解放して両コンクリート部分に圧縮応力、引
張応力を与えるようにしたことを特徴とするプレストレ
ストコンクリートの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16641681A JPS5835856B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | プレストレストコンクリ−トの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16641681A JPS5835856B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | プレストレストコンクリ−トの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5867408A JPS5867408A (ja) | 1983-04-22 |
JPS5835856B2 true JPS5835856B2 (ja) | 1983-08-05 |
Family
ID=15831015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16641681A Expired JPS5835856B2 (ja) | 1981-10-20 | 1981-10-20 | プレストレストコンクリ−トの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835856B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01232002A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-18 | Fujita Corp | 半製品pc小梁の製造方法 |
-
1981
- 1981-10-20 JP JP16641681A patent/JPS5835856B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5867408A (ja) | 1983-04-22 |
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