JPH01154936A

JPH01154936A - Ｐｃ板複合スラブ

Info

Publication number: JPH01154936A
Application number: JP31411487A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Sakai; 喜則酒井; Tsutomu Omuro; 大室　強
Original assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Current assignee: Shimizu Construction Co Ltd; Shimizu Corp
Priority date: 1987-12-14
Filing date: 1987-12-14
Publication date: 1989-06-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、一般建築工事の分野における工期の短縮、品
質の向」二、労務不足の対策、安全性の向上、コストの
低減等のニーズから開発された床スラブに係り、特に原
子力発電所等の大型構築物の建築工事に有用なＰＣ板複
合スラブに関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題点）大型
構築物、例えば原子力発電所建屋の床スラブを横築する
場合には、−ｉ建築工事とは異なる各種条件、例えば床
スラブ厚が放射線を遮蔽できる程度に充分厚いものであ
ること、また広スパンかつ大重量の床スラブが補助柱を
必要とせずに自重積載荷重に耐え得ること、そして設備
配管、ダク１へ等の付帯物を固定するための埋込金物を
容易に埋設できること等の各種条件を満足しな（つれば
ならない。

そのような条件を満足する床スラブとして、例えば、相
対する２辺の大梁で複数の長方形スラブを支承する一方
面スラブ（版）があるか、これは、床スラブ等の自重積
載荷重を２辺の大梁で支持する構造になっているなめ、
床スラブ厚を大きくする必要があり非経済的である。

また、縦・横４辺の大梁に鉄筋・鉄骨を縦横に配筋する
鉄筋鉄骨複合スラブがあるが、これは、火災時の鉄筋・
鉄骨の焼損を阻止するために手間暇の掛かる耐火被覆処
理が必要となり、その施工が面倒である。

さらに、事前に工場て製作したハーフＰＣ板を縦・横４
辺の大梁に掛は渡して、その上にコンクリートを打設し
て床面を構築する二方向スラブがあり、これは型枠と床
構造体を兼用するものであり、施工の省力化と工期の短
縮を計るようにしたものである。

しかしながら、該ハーフＰＣ板を適用して床スラブを構
築するものは、後打コンクリートとハーフＰＣ板との接
合面がハーフであるため２層間に十分な一体性が得られ
ず良好な接合力を確保し得なく、また、ハーフＰＣ板に
埋込金物を完全に埋設して確実に支持しようとするとハ
ーフＰＣ板の厚みを相当大きくしなければならなくなり
、不経済になるという問題がある。他方これに対処する
なめに、ハーフＰＣ板に埋込金物の一部を露出した形て
埋設すると、それが邪魔物となって後工事を施工する際
に繁雑かつ困難になるという問題がある。

（問題点を解決するための手段）本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、リブ付
ＰＣ板と後打コンクリートの一体化を良好にしたＰＣ板
複合スラブであり、すなわち上面に縦横にリブ部を突設
したリブ付ＰＣ板に、さらにそのリブ部側上面に後打コ
ンクリートを打設して一体化構造となしたことを特徴と
するＰＣ板複合スラブである。

本発明のＰＣ板複きスラブは、二方向支持のリブ付ＰＣ
板によって、後打コンクリートの打設時における荷重す
なわち、スラブ全ての自重を支持し、かつ二方向のリブ
効果て後打ち部分と一体化を確実良好なものとし、後打
コンクリート硬化後の自重、積載物等の荷重（ＰＣ板と
コンクリートの複合体として）を十分に支持てきるもの
である。

そして、後打コンクリートが硬化して一体化した本発明
のＰＣ板複合スラブは、在来の一体打のスラブと同様の
応力状態となるため、リブ付ＰＣ板底部内の鉄筋を床ス
ラブの下端筋とし、また後打部上端の鉄筋を上端筋と考
えて設計することができる。

本発明に係るリブ付ＰＣ板は、底部に鉄筋又はＰＣ鋼材
を均一に配筋して、自重の鉛直荷重によって底部に作用
する曲げ引張応力に対する強度を増大させることができ
る。さらにリブ部底部に鉄筋又はＰＣ鋼材を、均等に又
は集中して埋設することによって、剛性を増大させるこ
とができると共に基板の厚みを薄くさせるこ扛ができる
。　鉄筋をリブ部底部に集中して埋設した場合は、リブ
部が一種の梁構造体となり、より一層の強度向上に役立
つ。

また、リブ付ＰＣ板は、原子炉建築物に特有ともいうべ
き床スラブに埋込金物を埋設する場合において、そのリ
ブ部に埋込金物を十分に埋設して確実に支持することが
できる。

（実施例）以下本発明のＰＣ板複合スラブの実施例を図面に基づき
具体的に説明する。

第１図は本発明ＰＣ板複合スラブの一実施例を一部切欠
して示す斜視図、第２図（Ａ）と（Ｂ）は、それぞれＰ
Ｃ板複合スラブの底部に鉄筋等を均一に配筋した場合、
及びリブ部に底部に鉄筋等を集中して配筋した場合を示
す断面図、第３図は本発明ＰＣ板複合スラブの製作工程
を示す説明図である。

第１図に示すごとく、本例のＰＣ板複合スラブ１は、型
枠と床構造体とを兼用するリブ付ＰＣ板２に後打コンク
リート３を打設して一体化した複合スラブである。

第２図（Ａ＞に示すごとく、リブ付ＰＣ板２は、鉄筋２
ｂをリブ付ＰＣ板２の底部に均一に配筋して曲は引張応
力に対する耐力を強力にしたものである。

また同図（Ｂ）に示ずごとく、リブ部２ａに鉄筋２ｂを
集中して配筋することによって、一種の梁構造体を形成
し、より一層強固な剛性を付与して、ＰＣ板底部基板の
厚み（Ｄ）を半減させることがてきる。

この際、原子炉建築物に特有ともいうへき床スラブに埋
込金物４を埋設ずろ場合においては、前記リブ部２ａが
十分高くなっているため埋込金物４を完全に埋設して確
実に支持することができる。

また埋込金物４が完全に埋設され、露出しないのて、施
工が容易なものとなる。

次に本発明のＰＣ板複合スラブの製作法について説明す
る。

第３図において、リブ付ＰＣ板２は、規則的な開講５ａ
を縦・横に形成してなる型枠５に、所望のスラブ寸法（
ｌｌＸ＋２）に合わせる調整可能な輪郭用枠板６を固定
して輪郭形成した後、鉄筋等２１）を適宜位置に配筋し
、所定の位置に埋込金物４をセラ１〜してから、次いで
後打コンクリート３を打設（ＰＣ鋼棒の場合は緊張を加
えて）することによって製作される。

このようにして製作されたリブ付ＰＣ板２を型枠５から
脱型して、裏返した後クレーン等て床スラブを構築しよ
うとする構築物の梁７間に載架する。

その後、そのリブ付ＰＣ板２の表面にコンクリ−１−３
を後打することによって、ＰＣ板複合スラブ１か構築さ
れる。

（発明の効果）以上実施例等において説明したごとく、本発明のＰＣ板
複合スラブは、上面に縦横にリブ部を突設したリブ付Ｐ
Ｃ板に、さらにそのリブ部側上面に後打コンクリートを
打設して一体化構造となしたものてあり、リブ付ＰＣ板
と後打コンクリートとの一体化か良好であって床スラブ
としての強度を増大させることがてきると共に型枠と床
構造体を兼用できるため製作が容易であり、施工の省力
化と工期の短縮を計ることができる。

また、リブ付ＰＣ板のリブ部には埋込金物を完全に埋設
できるので、それを強力に支持することができると共に
埋込金物の突出がないので、施工も容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明ＰＣ板複合スラブの一実施例を一部切欠
して示す斜視図、第２図（Ａ）と（Ｂ）は、それぞれＰ
Ｃ板複合スラブの底部に鉄筋等を均一に配筋した場合、
及びリブ部に底部に鉄筋等を集中して配筋した場合を示
す断面図、第３図は本発明ＰＣ板複合スラブの製作工程
を示ず説明図である。１・ＰＣ板複合スラブ、２　リブ付ＰＣ板、２ａ　リブ
部、２ｂ・・・鉄筋、３・・後打コンクリート、４　埋込金物、５・・・型枠
、６・・・輪郭用枠板、７・・・梁。特許出願人　　清水建設株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）上面に縦横にリブ部を突設したリブ付ＰＣ板に、
さらにそのリブ部側上面に後打コンクリートを打設して
一体化構造となしたことを特徴とするＰＣ板複合スラブ
。
（２）リブ付ＰＣ板が、リブ部内に鉄筋又はＰＣ鋼材を
埋設してなることを特徴とする特許請求の範囲第１項に
記載のＰＣ板複合スラブ。
（３）リブ付ＰＣ板が、リブ部に埋込金物を埋設してな
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項に
記載のＰＣ板複合スラブ。