JPH08333835A - 異径鋼材をトラス筋に持つコンクリートスラブ用基板 - Google Patents
異径鋼材をトラス筋に持つコンクリートスラブ用基板Info
- Publication number
- JPH08333835A JPH08333835A JP14353195A JP14353195A JPH08333835A JP H08333835 A JPH08333835 A JP H08333835A JP 14353195 A JP14353195 A JP 14353195A JP 14353195 A JP14353195 A JP 14353195A JP H08333835 A JPH08333835 A JP H08333835A
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- JP
- Japan
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- concrete
- truss
- substrate
- concrete slab
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 配置されるトラス筋とコンクリートとの間の
付着力を向上させたコンクリートスラブ用基板を得る。 【構成】 コンクリート基板3上に合成樹脂発泡成形品
からなる埋込材1が所定の間隔で配置され、かつ、トラ
ス筋20がその下弦材23a側をコンクリート基板3中
に埋設した状態で一体化されてなるコンクリートスラブ
用基板A1 において、該トラス筋20の少なくとも上弦
材21aと下弦材22aとを異型鋼棒により構成する。
付着力を向上させたコンクリートスラブ用基板を得る。 【構成】 コンクリート基板3上に合成樹脂発泡成形品
からなる埋込材1が所定の間隔で配置され、かつ、トラ
ス筋20がその下弦材23a側をコンクリート基板3中
に埋設した状態で一体化されてなるコンクリートスラブ
用基板A1 において、該トラス筋20の少なくとも上弦
材21aと下弦材22aとを異型鋼棒により構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートスラブ用基
板、特に、現場打ちコンクリートとの付着性を改良した
コンクリートスラブ用基板に関する。
板、特に、現場打ちコンクリートとの付着性を改良した
コンクリートスラブ用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅、一般ビル、倉庫などの
中高層の建築物について、コンクリートスラブの軽量
化、防音化さらには建材の工業製品化などの観点から、
図3に示すような、軽量部材を表面に配置したコンクリ
ートスラブ用基板Aが広く用いられるようになってきて
いる。図4はそのようなコンクリートスラブ用基板Aを
用いて施工されたコンクリートスラブCSの一例であ
り、コンクリート基板3に補強材としてのトラス筋2と
軽量化材としての合成樹脂発泡成形品である埋込材1と
を定着したコンクリートスラブ用基板Aが工場生産さ
れ、それが施工現場に搬入されて、図示するように躯体
の梁B、B間に載置された後、トラス筋2の上弦材をス
ペーサーとしてスラブ上端筋(図示しない)等を取り付
け、現場打ちコンクリートCが打設される。
中高層の建築物について、コンクリートスラブの軽量
化、防音化さらには建材の工業製品化などの観点から、
図3に示すような、軽量部材を表面に配置したコンクリ
ートスラブ用基板Aが広く用いられるようになってきて
いる。図4はそのようなコンクリートスラブ用基板Aを
用いて施工されたコンクリートスラブCSの一例であ
り、コンクリート基板3に補強材としてのトラス筋2と
軽量化材としての合成樹脂発泡成形品である埋込材1と
を定着したコンクリートスラブ用基板Aが工場生産さ
れ、それが施工現場に搬入されて、図示するように躯体
の梁B、B間に載置された後、トラス筋2の上弦材をス
ペーサーとしてスラブ上端筋(図示しない)等を取り付
け、現場打ちコンクリートCが打設される。
【0003】工場において前記コンクリートスラブ用基
板を組み立てるには、図5に示すように、所定寸法の型
枠10内に、横筋5、曲げ補強筋6等の補強筋、及び上
弦材21と下弦材22とその間を斜めに走るラチス筋2
3等とから構成されるトラス筋2(図6、図7参照)等
を配置した後、該トラス筋2の下弦材22近傍部分まで
が埋設するようにコンクリートCaを打設してコンクリ
ート基板3部分を形成する。打設したコンクリートCa
が未硬化のうちにコンクリート基板3上に合成樹脂製の
発泡成形品からなる埋込材1を所定数だけ所定の位置に
載置し、係止具5を用いて各埋込材1をコンクリート基
板3に係止する。その状態で蒸気養生が行われ、コンク
リートが硬化して埋込材1及びトラス筋2等はコンクリ
ート基板3に堅固に定着される。養生後、コンクリート
スラブ用基板Aは、そのトラス筋2の上弦材21部分に
クレーンのフック(図示しない)等が係止されて吊り上
げられ、型枠10から脱型される。
板を組み立てるには、図5に示すように、所定寸法の型
枠10内に、横筋5、曲げ補強筋6等の補強筋、及び上
弦材21と下弦材22とその間を斜めに走るラチス筋2
3等とから構成されるトラス筋2(図6、図7参照)等
を配置した後、該トラス筋2の下弦材22近傍部分まで
が埋設するようにコンクリートCaを打設してコンクリ
ート基板3部分を形成する。打設したコンクリートCa
が未硬化のうちにコンクリート基板3上に合成樹脂製の
発泡成形品からなる埋込材1を所定数だけ所定の位置に
載置し、係止具5を用いて各埋込材1をコンクリート基
板3に係止する。その状態で蒸気養生が行われ、コンク
リートが硬化して埋込材1及びトラス筋2等はコンクリ
ート基板3に堅固に定着される。養生後、コンクリート
スラブ用基板Aは、そのトラス筋2の上弦材21部分に
クレーンのフック(図示しない)等が係止されて吊り上
げられ、型枠10から脱型される。
【0004】脱型後のコンクリートスラブ用基板は、ス
トックヤードに一次的に集積され、需要に応じて、クレ
ーンにより懸吊されてトラック等の運搬車両に載架さ
れ、施工現場に搬入される。施工現場では、やはりクレ
ーンにより懸吊されて運搬車両から搬出され、支保工に
架設される。そのような搬送及び架設時のクレーンによ
る懸吊においても、通常、クレーンのフックはトラス筋
2の上弦材21部分に懸けられる。
トックヤードに一次的に集積され、需要に応じて、クレ
ーンにより懸吊されてトラック等の運搬車両に載架さ
れ、施工現場に搬入される。施工現場では、やはりクレ
ーンにより懸吊されて運搬車両から搬出され、支保工に
架設される。そのような搬送及び架設時のクレーンによ
る懸吊においても、通常、クレーンのフックはトラス筋
2の上弦材21部分に懸けられる。
【0005】コンクリート基板3に定着するトラス筋2
の形状も種々知られており、代表的には、図6に示すよ
うなオムニアトラスと呼ばれるものがある。また、図7
に示すように1本の上弦材21と1本の下弦材22をラ
チス材23で連結して形成された2組の平面トラス筋
を、上弦材21側を接近させ、下弦材22間に距離をお
いて配置し、この2組の平面トラス筋をその対向する側
に接合された双方のラチス材23を接合して一体化して
なるトラス筋等も知られいる(実開平3−84327号
公報参照)。
の形状も種々知られており、代表的には、図6に示すよ
うなオムニアトラスと呼ばれるものがある。また、図7
に示すように1本の上弦材21と1本の下弦材22をラ
チス材23で連結して形成された2組の平面トラス筋
を、上弦材21側を接近させ、下弦材22間に距離をお
いて配置し、この2組の平面トラス筋をその対向する側
に接合された双方のラチス材23を接合して一体化して
なるトラス筋等も知られいる(実開平3−84327号
公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来知られたコンクリ
ートスラブ用基板3に埋設あるいは固定される横筋5や
曲げ補強筋6、及びトラス筋2は丸鋼が普通に用いられ
ている。現在用いられているコンクリートスラブ用基板
においては、丸鋼とコンクリートとの付着力に格別の問
題はなく、またコンクリート基板中に埋設している横筋
5や曲げ補強筋6、あるいはトラス筋2の下弦材22の
上方には所定のコンクリートのかぶりが取られているこ
とから、脱型時あるいは運搬時等でのクレーンによる懸
吊時にコンクリート基板からトラス筋の下弦材部分が部
分的に露出したり、トラス筋が離脱したりすることはな
い。
ートスラブ用基板3に埋設あるいは固定される横筋5や
曲げ補強筋6、及びトラス筋2は丸鋼が普通に用いられ
ている。現在用いられているコンクリートスラブ用基板
においては、丸鋼とコンクリートとの付着力に格別の問
題はなく、またコンクリート基板中に埋設している横筋
5や曲げ補強筋6、あるいはトラス筋2の下弦材22の
上方には所定のコンクリートのかぶりが取られているこ
とから、脱型時あるいは運搬時等でのクレーンによる懸
吊時にコンクリート基板からトラス筋の下弦材部分が部
分的に露出したり、トラス筋が離脱したりすることはな
い。
【0007】しかし、より長いスパンのコンクリートス
ラブ用基板が要請されたような場合に、クレーンでの懸
吊作業時等に局部的に荷重が集中した部分において、ト
ラス筋2とコンクリート基板3との間の付着力が不足
し、トラス筋が露出したり離脱することが生じ得る。ま
た、地震等により建造物のコンクリートスラブに設計値
以上の予期せぬ剪断力が作用したような場合において
も、それら横筋5や曲げ補強筋6あるいはトラス筋2と
コンクリートとの接着力が不十分となり、コンクリート
スラブへ亀裂が発生することが予測される。
ラブ用基板が要請されたような場合に、クレーンでの懸
吊作業時等に局部的に荷重が集中した部分において、ト
ラス筋2とコンクリート基板3との間の付着力が不足
し、トラス筋が露出したり離脱することが生じ得る。ま
た、地震等により建造物のコンクリートスラブに設計値
以上の予期せぬ剪断力が作用したような場合において
も、それら横筋5や曲げ補強筋6あるいはトラス筋2と
コンクリートとの接着力が不十分となり、コンクリート
スラブへ亀裂が発生することが予測される。
【0008】従って、本発明の目的はコンクリートスラ
ブ用基板の大型化や予期せぬ剪断力の作用時等に生じる
恐れのある上記のような不都合、すなわち、トラス筋の
表面と打設コンクリートとの間に剥離現象が発生するの
を極力解消可能としたコンクリートスラブ用基板を提供
することにある。
ブ用基板の大型化や予期せぬ剪断力の作用時等に生じる
恐れのある上記のような不都合、すなわち、トラス筋の
表面と打設コンクリートとの間に剥離現象が発生するの
を極力解消可能としたコンクリートスラブ用基板を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明によるコンクリートスラブ用基板は、基本的
に、コンクリート基板上に合成樹脂発泡成形品からなる
埋込材が所定の間隔で配置され、かつ、トラス筋がその
下弦材側をコンクリート中に埋設した状態で一体化され
てなるコンクリートスラブ用基板において、該トラス筋
の少なくとも上弦材と下弦材とを異型鋼棒により構成し
てなることを特徴とする。上弦材と下弦材との間に斜設
されるラチス筋も異型鋼棒により構成するようにしても
よく、その場合には、より目的は達成できる。
めの本発明によるコンクリートスラブ用基板は、基本的
に、コンクリート基板上に合成樹脂発泡成形品からなる
埋込材が所定の間隔で配置され、かつ、トラス筋がその
下弦材側をコンクリート中に埋設した状態で一体化され
てなるコンクリートスラブ用基板において、該トラス筋
の少なくとも上弦材と下弦材とを異型鋼棒により構成し
てなることを特徴とする。上弦材と下弦材との間に斜設
されるラチス筋も異型鋼棒により構成するようにしても
よく、その場合には、より目的は達成できる。
【0010】本発明でいうトラス筋の形状、構造に特に
制限はなく、前記したような従来知られた形状、構造の
トラス筋にすべて適用可能である。さらに、本発明でい
う異型鋼棒とは、丸鋼の表面にリブや節等の凹凸を積極
的に付けた鋼材をいい、凹凸の形状に特に制限はなく任
意である。
制限はなく、前記したような従来知られた形状、構造の
トラス筋にすべて適用可能である。さらに、本発明でい
う異型鋼棒とは、丸鋼の表面にリブや節等の凹凸を積極
的に付けた鋼材をいい、凹凸の形状に特に制限はなく任
意である。
【0011】
【作 用】本発明によるコンクリートスラブ用埋込材は
上記の構成であり、トラス筋構成部材の少なくとも上弦
材と下弦材とが異型鋼棒により構成されているので、上
弦材あるいは下弦材の表面と打設されるコンクリートと
の間の付着力は丸鋼の場合と比較して大きい。それによ
り、前記したようなクレーンによる懸吊時にあるいは他
の理由によりコンクリートスラブ用基板あるいはトラス
筋の一部に局部的な荷重が掛かった場合でも、下弦材の
表面とコンクリート基板を構成するコンクリートとの間
で剥離現象が生じるのは回避される。また、躯体に組み
込み後、現場打ちコンクリートを打設してコンクリート
スラブを構築した後に、大きな剪断力等のコンクリート
スラブに作用した場合でも、上弦材及び下弦材の表面と
打設コンクリートとの間での付着力は大きく、剥離現象
が生じるのは回避される。
上記の構成であり、トラス筋構成部材の少なくとも上弦
材と下弦材とが異型鋼棒により構成されているので、上
弦材あるいは下弦材の表面と打設されるコンクリートと
の間の付着力は丸鋼の場合と比較して大きい。それによ
り、前記したようなクレーンによる懸吊時にあるいは他
の理由によりコンクリートスラブ用基板あるいはトラス
筋の一部に局部的な荷重が掛かった場合でも、下弦材の
表面とコンクリート基板を構成するコンクリートとの間
で剥離現象が生じるのは回避される。また、躯体に組み
込み後、現場打ちコンクリートを打設してコンクリート
スラブを構築した後に、大きな剪断力等のコンクリート
スラブに作用した場合でも、上弦材及び下弦材の表面と
打設コンクリートとの間での付着力は大きく、剥離現象
が生じるのは回避される。
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明によるコンクリ
ートスラブ用埋込材をさらに詳細に説明する。図1は本
発明によるコンクリートスラブ用基板A1 の一部を拡大
して示す断面斜視図であり、全体の形状は図3に示した
ような従来知られたコンクリートスラブ用基板Aと同様
であってよく、また、図5に基づいて先に説明したと同
様な方法により工場において製造される。すなわち、コ
ンクリート基板3内には横筋や曲げ補強筋(図示されな
い)等が埋設しており、さらに、トラス筋20が下弦材
22a近傍までをコンクリートに埋設した状態で配置さ
れている。そして、コンクリート基板3上には合成樹脂
発泡成形品からなる埋込材1が所定の間隔で配置されて
いる。
ートスラブ用埋込材をさらに詳細に説明する。図1は本
発明によるコンクリートスラブ用基板A1 の一部を拡大
して示す断面斜視図であり、全体の形状は図3に示した
ような従来知られたコンクリートスラブ用基板Aと同様
であってよく、また、図5に基づいて先に説明したと同
様な方法により工場において製造される。すなわち、コ
ンクリート基板3内には横筋や曲げ補強筋(図示されな
い)等が埋設しており、さらに、トラス筋20が下弦材
22a近傍までをコンクリートに埋設した状態で配置さ
れている。そして、コンクリート基板3上には合成樹脂
発泡成形品からなる埋込材1が所定の間隔で配置されて
いる。
【0013】このコンクリートスラブ用基板A1 におい
て、トラス筋20の構造が従来知られたコンクリートス
ラブ用基板Aと相違する。すなわち、この実施例による
コンクリートスラブ用基板A1 に配置されたトラス筋2
0は、その上弦材21aと下弦材22aとを丸鋼棒では
なく異型鋼棒により構成しており、ラチス筋23は丸鋼
棒により構成している。
て、トラス筋20の構造が従来知られたコンクリートス
ラブ用基板Aと相違する。すなわち、この実施例による
コンクリートスラブ用基板A1 に配置されたトラス筋2
0は、その上弦材21aと下弦材22aとを丸鋼棒では
なく異型鋼棒により構成しており、ラチス筋23は丸鋼
棒により構成している。
【0014】トラス筋20の下弦材22aを異型鋼棒に
より構成したことにより、その表面とコンクリート基板
3のコンクリートとの付着力は従来のものよりも格段に
向上する。それにより、トラス筋20の上弦材21a部
分にフックを懸けての脱型時あるいは運搬時等に、不用
意な集中荷重がトラス筋20の下弦材22a部分に作用
しても、下弦材22a表面とコンクリートとの間に剥離
が生じるのを極力回避することができる。それにより、
十分な安全性を持つより長いスパンのコンクリートスラ
ブ用基板を製造することも可能となる。
より構成したことにより、その表面とコンクリート基板
3のコンクリートとの付着力は従来のものよりも格段に
向上する。それにより、トラス筋20の上弦材21a部
分にフックを懸けての脱型時あるいは運搬時等に、不用
意な集中荷重がトラス筋20の下弦材22a部分に作用
しても、下弦材22a表面とコンクリートとの間に剥離
が生じるのを極力回避することができる。それにより、
十分な安全性を持つより長いスパンのコンクリートスラ
ブ用基板を製造することも可能となる。
【0015】コンクリートスラブの施工時には、上記コ
ンクリートスラブ用基板A1 を躯体の梁間に載置した
後、トラス筋20の上弦材21aをスペーサーとしてス
ラブ上端筋(図示しない)等を取り付け、現場打ちコン
クリートが打設される。上弦材21aが異型鋼棒製であ
ることにより、現場打ちコンクリートとの付着力が向上
する。下弦材22aが異型鋼棒であることに加え、上弦
材21aも異型鋼棒製であるとこにより、この実施例に
よるコンクリートスラブ用基板A1 においては、コンク
リート基板3と現場打ちコンクリートCとの一体化も確
実となり、地震等により設計値以上の剪断力等がコンク
リートスラブに作用した場合であっても、トラス筋20
表面と打設コンクリートとの間で剥離が生じることなく
十分な耐力を持つことが期待できる。
ンクリートスラブ用基板A1 を躯体の梁間に載置した
後、トラス筋20の上弦材21aをスペーサーとしてス
ラブ上端筋(図示しない)等を取り付け、現場打ちコン
クリートが打設される。上弦材21aが異型鋼棒製であ
ることにより、現場打ちコンクリートとの付着力が向上
する。下弦材22aが異型鋼棒であることに加え、上弦
材21aも異型鋼棒製であるとこにより、この実施例に
よるコンクリートスラブ用基板A1 においては、コンク
リート基板3と現場打ちコンクリートCとの一体化も確
実となり、地震等により設計値以上の剪断力等がコンク
リートスラブに作用した場合であっても、トラス筋20
表面と打設コンクリートとの間で剥離が生じることなく
十分な耐力を持つことが期待できる。
【0016】異型鋼棒の種類は任意であり、丸鋼棒の表
面に凹凸を形成したものであれば任意に用いることがで
きる。図2(a)〜(d)は異型鋼棒の幾つかの例を示
しており、この例ではいずれも、長手方向に設けたリブ
aと、リブa間を周方向に走る節bとにより凹凸を形成
している。以上に説明したコンクリートスラブ用基板A
1 は本発明によるコンクリートスラブ用基板の一実施例
にすぎず、他に多くの変形例が存在する。例えは、トラ
ス筋20の形状は任意であり、図7に示したような形状
のトラス筋であってもよく、他の公知の形状のものであ
ってもよい。異型鋼棒により形成するトラス筋の部材は
上弦材あるいは下弦材のみであってもよく、逆に、ラチ
ス筋23aを異型鋼棒により構成してもよい。
面に凹凸を形成したものであれば任意に用いることがで
きる。図2(a)〜(d)は異型鋼棒の幾つかの例を示
しており、この例ではいずれも、長手方向に設けたリブ
aと、リブa間を周方向に走る節bとにより凹凸を形成
している。以上に説明したコンクリートスラブ用基板A
1 は本発明によるコンクリートスラブ用基板の一実施例
にすぎず、他に多くの変形例が存在する。例えは、トラ
ス筋20の形状は任意であり、図7に示したような形状
のトラス筋であってもよく、他の公知の形状のものであ
ってもよい。異型鋼棒により形成するトラス筋の部材は
上弦材あるいは下弦材のみであってもよく、逆に、ラチ
ス筋23aを異型鋼棒により構成してもよい。
【0017】埋込材の形状も特に制限はなく、図示のも
のに限らず、例えばコンクリート基板の養生時に発生す
る蒸気を中空部Sから抜くための開口を形成した埋込材
(特開平5−208410号公報参照)等であってもよ
い。
のに限らず、例えばコンクリート基板の養生時に発生す
る蒸気を中空部Sから抜くための開口を形成した埋込材
(特開平5−208410号公報参照)等であってもよ
い。
【0018】
【発明の効果】本発明によるコンクリートスラブ用基板
は上記の構成であるので、コンクリートとトラス筋表面
との付着力が強くなり、局部的集中荷重の付加等に起因
するトラス筋のコンクリート基板からの離脱、あるいは
施工されたコンクリートスラブの内部あるいは表面での
亀裂の発生等が極力回避できる効果がある。
は上記の構成であるので、コンクリートとトラス筋表面
との付着力が強くなり、局部的集中荷重の付加等に起因
するトラス筋のコンクリート基板からの離脱、あるいは
施工されたコンクリートスラブの内部あるいは表面での
亀裂の発生等が極力回避できる効果がある。
【図1】本発明によるコンクリートスラブ用基板の一部
を拡大して示す断面斜視図。
を拡大して示す断面斜視図。
【図2】トラス筋に用いる異型鋼棒の例を示す図。
【図3】コンクリートスラブ用基板を示す斜視図。
【図4】コンクリートスラブ用基板を用いてのコンクリ
ートスラブ及び構築物の一例を示す図。
ートスラブ及び構築物の一例を示す図。
【図5】コンクリートスラブ用基板の製造過程を説明す
る断面図。
る断面図。
【図6】トラス筋の一例を示す斜視図。
【図7】トラス筋の他の例を示す斜視図。
A1 …コンクリートスラブ用基板、1…埋込材、3…コ
ンクリート基板、20…トラス筋、21a…異型鋼棒に
よる上弦材、22a…異型鋼棒による下弦材、23…ラ
チス筋
ンクリート基板、20…トラス筋、21a…異型鋼棒に
よる上弦材、22a…異型鋼棒による下弦材、23…ラ
チス筋
Claims (1)
- 【請求項1】 コンクリート基板上に合成樹脂発泡成形
品からなる埋込材が所定の間隔で配置され、かつ、トラ
ス筋がその下弦材側をコンクリート中に埋設した状態で
一体化されてなるコンクリートスラブ用基板であって、
該トラス筋は、少なくとも上弦材と下弦材あるいはその
いずれかを異型鋼棒により構成していることを特徴とす
るコンクリートスラブ用基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14353195A JPH08333835A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 異径鋼材をトラス筋に持つコンクリートスラブ用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14353195A JPH08333835A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 異径鋼材をトラス筋に持つコンクリートスラブ用基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333835A true JPH08333835A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15340916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14353195A Pending JPH08333835A (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 異径鋼材をトラス筋に持つコンクリートスラブ用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08333835A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102505638A (zh) * | 2011-11-08 | 2012-06-20 | 赵启武 | 一种主承力树脂基复合材料-钢桁组合结构制备方法 |
KR101425030B1 (ko) * | 2013-03-21 | 2014-08-01 | 주식회사 씨엠파트너스건축사사무소 | 래티스 구조체를 이용한 흙막이 벽 |
WO2023245468A1 (zh) * | 2022-06-21 | 2023-12-28 | 山东德利森绿能建材科技有限公司 | 现浇楼板钢筋桁架底模一体式结构及生产工艺 |
-
1995
- 1995-06-09 JP JP14353195A patent/JPH08333835A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102505638A (zh) * | 2011-11-08 | 2012-06-20 | 赵启武 | 一种主承力树脂基复合材料-钢桁组合结构制备方法 |
KR101425030B1 (ko) * | 2013-03-21 | 2014-08-01 | 주식회사 씨엠파트너스건축사사무소 | 래티스 구조체를 이용한 흙막이 벽 |
WO2023245468A1 (zh) * | 2022-06-21 | 2023-12-28 | 山东德利森绿能建材科技有限公司 | 现浇楼板钢筋桁架底模一体式结构及生产工艺 |
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