JPS5835483Y2 - 和文タイプライタ−に於ける活字突上杆の錠止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 和文タイプライタ−に於て活字突上杆を早期に復せしめ
た際に、復動時の反動で活字突上杆がパウンドしタイプ
バーの活字挿入孔内に挿入されている活字に衝合して、
活字の活字庫えの落下を妨げると言う欠点があったが、
本案は活字突上杆が早に復原した際に之をその復原状態
に一時的に錠止せしめて、前記した欠点を除去するよう
に工夫されたものである。

次に之を図の実施例により詳記すると、１は活字庫にし
て、この活字庫１には多数の活字２が所定の配列で配ｆ
Ｍ容されている。

そして、この活字庫１は機台（図示せず）上に所定間隔
だけ、左右方向（第２図に於て前後方向）に摺動ができ
るように架せられている。

３はキャリエーチにしてこのキャリエーヂ３は機台（図
示せず）（従って活字庫１）に対して前後と、左右方向
（第２図に於て左右と前後）方向に摺動が自在なように
架せられていると共に、その−側（第２図に於て前方側
）の略中央部には一端に印字キー４力＼又他端には先軸
ローラー５を具えたキーレバー６が軸ネジ７で揺動が自
在なように架せられている外、その他端の一端部（第２
図に於て手前側の左端部）に設けられた軸８には一端に
活字突上子９を、又他端部には前記先軸ローラー５と係
合する上方が開口された溝カム１２を具えた起動用のオ
ープニング１２′とが夫々揺動が自在なように架せられ
ている。

そして、このオープニング１２′ と前記活字突上杆
１１とは常態に於ては活字突上杆１１の他端部に自重で
常に一方（第１図に於て反時計針方向）に揺動するよう
に軸ネジ１３で架せられた係合杆１４の下側に穿れた切
欠１５と、オープニング１２の一端部に突設された突起
１６との係合により相連結されていて、前記印字キー４
の作動による先軸ローラー５とオープニング１２の溝カ
ム１２との係合により、一体的に揺動するようになって
いるが、係合杆１４に先軸ローラー５が係合して、係合
杆１４による前記係合を解いたときに活字突上杆１１の
溝カム１０の一側１０が先軸ローラー５に係合して受は
止められる筐で、活字突上杆１１をその自重で常態に復
動せしめるようになっている。

以上は公知のものであるが、この公知のものに於ては前
記したように活字突上杆１１が復動した際、該杆はその
復動の反動でバウンドし、印打時の反動で復動するタイ
プバー１７の活字挿入孔１８に挿入されている活字２に
衝合して活字２の活字庫１えの落下を妨げると言う欠点
があった。

本案はこのため、前記係合杆１４の上側（第３図に於て
前方側）に錠止用の切欠１９を設けると共に、その切欠
１９に係合する錠止片２０をキャリエーヂ３に一対のス
プリング２１と、一対の軸ネジ２２とで常に一方（第１
図に於て時計針方向）に揺動するように架し、活字突上
杆１１の早期復原時に前記錠止片２０を係合杆１４の切
欠１９に係合させて、復原状態に活字突上杆１１を一時
的に錠止して、前記した公知のものに於ける欠点を除去
するようにしである。

第一１・図と第２図は常態を示したものであって、この
常態では印字キー４が作動せしめられていないから、キ
ーレバー６の先軸ローラー５は活字突上杆１１の溝カム
１０とオープニング１２’（７）溝カム１２との最も下
側の位置に係合していて、活字突上杆１１とオープニン
グ１２′ とを夫々作動せしめていないばかりでなく
、活字突上杆１１とオープニング１２′ とは係合杆
１４で一体的に揺動するように相連結されている外、一
対のスプリング２１の附勢で錠止片２０は係合杆１４の
上側に位置している状態である。

この常態から印打のため、印字キー４を押下して、これ
を作動せしめると、その先軸ローラー５とオープニング
１２’ノ溝カム１２との係合によりオープニング１２′
と１該オープニング１２′ に係合杆１４で一体的連結
された活字突上杆１１とを第１図矢示方向に揺動せしめ
て、活字突上杆１１の活字突上子１０で活字庫１中の所
望の活字２をタイプバー１７の活字挿入孔１８に挿入せ
しめる。

（第３図はその状態を示しである。

）引き続く、印字キー４の押下による先軸ローラー５の
作動で、タイプバー１７に活字２を咬持した後、プラテ
ン２３に向けて・ タイプバー１７に印打のため揺動を
与えることになる。

そして、その作動の末期に先軸ローラー５が係合杆１４
に衝合して、該杆をその自重に抗して押し上げて、その
切欠１５とオープニング１２′ の突起１６との係合
によるオープニング１２′ と活字突上杆１１との連
結を解く結も活字突上杆１１はその自重で、その溝カム
ｉｏ＋側１０′ が先軸ローラー５に衝合して受は止め
られる１で復原するため、錠止片２０は切欠１９に係合
して活字突上杆１１をその復原した位置に一時的に錠止
せしめるため、活字突上杆１１は早期に復動しても、そ
の反動でバウンドすることはない。

（第４図と第５図はその間の状態を示しである。

）次いで、印字キー４の復動によシキーレバー６と共に
先軸ローラー５も又復動すると、係合杆１４とオープニ
ング１２′ も夫々復動して常態に復する。

（第６図はその状態を示しである。）叙上のように本考
案によると、係合杆１４の上側に錠止用切欠１９を設け
ると共に、その切欠１９に係合する錠止片２０をキャリ
エーヂ３にスプリング２１と軸ネジ２２とで常に一方に
揺動するように設けると言う極めて簡単な構成で、公知
のものに於ける前記欠点を完全に除去することができて
極めて便利である外、容易に之を製作することができる
等、之が使用による実用的効果は極めて多大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例であって、第１図は一部を切欠いて
示した側面図、第２図は拡大平面図、第３図は一部分を
断面で示すと共に、第１図と異った作動状態で示した一
部の拡大側面図、第４図は第３図と異った作動状態で示
した仝じく一部分の側面図、第５図は第４図と異った作
動状態で示すと共に、一部分を断面で示した仝じく一部
の側断面図、第６図は第５図と異った作動状態で示した
仝じく一部分の側面図、第７図は一部の拡大斜視図、第
８図は一部分の拡大側断面図である。 １・・・・・・活字庫、２・・・・・活字、３・・・・
・・キャリエーヂ、４・・・・・・印字キー ５・・・
・・杭軸ローラー、６・・・・・・キーレバー、Ｉ・・
・・・・軸ネジ、８・・・・・・軸、９・・・・・・活
字突上子、１０・・・・・・溝カム、１０′・・・・−
・溝カム１０の一側、１１・・・・・・活字突上杆、１
２・・・・・・溝カム、１２′ ・・・・・・オープ
ニング、１３・・・・・・軸ネジ、１４・・・・・・係
合杆、１５・・・・・・切欠、１６・・・・・・突起、
１７・・・・・・タイプバー、１８・・・・・・活字挿
入孔、１９・・・・・・切欠、２０・・・・・・錠止片
、２１・・・・・・スプリング、２２・・・・・・軸ネ
ジ、２３・・・・・・プラテン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 起動用のオープニング１２と活字突上杆１１とを該杆に
   揺動するように架せられた係合杆１４で相連結せしめる
   と共に、その連結を係合杆１４に先軸ローラー５を衝合
   せしめることにより解いて活字突上杆１１を早期に復動
   せしめるようにした和文タイプライタ−に於て、前記係
   合杆１４の上側に、錠止用の切欠１９を穿設すると共に
   、その切欠１９に係合する錠止片２０をキャリエーチ３
   に、スプリング２１と軸ネジ２２とで常に一方に揺動す
   るように架してなる和文タイプライタ−に於ける活字突
   上杆の錠止装置。