JPS6245906Y2

JPS6245906Y2 -

Info

Publication number: JPS6245906Y2
Application number: JP17051681U
Authority: JP
Priority date: 1981-11-16
Filing date: 1981-11-16
Publication date: 1987-12-09
Also published as: JPS5874543U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は和文タイプライタのロツク装置に関
するものである。

従来、この種の和文タイプライタの１つに、印
字時においてキーレバーを下動したとき、作動杆
の前端に枢支したナイフ部材が文字盤のラツクに
咬合して、キーレバーを枢支したボデイと文字壁
との相対的移動を阻止し、キーレバーが上動する
ときに前記咬合を解除する形式のものがある。

しかし、上記のような従来のものは、タイプバ
ーがプラテンから復帰する前にナイフ部材と文字
盤のラツクとの咬合が解除されるため、キーレバ
ーあるいは文字盤を動かすと、タイプバーの復帰
時に活字が所定の収容位置に戻らず次の動作に移
るときに活字を破損するという欠点があつた。

この考案は上記のような従来のもののもつ欠点
を排除して、タイプバーが復帰するまでボデイと
文字盤との相対的移動を阻止し、活字を所定の収
容位置まで支障なく戻すことができる和文タイプ
ライタのロツク装置を提供することを目的とす
る。

この考案を図示の実施例を参照して以下に説明
する。

第１図には電動式和文タイプライタが示されて
おり、機枠（図示せず）に縦方向に、かつ文字盤
（図示せず）に横方向に移動可能に取付けられた
支持ボデイ１には、キーレバー２およびタイプバ
ー３が上下に揺動可能に枢支されている。

キーレバー２の後端部にはピン４が設けられ、
このピン４は支持ボデイ１に枢支した揺動板５の
切欠部６に係合し、揺動板５と支持板７との間に
固着したピン８には前端部にナイフ部材９の中間
部が枢支されたナイフ作動杆１０の後端部が枢着
されている。

ナイフ作動杆１０は第２図に示すように、その
中間部にピン１１が固着され、このピン１１には
引張ばね１２の一端が取付けられ、ばね１２の他
端は基板１５に固着したピン１３に取付けられ、
基板１５は、横方向に延びる支持ボデイ１に固設
したナイフホルダ１４に固定され、このナイフホ
ルダ１４には前記ナイフ部材９の上端部が枢支さ
れている。したがつてナイフ作動杆１０はばね１
２によつて後方に向けて付勢され、キーレバー２
のピン４と揺動板５の切欠部６とが係合して、キ
ーレバー２は上昇位置に保持されている。

タイプバー３は、後端部がベルクランク１６の
基部に枢支されたタイプバー作動杆１７の前端部
に枢支されており、このベルクランク１６は一方
のアームが支持ボデイ１に枢支されるとともに、
他方のアームがマイクロスイツチ１８を具えた駆
動ソラツク１９のアーム２０に枢支されている。

再び第２図を参照するに、前記基板１５は下向
きの鉤状となつており、その曲り部にはナイフ早
戻防止アーム２３がばね２４により反時計方向に
付勢されて枢支され、この早戻防止アーム２３は
ナイフ作動杆１０にそのピン１１を挿通して固定
されたストツパ２５に係止している。また基板１
５の先端部には全体にコ字形となつているナイフ
早戻防止杆３３がピン２６を介してばね２７によ
り反時計方向に付勢されて枢支されている。この
ナイフ早戻防止杆３３は両端部にそれぞれ横向係
合片２８と縦向係合片２９とが形成され、横向係
合片２８は早戻防止アーム２３に、また縦向係合
片２９はタイプバー作動杆１７に形成した突片３
０にそれぞれ係合している。

つぎに前記のものの作用を説明する。

印字時においてキーレバー２を下動すると、キ
ーレバー２のピン４が揺動板５の円弧状切欠部６
から離脱してこの揺動板５を反時計方向に回動
し、これによりナイフ作動杆１０が後方（第２図
中矢印方向）に移動してナイフ部材９が図示しな
い文字盤に設けたラツク３２に咬合し、支持ボデ
イ１が文字盤に対し横方向に移動不能となるとと
もに、機枠に対し縦方向すなわち前後方向に移動
不能となり、支持ボデイ１と文字盤との相対的移
動が阻止される。同時にナイフ作動杆１０の移動
に追従してナイフ早戻防止アーム２３が反時計方
向に回動する（第３図）。

さらにキーレバー２の下動時には、揺動板５の
回動によりマイクロスイツチ１８がオンして駆動
ソラツク１９が作動し、これによりベルクランク
１６を介してタイプバー作動杆１７が後方（第２
図中矢印方向）に移動して、タイプバー３がプラ
テン２２に向けて印打する。このときタイプバー
作動杆１７の突片３０と早戻防止杆３３の縦向係
合片２９との係合が解除するとともに、早戻防止
杆３３が反時計方向に回動してその横向係合片２
８と早戻防止アーム２３とが係合して、ナイフ作
動杆１０および揺動板５の原位置への復帰を阻止
し、ナイフ部材９とラツク３２との咬合が保持さ
れる（第４図）。

さらに、キーレバー２が上動し始めてもタイプ
バー３が復帰するまでは前記係合が解除されず、
ナイフ部材９とラツク３２との咬合が保持された
状態にある（第５図）。そしてタイプバー３が下
動してタイプバー作動杆１７が前方へ移動する
と、このタイプバー作動杆１７の突片３０が早戻
防止杆３３の縦向係合片２９に係合して早戻防止
杆３３を時計方向に回動し、横向係合片２８と早
戻防止アーム２３との係合が解除して、ナイフ作
動杆１０および揺動板５がばね１２の付勢力によ
つて原位置に復帰し、これによりナイフ部材９と
ラツク３２との咬合が解除して第１図示の状態に
戻る。

なお上記の実施例では、電動式和文タイプライ
タにこの考案を適用したが、非電動式和文タイプ
ライタに適用することもできる。またこの考案を
構成する各部材の形状等は適宜変形が可能であ
る。

この考案は上記のように構成したので、タイプ
バーが復帰するまでナイフ部材と文字盤のラツク
との咬合が保持され、したがつてボデイと文字盤
との相対的移動が阻止されることとなつて、活字
を所定の収容位置まで支障なく戻すことができ、
活字の破損が防止されるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す側面図、第２
図は同上のものの要部の詳細を示す斜視図、第３
図乃至第５図は作動状態を示す側面図。１……支持ボデイ、２……キーレバー、３……
タイプバー、９……ナイフ部材、１０……ナイフ
部材作動杆、１５……基板、１７……タイプバー
作動杆、２３……ナイフ早戻防止アーム、２５…
…ストツパ部材、２８……横向係合片、２９……
縦向係合片、３０……突片、３２……ラツク、３
３……ナイフ早戻防止杆。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

機枠に縦方向に移動可能に、かつ文字盤に横方
向に移動可能に取付けられた支持ボデイに、キー
レバーとタイプバーとをそれぞれ上下に揺動可能
に枢支し、キーレバーを下動したとき、ナイフ部
材作動杆が後方に移動して、このナイフ部材作動
杆の前端に枢支したナイフ部材が、文字盤に横方
向に設けたラツクと咬合するとともに、タイプバ
ー作動杆が後方に移動して、タイプバーがプラテ
ンに向けて印打するようになつている和文タイプ
ライタにおいて、前記ナイフ部材作動杆の一側に
ストツパ部材を設けるとともに、前記タイプバー
作動杆の一側に突片を設け、前記支持ボデイに、
前記ストツパ部材に係合する向きに付勢されたナ
イフ早戻防止アームと、両端に係合片を具え、一
方の係合片が前記突片に係合する向きに付勢され
たナイフ早戻防止杆とをそれぞれ枢支し、キーレ
バーを下動したとき、前記早戻防止杆の一方の係
合片と前記突片との係合が解除するとともに、他
方の係合片が前記ナイフ早戻防止アームに係合し
て、前記ナイフ部材と前記ラツクとの咬合を保持
するようになつていることを特徴とするロツク装
置。