JPS5833157Y2 - マンホ−ル昇降補助具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下水道管渠などの工事、点検、修理などの作
業の際にマンホールの昇降出入を楽に安全で諸作業性を
著しく良好にするためのマンホール昇降補助具に関する
ものである。

一般に、マンホールの出入りを楽にするために路上作業
の安全柵として枠組したマンホール口の取付口が知られ
ている。

例えば実公昭４４−２５６３８号公報でも提案されてい
るようにパイプ材で枠状に組立てた把手杆を設けたもの
では出入りに枠の間をかがんで゛くぐり抜けなければな
らず、また工事器材の運搬も中央滑車で昇降させるため
邪魔になることが多く、殊にマンホール蓋の取扱いに利
用できなく問題があった。

本考案は、これら従来の欠点を適確に除去しようとする
もので、作業者がマンホールへ出入する時の格好の支持
枠となり、マンホール蓋を平行移動することなく拡開さ
せた状態で支持し、しかも安全柵として機能するマンホ
ール昇降補助具を提供することを目的とするものである
。

本考案はマンホール口Ａに嵌着しうる基枠体２と、この
基枠体２に設けた固定用の取付子３を備えると共に、前
記基枠体２に支柱５を介して把手枠１を設けたものにお
いて、該把手枠１に出入路Ｃを形成し、且つマンホール
蓋の取付鎖通しＢを少なくとも一個以上前記把手枠１と
基枠体２との間に支柱５と補強杆６とをもって形成し、
さらに交通標識を取付は附設しうる標識支持部７を配備
したことを特徴とするマンホール昇降補助具である。

図示のものにおいてマンホール口Ａの基準面レベルに設
置されるマンホール口の開口に沿った環状の基枠体２と
、中高レベル（作業者がひさ゛をががめて手でふれられ
る高さ）に設けられ、略Ｕ字状で、Ｕ字状の開口部を出
入路Ｃとした把手枠１を支柱５を介して連結した枠体の
、出入路Ｃを避けた支柱５，５間に補強杆６を連結架装
し、該支柱５゜補強杆６で形成される枠部をマンホール
蓋の取付鎖通しＢとしてマンホール昇降補助具を構成し
である。

基枠体２は山形鋼材からなり、環状出入路Ｃを正面とし
た場合に両側面、背面に切欠をもって、即ち、三分割さ
れて設けられ該分割片の端部と把手枠１を支柱５で連結
した構成として軽量化を図り、持つ運びに便利にしであ
る。

そして、相隣゛る分割片の支柱５，５間に補強杆６を架
装しである。

各分割片には適宜マンホールロＡ縁への固定取付用の取
付子例えばボルト３、ナツト４が設けられている。

把手枠１はパイプ材で形成されたマンホール口Ａとほぼ
同心の略Ｕ字状で、支柱５とほぼ同高の立ち上り部を開
口端に有し、該立ち上り部間を出入路Ｃとして基枠体２
に取付けられている。

この把手枠１は一本のパイプ材の両端を折曲して立ち上
り部とＵ字部を設けるのが、作業者の把持に便利である
が、立ち上り部を別個の支柱５で設け、Ｕ字部端部に接
合してもよいことはいうまでもない。

また図示のものでは把手枠１の大きさをマンホール口Ａ
より小さくしである（各支柱５は上方一点に収束される
傾斜状態）が、マンホール口Ａと等しい大きさの把手枠
１或いはより大なる大きさの把手枠１さらには背面側に
せり出した把手枠１として（この場合各支柱５は鉛直或
いは上方へ拡開した状態）マンホール蓋の開口度（傾斜
度）を大きくして（９０°以上が可能）出入になお便利
な形態とすることもできる。

補強杆６は支柱５，５間に水平に架装されているがはす
かいに架装してもよく、いずれにしてもマンホール蓋の
取付鎖通しＢとして機能するとともに補強用乃至把手用
をかねている。

鎖通しＢは作業者が出入可能な開口を出入路Ｃ側に形成
した状態で背面側を支点として傾斜させられている蓋の
開口側を例えばチェノで支持する際の支持部であり、チ
ェノが遊動しない角度をもった部位で、補強杆６と支柱
５とで形成されるし、支柱５と把手枠１とでも形成され
る。

マンホールの蓋を平行移動させて開口することができる
ことはいうまでもないし、鎖通しＢを命綱締結用に用い
ることもできる。

交通標識差込ホルダとして中空部を有する標識支持部７
が背面側の補強杆６に鉛直状態に設けられているが、枠
体の適宜部位に併設してあればよい。

支柱５．補強杆６はパイプ材で形成されているが、作業
者の押圧、マンホール蓋の支持に耐えうる部材であれば
よい。

なお、各部材を一体に分離不可能に形成してもよいし、
分離・組立自在のコンパクトな形態とすることもできる
し、目立ち易い色に塗装して標示機能を高めることもで
きる。

本考案により、マンホールの蓋の開口状態をチェノ等で
係支して維持できるので重いマンホール蓋を別位置まで
運ぶことなくマンホール口を開口維持することもできる
とともに、把手枠と上方に枠杆のない出入路が形成され
ているので出入に極めて便利であり、しかも作業者、第
三者双方にとって安全を保証するマンホール昇降補助具
を構成簡単に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は側面図、第３図は正面図、第４図は背面図である。 Ａ・・・・・・マンホール口、Ｂ・・・・・・マンホー
ル蓋取付鎖通し、Ｃ・・・・・・出入路、１・・・・・
・把手枠、２・・・・・・基枠体、３・・・・・・ボル
ト、４・・・・・・ナツト、５・・・・・・支柱、６・
・・・・・補強杆、７・・・・・・標識支持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．マンホール口Ａに嵌着しうる基枠体２と、この基枠
   体２に設けた固定用の取付子３を備えると共に、前記基
   枠体２に支柱５を介して把手枠１を設けたものにおいて
   、該把手枠１に出入路Ｃを形成し、且つマンホール蓋の
   取付鎖通しＢを少なくとも一個以上前記把手枠１と基枠
   体２との間に支柱５と補強杆６とをもって形成し、さら
   に交通標識を取付は附設しうる標識支持部７を配備した
   ことを特徴とするマンホール昇降補助具。 ２、前記交通標識支持部７が中空筒状のホルダであって
   、前記支柱５又は補強杆６に鉛直状態下に設けられてい
   るものである実用新案登録請求の範囲第１項記載の昇降
   補助具。 ３、前記把手枠１がパイプ材であって、基枠体２上に傾
   斜した支柱５で支えられ出入路Ｃが形成されている略々
   Ｕ字形のリング状手摺り枠体である実新案登録請求の範
   囲第１項又は第２項記載の昇降補助具。 ４、前記マンホール蓋の取付鎖通しＢが基枠体２の両側
   面部と背面部に形成されているものである実用新案登録
   請求の範囲第１項乃至第３項のいずれか一つの項記載の
   昇降補助具。