JPH08199805A - ハシゴ専用ゴンドラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】簡便にハシゴに取付けられ、自由が効き従来非
常に困難であった高所作業、狭隘な場所等の難工車が、
一切、肉体的苦痛を伴なはず、地上感覚で実施出来、然
も非常なローコストで行う事が出来る、ハシゴ専用ゴン
ドラを提供する。 【構成】ハシゴ横桁とゴンドラ本体２が、一体化して、
機能するものである。ゴンドラ下部嵌溝８．８〃を横桁
に嵌めて支持するようにした下部支持部９．９〃と、そ
の上段、横桁にフック４．４〃を引掛け握着片５．５〃
で握着固定して取付完了するようにしたゴンドラを次
に、それを保持するアーム３．３〃に付随するアーム伸
縮機構部７．７〃でゴンドラを垂直にして、固定出来る
ようにしたハシゴ専用ゴンドラ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（産業上の利用分野）本発明ゴンドラは、
各種産業の現場作業分野に於て在来一般のハシゴに簡単
に取付けられワンタッチで無段に姿勢が制御出来、常に
垂直姿勢が維持出来る様にしたハシゴ作業専用のゴンド
ラに関するものである。

【０００２】（従来の技術）従来より、大規模工事は別
として、ハシゴ利用は高所小規模工事では必要不可欠
な、重宝で大変便利な道具である。しかし、常時使用し
ていれば種々の問題点も発生する。 （イ）まず、高所でハシゴでの長時間滞留作業は、大変
な肉体的苦痛を感じる。即ち足の裏などに局部圧迫によ
る血行障害などを起こし、その為、倒底３０分も耐えら
れるものではない。 （ロ）その上、作業姿勢が不安定でハシゴ上での、立ち
・座り、横向き・後ろ向きなどの動は大変危険で、姿勢
も制約され、困難なものである。 （ハ）又、ハシゴ上では、突く・引く・押すなどの力仕
事は勿論、両手作業の機械電動工具等の使用も大変むず
かしい。 （ニ）したがって、ちょっとした工事にも足場を組んだ
り、バスケット付き、作業車等を導入するなどしなけれ
ばならなかった。 （ホ）その場合は、ハシゴ作業に比べ、大変なコスト高
になる。その上、利便性とか、時間的にも、又、コスト
面、もしくは、狭く高い場所などでは、とても採用が難
しく小規模工事では、当然無理である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、ハシゴ
作業には各種の問題点が存在る。これらの諸問題を解決
し、快適に安全に、ハシゴ作業ができるようなものが長
年求められてきた。本発明は、これらの要望を解決する
ため、開発されたものである。そこで従来のハシゴ利用
法を一歩進め、新利用分野の開拓を図り研究開発してき
たもので、ここにハシゴ専用ゴンドラを提供するもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前述した、各種目的を達
成するため、本ハシゴ専用ゴンドラは大局的に、三つの
取付部分から成り立っている。即ち、ハシゴ横桁にゴン
ドラを結合する、フック部と、ハシゴの諸変角に対応す
る、伸縮調整ロック機構部とコンドラ下部支持受部とで
構成される。次に、その構成の順を追って説明すると、
図１に示す如く、まず、任意高度のハシゴの横桁１に引
掛ける取付用フック４．４〃を掛け、それに附随する握
着片５．５〃を操作レバーＸで握着するようにした取付
用フック部６．６〃とそれに連結する保持用アーム３．
３〃上の伸縮機構７．７〃でゴンドラ姿勢を垂直にし、
操作レバーＹで同時ロックさせる伸縮調整ロック機構部
７．７〃を保持用アーム３．３〃の途中に介在させ、ゴ
ンドラ２の両側面中央部の適位置に取付けた保持部と、
又ゴンドラ下部を支えるため、ステップ１０の先端にあ
る嵌溝８．８〃をハシゴ下段の横桁１〃に嵌め込むよう
にした、ゴンドラ下部支持受９．９〃によって構成され
た取付装置である。尚、作業者の乗り降り用出入り口と
してステップ１０を二重構造にし、その内側板１１を自
由に開閉できるようにし、反転回避させ通路とするもの
である。

【０００５】

【作用】上部先端を縛止した、任意設置角度のハシゴ
と、本発明ゴンドラを結合一体化するため、先づゴンド
ラ下部支持受機構部９．９〃を横桁１〃に取付け、次に
フック４．４〃を横桁１に引掛け、操作レバーｘでその
握着片５５〃を図２・の如く握着するとフック４・４〃
はハシゴに固着する。次に作業者は、そのゴンドラ内に
入り、姿勢を垂直に制御する。即ち伸縮機構の操作レバ
ーＹでアーム３．３〃を解放し、ゴンドラ２を垂直位置
まで起こし、その位置で操作レバーＹでアームを締めつ
けロックし、保持アーム３．３〃に固着させる。この操
作でゴンドラ２は前後何れも動く事なく固定し、作業者
はステップ１０の内側蓋１１を閉めてその上に立てば自
由で安全に地上感覚で高所作業を長時間行う事ができ
る。

【０００６】

【実施例】図面を参考に説明すると、図４は、ゴンドラ
使用時、ハシゴと一体化した時の状態を示すもので即ち
横桁１にアーム３．３〃先端のフック４．４〃を引掛
け、その握着片５．５〃にて握止した取付機構部６．６
〃をゴンドラ本体２に連結し、そしてゴンドラ下部嵌溝
８．８〃を下段横桁１〃に嵌め込んで、支持する支持受
機構部９．９〃である。これでゴンドラは完全にハシゴ
と一体化し固定した。次に作業者はゴンドラ内に入り、
伸縮機構部操作レバーＹで適位置選定後ロック固定する
構成である。次に使用工法について述べると、本発明ゴ
ンドラは、

【図３】Ｃの如く周囲三面で形成され、コの字型である
ためハシゴからの乗り降りが非常に楽にできる利点があ
る。しかし一旦ゴンドラをハシゴに取り付けると図Ｃ〃
となり桝型四辺形として安全ガードが完成する。即ち
１．１〃が、ゴンドラガードの一辺を補い兼用する。
又、図Ｄの如くゴンドラ床面積はハシゴの幅に制限され
ず、大きく取れるので十分な作業スペースを確保でき
る。図Ｅはステップ１０の側面を示し、そして又、ゴン
ドラ出入り口の開口状態である、即ち開閉内蓋１１は反
転回避しても、ステップ１０はそのまま横桁１に噛み合
いゴンドラ２を支持する。また図示はないが、ゴンドラ
本体２の各部折りたたみ個所は使用時に一旦開き切る
と、ストッパーが作動し、逆戻りを防止する機構を備え
ている。又携帯に便利になるよう、アルミ合金等で軽量
化する。次にハシゴ取り付け角度は、業界指導で約７５
度であるが、本ゴンドラは全ての角度に即座に対応で
き、特に垂直に近い程その強度を増す。

【図４】イ、の如く、本ゴンドラは、ハシゴの背面が利
用できる。背面使用は作業効果が大きく、目前にハシゴ
柱がないので、両手を使った広範囲な作業が楽に可能で
ある。 ロ、の如く、従来できなかった吊下工法による崖下、ビ
ル外壁等の重作業が容易に可能となった。

【図５】の如く吊下工法に於て、支持用の木材とレール
用パイプ等を備えれば、自由に移動しながら広範囲な作
業ができる。次に作業終了時、撤収する場合は、作業者
はハシゴ横桁に立って、両フック６．６〃を開放し、ス
テップ１０を反転引き上げ、ゴンドラ２を持ち上げれば
携帯できる。そして地上に降り、本体各部を折りたたみ
運搬する。

【応用例】

【図４】▲ａ▼吊り下げ、背面垂直使用の場合 外壁工事、塗装工事、広告工事、大工工事、その他の諸
工事 ▲ｂ▼吊り下げ、正面垂直使用の場合 外壁、ビル回り、崖上、崖下工事、井戸等の諸工事。

【図５】吊り下げ、移動工法 外壁工事、塗装工事、建築工事、広告その他諸工事。

【図６】傾斜角後ろ向き工法

【図７】ａ，ｂ．傾斜角正面向き工法及び後ろ向き工法 これは至極一般的な使用法で、応用範囲が広く、屋根、
樋工事、植木、日曜大工等の長時間、重作業に適する。
然し、何れの場合も、転倒防止の為、ハシゴ先端縛止は
絶対条件である。

【０００７】

【発明の効果】本発明の出現により、各種小規模工事現
場に於て、足場組立て等の作業が簡略化されるため、工
事の費用手間が大幅に削減される。又、その上、段取り
時間も短縮され、取り付け工事後の撤去も早く簡単であ
る。又、高所で、作業者の肉体的な制約、若しくは苦痛
を一切伴わず、楽な姿勢で両手を使った種々の重作業を
行うことが可能となり、非常に快適な作業環境が得られ
る。従って、長時間作業とか、精密作業、溶接、機械等
の複雑な作業も又可能となる。特にビル外壁関係、崖下
工事等にその威力を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のゴンドラ、斜視図である。

【図２】Ａａ，取り付け用フックの機構部、握着を示す
断側面図、及び開放を示す補助図。 Ｂｂ，開放を示す保持用アームの伸縮、ロック、機構部
−平面図とロック状態を示す補助平面図。

【図３】ｃ，ゴンドラ本体上部の手すりの形状、平面
図。 ｃ〃ハシゴ横桁にゴンドラ取り付け後の、桝形手すり形
状、平面図 Ｄｄ，ゴンドラ、ステップ支持状態及び、床状態を示
す、平面図 Ｅｅ，ゴンドラ昇降出入り口、及びハシゴ横桁に嵌合支
持受局部側面図

【図４】イ、ハシゴ背面利用、吊下工法に依る、建物修
理状況を示す実施図 ロ、ハシゴ正面利用、吊下工法に依る、崖下工事の実施
図

【図５】本発明に依る、吊下移動工法に依る、補修検査
の実施図

【図６】本発明に依る、ハシゴ傾斜後向利用の樹木剪定
作業実施図

【図７】ａ，本発明に依る、ハシゴ傾斜正面利用、屋
根、樋工事実施図 ｂ，本発明に依る、ハシゴ傾斜後向利用、船舶修理実施
図

【図８】本発明ハシゴ専用ゴンドラの収納・運搬時の折
りたたみ形状図

【符号の説明】

１．ハシゴの横桁 ２．ゴンドラ本体 ３．３〃ゴンドラ保持用アーム ４．４〃ハシゴ横桁取付用フック ５．５〃フックに付随する握着片 ６．６〃フック取付機構部 ７．７〃アーム伸縮、ロック、機構部 ８．８〃ステップ、先端支持受用嵌溝 ９．９〃ゴンドラ下部支持受用機構部 １０．ステップ外枠 １１．ゴンドラ出入り口、ステップ床板兼用開閉内蓋作
業台 １２．安全ガード用手すり Ｘ．横桁に掛けるフックの握着片操作レバー Ｙ．アームの伸縮、ロック、操作レバー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ハシゴの多様な設置角度に対応出来る伸縮
   機構と、下部支持受とを且備するゴンドラ本体、の中央
   部両側面に、ハシゴ横桁に連結する、保持用アームを設
   け、その先端にフック機構を備へて横桁に握着させ、さ
   らに該アームの途中に前記伸縮機構を介在させて且設
   し、又ゴンドラ下部に支持受け用の嵌溝を設けて噛合せ
   る様に構成されたゴンドラ本体を、ハシゴの諸設置角度
   変化に対応して、常に垂直姿勢を維持し、ハシゴと一体
   化して、各種現場工事用の足場として活用出来るように
   したことを特徴とする、ハシゴ専用ゴンドラ。