JPH07113334A - 工業化建物の屋根作業用転落防止手すり及びその施工方法 - Google Patents

工業化建物の屋根作業用転落防止手すり及びその施工方法

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JPH07113334A
JPH07113334A JP18117394A JP18117394A JPH07113334A JP H07113334 A JPH07113334 A JP H07113334A JP 18117394 A JP18117394 A JP 18117394A JP 18117394 A JP18117394 A JP 18117394A JP H07113334 A JPH07113334 A JP H07113334A
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JP
Japan
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roof
work
handrail
fall prevention
main body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18117394A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Yoshinori Goto
芳範 後藤
Hideyuki Shirode
秀幸 城出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け作業及び取り外し作業を作業員が屋
根に登らなくてすみ、この作業を安全かつ容易に行える
工業化建物の屋根作業用転落防止手すり及びその施工方
法を提供すること。 【構成】 工業化建物の屋根を構成する屋根構造体であ
る屋根パネル3の軒先下部3Aに屋根作業用転落防止手
すり10の支持部12を着脱自在に取り付ける。屋根パ
ネル3をクレーンで所定位置に吊り込む前に、屋根パネ
ル3の軒先下部3Aに屋根作業用転落防止手すり10を
取り付け、屋根を形成した後、この屋根作業用転落防止
手すり10を屋根パネル3から取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業化建物の屋根に取
り付けられる屋根作業用転落防止手すり及びその施工方
法に係り、ユニット工法、パネル工法で屋根が形成され
る工業化建物に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】近年、基礎の上に複数の建物ユニットを組
み合わせて建てるユニット式建物や複数のパネルを組み
合わせて建てるパネル式建物等の工業化建物が多用され
ている。これらの工業化建物の屋根は、屋根用建物ユニ
ットや屋根パネルの屋根構造体をクレーンで吊り込んで
所定位置に配置し、これらの屋根構造体を組み合わせる
ことにより形成される。このような工業化建物には、作
業者が屋根施工工事あるいは屋根補修工事を安全に行え
るようにするため、屋根作業用転落防止手すりが必要で
ある。この屋根作業用転落防止手すりは、屋根を施工す
る前に屋根構造体に取り付けたり、屋根施工後に屋根構
造体に取り付ける。
【0003】この屋根作業用転落防止手すりは、危険を
伴うことがなく、かつ、短時間で取り付けることが要望
される。この要望を満たすため、屋根用建物ユニットの
傾斜部に屋根作業用転落防止手すり(足場ユニット)を
クレーンによる吊り込み作業前に取り付け、この状態で
屋根用建物ユニットをクレーンで吊り込んで所定位置に
配置したものがある(特開平3-183867号)。屋根の施工
工事が終了した後では、手すりは不要となるので、屋根
用建物ユニットから取り外す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、手
すりは屋根用建物ユニットの傾斜部に取り付けられてい
るので、手すりを取り外す時でも、作業員が屋根にいな
ければならない。作業員は、屋根の傾斜面上で手すりの
取り外し作業を行うだけでなく、屋根材を予め工場で取
り付けた場合では、手すりがない状態で手すり取付跡に
屋根材を取り付ける作業をも行わなければならず、これ
らの一連の作業に危険性が伴うという問題点がある。
【0005】ここに、本発明の目的は、取り付け及び取
り外しの作業を安全かつ容易に行える工業化建物の屋根
作業用転落防止手すり及びその施工方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、取
り外し作業に際して作業員が屋根に登らなくてすむよう
に屋根構造体の軒先下部に屋根作業用転落防止手すりを
着脱自在に取り付けて前記目的を達成しようとするもの
である。具体的には、本発明の工業化建物の屋根作業用
転落防止手すりは、手すり本体とこの手すり本体に接続
された支持部とを備え、この支持部を工業化建物の屋根
を構成する屋根構造体の軒先下部に着脱自在に取り付け
たことを特徴とする。ここで、前記支持部は、屋根傾斜
方向に沿って長さが調整自在とされているものでもよ
い。また、前記手すり本体は前記支持部に対して折り畳
み自在とされてもよい。さらに、前記屋根構造体は屋根
傾斜方向に沿って配置されたC型鋼材を備え、前記支持
部は、前記C型鋼材の開口部に係合する係合ブロックを
備えている構造でもよい。さらに、前記支持部は、支持
部本体と、この支持部本体を屋根構造体に固定する固定
手段とを備え、この固定手段は、前記支持部本体にそれ
ぞれ螺合され前記C型鋼材を挟んで互いに対向配置され
た第1ねじ部材及び第2ねじ部材と、前記第1ねじ部材
が挿通された前記係止ブロックとを有する構造でもよ
い。
【0007】本発明の工業化建物の屋根作業用転落防止
手すりの施工方法は、それぞれの屋根構造体をクレーン
で吊り込んで所定位置に配置し、これらの屋根構造体を
組み合わせることにより屋根が形成される工業化建物に
おいて、前記クレーンによる吊り込み作業前に屋根構造
体の軒先下部に屋根作業用転落防止手すりを取り付け、
この屋根構造体を前記クレーンによる吊り込み作業で所
定位置に配置し、これらの屋根構造体を組み合わせて屋
根を形成した後、前記屋根構造体の軒先下部から屋根作
業用転落防止手すりを取り外すことを特徴とする。以上
において、屋根構造体とは、屋根パネルや屋根用建物ユ
ニットをいう。
【0008】
【作用】屋根構造体に屋根作業用転落防止手すりを取り
付ける作業は、工場で屋根構造体が作られたときに、ま
たは、屋根構造体が建設現場に運ばれて地上に置かれて
いるときに行われる。屋根作業用転落防止手すりが取り
付けられた屋根構造体は、クレーンによる吊り込み作業
で所定位置に配置して他の建物構造体と組み合わせるこ
とにより、屋根に屋根作業用転落防止手すりが取り付け
られることになる。屋根の施工工事は、工場あるいは現
場において屋根構造体に屋根材を取り付けることにより
行う。工場で屋根構造体に屋根材を取り付けた場合で
も、現場において屋根構造体同士の継ぎ目に屋根材を必
要に応じて取り付ける。屋根の施工工事が終了したら、
建物のバルコニーや片廊下等に作業員が乗り、必要に応
じて三脚等を用い屋根作業用転落防止手すりを屋根構造
体の軒先下部から取り外す。また、バルコニー等がない
所では、建物の回りに予め配置された足場を利用して屋
根作業用転落防止手すりを外す。
【0009】ここで、前記支持部を屋根傾斜方向に沿っ
て長さ調整自在とすれば、軒先の長さが異なる屋根構造
体に同じ屋根作業用転落防止手すりを共通して使用で
き、あるいは、支持部の取り付け位置がシャッタ等と干
渉する位置にある場合には、その干渉を避けて屋根作業
用転落防止手すりを屋根構造体に取り付けることができ
る。また、前記手すり本体を前記支持部に対して折り畳
み自在とすれば、屋根作業用転落防止手すりを工場から
建設現場まで搬送する際に、手すり本体を折り畳めば、
屋根作業用転落防止手すりの搬送及び取扱が容易に行え
る。さらに、前記屋根構造体に屋根傾斜方向に沿って配
置されたC型鋼材を備えて構成し、前記支持部に前記C
型鋼材の開口部に係合する係合ブロックを備えて構成す
れば、屋根構造体に屋根作業用転落防止手すりを取り付
ける際に、係止ブロックをC型鋼材の開口部に係合させ
れば、屋根作業用転落防止手すりの動きを規制できるの
で、取付作業が容易となる。その上、前記支持部を、支
持部本体と、この支持部本体を屋根構造体に固定する固
定手段とを備えた構成とし、この固定手段を、前記支持
部本体にそれぞれ螺合され前記C型鋼材を挟んで互いに
対向配置された第1ねじ部材及び第2ねじ部材と、前記
第1ねじ部材が挿通された前記係止ブロックとを有する
構成とすれば、第1ねじ部材及び第2ねじ部材でC型鋼
材を挟み込むことにより、C型鋼材に孔等の取付部の加
工をしなくても、屋根作業用転落防止手すりを確実に屋
根構造体に取り付けることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。ここで、各実施例中、同一構成要素は同一
符号を付して説明を省略又は簡略にする。図1は本発明
の第1実施例の屋根作業用転落防止手すりが取り付けら
れた屋根構造体を施工する状態を示す斜視図、図2は屋
根構造体に取り付けられた屋根作業用転落防止手すりの
断面図である。
【0011】図1に示される通り、図示しない基礎の上
に複数の下階建物ユニット1を配置し、これらの下階建
物ユニット1の上にベランダ2Aを備えた上階建物ユニ
ット2を配置し、これらの上階建物ユニット2の上に屋
根構造体である屋根パネル3を複数配置し、これらの建
物ユニット1,2及び屋根パネル3からユニット工法に
よる工業化建物が構成される。屋根パネル3は、図2に
示される通り、複数本の鋼材が組み合わされて形成され
たフレーム4に下地板5を介して複数の屋根材6を取り
付けた構造である。フレーム4の棟側は束7を介して支
持され(図1参照)、フレーム4の軒先側はブラケット
8を介して上階建物ユニット2の天井梁2Bに支持され
ている。
【0012】屋根パネル3の軒先下部3Aには本実施例
にかかる屋根作業用転落防止手すり10が着脱自在に取
り付けられている。屋根作業用転落防止手すり10は、
手すり本体11と、この手すり本体11の下端に接続さ
れた支持部12と、手すり本体11に取り付けられたネ
ット13とから構成されている。手すり本体11は、2
本の支柱14と、これらの支柱14の上端部間を接続す
るバー15とから構成され、支柱14とバー15とはク
ランプ16で固定されている。
【0013】支持部12は、2本の支柱14に一端がそ
れぞれ接続された2本の第1角筒パイプ17と、これら
の第1角筒パイプ17の中間部から起立されるとともに
前記フレーム4の軒先側にそれぞれ取り付けられた2個
の第1取付部材18と、第1角筒パイプ17間に掛け渡
された角材19と、一部が第1角筒パイプ17の内部に
摺動自在に収納された第2角筒パイプ20と、第2角筒
パイプ20の端部から起立されるとともに上部が前記フ
レーム4の棟側に取り付けられた2個の第2取付部材2
1とから構成されている。第1取付部材18は、図3に
示される通り、その上部がボルト及びナットからなる締
結具22でフレーム4に着脱自在に取り付けられてい
る。第2取付部材21も締結具22でフレーム4に着脱
自在に取り付けられている。第1角筒パイプ17及び第
2角筒パイプ20は、屋根傾斜方向と平行に配置され、
第2角筒パイプ20を第1角筒パイプ17に対して摺動
させることにより、支持部12の屋根傾斜方向に沿った
長さが調整自在とされている(図2の想像線参照)。手
すり本体11と支持部12とは所定の角度をもって固定
されており、これらの間には、口開きを阻止するために
三角状のブラケット23が設けられている。このブラケ
ット23の上には、必要に応じて板等を配置して作業用
足場としてもよい。
【0014】ネット13は、手すり本体11の前面を覆
うものであり、その上端部分が手すり本体11の上端に
係止されている。また、ネット13の下端には複数本の
ひも24が接続され、このひも24は、屋根パネル3を
上階建物ユニット2に取り付ける際に、ブラケット8と
上階建物ユニット2の梁2Bとの間に係止される。
【0015】工業化建物の施工に当たっては、まず、各
建物ユニット1,2、屋根パネル3及び屋根作業用転落
防止手すり10を工場で製造し、これらの建物構造体を
建設現場まで搬送した後に各建物ユニット1,2等を基
礎の上で組み合わせる。即ち、クレーンによる吊り込み
作業により、基礎の上に複数の下階建物ユニット1を配
置し、これらの下階建物ユニット1の上に上階建物ユニ
ット2を配置し、さらに、これらの上階建物ユニット2
の上にそれぞれ屋根作業用転落防止手すり10が取り付
けられた屋根パネル3を配置する。これらの屋根パネル
3を組み合わせて屋根が形成されるとともに、屋根に屋
根作業用転落防止手すり10が取り付けられることにな
る。
【0016】ここで、屋根パネル3に屋根作業用転落防
止手すり10を取り付ける作業は、工場で屋根パネル3
が作られたときに、または、屋根パネル3が建設現場に
運ばれて地上に置かれているときに行う。手すり10を
屋根パネル3に取り付けるに当たり、支持部12の屋根
傾斜方向に沿った長さを調整して屋根パネル3の軒先長
さに合わせる。屋根の施工工事は、工場あるいは建設現
場において屋根パネル3の下地板5に複数の屋根材6を
取り付けることにより行う。この作業を工場で行った場
合でも、現場において屋根パネル3同士の継ぎ目に屋根
材6を必要に応じて取り付ける。屋根上での作業におい
て、前記屋根作業用転落防止手すり10が作業員の安全
を確保する。屋根の施工工事が終了したら、上階建物ユ
ニット2のバルコニー2Aに作業員が乗り、必要に応じ
て三脚等を用い屋根作業用転落防止手すり10を屋根パ
ネル3の軒先下部から取り外す。
【0017】従って、第1実施例によれば、屋根作業用
転落防止手すり10の支持部12を屋根パネル3の軒先
下部3Aに着脱自在に取り付けたので、手すり10の取
り付け作業だけでなく取り外し作業に際しても作業員が
屋根に登らなくてすむことから、これらの作業を安全か
つ容易に行える。また、本実施例では、屋根作業用転落
防止手すり10の支持部12を屋根傾斜方向に沿って長
さ調整自在としたから、軒先の長さが異なる屋根パネル
3でも、同じ屋根作業用転落防止手すり10を共通して
使用できる。さらに、支持部12を構成する2本の第1
角筒パイプ17間に角材19を掛け渡したので、屋根作
業用転落防止手すり10自体の構造が強固になり、手す
り10を屋根パネル3に取り付けない状態で搬送して
も、搬送中に手すり10が破損するという事故を防止で
きる。
【0018】次に本発明の第2実施例を図4から図10
に基づいて説明する。図4は第2実施例の屋根作業用転
落防止手すりが屋根構造体に取り付けられた状態を示す
断面図である。この図4において、屋根作業用転落防止
手すり30は、手すり本体31と、この手すり本体31
の下端に接続された支持部32と、手すり本体31及び
支持部32に両端部が取り付けられた前記ネット13と
から構成され、手すり本体31は支持部32に対して折
り畳み自在とされている。手すり本体31は、2本のパ
イプ状の支柱34(図4では1本のみ示す)と、これら
の支柱34の上端部に設けられネット13の一端部を係
止するリングキャッチ35と、2本の支柱34の間を連
結する図示しないバーとから構成され、支柱34とバー
とはクランプ等の適宜な固定具で固定されている。
【0019】支持部32は、支持部本体33と、この支
持部本体33を前記屋根パネル3に固定する固定手段4
4とから構成されている。前記支持部本体33は、第1
角筒パイプ37(図では1本のみ示す)と、これらの第
1角筒パイプ37から起立され前記フレーム4の軒先側
に取り付けられた第1取付部材38と、一部が第1角筒
パイプ37の内部に摺動自在に収納された第2角筒パイ
プ40と、第2角筒パイプ40の端部から起立され上部
が前記屋根パネル3のフレーム4の棟側に取り付けられ
た第2取付部材41と、第1角筒パイプ37と手すり本
体31の支柱34とを連結する略三角形のブラケット4
3とを有する構造である。第1角筒パイプ37及び第2
角筒パイプ40は、屋根傾斜方向と平行に配置され、第
2角筒パイプ40を第1角筒パイプ37に対して摺動さ
せることにより、支持部32の屋根傾斜方向に沿った長
さが調整自在とされている(図4の想像線参照)。な
お、図4においては、屋根パネル3は、屋根傾斜方向に
配置されたC型鋼材45と角パイプ状の鋼材46とを組
み合わせて形成されたフレーム4の上に前記下地板5を
設けた構造であり、この下地材5の上には複数の図示し
ない屋根材が取り付けられている。また、フレーム4の
棟側は、第1実施例と同様に、束(図示せず)を介して
上階建物ユニットに支持され、フレーム4の軒先側はブ
ラケット(図示せず)を介して上階建物ユニットの天井
梁に支持されている。
【0020】図5から図8には手すり本体31及び支持
部32の詳細な構造が示されている。図5及び図6にお
いて、第1角筒パイプ37の下面にはネット13の他端
部を係止する係止リング47が形成されている。第1角
筒パイプ37及び第2角筒パイプ40にはそれぞれ孔が
形成され、これらの孔に係止ピン48を挿通することに
より両パイプ37,40同士を固定するようになってい
る。第2角筒パイプ40の所定位置には係止ピン48を
挿通する複数の孔が形成されており、第2角筒パイプ4
0に挿通される孔の位置を選択することにより、第2角
筒パイプ40の第1角筒パイプ37に対する収納位置、
つまり、支持部32の屋根傾斜方向に沿った長さを調整
するようになっている。係止ピン48は、図9に示され
る通り、ピン本体49と、このピン本体49の先端に回
動可能に設けられた板状の抜け止め片50とを備え、こ
の抜け止め片50をピン本体49と平行な状態(想像線
参照)にすれば、第1角筒パイプ37及び第2角筒パイ
プ40の孔に挿通可能とされ、抜け止め片50をピン本
体49と直交させた状態(実線参照)にすれば、第1角
筒パイプ37及び第2角筒パイプ40からの抜け止めが
行える構成である。また、ピン本体49は、その頭部に
チェーン51の一端が接続され、このチェーン51の他
端は第1角筒パイプ37に接続されている。
【0021】図5に示される通り、第1取付部材38
は、第1角筒パイプ37に傾斜して設けられた支持片5
2と、この支持片52に設けられた一対の取付片53と
から構成されている。第2取付部材41は、第2角筒パ
イプ40の端部に傾斜して設けられた支持片54と、こ
の支持片54に設けられた一対の取付片55とから構成
されている。ブラケット43は、図7及び図8に示され
る通り、その下部は、第1角筒パイプ37の両側面にそ
れぞれ固定されており、その上部は回動軸56を介して
手すり本体31の支柱34に設けられている。ブラケッ
ト43と支柱34の端部にはそれぞれ孔が形成され、こ
れらに孔には支柱34を第1角筒パイプ37に対して所
定角度で支持する前記係止ピン48が挿通されている。
この係止ピン48のピン本体49は、チェーン51を介
してブラケット43に連結されている。ブラケット43
と支柱34との間には回動軸56及び係止ピン48の近
傍にそれぞれスペーサ57が介装されている。一対のブ
ラケット43の間には連結板58が架設されており、こ
の連結板58には支柱34を第1角筒パイプ37と平行
な位置に保持する保持具59が設けられている。
【0022】前記手すり本体31のリングキャッチ35
の構成が図10に示されている。図10において、リン
グキャッチ35は、開口部近傍に雄ねじが形成されたC
型リング本体60Aと、このリング本体60Aの雄ねじ
に螺合されたナット61とを備え、ナット61の螺合位
置により、リング本体60Aを開口(実線参照)あるい
は閉口(想像線参照)させる構成である。
【0023】図11には前記固定手段44により支持部
本体33を屋根パネル3に固定した状態が示され、この
うち、(A)は屋根傾斜方向に沿った断面を示し、
(B)は縦方向に沿った断面を示す。固定手段44は、
一対の取付片53,55の上部にそれぞれ螺合された第
1ねじ部材61及び第2ねじ部材62と、第1ねじ部材
61が挿通されC型鋼材45の開口部45Aに係合する
係止ブロック63とを有し、第1ねじ部材61及び第2
ねじ部材62はC型鋼材45を挟んで互いに対向配置さ
れた構成である。第1ねじ部材61及び第2ねじ部材6
2は、それぞれ先端部に押圧プレート64を有し、それ
ぞれ基端部に撮み65を有する。
【0024】このように構成された第2実施例の屋根作
業用転落防止手すり30と屋根パネル3とをそれぞれ工
場で製造し、トラック等で建設現場まで搬送する。手す
り30を搬送するにあたり、手すり本体31を支持部3
2に対して折り畳む。建設現場では、屋根パネル3が地
上に置かれているときに屋根作業用転落防止手すり30
の取付作業を行う。屋根作業用転落防止手すり30を屋
根パネル3に取り付けるに当たり、まず、手すり本体3
1を支持部32に対して開き、係止ピン48で手すり本
体31の支柱34を支持部32の第1角筒パイプ37に
対して支持する。さらに、屋根パネル3のC型鋼材45
の開口部45Aに固定手段44の係止ブロック63を係
合させ、その上、支持部32の屋根傾斜方向に沿った長
さを調整して屋根パネル3の軒先長さに合わせたり、シ
ャッタ等と取付片52,54とが干渉しないようにす
る。
【0025】支持部32の長さを調整したら、固定手段
44により支持部本体33を屋根パネル3に固定する。
そのため、第1ねじ部材61及び第2ねじ部材62を互
いに対向する位置からねじ込み、C型鋼材45を両側か
ら押圧する。これにより屋根作業用転落防止手すり30
が屋根パネル3に固定されたことになる。この状態で、
クレーンによる吊り込み作業により、上階建物ユニット
の上に屋根作業用転落防止手すり30が取り付けられた
屋根パネル3を配置する。これらの屋根パネル3を組み
合わせて屋根が形成されるとともに、屋根に屋根作業用
転落防止手すり30が取り付けられる。屋根の施工工事
が終了したら、作業員が屋根作業用転落防止手すり30
を屋根パネル3の軒先下部から取り外す。
【0026】従って、第2実施例によれば、第1実施例
と同様の効果を奏する。即ち、屋根作業用転落防止手す
り30の支持部32を屋根パネル3の軒先下部に着脱自
在に取り付けたので、手すり30の取り付け作業だけで
なく取り外し作業に際しても作業員が屋根に登らなくて
すむことから、これらの作業を安全かつ容易に行える。
さらに、屋根作業用転落防止手すり30の支持部32を
屋根傾斜方向に沿って長さ調整自在としたから、軒先の
長さが異なる屋根パネル3でも同じ屋根作業用転落防止
手すり10を共通して使用でき、あるいは、支持部の取
り付け位置がシャッタ等と干渉する位置にある場合に
は、その干渉を避けて屋根作業用転落防止手すりを屋根
構造体に取り付けることができる。
【0027】また、第2実施例では、手すり本体31を
支持部32に対して折り畳み自在としたので、屋根作業
用転落防止手すり30の搬送及び取扱が容易に行える。
その上、手すり本体31を支持部32に対して所定角度
開いた状態で支持する係止ピン48を設けたので、屋根
の施工作業中等に手すり本体31が誤って閉じることが
ない。また、一対のブラケット43の間に連結板58を
架設し、この連結板58に手すり本体31の支柱34を
第1角筒パイプ37と平行な位置に保持する保持具59
を設けたから、屋根作業用転落防止手すり30の搬送中
に手すり本体31が誤って口開きすることがない。さら
に、屋根パネル3は屋根傾斜方向に沿って配置されたC
型鋼材45を有する構成とし、支持部32にC型鋼材4
5の開口部45Aに係合する係合ブロック63を備えて
構成したから、屋根パネル3に屋根作業用転落防止手す
り30を取り付ける際に、係止ブロック63をC型鋼材
45の開口部45Aに係合させれば、屋根作業用転落防
止手すり30の動きを規制できるので、取付作業が容易
となる。
【0028】その上、支持部32を、支持部本体33
と、この支持部本体33を屋根パネル3に固定する固定
手段44を備えた構成とし、この固定手段44を、支持
部本体33にそれぞれ螺合されC型鋼材45を挟んで互
いに対向配置された第1ねじ部材61及び第2ねじ部材
62と、第1ねじ部材61が挿通された係止ブロック6
3とを有する構成したから、第1ねじ部材61及び第2
ねじ部材62でC型鋼材45を挟み込むことにより、C
型鋼材45に孔等の取付部の加工をしなくても、屋根作
業用転落防止手すり30を確実に屋根パネル3に取り付
けることができる。
【0029】なお、本発明では、屋根構造体を屋根パネ
ル3に代えて屋根用建物ユニットとしてもよい。さら
に、前記各実施例では、屋根の下の居室部分を建物ユニ
ット1,2で構成したが、パネルを組み合わせて建てら
れるパネル式の工業化建物でもよい。また、屋根作業用
転落防止手すり10,30の支持部12,32を長さ調
整自在としたが、各屋根パネル3の軒先部分の長さが同
じ場合には、この支持部12,32を1本の角材から構
成して支持部12,32の長さを調整できないようにし
てもよい。支持部12,32を長さ調整自在とする場合
でも、その構成は前記実施例のものに限定されるもので
はなく、例えば、第1角筒パイプ17,37の側面にガ
イドを設け、このガイドに第2角筒パイプ20,40を
摺動自在に支持する構成でもよい。
【0030】さらに、前記各実施例では、屋根作業用転
落防止手すり10,30を屋根パネル3に取り付ける時
期をクレーンによって屋根パネル3の吊り込む屋根形成
作業の前としたが、本発明では、屋根形成作業後、例え
ば、建物施工後で屋根補修工事を行う時期に屋根作業用
転落防止手すり10,30を屋根パネル3に取り付けて
もよい。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、屋根作業
用転落防止手すりの支持部を屋根パネルの軒先下部に着
脱自在に取り付けたので、この手すりの取り付け作業だ
けでなく取り外し作業に際しても作業員が屋根に登らな
くてすむことから、これらの作業を安全かつ容易に行え
る。また、屋根作業用転落防止手すりの支持部を屋根傾
斜方向に沿って長さ調整自在とすれば、軒先の長さが異
なる屋根構造体でも、同じ屋根作業用転落防止手すりを
共通して使用でき、あるいは、支持部の取り付け位置が
シャッタ等と干渉する位置にある場合には、その干渉を
避けて屋根作業用転落防止手すりを屋根構造体に取り付
けることができる。また、前記手すり本体を前記支持部
に対して折り畳み自在とすれば、屋根作業用転落防止手
すりを工場から建設現場まで搬送する際に、手すり本体
を折り畳めば、屋根作業用転落防止手すりの搬送及び取
扱が容易に行える。さらに、前記屋根構造体に屋根傾斜
方向に沿って配置されたC型鋼材を備えて構成し、前記
支持部に前記C型鋼材の開口部に係合する係合ブロック
を備えて構成すれば、屋根構造体に屋根作業用転落防止
手すりを取り付ける際に、係止ブロックをC型鋼材の開
口部に係合させれば、屋根作業用転落防止手すりの動き
を規制できるので、取付作業が容易となる。その上、前
記支持部を、支持部本体と、この支持部本体を屋根構造
体に固定する固定手段とを備えた構成とし、この固定手
段を、前記支持部本体にそれぞれ螺合され前記C型鋼材
を挟んで互いに対向配置された第1ねじ部材及び第2ね
じ部材と、前記第1ねじ部材が挿通された前記係止ブロ
ックとを有する構成とすれば、第1ねじ部材及び第2ね
じ部材でC型鋼材を挟み込むことにより、C型鋼材に孔
等の取付部の加工をしなくても、屋根作業用転落防止手
すりを確実に屋根構造体に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る屋根作業用転落防止
手すりが取り付けられた屋根構造体を施工する状態を示
す斜視図である。
【図2】屋根構造体に取り付けられた屋根作業用転落防
止手すりの断面図である。
【図3】図2中III-III 線に沿う矢視断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る屋根作業用転落防止
手すりが屋根構造体に取り付けられた状態を示す断面図
である。
【図5】第2実施例に係る屋根作業用転落防止手すりの
正面図である。
【図6】図5中、VI−VI線に沿う矢視図である。
【図7】図5中、VII-VII 線に沿う矢視断面図である。
【図8】図5中、VIII−VIII線に沿う矢視図である。
【図9】係止ピンを示す正面図である。
【図10】リングキャッチを示す正面図である。
【図11】固定手段により支持部本体を屋根構成体に固
定した状態を示すもので、(A)は屋根傾斜方向に沿っ
た断面図であり、(B)は縦方向に沿った断面である。
【符号の説明】
1 下階建物ユニット 2 上階建物ユニット 3 屋根構造体としての屋根パネル 10,30 屋根作業用転落防止手すり 11,31 手すり本体 12,32 支持部 33 支持部本体 44 固定手段 45 C型鋼材 61 第1ねじ部材 62 第2ねじ部材 63 係合ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手すり本体とこの手すり本体に接続された
    支持部とを備え、この支持部を工業化建物の屋根を構成
    する屋根構造体の軒先下部に着脱自在に取り付けたこと
    を特徴とする工業化建物の屋根作業用転落防止手すり。
  2. 【請求項2】請求項1記載の工業化建物の屋根作業用転
    落防止手すりにおいて、前記支持部は、屋根傾斜方向に
    沿って長さが調整自在とされていることを特徴とする工
    業化建物の屋根作業用転落防止手すり。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の工業化建物の屋根作
    業用転落防止手すりにおいて、前記手すり本体は前記支
    持部に対して折り畳み自在とされていることを特徴とす
    る工業化建物の屋根作業用転落防止手すり。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の工業化
    建物の屋根作業用転落防止手すりにおいて、前記屋根構
    造体は屋根傾斜方向に沿って配置されたC型鋼材を備
    え、前記支持部は、前記C型鋼材の開口部に係合する係
    合ブロックを備えていることを特徴とする工業化建物の
    屋根作業用転落防止手すり。
  5. 【請求項5】請求項4記載の工業化建物の屋根作業用転
    落防止手すりにおいて、前記支持部は、支持部本体と、
    この支持部本体を屋根構造体に固定する固定手段とを備
    え、この固定手段は、前記支持部本体にそれぞれ螺合さ
    れ前記C型鋼材を挟んで互いに対向配置された第1ねじ
    部材及び第2ねじ部材と、前記第1ねじ部材が挿通され
    た前記係止ブロックとを有することを特徴とする工業化
    建物の屋根作業用転落防止手すり。
  6. 【請求項6】それぞれの屋根構造体をクレーンで吊り込
    んで所定位置に配置し、これらの屋根構造体を組み合わ
    せることにより屋根が形成される工業化建物において、
    前記クレーンによる吊り込み作業前に前記屋根構造体の
    軒先下部に屋根作業用転落防止手すりを取り付け、この
    屋根構造体を前記クレーンによる吊り込み作業で所定位
    置に配置し、これらの屋根構造体を組み合わせて屋根を
    形成した後、屋根構造体の軒先下部から屋根作業用転落
    防止手すりを取り外すことを特徴とする工業化建物の屋
    根作業用転落防止手すりの施工方法。
JP18117394A 1993-08-23 1994-08-02 工業化建物の屋根作業用転落防止手すり及びその施工方法 Withdrawn JPH07113334A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014101642A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Jfe Engineering Corp 作業用安全手摺の設置方法
CN115387611A (zh) * 2022-09-30 2022-11-25 中国建筑第五工程局有限公司 360°直立夹胶锁缝轻钢屋面施工方法

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