JPS5831632Y2 - セツチングゲ−ジ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は倣い加工装置におけるテンプレートとスタイラ
スとの位置関係を被削物と加工工具との軸方向位置関係
に一致するように設定するためのセンチングゲージに関
するもので、その目的とするところは被削物に対する加
工工具の位置を検測するときに安定して迅速かつ正確な
検測が行えるようにすることである。

例えばクランクシャフトのピン研削用の砥石車をテンプ
レート倣い方式によりドレンシング加工する装置におい
ては、砥石車の形状に相応した形状のテンプレートにス
タイラスを倣わせながらドレンシング車により砥石車を
ドレフシングするよう（（なっている。

この場合ト°レッシング精度を確保するためには、ドレ
ンシング前にスタイラスとテンプレートの位置関係ヲド
レンシング車と砥石車の軸方向位置関係に一致するよう
に設定することが必要である。

このため従来ではダイヤルインジケータを保持したゲー
ジ本体を手作業によってドレンシング車の端面に当接さ
せると共にダイヤルインジケータの測定子を砥石車の側
面に対接させることにより砥石車に対するト°レンジン
グ車の位置を検測し、次にゲージ本体を前記テンプレー
ト上で支持しながらスタイラス例則面に当接させてダイ
ヤルインジケータの測定子をテンプレートの基準面に対
接させ、前述の検測に基いてスタイラスに対するテンプ
レートの位置調整を行っていた。

この場合特に問題となるのは砥石車に対するドレンシン
グ車の位置を検測するときに不具合が発生することであ
る。

すなわちこの検測のときにはゲージ本体はドレンシング
車の側面で支持されるだけであることに加えてドレッシ
ング車の端面ば製作上の理由で狭くなっているので、ゲ
ージ本体の安定性が非常に悪く、迅速カリ正確な検測を
行うことは極めて困難になる。

本考案はこのような不具合を解消するためになされたも
ので、ゲージ本体に被削物の側面に当接する基準面と加
工工具の外周面に当接する当接面とを設け、さらにゲー
ジ本体には測定子が加工工具の側面に対接するようにダ
イヤルインジケータを取付けたことを特徴とするもので
ある。

以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。

まず本考案に係る倣いドレンシング加工装置について説
明する。

第１図において、１は回路の砥石台上に載置された基体
で、この基体１に装架したトラバーステーブル２はトラ
バース用のシリンダ装置３により砥石車Ｇの軸線と平行
なトラバース方向に移動される。

砥石車Ｇは前記砥石台に回転支承された砥石軸に装着さ
れており、−例として中央に直線部Ｓ、その両端隅部に
円弧部ｒｌ、ｒ２が形成されたクランクシャフトピン部
研削用のものが示されている。

トラバーステーブル２には倣い本体４がトラバース方向
と直角な倣い方向に摺動可能に装架され、この倣い本体
４にはその後端に装着した切込み装置５によって切込み
前進されるラム６が倣い本体４と同方向に摺動可能に装
架されている。

このラム６の先端部には工具台７が固着され、この工具
台１には砥石車Ｇをドレッシング加工する加工工具とし
てのドレンシング車８が回転支承され、モータ９により
駆動される。

１０は倣い本体４に固着した保持体１１に保持され所要
形状のテンプレート１２に接触係合するスタイラスで、
このスタイラス１０はトラバーステーブル２のトラバー
ス動作によりテンプレート１２に倣って変位するように
なっている。

テンプレート１２は前記基体１の前部に固定した支持台
１３に前記トラバース方向と平行な方向に位置調整可能
に支持され、締付はポル）−１４，１５により固着され
ている。

このテンプレート１２には、第２図で示すように砥石車
Ｇの外周面形状に相応して中央に平面Ｘ、その両端隅部
に円弧面ｙ１゜ｙ２を有する突出部１２ａが形成され、
この突出部１２ａには案内平面１２ｂ ｓ １２ｃが連
接されている。

１６．１７はテンプレート１２を前記トラバース方向に
位置調整する調整ボルトで、このボルト１６．１７は支
持台１３にテンプレート１２を挾んで固定された支持体
１８．１９に位置調整可能に螺着されている。

２０はトラバーステーブル２の後部に固設されたシリン
ダブロンクで、このブロツク２０には倣い用シリンダ２
１および逃し用シリンダ２２が並列に設けられている。

このシリンダ２１．２２にはピストン２３，２４が倣い
本体４の移動方向と平行な方向に摺動可能に嵌装され、
ピストン２３のピストンロンド２３ａは倣い本体４の後
端部に一体的に連結され、ピストン２４のピストンロン
ト’２４ａはこの後端部に相対摺動可能に支承されてい
る。

而して倣い用シリンダ２１の作動により倣い本体４は通
常倣い動作を行うときにスタイラス１０がテンプレート
１２に接触係合する位置まで前進され、スタイラス１０
が倣い動作を開始する前においては、逃し用シリンダ２
２の作動により倣い本体４はスタイラス１０がテンプレ
ート１２の円弧面ｙ１あるいはｙ２の平面Ｘ近傍に保持
される待機位置まで後退されるようになっている。

次にかかる構成の倣いドレッシング加工装置におけるス
タイラス１０とテンプレート１２との位置関係をドレッ
シング加工と砥石車Ｇとの軸方向位置関係に一致するよ
うに設定するためのセンチングゲージ３０について第２
図〜第５図を参照して説明する。

まず３１はゲージ本体で、このゲージ本体３１の一端に
は、第４図の如く砥石車Ｇの側面に当接する平坦な基準
面３２が形成されると共に、この基準面３２に直角でド
レンシング車８の外周面に当接する当接面３３がドレッ
シング車８の外周面と合致する曲面状に形成されている
。

ゲージ本体３１の他端には保持部３４が基準面３２と平
行に突設され、この保持部３４には、基準面３２および
当接面３３を砥石車Ｇの側面およびドレッシング車８の
外側面に当接させたときにダイヤルインジケータ３５の
測定子３６がドレンシング車８の軸線と平行でかつこの
車８の砥石車Ｇ側と反対側の側面に対接するようにダイ
ヤルインジケータ３５が取付けられている。

またゲージ本体３１には、テンプレート１２に倣い本体
４の前進方向テ段差をもたして互いに直角に形成された
位置決め用の基準面１２ｄおよび支持面１２ｅの内の支
持面１２ｅとテンプレート１２の上面とに接触係合する
係合面３７が（第３，５図参照）、Ｌ字形の互いに直交
する平面として形成されている。

そしてかかる保合面３７が支持面１２ｅに当接されたと
きには、ダイヤルインジケータ３５の測定子３６はスタ
イラス１０の側面に対接するようになっている。

さらにゲージ本体３１には前記基準面１２ｄに係合する
係合面３８が基準面３２と平行に形成され、しかも係合
面３８が前記基準面１２ｄに当接されたときにおけるテ
ンプレート１２の突出部１２ａに対するゲージ本体３１
の位置関係は前記基準面３２が砥石車Ｇの側面に当接さ
れたときにおける砥石車Ｇに対するゲージ本体３１の位
置関係と一致するように係合面３８は基準面３２から所
定距りだげ離れている。

次に上記構成における作動をテンプレートをセンチング
する場合について説明する。

まず倣い本体４が前記待機位置に位置して第１図で示す
ようにドレッシング車８を砥石車Ｇの側方近傍に対向さ
せた状態で、ゲージ本体３１の基準面３２および当接面
３３を第４，５図の如く砥石車Ｇの側面およびドレッシ
ング車８の外周面に当接させ、ダイヤルインジケータ３
５の測定子３６をドレッシング車８の側面に対接させる
。

このときゲージ本体３１は砥石車Ｇとドレッシング車８
とに支持されているので、ゲージ本体３１を安定して保
持することができ、ダイヤルインジケータ３５の目盛表
示を迅速にかつ正確に読み取って砥石車Ｇに対するドレ
ッシング加工坦位置を検測することができる。

続いてダイヤルインジケータ３５の目盛表示を零に合わ
せた後、ゲージ本体３１を砥石車Ｇおよびドレンシング
車８から離脱させる。

しかる後締付はボルト１４，１５を弛めてテンプレート
１２を位置調整可能な状態にする。

この状態で前述のゲージ本体３１の係合面３７を第２゜
３図の如くテンプレート１２の上面および支持面１２ｅ
に接触係合させると共に、その保合面３８をテンプレー
ト１２の基準面１２ｄに接触係合させ、ダイヤルインジ
ケータ３５の測定子３６をスタイラス１０の側面に対接
させる。

次にダイヤルインジケータ３５を見ながら調整ボルト１
６．１７を適宜操作してダイヤルインジケータ３５の目
盛表示が零になるまでテンプレート１２を位置調整する
。

この位置調整によりテンプレート１２に対するスタイラ
ス１０の位置関係が砥石車Ｇに対するドレンシング車８
の軸方向位置関係に一致する。

しかる後締付ポルＮ４，１５を再び締付けてテンフレー
ト１２を支持台１３に固定する。

これによりテンプレート１２のセソチングが完了するの
で、この後ゲージ本体３１をテンプレート１２から取外
す。

なお前記実施例において本考案に係るセンチングゲージ
はテンプレート倣い方式により砥石車Ｇをドレッシング
車８によってドレッシング加工する装置に適用されてい
るが、被削物として砥石車Ｇと同一形状の工作物を加工
工具としてドレッシング車８と同様な切削工具によって
倣い研削加工する装置に適用してもよいことはもちろん
である。

また上記実施例においてはゲージ本体３１をテンプレー
ト１２に対して位置決めする位置決め用の基準面１２ｄ
をテンプレート１２に形成しているが、テンプレート１
２上に基準プレートを固定してこの基準プレートにゲー
ジ本体３１の基準面３２が接触係合する基準面を形成し
、この両基準面を接触係合させたときのテンプレート１
２に対するゲージ本体３１の位置関係が、ゲージ本体３
１の係合面３８を前記基準面１２ｄに接触係合させた場
合のそれと同じになるようにしてもよい。

さらに上記実施例においてはテンプレート１２を位置調
整してテンプレート１２とスタイラス１０との位置関係
を設定しているが、スタイラス１０を位置調整するよう
にしてもよい。

以上述べたように本考案はテンプレートとスタイラスと
の位置関係な被削物と加工工具との軸方向位置関係に十
数するように設定するためのセツチングゲージにおいて
、ゲージ本体には被削物の側面に当接する基準面と加工
工具の外周面に合致して当接する当接面とを形成し、こ
れら基準面および当接面をそれぞれ被削物の側面および
加工工具の外周面に当接させたとき測定子が加工工具の
被削物と反対側の側面に対接するようにダイヤルインジ
ケータをゲージ本体に取付けた構成であるため、被削物
に対する加工工具の位置を検測する場合には、ゲージ本
体を安定して支持することができ、これにより迅速かつ
正確な検測を容易に行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るセンチングゲージを倣いトレッシ
ング加工装置のテンプレート上にセントした状態を示す
平面図、第２図は第１図の矢印Ｈの部分における拡大図
、第３図は第２図を■−■線に沿ってみた図、第４図は
第１図におけるドレッシング車と砥石車とに本考案のセ
ンチングゲージを当接支持させた状態を示す平面図、第
５図は第４図を矢印Ｖからみた矢視図である。 ８・・・・・・ドレンシング車（加工工具）、１０・・
・・・・スタイラス、１２・・・・・・テンプレート、
３１・・・・・・ゲージ本体、３２・・・・・・基準面
、３３・・・・・・当接面、３５・・・・・・ダイヤル
インジケータ、３６・・・・・・測定子、Ｇ・・・・・
・砥石車（被削物）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テンプレートとスタイラスとの位置関係な被削物と加工
   工具との軸方向位置関係に一致するように設定するため
   のセンチングゲージにおいて、ゲージ本体に前記被作物
   の側面に当接する基準面と前記加工工具の外周面に合致
   して当接する当接面とを形成し、これら基準面および当
   接面をそれぞれ前記被削物の側面および加工工具の外周
   面に当接させたとき測定子が加工工具の被削物側と反対
   側の側面に対接するようにダイヤルインジケータを前記
   ゲージ本体に取付けたことを特徴とするセンチングゲー
   ジ。