JP2557641Y2 - 工作機械の測定装置 - Google Patents
工作機械の測定装置Info
- Publication number
- JP2557641Y2 JP2557641Y2 JP8327191U JP8327191U JP2557641Y2 JP 2557641 Y2 JP2557641 Y2 JP 2557641Y2 JP 8327191 U JP8327191 U JP 8327191U JP 8327191 U JP8327191 U JP 8327191U JP 2557641 Y2 JP2557641 Y2 JP 2557641Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gauge
- work
- chuck
- clamped
- gauge body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
- Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案はカムシャフトなどを加
工する工作機械の精度を測定する測定装置に関する。
工する工作機械の精度を測定する測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来カムシャフトなどを加工するカムシ
ャフトミラーのような工作機械には、ベッド上に２基の
ワークヘッドが設置されていて、これらワークヘッドの
対向面に、加工すべきワークの一端または両端をクラン
プするチャックが設けられている。また上記チャックの
間にはワークの加工部近傍を支持する複数のワーク支持
体が設けられていて、これらワーク支持体によりワーク
を支持することにより、加工精度の向上を図っている
が、これらワーク支持体の基準面が正確に位置決めされ
ていて、はじめて加工精度の向上が可能となる。
ャフトミラーのような工作機械には、ベッド上に２基の
ワークヘッドが設置されていて、これらワークヘッドの
対向面に、加工すべきワークの一端または両端をクラン
プするチャックが設けられている。また上記チャックの
間にはワークの加工部近傍を支持する複数のワーク支持
体が設けられていて、これらワーク支持体によりワーク
を支持することにより、加工精度の向上を図っている
が、これらワーク支持体の基準面が正確に位置決めされ
ていて、はじめて加工精度の向上が可能となる。
【０００３】このため従来では図１に示すように棒状の
ゲージ本体ａに、各ワーク支持体ｂの基準面ｃを測定す
るダイヤルゲージｄを取付けた測定装置を各チャックｅ
の間に取付けて、各ワーク支持体ｂの基準面ｃが正確に
位置決めされているか測定している。またその測定方法
としては、図２に示すように前もって調整されたマスタ
ゲージｇをゲージ本体ａの基準面ｆに密着させた状態で
ダイヤルゲージｄを「０」セットし、その他のダイヤル
ゲージｄも同様な方法で「０」セットしてから、ゲージ
本体ａの両端を各チャックｅにクランプする。そしてこ
の状態でチャックｅを回転させて、図３に示すようにダ
イヤルゲージｄの測定子ｈをワーク支持体ｂの基準面ｃ
に接触させて、このときダイヤルゲージｄが指示する測
定値の最大値を基本寸法との誤差として測定すると共
に、誤差があった場合は、ワーク支持体ｂの下部に設け
られた調整パッドｉを調整して、基準面ｃを正しい位置
に修正している。
ゲージ本体ａに、各ワーク支持体ｂの基準面ｃを測定す
るダイヤルゲージｄを取付けた測定装置を各チャックｅ
の間に取付けて、各ワーク支持体ｂの基準面ｃが正確に
位置決めされているか測定している。またその測定方法
としては、図２に示すように前もって調整されたマスタ
ゲージｇをゲージ本体ａの基準面ｆに密着させた状態で
ダイヤルゲージｄを「０」セットし、その他のダイヤル
ゲージｄも同様な方法で「０」セットしてから、ゲージ
本体ａの両端を各チャックｅにクランプする。そしてこ
の状態でチャックｅを回転させて、図３に示すようにダ
イヤルゲージｄの測定子ｈをワーク支持体ｂの基準面ｃ
に接触させて、このときダイヤルゲージｄが指示する測
定値の最大値を基本寸法との誤差として測定すると共
に、誤差があった場合は、ワーク支持体ｂの下部に設け
られた調整パッドｉを調整して、基準面ｃを正しい位置
に修正している。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この種の工作
機械では、チャックｅの構造上、ゲージ本体ａの両端ま
たは一端をクランプすると、図１の矢印Ａに示すように
ゲージ本体ａに押す力が作用したり、曲げる力が作用す
る。このため径の小さなゲージ本体ａを使用した場合、
予めダイヤルゲージｄを調整しても、ゲージ本体ａをチ
ャックｅにクランプするとゲージ本体ａが曲って精度の
高い測定ができなくなる不具合があった。この考案は上
記不具合を改善する目的でなされたもので、ゲージ本体
に曲げ力が作用しても正確に測定できるようにした測定
装置を提供しようとするものである。
機械では、チャックｅの構造上、ゲージ本体ａの両端ま
たは一端をクランプすると、図１の矢印Ａに示すように
ゲージ本体ａに押す力が作用したり、曲げる力が作用す
る。このため径の小さなゲージ本体ａを使用した場合、
予めダイヤルゲージｄを調整しても、ゲージ本体ａをチ
ャックｅにクランプするとゲージ本体ａが曲って精度の
高い測定ができなくなる不具合があった。この考案は上
記不具合を改善する目的でなされたもので、ゲージ本体
に曲げ力が作用しても正確に測定できるようにした測定
装置を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、棒状のワークの両端または一端をチャッ
クによりクランプし、かつワークの加工部近傍をワーク
支持体で支持してワークの加工を行うようにした工作機
械において、棒状をなすゲージ本体に、各ワーク支持体
毎に、ワーク支持体の基準面を測定するダイヤルゲージ
を取付けると共に、上記ゲージ本体の両端に、チャック
によりクランプするクランプカラーを隙間ばめにより取
付けたものである。
成するために、棒状のワークの両端または一端をチャッ
クによりクランプし、かつワークの加工部近傍をワーク
支持体で支持してワークの加工を行うようにした工作機
械において、棒状をなすゲージ本体に、各ワーク支持体
毎に、ワーク支持体の基準面を測定するダイヤルゲージ
を取付けると共に、上記ゲージ本体の両端に、チャック
によりクランプするクランプカラーを隙間ばめにより取
付けたものである。
【０００６】
【作 用】上記構成によりクランプカラーをチャック
によりクランプした際、押す力や曲げる力がクランプカ
ラーに作用しても、クランプカラーとゲージ本体の間で
吸収されてゲージ本体に作用しないため、剛性の低いゲ
ージ本体を使用しても精度の高い測定が可能になる。
によりクランプした際、押す力や曲げる力がクランプカ
ラーに作用しても、クランプカラーとゲージ本体の間で
吸収されてゲージ本体に作用しないため、剛性の低いゲ
ージ本体を使用しても精度の高い測定が可能になる。
【０００７】
【実 施 例】この考案の一実施例を図４ないし図６に
示す図面を参照して詳述する。図４はチャックに装着さ
れた測定装置の正面図、図５はゲージ本体の要部を示す
拡大図を示す。これら図において１はゲージ本体で、棒
状をなしており、ワーク支持体２の位置に合せて複数、
例えば４個のダイヤルゲージ３が取付けられている。ま
た上記ゲージ本体１の両端には小径部１ａ、１ｂが形成
されていて、これら小径部１ａ，１ｂにクランプカラー
５，６が嵌合されている。これらクランプカラー５，６
の内周面には、複数条、例えば２条の突条５ａ，５ｂ，
６ａ，６ｂが円周方向に突設されていて、これら突条５
ａ，５ｂ，６ａ，６ｂと、小径部１ａ，１ｂの間に隙間
７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄが形成されている。
示す図面を参照して詳述する。図４はチャックに装着さ
れた測定装置の正面図、図５はゲージ本体の要部を示す
拡大図を示す。これら図において１はゲージ本体で、棒
状をなしており、ワーク支持体２の位置に合せて複数、
例えば４個のダイヤルゲージ３が取付けられている。ま
た上記ゲージ本体１の両端には小径部１ａ、１ｂが形成
されていて、これら小径部１ａ，１ｂにクランプカラー
５，６が嵌合されている。これらクランプカラー５，６
の内周面には、複数条、例えば２条の突条５ａ，５ｂ，
６ａ，６ｂが円周方向に突設されていて、これら突条５
ａ，５ｂ，６ａ，６ｂと、小径部１ａ，１ｂの間に隙間
７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄが形成されている。
【０００８】これら隙間７ａないし７ｄは、チャック８
によりクランプカラー５，６の外周面をクランプした
際、各突条５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂが小径部１ａ，１ｂ
の外周面に所定の接触力で接触するように設定されてい
る。また上記隙間７ａないし７ｄのうち、クランプカラ
ー５，６の内側に設けられた突条５ｂ，６ａと小径部１
ａ，１ｂ外周面間の隙間７ｂ，７ｃは、ゲージ本体１に
曲げ力が作用しないように、他の隙間７ａ，７ｄより少
し大きくなるように設定されている。なお図中９は止め
ねじである。
によりクランプカラー５，６の外周面をクランプした
際、各突条５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂが小径部１ａ，１ｂ
の外周面に所定の接触力で接触するように設定されてい
る。また上記隙間７ａないし７ｄのうち、クランプカラ
ー５，６の内側に設けられた突条５ｂ，６ａと小径部１
ａ，１ｂ外周面間の隙間７ｂ，７ｃは、ゲージ本体１に
曲げ力が作用しないように、他の隙間７ａ，７ｄより少
し大きくなるように設定されている。なお図中９は止め
ねじである。
【０００９】次に作用を説明する。ゲージ本体１に取付
けられたダイヤルゲージ３の「０」セット方法は従来と
同様なのでその説明は省略するが、各ダイヤルゲージ３
を「０」セットした状態で図４に示すようにゲージ本体
１に設けられたクランプカラー５，６を各チャック８内
に挿入し、この状態で各クランプカラー５，６をチャッ
ク８によりクランプする。このときクランプカラー５，
６に押す力が作用したり、曲げ力が作用しても、クラン
プカラー５，６の各突条５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂとゲー
ジ本体１の小径部１ａ，１ｂ間に予め設けられた隙間７
ａないし７ｄがこれを吸収するため、ゲージ本体１に曲
げ力が作用することがない。これによってゲージ本体１
が曲げられることがないため、精度の高い測定が可能と
なる。なお、ダイヤルゲージ３による基準面２ａの測定
方法は従来と同様なので説明を省略する。
けられたダイヤルゲージ３の「０」セット方法は従来と
同様なのでその説明は省略するが、各ダイヤルゲージ３
を「０」セットした状態で図４に示すようにゲージ本体
１に設けられたクランプカラー５，６を各チャック８内
に挿入し、この状態で各クランプカラー５，６をチャッ
ク８によりクランプする。このときクランプカラー５，
６に押す力が作用したり、曲げ力が作用しても、クラン
プカラー５，６の各突条５ａ，５ｂ，６ａ，６ｂとゲー
ジ本体１の小径部１ａ，１ｂ間に予め設けられた隙間７
ａないし７ｄがこれを吸収するため、ゲージ本体１に曲
げ力が作用することがない。これによってゲージ本体１
が曲げられることがないため、精度の高い測定が可能と
なる。なお、ダイヤルゲージ３による基準面２ａの測定
方法は従来と同様なので説明を省略する。
【００１０】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようにゲージ本
体の両端にクランプカラーを設けて、これらクランプカ
ラーの少なくとも一方をチャックでクランプするように
したことから、クランプ時クランプカラーに作用する押
す力やゲージ本体を曲げようとする力は、クランプカラ
ーとゲージ本体間に予め設けられた隙間によって吸収さ
れて、直接ゲージ本体に作用することがない。これによ
って従来のようにゲージ本体が曲げられることがないた
め、径が小さく、剛性の低いゲージ本体を使用しても精
度の高い測定が可能になる。また機械の基準面から寸法
を測定するなどの複雑な作業を必要としないでワーク支
持体の基準面を正確に調整できることから、測定及び調
整のために機械を停止する時間が少なくでき、これによ
って機械の稼動率を向上させることもできる。
体の両端にクランプカラーを設けて、これらクランプカ
ラーの少なくとも一方をチャックでクランプするように
したことから、クランプ時クランプカラーに作用する押
す力やゲージ本体を曲げようとする力は、クランプカラ
ーとゲージ本体間に予め設けられた隙間によって吸収さ
れて、直接ゲージ本体に作用することがない。これによ
って従来のようにゲージ本体が曲げられることがないた
め、径が小さく、剛性の低いゲージ本体を使用しても精
度の高い測定が可能になる。また機械の基準面から寸法
を測定するなどの複雑な作業を必要としないでワーク支
持体の基準面を正確に調整できることから、測定及び調
整のために機械を停止する時間が少なくでき、これによ
って機械の稼動率を向上させることもできる。
【図１】従来の測定装置の正面図である。
【図２】従来の測定装置による測定方法を示す説明図で
ある。
ある。
【図３】従来の測定装置による測定方法を示す説明図で
ある。
ある。
【図４】この考案の一実施例になる測定装置の正面図で
ある。
ある。
【図５】この考案の一実施例になる測定装置のゲージ本
体を示す拡大図である。
体を示す拡大図である。
【図６】図５の矢印イ方向からの矢視図である。
１…ゲージ本体、２…ワーク支持体、２ａ…基準面、３
…ダイヤルゲージ、５，６…クランプカラー、８…チャ
ック。
…ダイヤルゲージ、５，６…クランプカラー、８…チャ
ック。
Claims (1)
- 【請求項１】 棒状のワークの両端または一端をチャッ
クによりクランプし、かつワークの加工部近傍をワーク
支持体で支持してワークの加工を行うようにした工作機
械において、棒状をなすゲージ本体１に、各ワーク支持
体２毎に、ワーク支持体２の基準面２ａを測定するダイ
ヤルゲージ３を取付けると共に、上記ゲージ本体１の両
端に、チャック８によりクランプするクランプカラー
５，６を隙間ばめにより取付けてなる工作機械の測定装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8327191U JP2557641Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 工作機械の測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8327191U JP2557641Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 工作機械の測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525303U JPH0525303U (ja) | 1993-04-02 |
| JP2557641Y2 true JP2557641Y2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13797695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8327191U Expired - Lifetime JP2557641Y2 (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 工作機械の測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2557641Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP8327191U patent/JP2557641Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0525303U (ja) | 1993-04-02 |
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