JPS5829332Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPS5829332Y2
JPS5829332Y2 JP17709580U JP17709580U JPS5829332Y2 JP S5829332 Y2 JPS5829332 Y2 JP S5829332Y2 JP 17709580 U JP17709580 U JP 17709580U JP 17709580 U JP17709580 U JP 17709580U JP S5829332 Y2 JPS5829332 Y2 JP S5829332Y2
Authority
JP
Japan
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sealing
sealing device
sliding
axial direction
ring
Prior art date
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Expired
Application number
JP17709580U
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English (en)
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JPS57109364U (ja
Inventor
富夫 松本
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、互いに嵌合して軸方向に相対摺動する二部材
間の隙間を密封する密封装置に関する。
本考案の密封装置に関する先行技術として、第1図に示
すものが実開昭53−79963号公報に開示されてい
る。
第1図の密封装置は、ゴム状弾性材製の支持環2と、密
封周面5を備え、支持環2の外周面に嵌合固着して一体
化された合成樹脂材製の密封環1から成り、軸方向に相
対摺動する二部材の一方の周面に設けられた環状溝3に
装着されて密封周面5を他方の部材の周面に接触させて
いる。
密封環1は、相手摺動面4との摩擦を小さくするととも
に、耐久性を保持させるために合成樹脂材により製せら
れている。
しかし、合成樹脂材製密封環1は、ゴム状弾性材料に比
し弾性に乏しく、相手摺動面4に対し密着した接触を保
ち得ないために、密封性能を確保することが難かしいと
されて適用箇所に制約を受け、例えばピストンロッドの
如く、一方に作動圧力油が存在し、他方が大気開放とな
っている装置における密封装置としては使用することが
できなかった。
本考案は上記した従来技術による密封装置における問題
点を効果的に除去して、すぐれた密封性能を備える密封
装置を提示することを目的とするもので、その要旨は、
ゴム状弾性材製支持環と一体化されて、軸方向に相対摺
動する二部材の一方の周面に設けられた環状溝内に装着
される合成樹脂材製密封環の摺動面の軸方向被密封流体
側端部に、相手摺動面に対し高い接触圧力を保つ高密封
面を形成するとともに、該摺動面の軸方向大気側端部を
、相手摺動面との間に断面が略くさび状の空間を形成す
る断面略円孤状の曲面又はゆるやかなテーパ面となすこ
とにより低密封面を形成した点である。
上記のように構成することにより、合成樹脂材製密封環
の低密封性が効果的に高密封性に改善される。
すなわち、相手摺動部材が密封装置に対し、被密封流体
側から大気開放側へ向って相対移動する際に、被密封流
体が膜状をなして相手摺動面に付着しながら大気側へ漏
洩するが、上記と逆方向の相対移動時に、相手摺動面に
付着している漏洩被密封流体は、密封環の断面略円孤状
の曲面又はテーパ面と相手摺動面の間に形成される断面
路くさび状の空間から密封環の密封周面と、相手摺動面
との隙間を経て被密封流体側に戻させる作用を受け、実
質的に被密封流体の漏洩を阻止する効果がもたらされる
従って本考案は、密封環を合成樹脂材製としたことによ
ってもたらされる耐久性及び低摩擦性を備え、更に摺動
部に形成される被密封流体の膜により摺動摩擦抵抗を低
減させるとともに、密封性能を効果的に向上させるもの
である。
以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第2図は本考案の一実施例である。
6は密封装置で、ゴム状弾性材より成る支持環2と当該
支持環2の外周面に内周面が嵌着して一体化した合成樹
脂材製の密封環1とより構成されている。
この支持環2と密封環1との結合は強力に嵌着したもの
、又は焼付により嵌着するもの、その他嵌合面に多数の
溝を設けて接着させるもの等積々の態様のものがある。
そして、二部材8,9の互いに摺動する一方の軸部材9
の周面に沿って溝3が環状に設けられており、この溝3
に前記密封装置6が装着されて二部材8,9の摺動間隙
を密封しているわけである。
密封環1はハウジング8と密封的に接触摺動する密封周
面5を有し、当該密封周面5の作動圧力側(被密封流体
側)はハウジング8の周面に対し高接触圧力を保つ高密
封面10を形成している。
又、密封周面5の高密封面10と軸方向反対側には断面
円孤状のごとく形成された低密封面11を形成している
そしてこの低密封面11の高密封面側はなめらかに高密
封面側と接続面を形成すると共に円孤状の他端は軸部材
9の外周面の径よりもやや小さい径に構成されている。
この低密封面11の形状はテーパ状に形成しても良いが
、高密封面側との接続面は滑らかに形成する必要がある
第3図に示す圧力分布状態は密封装置6がハウジング8
に対して径方向に押圧する圧力の分布状態を示したもの
である。
高密封面10がハウジングの相手摺動面4に対して鋭く
して最大の圧力Pma xになるように構成され低密封
面11はゆるやかな圧力分布に構成されている。
上述のように構成された密封装置6は、以下のような作
用効果を奏する。
密封環1は合成樹脂材製により構成されており、ハウジ
ング8の摺動面に対してゴム材製のごとく密封的に接触
することが不可能であるから、密封装置が相対的に移動
して被密封流体が高密封面10と相手摺動面4との間よ
り相手摺動面に薄い膜状に形成されて付着するのをその
1斗の状態に保持し、密封装置が前記移動と逆方向に移
動するとき低密封面により、前記相手摺動面に薄い膜状
に形成された流体を低密封面11から高密封面10方向
に進入させることができる。
この作用により、密封周面5に入り込んだ流体が、密封
環1と相手摺動との間で密封作用するから、密封環1の
密封性能を向上する効果が期待できる。
更に、摺動面間に付着した流体により、摩擦抵抗を減少
させることが可能となる。
上述したように、本考案は、合成樹脂材製の密封装置に
は必ず付きものの相手摺動面に形成する漏洩流体膜を低
密封面により排出することなく、摺動面間に浸入させて
密封装置の密封性能を効果的に向上させるものである。
更に、密封装置の摺動面の摩擦係数を低減することがで
きる。
又、被密封流体側と大気側とを密封する固定密封装置と
しても、従来は大気側に漏洩することから問題とされて
いたが本考案により用途可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の密封装置の半断面図、第2図は本考案の
密封装置の半断面図、第3図は第2図の密封装置の相手
摺動面に対する圧力分布状態を示した圧力分布図である
。 1・・・・・・密封環、2・・・・・・支持環、3・・
・・・・溝、4・・・・・・相手摺動面、5・・・・・
・密封局面、6・・・・・・密封装置、8・・・・・・
ハウジング、9・・・・・・軸部材、10・・・・・・
高密封面、11・・・・・・低密封面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸方向に相対摺動する二部材8,9の一方の部材の摺動
    周面に設けられた環状の溝3に装着される密封装置6で
    あって、前記溝3の底周面側に配置されるゴム状弾性材
    製の支持環2と、相手摺動面4と摺動接触する密封面5
    を備えて前記支持環2と嵌合一体化される合成樹脂材製
    の密封環1とを有し、前記密封環1の密封周面5が、軸
    方向大気側端部において、前記相手摺動面4との間に断
    面路くさび状の空隙を保って低密封面11を形成し、軸
    方向被密封流体側端部において、前記相手摺動面4に対
    し高い接触圧力を保つ高密封面10を形成していること
    を特徴とする密封装置。
JP17709580U 1980-12-10 1980-12-10 密封装置 Expired JPS5829332Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17709580U JPS5829332Y2 (ja) 1980-12-10 1980-12-10 密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17709580U JPS5829332Y2 (ja) 1980-12-10 1980-12-10 密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57109364U JPS57109364U (ja) 1982-07-06
JPS5829332Y2 true JPS5829332Y2 (ja) 1983-06-27

Family

ID=29970663

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JP17709580U Expired JPS5829332Y2 (ja) 1980-12-10 1980-12-10 密封装置

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JPS57109364U (ja) 1982-07-06

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