JPH0754695Y2 - 端面接触型密封装置 - Google Patents
端面接触型密封装置Info
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- JPH0754695Y2 JPH0754695Y2 JP1991017271U JP1727191U JPH0754695Y2 JP H0754695 Y2 JPH0754695 Y2 JP H0754695Y2 JP 1991017271 U JP1991017271 U JP 1991017271U JP 1727191 U JP1727191 U JP 1727191U JP H0754695 Y2 JPH0754695 Y2 JP H0754695Y2
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- JP
- Japan
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- lip
- slinger
- contact type
- sealing device
- sliding portion
- Prior art date
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はたとえば自動車エンジン
等の軸封部に用いられる密封装置に関し、特に回転軸に
対して直交する面にシールリップが接触する端面接触型
密封装置に関する。
等の軸封部に用いられる密封装置に関し、特に回転軸に
対して直交する面にシールリップが接触する端面接触型
密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の端面接触型密封装置とし
ては、たとえば図12乃至図14に示すようなものがあ
る。すなわち、これらの密封装置は、装置本体としての
オイルシール100と、このオイルシール100に設け
られる軸方向密封対象流体O側に延びる端面リップ10
1が摺動自在に接触するスリンガー102とから構成さ
れている。上記オイルシール100はハウジング103
に固定され、スリンガー102が回転軸104に固定さ
れて共回りするもので、スリンガー102には半径方向
に延びる平坦面105が設けられ、スリンガー102の
回転に伴って端面リップ101が平坦面105上を摺動
するようになっている。
ては、たとえば図12乃至図14に示すようなものがあ
る。すなわち、これらの密封装置は、装置本体としての
オイルシール100と、このオイルシール100に設け
られる軸方向密封対象流体O側に延びる端面リップ10
1が摺動自在に接触するスリンガー102とから構成さ
れている。上記オイルシール100はハウジング103
に固定され、スリンガー102が回転軸104に固定さ
れて共回りするもので、スリンガー102には半径方向
に延びる平坦面105が設けられ、スリンガー102の
回転に伴って端面リップ101が平坦面105上を摺動
するようになっている。
【0003】このような端面接触型の密封装置はエンジ
ン関係の密封装置を中心にして数多く使用されており、
長寿命であることが知られているが、通常のラジアル接
触タイプの装置に較べて密封能力(吸入能力)に欠ける
きらいがある。そこで従来からスリンガー102のリッ
プ摺動面に、スリンガー102の回転により密封対象流
体Oが止まり方向(密封対象流体Oを外径側へ移動させ
る方向)に向ってねじポンプ作用が働くようにねじ溝1
06を設けるのが一般的に行なわれている。
ン関係の密封装置を中心にして数多く使用されており、
長寿命であることが知られているが、通常のラジアル接
触タイプの装置に較べて密封能力(吸入能力)に欠ける
きらいがある。そこで従来からスリンガー102のリッ
プ摺動面に、スリンガー102の回転により密封対象流
体Oが止まり方向(密封対象流体Oを外径側へ移動させ
る方向)に向ってねじポンプ作用が働くようにねじ溝1
06を設けるのが一般的に行なわれている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、回転軸104の回転中はねじ溝1
06の作用により密封能力が得られるが、回転軸104
の停止中にはねじポンプの効果がない上に、ねじ溝10
6の部分は接触面の局部すきまとなるために、静止漏れ
が避けられないという欠点があった。
従来技術の場合には、回転軸104の回転中はねじ溝1
06の作用により密封能力が得られるが、回転軸104
の停止中にはねじポンプの効果がない上に、ねじ溝10
6の部分は接触面の局部すきまとなるために、静止漏れ
が避けられないという欠点があった。
【0005】この静止漏れ対策として、漏れた油等が外
部に流出しないように、油溜り107を設けている。し
かし、静止漏れに対する根本対策は施されておらず、油
量の多い使用箇所においては油溜り107から漏洩油が
外部にこぼれるおそれもあり、静止漏れに対する信頼性
に欠ける欠点があった。
部に流出しないように、油溜り107を設けている。し
かし、静止漏れに対する根本対策は施されておらず、油
量の多い使用箇所においては油溜り107から漏洩油が
外部にこぼれるおそれもあり、静止漏れに対する信頼性
に欠ける欠点があった。
【0006】本考案は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、静
止時の密封安定性を向上させ得る端面接触型密封装置を
提供することにある。
るためになされたもので、その目的とするところは、静
止時の密封安定性を向上させ得る端面接触型密封装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案にあっては、互いに同芯的に相対回転自在に
組付けられる内側と外側の2部材間をシールするもの
で、外側の部材に対して固定され軸方向密封対象流体側
に延びる端面リップを有する装置本体と、内側の部材に
固定され上記端面リップが摺動自在に接触する半径方向
に延びる平坦面を備えたスリンガーと、を備えた端面接
触型密封装置において、前記端面リップを前記装置本体
の外径側から内径側に向って順に配置される第1リップ
と第2リップとから構成し、該第1リップの軸方向密封
対象流体側端面のうちのスリンガー第1摺動部及び、該
スリンガー第1摺動部に摺接する前記スリンガーの平坦
面のうちの第1リップ摺動部のいずれか一方の摺動部
に、回転時に密封対象流体を押し戻す機能を有するねじ
溝部を設け、スリンガー第2摺動部及び、第2リップ摺
動部にはねじ溝部を設けないことを特徴とする。
に、本考案にあっては、互いに同芯的に相対回転自在に
組付けられる内側と外側の2部材間をシールするもの
で、外側の部材に対して固定され軸方向密封対象流体側
に延びる端面リップを有する装置本体と、内側の部材に
固定され上記端面リップが摺動自在に接触する半径方向
に延びる平坦面を備えたスリンガーと、を備えた端面接
触型密封装置において、前記端面リップを前記装置本体
の外径側から内径側に向って順に配置される第1リップ
と第2リップとから構成し、該第1リップの軸方向密封
対象流体側端面のうちのスリンガー第1摺動部及び、該
スリンガー第1摺動部に摺接する前記スリンガーの平坦
面のうちの第1リップ摺動部のいずれか一方の摺動部
に、回転時に密封対象流体を押し戻す機能を有するねじ
溝部を設け、スリンガー第2摺動部及び、第2リップ摺
動部にはねじ溝部を設けないことを特徴とする。
【0008】
【作 用】上記構成の端面接触型密封装置は、回転中は
スリンガー第1摺動部及び第1リップ摺動部のいずれか
一方に設けられたねじ溝部のねじポンプ作用によって密
封対象流体が外径側に押し戻されて良好な密封性能が得
られる。
スリンガー第1摺動部及び第1リップ摺動部のいずれか
一方に設けられたねじ溝部のねじポンプ作用によって密
封対象流体が外径側に押し戻されて良好な密封性能が得
られる。
【0009】そして、静止時には、第1リップ摺動部に
設けられたねじ溝部のすき間を通じて内径側に漏れ出す
密封対象流体は第2リップとスリンガーとによって完全
に密封される。
設けられたねじ溝部のすき間を通じて内径側に漏れ出す
密封対象流体は第2リップとスリンガーとによって完全
に密封される。
【0010】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。本考案の第1の実施例に係る端面接触型密封装置
を示す図1および図2において、1は密封装置全体を示
しており、概略装置本体としてのオイルシール2と、ス
リンガー3とから構成されている。この密封装置は互い
に同芯的に相対回転自在に組付けられる2部材として
の、内側の回転軸4と外側のハウジング5との間をシー
ルするもので、この実施例ではハウジング5が静止し
て、回転軸4が回転するようになっている。
する。本考案の第1の実施例に係る端面接触型密封装置
を示す図1および図2において、1は密封装置全体を示
しており、概略装置本体としてのオイルシール2と、ス
リンガー3とから構成されている。この密封装置は互い
に同芯的に相対回転自在に組付けられる2部材として
の、内側の回転軸4と外側のハウジング5との間をシー
ルするもので、この実施例ではハウジング5が静止し
て、回転軸4が回転するようになっている。
【0011】オイルシール2は、概略ハウジング5の軸
孔51内周に嵌合固定される金属環21と、軸方向密封
対象流体O側に向かって延びる端面リップを構成する第
1,第2リップ61,62とから構成されている。金属
環21は反密封対象流体側に向って開く断面コ字形の円
環で、外径側の外筒部22と、外筒部22に対して同芯
的に設けられる内筒部23と、この外筒部22と内筒部
23の密封対象流体O側端縁を連結する半径方向に延び
る連結フランジ部24とから構成されている。上記内筒
部23は外筒部22よりも短く、外筒部22の内外周か
ら連結フランジ部24の密封対象流体側端面、さらに内
筒部23の内外周が第1,第2リップ61,62と同材
質のゴム状弾性体25により全面的に被覆されている。
このゴム状弾性体25のうち、外筒部22外周の外周ゴ
ム部251は、ハウジング5の軸孔51とのはめ合い部
のシールを図っている。
孔51内周に嵌合固定される金属環21と、軸方向密封
対象流体O側に向かって延びる端面リップを構成する第
1,第2リップ61,62とから構成されている。金属
環21は反密封対象流体側に向って開く断面コ字形の円
環で、外径側の外筒部22と、外筒部22に対して同芯
的に設けられる内筒部23と、この外筒部22と内筒部
23の密封対象流体O側端縁を連結する半径方向に延び
る連結フランジ部24とから構成されている。上記内筒
部23は外筒部22よりも短く、外筒部22の内外周か
ら連結フランジ部24の密封対象流体側端面、さらに内
筒部23の内外周が第1,第2リップ61,62と同材
質のゴム状弾性体25により全面的に被覆されている。
このゴム状弾性体25のうち、外筒部22外周の外周ゴ
ム部251は、ハウジング5の軸孔51とのはめ合い部
のシールを図っている。
【0012】一方、第1,第2リップ61,62は、オ
イルシール2の外径側から内径側に向って、第1リップ
61,第2リップ62の順に同心円状に配置されてい
る。すなわち第1リップ61は連結フランジ部24の略
中間部位から軸方向密封対象流体O側に向って径が大き
くなるように若干傾斜して延びている。また、第2リッ
プ62は、連結フランジ部24の内径端縁から軸方向密
封対象流体O側に向って径が大きくなるように若干傾斜
して延びている。
イルシール2の外径側から内径側に向って、第1リップ
61,第2リップ62の順に同心円状に配置されてい
る。すなわち第1リップ61は連結フランジ部24の略
中間部位から軸方向密封対象流体O側に向って径が大き
くなるように若干傾斜して延びている。また、第2リッ
プ62は、連結フランジ部24の内径端縁から軸方向密
封対象流体O側に向って径が大きくなるように若干傾斜
して延びている。
【0013】スリンガー3は、断面略矩形状の円環で、
その内周が回転軸4に流体密に嵌合固定され、回転軸4
と共回りする。そして、スリンガー3のオイルシール2
に対向する側の端面が半径方向に延びる平坦面31とな
っていて、上記第1,第2リップ61,62がそれぞれ
摺動自在に密封接触している。
その内周が回転軸4に流体密に嵌合固定され、回転軸4
と共回りする。そして、スリンガー3のオイルシール2
に対向する側の端面が半径方向に延びる平坦面31とな
っていて、上記第1,第2リップ61,62がそれぞれ
摺動自在に密封接触している。
【0014】そして、平坦面31のうち第1リップ摺動
部71に回転時に密封対象流体Oを外径側に押し戻す機
能を有するねじ溝部としてのねじ溝8が設けられてい
る。一方、スリンガー第2摺動部及び第2リップ摺動部
72にはねじ溝8が設けておらず、第2リップ62は平
坦面31に対してすき間無く全周的に密接している。
部71に回転時に密封対象流体Oを外径側に押し戻す機
能を有するねじ溝部としてのねじ溝8が設けられてい
る。一方、スリンガー第2摺動部及び第2リップ摺動部
72にはねじ溝8が設けておらず、第2リップ62は平
坦面31に対してすき間無く全周的に密接している。
【0015】上記構成の端面接触型密封装置にあって
は、回転軸4が回転中は、第1リップ摺動部71に設け
られたねじ溝8によってねじポンプ作用が働き、密封対
象流体Oを外径側に押し戻して良好な密封性能を得る。
は、回転軸4が回転中は、第1リップ摺動部71に設け
られたねじ溝8によってねじポンプ作用が働き、密封対
象流体Oを外径側に押し戻して良好な密封性能を得る。
【0016】一方、回転軸4が停止中は、第1リップ摺
動部71に設けられたねじ溝8に沿って密封対象流体O
が内径側に漏洩するものの、この漏洩した密封対象流体
Oはねじ溝8の無い第2リップ摺動部72において密封
され、それ以上漏れない。そして、再び回転軸4が回転
したときに、第1リップ摺動部71にて溜まっている漏
れ流体が第1リップ61の外径側に戻される。
動部71に設けられたねじ溝8に沿って密封対象流体O
が内径側に漏洩するものの、この漏洩した密封対象流体
Oはねじ溝8の無い第2リップ摺動部72において密封
され、それ以上漏れない。そして、再び回転軸4が回転
したときに、第1リップ摺動部71にて溜まっている漏
れ流体が第1リップ61の外径側に戻される。
【0017】尚、この実施例ではオイルシール2をハウ
ジング5に嵌合固定しているが、ボルト等により固定し
てもよいことはもちろんであり、また、回転軸4とハウ
ジング5とは相対回転すればよく、ハウジング5側が回
転するような構成としてもよい。
ジング5に嵌合固定しているが、ボルト等により固定し
てもよいことはもちろんであり、また、回転軸4とハウ
ジング5とは相対回転すればよく、ハウジング5側が回
転するような構成としてもよい。
【0018】次に本考案の他の実施例について説明す
る。第1の実施例と同一の作用・効果については、同一
の構成要素に同一の番号を付してその説明を省略する。
る。第1の実施例と同一の作用・効果については、同一
の構成要素に同一の番号を付してその説明を省略する。
【0019】図3は本考案の第2の実施例に係る端面接
触型密封装置を示し、第1の実施例と異なる点は、ねじ
溝8が金属製のスリンガー3の第1リップ摺動部71に
ではなく、ゴム状弾性体製の第1リップ61のスリンガ
ー第1摺動部73に設けられている点である。
触型密封装置を示し、第1の実施例と異なる点は、ねじ
溝8が金属製のスリンガー3の第1リップ摺動部71に
ではなく、ゴム状弾性体製の第1リップ61のスリンガ
ー第1摺動部73に設けられている点である。
【0020】なお、ねじ溝の形状としては図5及び図1
5に示すような平行溝、図6及び図16に示すような螺
旋溝等、種々の形状とすることができる。
5に示すような平行溝、図6及び図16に示すような螺
旋溝等、種々の形状とすることができる。
【0021】このような構成とすることで、本実施例
は、第1の実施例の効果に加えてさらに次のような効果
を得る。
は、第1の実施例の効果に加えてさらに次のような効果
を得る。
【0022】まず、金属面にではなくゴム状弾性体25
にねじ溝8を加工するため、板金や機械切削によらず、
金型成型によって製作できるため、品質のばらつきを抑
えて精度を安定させることができ、しかも低コストの製
作が可能となる。
にねじ溝8を加工するため、板金や機械切削によらず、
金型成型によって製作できるため、品質のばらつきを抑
えて精度を安定させることができ、しかも低コストの製
作が可能となる。
【0023】また、板金や機械切削によるのではなく、
ゴム型で成型するため、複雑なねじ溝のパターンについ
ても、一度金型を製作してしまえば、容易に成型が可能
となる。
ゴム型で成型するため、複雑なねじ溝のパターンについ
ても、一度金型を製作してしまえば、容易に成型が可能
となる。
【0024】また、金属製のスリンガー3にねじ溝加工
した場合、ねじポンプ作用を増大させるためには、深い
溝断面とする必要があり、その場合、スリンガー3に摺
接するゴム状弾性体製の第1リップ61を短時間で摩耗
させてしまうことになるが、本実施例の場合は、ゴム状
弾性体製の第1リップ61にねじ溝8を設けるため、急
激な摩耗が生じることなく、ポンプ作用を増大させるこ
とができる。
した場合、ねじポンプ作用を増大させるためには、深い
溝断面とする必要があり、その場合、スリンガー3に摺
接するゴム状弾性体製の第1リップ61を短時間で摩耗
させてしまうことになるが、本実施例の場合は、ゴム状
弾性体製の第1リップ61にねじ溝8を設けるため、急
激な摩耗が生じることなく、ポンプ作用を増大させるこ
とができる。
【0025】図4は本考案の第3の実施例に係る端面接
触型密封装置で、第2の実施例と異なる点は、第1リッ
プ61が樹脂によってゴム状弾性体25とは別体で成型
され、この第1リップ61がゴム状弾性体25に流体密
に固着されている点である。
触型密封装置で、第2の実施例と異なる点は、第1リッ
プ61が樹脂によってゴム状弾性体25とは別体で成型
され、この第1リップ61がゴム状弾性体25に流体密
に固着されている点である。
【0026】このように構成することで、第2の実施例
の効果に加えて、次のような効果を得る。
の効果に加えて、次のような効果を得る。
【0027】第1リップ61が摩擦係数の低い樹脂によ
って形成されているためゴム状弾性体製の場合に比べて
第1リップ61の摩耗が少なくて済む。
って形成されているためゴム状弾性体製の場合に比べて
第1リップ61の摩耗が少なくて済む。
【0028】なお、第1リップ61を弾力性の低い樹脂
としたために、回転軸4が停止した際のシール性がゴム
状弾性体製のときに比べて低下するが、第2リップ62
をゴム状弾性体製とすることで、第2リップ62とスリ
ンガー3の間で強固にシールが行われるので問題は生じ
ない。
としたために、回転軸4が停止した際のシール性がゴム
状弾性体製のときに比べて低下するが、第2リップ62
をゴム状弾性体製とすることで、第2リップ62とスリ
ンガー3の間で強固にシールが行われるので問題は生じ
ない。
【0029】図7は本考案の第4の実施例に係る端面接
触型密封装置で、第2の実施例と異なる点は、第1リッ
プ61のスリンガー第1摺動部73を切削してねじ溝8
を設ける代わりに、スリンガー第1摺動部73から突設
されたねじ溝部としてのねじ突起8aを設けたものであ
る。
触型密封装置で、第2の実施例と異なる点は、第1リッ
プ61のスリンガー第1摺動部73を切削してねじ溝8
を設ける代わりに、スリンガー第1摺動部73から突設
されたねじ溝部としてのねじ突起8aを設けたものであ
る。
【0030】なお、ねじ突起8aの形状としては図8に
示すような螺旋突起、図9に示すような螺旋突起等、種
々の形状とすることができる。
示すような螺旋突起、図9に示すような螺旋突起等、種
々の形状とすることができる。
【0031】このように構成しても、第2の実施例と同
様の効果を得ることができる。
様の効果を得ることができる。
【0032】図10は本考案の第5の実施例に係る端面
接触型密封装置を示し、第2の実施例と異なる点は、第
2実施例におけるねじ溝8の山の部分をさらに高くして
ねじ突起とすることで、ねじ溝とねじ突起の両方を形成
し、ねじ溝部としてのねじ溝突起8bとしたものであ
る。
接触型密封装置を示し、第2の実施例と異なる点は、第
2実施例におけるねじ溝8の山の部分をさらに高くして
ねじ突起とすることで、ねじ溝とねじ突起の両方を形成
し、ねじ溝部としてのねじ溝突起8bとしたものであ
る。
【0033】なお、ねじ溝突起8bの形状としては図1
1及び図17に示すような螺旋状ねじ溝突起などの他、
種々の形状とすることができる。
1及び図17に示すような螺旋状ねじ溝突起などの他、
種々の形状とすることができる。
【0034】このように構成しても第2の実施例と同様
の効果を得ることができる。
の効果を得ることができる。
【0035】
【考案の効果】本考案は以上の構成および作用を有する
もので、ねじ溝部の無い第2リップ摺動部を設けたの
で、ねじ溝部を有する第1リップ摺動部と相俟って密封
性能を低下させることなく、停止時の流体漏れを防止す
ることができ、信頼性の高い端面接触型密封装置を実現
することができる。
もので、ねじ溝部の無い第2リップ摺動部を設けたの
で、ねじ溝部を有する第1リップ摺動部と相俟って密封
性能を低下させることなく、停止時の流体漏れを防止す
ることができ、信頼性の高い端面接触型密封装置を実現
することができる。
【図1】本考案の第1の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部縦断面図である。
置の要部縦断面図である。
【図2】図1のスリンガーの半径方向平坦面の平面図で
ある。
ある。
【図3】本考案の第2の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部縦断面図である。
置の要部縦断面図である。
【図4】本考案の第3の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部縦断面図である。
置の要部縦断面図である。
【図5】本考案の第2及び第3の実施例に係る端面接触
型密封装置の要部展開図である。
型密封装置の要部展開図である。
【図6】本考案の第2及び第3の実施例に係る端面接触
型密封装置の要部展開図である。
型密封装置の要部展開図である。
【図7】本考案の第4の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部縦断面図である。
置の要部縦断面図である。
【図8】本考案の第4の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部展開図である。
置の要部展開図である。
【図9】本考案の第4の実施例に係る端面接触型密封装
置の要部展開図である。
置の要部展開図である。
【図10】本考案の第5の実施例に係る端面接触型密封
装置の要部縦断面図である。
装置の要部縦断面図である。
【図11】本考案の第5の実施例に係る端面接触型密封
装置の要部展開図である。
装置の要部展開図である。
【図12】従来の端面接触型密封装置の要部縦断面図で
ある。
ある。
【図13】従来の端面接触型密封装置の要部縦断面図で
ある。
ある。
【図14】従来の端面接触型密封装置の要部縦断面図で
ある。
ある。
【図15】本考案の第2及び第3の実施例に係る端面接
触型密封装置の要部一部省略平面図である。
触型密封装置の要部一部省略平面図である。
【図16】本考案の第2及び第3の実施例に係る端面接
触型密封装置の要部一部省略平面図である。
触型密封装置の要部一部省略平面図である。
【図17】本考案の第5の実施例に係る端面接触型密封
装置の要部一部省略平面図である。
装置の要部一部省略平面図である。
1 密封装置 2 オイルシール 21 金属環 22 外筒部 23 内筒部 24 連結フランジ部 25 ゴム状弾性体 251 外周ゴム部 3 スリンガー 31 平坦面 4 回転軸 5 ハウジング 61 第1リップ 62 第2リップ 71 第1リップ摺動部 72 第2リップ摺動部 73 スリンガー第1摺動部 74 スリンガー第2摺動部 8 ねじ溝(ねじ溝部) 8a ねじ突起(ねじ溝部) 8b ねじ溝突起(ねじ溝部) O 密封対象流体
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに同芯的に相対回転自在に組付けら
れる内側と外側の2部材間をシールするもので、外側の
部材に対して固定され軸方向密封対象流体側に延びる端
面リップを有する装置本体と、内側の部材に固定され上
記端面リップが摺動自在に接触する半径方向に延びる平
坦面を備えたスリンガーと、を備えた端面接触型密封装
置において、前記端面リップを前記装置本体の外径側か
ら内径側に向って順に配置される第1リップと第2リッ
プとから構成し、該第1リップの軸方向密封対象流体側
端面のうちのスリンガー第1摺動部及び、該スリンガー
第1摺動部に摺接する前記スリンガーの平坦面のうちの
第1リップ摺動部のいずれか一方の摺動部に、回転時に
密封対象流体を押し戻す機能を有するねじ溝部を設け、
スリンガー第2摺動部及び、第2リップ摺動部にはねじ
溝部を設けないことを特徴とする端面接触型密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991017271U JPH0754695Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1991-02-28 | 端面接触型密封装置 |
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JP2-32149 | 1990-03-28 | ||
JP3214990 | 1990-03-28 | ||
JP1991017271U JPH0754695Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1991-02-28 | 端面接触型密封装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=31948302
Family Applications (1)
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JP1991017271U Expired - Lifetime JPH0754695Y2 (ja) | 1990-03-28 | 1991-02-28 | 端面接触型密封装置 |
Country Status (1)
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-
1991
- 1991-02-28 JP JP1991017271U patent/JPH0754695Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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