JPS5835894Y2 - 耐圧シ−ル - Google Patents
耐圧シ−ルInfo
- Publication number
- JPS5835894Y2 JPS5835894Y2 JP1980002469U JP246980U JPS5835894Y2 JP S5835894 Y2 JPS5835894 Y2 JP S5835894Y2 JP 1980002469 U JP1980002469 U JP 1980002469U JP 246980 U JP246980 U JP 246980U JP S5835894 Y2 JPS5835894 Y2 JP S5835894Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding
- lip
- pressure
- seal
- reinforcing ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は軸封技術に係る耐圧シールに関するもので、圧
力変動に対応した自己制御によりシール性能、シール耐
久性を向上し、かつ軸の寿命を伸ばすことができるオイ
ルシールを提供することを目的とするものである。
力変動に対応した自己制御によりシール性能、シール耐
久性を向上し、かつ軸の寿命を伸ばすことができるオイ
ルシールを提供することを目的とするものである。
従来、第1図に示すような耐圧用オイルシールが使われ
ており、この種のオイルシールは補強環aによりシール
部材すの腰部Cを圧力に対し耐え得るべく補強するよう
になるものである。
ており、この種のオイルシールは補強環aによりシール
部材すの腰部Cを圧力に対し耐え得るべく補強するよう
になるものである。
しかしこの構造によれば所定の圧力に達すると上記腰部
Cが補強31aに対し全面当接し、圧力が減じた時に該
腰部Cの追従が遅れてリップ部dのシール効果が減退す
る欠点を有するもので、無圧状態から高圧状態までの全
圧力域での安定した軸封効果が得られなかった。
Cが補強31aに対し全面当接し、圧力が減じた時に該
腰部Cの追従が遅れてリップ部dのシール効果が減退す
る欠点を有するもので、無圧状態から高圧状態までの全
圧力域での安定した軸封効果が得られなかった。
また軸とリップ部dの摺回動が常時軸の一定位置であり
、軸の該部位が摩耗し易く、この摩耗部から油洩れを生
ずる等の問題も有しており、本考案はこれらの問題を一
掃するものである。
、軸の該部位が摩耗し易く、この摩耗部から油洩れを生
ずる等の問題も有しており、本考案はこれらの問題を一
掃するものである。
以下、本考案の実施例を図面にしたがって説明すると、
第2図ないし第4図は第1の実施例を示すものである。
第2図ないし第4図は第1の実施例を示すものである。
1は外筒部1aと端部1bおよび内筒部1cからなる環
状の補強環であり、該内筒部1cは軸周と角度αを有す
る円錐状のリップ摺動部2を構成する。
状の補強環であり、該内筒部1cは軸周と角度αを有す
る円錐状のリップ摺動部2を構成する。
当該リップ摺動部2の端部外周は滑らかな円弧状の誘導
部2aとなるとともに該外周には母線方向に多数の凹凸
条2bが構成される。
部2aとなるとともに該外周には母線方向に多数の凹凸
条2bが構成される。
また上記端部1bの内筒部1Cに近接して1個または複
数個の通気孔3を穿設してなる。
数個の通気孔3を穿設してなる。
4は合成ゴム等の弾性体からなる環状のシール部材であ
り、該基部4aは断面り字型になる内環5を前記補強環
1の外筒部1aに挿入した後、外周端部1dを内方に折
り曲げ、カシメ固着して一体化するもので、基部4aに
連続する端部4bは上記通気孔3部に環状の段部6が形
成され、上記補強環1の端部1bとの間に摺動空間Aを
構成する。
り、該基部4aは断面り字型になる内環5を前記補強環
1の外筒部1aに挿入した後、外周端部1dを内方に折
り曲げ、カシメ固着して一体化するもので、基部4aに
連続する端部4bは上記通気孔3部に環状の段部6が形
成され、上記補強環1の端部1bとの間に摺動空間Aを
構成する。
当該端部4bに連続するリップ部γは上記リップ摺動部
2に沿って延び、リップ腰部7aに続くリップ首部7b
が摺動自在になるとともに摺回動部7cが内径方向に突
出して環状軸封部を形成するもので、該摺回動部7cの
外周に形成された凹条7dにはコイルスプリング等から
なる緊締リング8が外挿せしめられる。
2に沿って延び、リップ腰部7aに続くリップ首部7b
が摺動自在になるとともに摺回動部7cが内径方向に突
出して環状軸封部を形成するもので、該摺回動部7cの
外周に形成された凹条7dにはコイルスプリング等から
なる緊締リング8が外挿せしめられる。
なお図中9はノ・ウジング、10は軸である。
上記構成になる耐圧シールは無圧時には第2図に示すよ
うにシール部材4の弾性によりリップ腰部7aと補強環
1の端部1b間に摺動空間Aが保持され、摺回動部7c
は誘導部2aから突出して軸10との摺回動部の高さは
H8どなる。
うにシール部材4の弾性によりリップ腰部7aと補強環
1の端部1b間に摺動空間Aが保持され、摺回動部7c
は誘導部2aから突出して軸10との摺回動部の高さは
H8どなる。
このとき摺回動部7cと軸10との接触角はθ0である
。
。
つぎにこのシール部に高圧が掛るとリップ腰部7aは第
4図に示すごとく補強環1端部1b側に屈曲し、リップ
首部7bがリップ摺動部2を滑って摺回動部7cは内筒
部1c方向に引き込まれ、軸10との摺回動部の高さは
Hp、接触角はθpとなる。
4図に示すごとく補強環1端部1b側に屈曲し、リップ
首部7bがリップ摺動部2を滑って摺回動部7cは内筒
部1c方向に引き込まれ、軸10との摺回動部の高さは
Hp、接触角はθpとなる。
このリップ首部7bとリップ摺動部2の滑動は円弧状の
誘導部2aと外周に形成した凹凸条2bによって円滑に
なり、さらに通気孔3によって摺動空間Aの内圧を保持
するため圧力に対して遅れることなく順応するものであ
る。
誘導部2aと外周に形成した凹凸条2bによって円滑に
なり、さらに通気孔3によって摺動空間Aの内圧を保持
するため圧力に対して遅れることなく順応するものであ
る。
したがって所定圧力下においてリップ部7の摺回動部7
cはそれぞれ適正な角度θpで軸10と接触するように
なり、完全な軸封効果を得ることができるとともに各圧
力によって摺回動部位の高さHpが異なるため軸10の
摩耗部位が拡がり摩耗進度が遅くなり、軸封効果の減退
を少なくすることができるものである。
cはそれぞれ適正な角度θpで軸10と接触するように
なり、完全な軸封効果を得ることができるとともに各圧
力によって摺回動部位の高さHpが異なるため軸10の
摩耗部位が拡がり摩耗進度が遅くなり、軸封効果の減退
を少なくすることができるものである。
つぎに第5図は本考案の他の実施例を示すもので前記実
施例と異なる部分についてのみ記述すると、リップ摺動
部2の外周を弗素樹脂等の円滑性表面を有する滑性樹脂
材2cによってコーティングしたもので、リップ首部7
bをこの表面に沿って円滑に摺動せしめるようになり、
前記実施例と同様の効果を奏する。
施例と異なる部分についてのみ記述すると、リップ摺動
部2の外周を弗素樹脂等の円滑性表面を有する滑性樹脂
材2cによってコーティングしたもので、リップ首部7
bをこの表面に沿って円滑に摺動せしめるようになり、
前記実施例と同様の効果を奏する。
以上説明したように本考案の耐圧シールは各密封液圧に
応じてシール部材のリップ部と軸が適正な接触角を形成
するばかりでなく、摺回動部位が変動するため極部摩耗
が解消され長期間シール効果を維持するもので本考案実
施後の実用的効果は極めて大きい。
応じてシール部材のリップ部と軸が適正な接触角を形成
するばかりでなく、摺回動部位が変動するため極部摩耗
が解消され長期間シール効果を維持するもので本考案実
施後の実用的効果は極めて大きい。
図面は本考案耐圧シールの実施例を示すもので、第1図
は従来のオイルシールの半裁正断面図、第2図は第1の
実施例を示すシールの無圧時の半裁正断面図、第3図は
要部斜視図、第4図は同高圧時の半裁正面図、第5図は
他の実施例を示すシールの半裁正面図である。 1・・・・・・補強環、2・・・・・・リップ摺動部、
2a・・・・・・誘導部、2b・・・・・・凹凸条、2
c・・・・・・滑性樹脂材、3・・・・・・通気孔、4
・・・・・・シール部材、5・・・・・・内項、6・・
・・・・段部、I・・・・・・リップ部、7a・・・・
・・リップ腰部、7b・・・・・・リップ首部、7c・
・・・・・摺回動部、8・・・・・・緊締リング、9・
・・・・・ハウジング、10・・・・・・軸、A・・・
・・・摺動空間。
は従来のオイルシールの半裁正断面図、第2図は第1の
実施例を示すシールの無圧時の半裁正断面図、第3図は
要部斜視図、第4図は同高圧時の半裁正面図、第5図は
他の実施例を示すシールの半裁正面図である。 1・・・・・・補強環、2・・・・・・リップ摺動部、
2a・・・・・・誘導部、2b・・・・・・凹凸条、2
c・・・・・・滑性樹脂材、3・・・・・・通気孔、4
・・・・・・シール部材、5・・・・・・内項、6・・
・・・・段部、I・・・・・・リップ部、7a・・・・
・・リップ腰部、7b・・・・・・リップ首部、7c・
・・・・・摺回動部、8・・・・・・緊締リング、9・
・・・・・ハウジング、10・・・・・・軸、A・・・
・・・摺動空間。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (リ シール部材の基部を外筒部と一体化し、該シール
部材のリップ部首部の内側に内筒部を沿設した補強環に
おいて、該補強環内筒部を円錐状に形成し、その外周面
をリップ首部に対する摺動部となるごとくに加工すると
ともに上記シール部材のリップ腰部に環状段部を形成し
、補強環端部との間に環状の摺動空間を構成し、かつ該
補強環に摺動空間に連通ずる通気孔を穿設してなり、リ
ップ摺回動部と軸が圧力に応じて所定の接触角を有する
ようになることを特徴とする耐圧シール。 (2)リップ首部に対する摺動部が補強項内筒部外周面
に対し母線方向に設けた多数の凹凸条であることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の耐圧シ
ール。 (3)リップ首部に対する摺動部が補強環内筒部の外周
面にコーティングした弗素樹脂等の滑性樹脂材であるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載
の耐圧シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980002469U JPS5835894Y2 (ja) | 1980-01-16 | 1980-01-16 | 耐圧シ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980002469U JPS5835894Y2 (ja) | 1980-01-16 | 1980-01-16 | 耐圧シ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56106263U JPS56106263U (ja) | 1981-08-18 |
JPS5835894Y2 true JPS5835894Y2 (ja) | 1983-08-12 |
Family
ID=29599302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980002469U Expired JPS5835894Y2 (ja) | 1980-01-16 | 1980-01-16 | 耐圧シ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5835894Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5852098U (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-08 | イ−グル工業株式会社 | 船尾管軸封装置 |
JPH0448363Y2 (ja) * | 1987-04-16 | 1992-11-13 | ||
JP4515048B2 (ja) * | 2003-06-10 | 2010-07-28 | 三菱電線工業株式会社 | 回転軸シール |
-
1980
- 1980-01-16 JP JP1980002469U patent/JPS5835894Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56106263U (ja) | 1981-08-18 |
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