JP2860693B2 - 球面すべりブッシュ - Google Patents
球面すべりブッシュInfo
- Publication number
- JP2860693B2 JP2860693B2 JP2130710A JP13071090A JP2860693B2 JP 2860693 B2 JP2860693 B2 JP 2860693B2 JP 2130710 A JP2130710 A JP 2130710A JP 13071090 A JP13071090 A JP 13071090A JP 2860693 B2 JP2860693 B2 JP 2860693B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- periphery
- bulging portion
- insert
- cylinder
- holding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/416—Ball or spherical joints
Description
すべり部にガタを生じない球面すべりブッシュに関す
る。
されており、近年、操縦安定性とともに乗り心地の向上
をも実現するために、軸直角方向の剛性が大きく、サス
ペンションアームの自由な回転とこじり揺動を可能にす
る球面すべりブッシュが種々提案されている。その一例
(実公昭63−44572号公報)を第3図に示す。
内には外筒1が圧入され、その中心に内筒2が貫通せし
めてある。内筒2は中央外周を球面をなして膨出せしめ
てあり、該膨出部21の外周面に摺動自在に樹脂製インサ
ート3が当接せしめてある。該インサート3は外筒1の
両開口よりそれぞれ挿入位置せしめられ、これらの外方
にリップ部61を延出せしめたシールリング6が配設さ
れ、さらにその外方にバックアップリング7が配設され
て、これらを、上記外筒1の開口端をかしめ変形せしめ
て位置決めしている。
方向へは移動が完全に禁止され、かつ内筒2回りには回
転自在であるとともに、図示矢印の如く、膨出部21に沿
ってこじり揺動も自在である。
ト3が軸方向外方への作用力を受けると、シールリング
6を変形せしめて移動し、シール性が悪化するととも
に、インサート3と内筒膨出部21の間にガタを生じて操
縦安定性が低下する。また、シールリング6やバックア
ップリング7を別体で設けているために部品管理や組付
けに手間を要するとともに、外筒1のかしめ加工等も必
要であり、製造コストが高いという問題もある。
−49143号公報、実開昭62−110619号公報に記載のブッ
シュにも共通するものである。
幅に削減できるとともに、シールリングの移動によるガ
タの発生やシール性の低下を効果的に防止できる球面す
べりブッシュを提供することを目的とする。
第1図に示す如く、筒状保持部材5の両開口より該保持
部材5内に圧入固定される一対の外筒1と、これら外筒
1内を貫通して同心に配設され、軸方向中央部に球面を
なして径方向外方へ膨出する膨出部21を形成した内筒2
と、上記各外筒1の内端と上記膨出部21間に介在せしめ
られ、外端がそれぞれ上記外筒1内端に当接するととも
に内周凹面3a、3bを上記膨出部21外周に沿う曲面とした
一対のリング状インサート3A、3Bと、上記各外筒1の内
周面に外周縁が接合され、インサート3の外方を覆い、
内周縁が上記内筒2の外周面に延びてこれに液密的に当
接する筒状シール部材4とを具備し、上記インサートの
一方3Aを、外周が上記保持部材5内周に当接するととも
に内周が上記膨出部21の半部外周に摺動自在に接する厚
肉の基部31と、該基部31より上記膨出部21の残る半部外
周に摺動自在に接して延びる弾性変形可能な薄肉の延出
部32とより構成するとともに、上記インサートの他方3B
を弾性材により構成して、その外周が上記保持部材5内
周に弾接し内周が上記延出部32の外周面に弾接する形状
に成形したものである。
ート3A、3Bの軸方向への移動は、その外端が外筒1の内
端に接していることにより確実に阻止され、この結果シ
ール部材4を変形せしめてシール性を劣化させることは
ない。
を構成するその延出部32が上記他方のインサート3Bの弾
性力を受けて常に内筒膨出部21の外周に倣う形状に変形
せしめられるから、長期使用により摩耗を生じても内周
凹面3aはガタを生じることなく常に良好に膨出部21に接
触せしめられる。
部品点数が削減できるとともに、外力に対して変形を生
じ難い。
るための、外筒1のかしめ工作が不要であるから、製造
コストも低減される。
成された筒状保持部材5内には中心に内筒2が貫通せし
めてあり、内筒2の軸方向中央は厚肉として、径方向外
方へ球面をなして膨出する膨出部21としてある。上記保
持部材5の両開口より内筒膨出部21との間へは、それぞ
れリング状のインサート3A、3Bを圧入位置せしめてあ
り、インサート3Aは上記膨出部21の全体を覆い、インサ
ート3Bは上記インサート3Aの外周に位置している。
の内周は上記膨出部21の外周に沿った球状の凹面3aとな
っている。上記インサート3Aは、第2図に示す如く、厚
肉の基部31とこれより延びる薄肉の延出部32より構成さ
れ、上記基部31は、平面をなす外周と上記凹面3aの一部
を構成する内周を有する略台形断面をなしている。
に湾曲する薄肉状で、周方向の複数位置には軸方向へス
リット33が形成されて収縮ないし拡大変形可能としてあ
る。また、基部31と延出部32の境界部には凹溝34が形成
されて、この部分が上記膨出部21の頂面に接触しないよ
うになし(第1図)、インサート3Aの寸法公差による摺
動性能のバラつきを防止している。
性力を有する材料よりなる略台形断面をなし、その外周
は平面をなして上記保持部5の内周に弾接するととも
に、内周は球状の凹面をなして上記インサート3Aの延出
部外周面に弾接している。
は、さらに両開口よりそれぞれ外筒1が圧入してあり、
各外筒1の内端がそれぞれ上記各インサート3A、3Bの外
端に当接してこれらインサート3A、3Bを位置決めしてい
る。
てある。このシール部材4は全体が略筒体としてあり、
内端開口外周が外筒1内周に接合され、外端開口内周に
はシールリップ42が形成されて内筒2の外周に液密的に
接している。
膨出部21に沿って自由に滑り回転することにより、サス
ペンションアーム51は内筒2回りに回転できるととも
に、こじり揺動(図中矢印)も自在である。そして、滑
り部のグリスは上記シール部材4により良好に保持され
るとともに、外部からの水等の侵入が防止される。
作用しても、これらインサート3A、3Bは外筒1の内端に
当接しているから、その外方移動は確実に阻止され、膨
出部21との間にガタを生じることはない。もちろん、移
動によりシール部材4を変形せしめるという問題も生じ
ない。
ト3Bより弾性力を受けて径方向内方へ常時付勢されてい
るから、長期の使用により凹面3aが摩耗してもこれは常
に良好に膨出部21外周面に摺接せしめられ、ガタを生じ
ることはない。
単で組付け容易であるとともに、製造容易かつ低コスト
であり、しかも、すべり部のガタやすべり部への水、塵
等の侵入も効果的に防止することができる。
縦断面図、第2図はインサートの縦断面図、第3図は従
来例を示すすべりブッシュの全体縦断面図である。 1……外筒 2……内筒 21……膨出部 3A、3B……インサート 31……基部 32……延出部 3a……内周凹面 4……シール部材 42……シールリップ 5……保持部(保持部材)
Claims (1)
- 【請求項1】筒状保持部材の両開口より該保持部材内に
圧入固定される一対の外筒と、これら外筒内を貫通して
同心に配設され、軸方向中央部に球面をなして外方へ膨
出する膨出部を形成した内筒と、上記各外筒の内端と上
記膨出部間に介在せしめられ、外端がそれぞれ上記外筒
内端に当接するとともに内周凹面を上記膨出部外周に沿
う曲面とした一対のリング状インサートと、上記各外筒
の内周面に外周縁が接合され、インサートの外方を覆
い、内周縁が上記内筒の外周面に伸びてこれを液密的に
当接する筒状シール部材とを具備し、上記インサートの
一方を、外周が上記保持部材内周に当接するとともに内
周が上記膨出部の半部外周に摺動自在に接する厚肉の基
部と、該基部より上記膨出部の残る半部外周に摺動自在
に接して延びる弾性変形可能な薄肉の延出部とより構成
するとともに、上記インサートの他方を弾性材により構
成して、その外周が上記保持部材内周に弾接し内周が上
記延出部の外周面に弾接する形状に成形したことを特徴
とする球面すべりブッシュ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2130710A JP2860693B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 球面すべりブッシュ |
US07/578,291 US5033872A (en) | 1989-09-06 | 1990-09-06 | Bushing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2130710A JP2860693B2 (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 球面すべりブッシュ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0425609A JPH0425609A (ja) | 1992-01-29 |
JP2860693B2 true JP2860693B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=15040772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2130710A Expired - Lifetime JP2860693B2 (ja) | 1989-09-06 | 1990-05-21 | 球面すべりブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2860693B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5355280B2 (ja) * | 2009-07-29 | 2013-11-27 | 株式会社ソミック石川 | ボールジョイント用ベアリングシートにおける受け部および保持部の配置方法、およびボールジョイント。 |
US9958011B2 (en) | 2011-04-01 | 2018-05-01 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Bearing assembly having surface protrusions and a seal |
US8925944B2 (en) | 2012-06-06 | 2015-01-06 | Federal-Mogul Products, Inc. | Control arm with socket |
US9562567B2 (en) | 2014-02-07 | 2017-02-07 | Roller Bearing Company Of America, Inc. | Spherical bearing with axially compressed annular seal |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP2130710A patent/JP2860693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0425609A (ja) | 1992-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2538967B2 (ja) | すべり式ブッシュ用ダストシ―ル素子 | |
JPH10252762A (ja) | 転がり軸受用密封装置 | |
JPH04302726A (ja) | 滑りブッシュ構造 | |
JPH0219329B2 (ja) | ||
US5033872A (en) | Bushing | |
JPS6130950B2 (ja) | ||
JP2860693B2 (ja) | 球面すべりブッシュ | |
JP3640786B2 (ja) | 転がり軸受ユニット | |
JPS6143003Y2 (ja) | ||
JPS60157530A (ja) | 弾性的な回り−滑り軸受け | |
JP3051423B2 (ja) | 球面すべりブッシュ | |
JP3646452B2 (ja) | ボールねじ用密封形シール | |
JP3029442B2 (ja) | 球面すべりブッシュ | |
US4660997A (en) | Rotation-damping rolling bearing | |
JP2576819Y2 (ja) | ステアリングコラム用軸受装置 | |
JPH0629534Y2 (ja) | 球面すべりブッシュ | |
JP7270512B2 (ja) | 等速ジョイント用ブーツ | |
JPH0137255Y2 (ja) | ||
JP4649811B2 (ja) | 密封装置 | |
JPH058341Y2 (ja) | ||
JPH0394424U (ja) | ||
JPH022105Y2 (ja) | ||
JPH0434138Y2 (ja) | ||
JPS6215534Y2 (ja) | ||
JPH0128357Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091211 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091211 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101211 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101211 Year of fee payment: 12 |