JPS5829332B2 - ポリビニルアセタ−ル系多孔質体の製造方法 - Google Patents

ポリビニルアセタ−ル系多孔質体の製造方法

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JPS5829332B2
JPS5829332B2 JP1719078A JP1719078A JPS5829332B2 JP S5829332 B2 JPS5829332 B2 JP S5829332B2 JP 1719078 A JP1719078 A JP 1719078A JP 1719078 A JP1719078 A JP 1719078A JP S5829332 B2 JPS5829332 B2 JP S5829332B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリビニルアセクール系多孔質体(以下PV
At系多孔質体と略記する)の製造方法に係り、詳しく
は、多孔質体を構成する骨格の部分にゴムを均一かつ微
細に包含し、感触が良好でしかも回復弾性にすぐれたP
VAt系多孔質体を製造する方法に関する。
PVAt系多孔質体はその微細連続気孔性、高い気孔率
、あるいは良好な親水性によって各種フィルター、化粧
用パフ、洗拭浄具等に多用されている。
PVAt系多孔質体はポリビニルアルコール(以下PV
Aと謂う)、気孔形成助剤、酸、及びアルデヒドのみに
よって得られるものもあるが、多くは吸水性を良くする
ため、あるいは感触(肌ざわり等)を良くするために、
上記基本原料にさらにパルプ、綿リンク−、ビニロン、
ナイロン等の短繊維、海綿粉体、PVAt粉体、アスベ
スト粉本等の第三物質を添加されて製造されている。
しかしながら、PVA1気孔形成助剤、アルデヒド、酸
の基本原料のみによって得られた多孔質体そのものの回
復弾性はゴム多孔質体のように良くなく、そのうえ品質
改良のために添加されるこれらの第三物質はすべてPV
At系多孔質体の回復弾性を低下させる傾向にあり、そ
のためにこれらの第三物質を添加したPVAt系多孔質
体の製造工程において作業性(裁断、型抜き等)の一層
の低下、弾性の低下にともなう使用性の低下をまねいて
いたために、第三物質の添加量はおのずと制限を受けて
いた。
弾力性向上のためにPVAt系多孔質体にゴムラテック
スを混合する方法が種々試みられたが、単に通常のケン
比変の高いPVA溶液にゴムラテックスを分散させても
ゴムラテックスは酸性下では不安定であり、アセタール
化反応の触媒であるφオーダーの酸では直ちにゲル化し
ゴムを均一に多孔質体に含ませ、さらに感触良好なゴム
伏弾性を有するPVAt系多孔質体を得ることは不可能
であった。
又最近、ゴムラテックスをゲル北進は至らしめず、凝集
して微粒子状となった状態でPVAt系多孔質体に分散
せしめることも提案されたが(特開昭51−12836
1号公報)、この方法の場合には、ゴムが凝集状態で存
在している為得られる多孔質体は、肌ざわりが悪くざら
ざらした感触を有し又強度、伸度に於ても不十分なもの
であるのみならず、ゴムラテックスのゲル化防止の施用
いる酸の温度が通常のアセタール化反応の場合のV4或
はそれ以下に制限される結果反応に長時間を要し、多孔
質体の回復弾性も不良となるという重大な欠点がある。
さらに、使用可能なゴムラテックスの種類にもある程度
制限があること、混合方法が特殊である為通常のPVA
t系多孔質体製造装置を使えないこと等も大きな難点で
ある。
本発明者等はかかる現状技術の問題点を解決する為鋭意
研究の結果本発明を完成したものであって、その目的と
するところは、多孔質体骨路中にゴムが微細かつ均一に
配合され感触性に弾力性にすぐれたPVAt系多孔質体
を製造する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、第三均質の添加によっても弾性の
低下が少なく、弾力性と吸水性とを兼ね具えたPVAt
系多孔質体を製造する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は上記PVAt系多孔質体を極
めて簡便な手段を以て製造する方法を提供することにあ
る。
上記の目的は、平均鹸化度95%以下のポリビニルアル
コールを含む水溶液とゴムラテックスとを混和した後、
気孔形成助剤の存在下これにアルデヒドと酸を作用せし
めてアセタール化反応を行うことを特徴とするポリビニ
ルアセクール系多孔質体の製造方法によって達せられる
PVAt系多孔質体は前述の如く気孔形成助剤の存在下
PVAに酸を触媒としてアルデヒドを作用させ、アセタ
ール化して得られるものであり、この場合PVAとして
は一般に重合度500〜3000程度のものが用いられ
るが、本発明に於てはさらにその平均鹸化度が95%以
下好ましくは92%以下であることが肝要である。
かかるPVAを用いる場合、これに混和されたゴムラテ
ックスは、酸添加時にも安定であって凝集を起すことが
なく従ってこれをアセタール化すれば多孔質体の骨格中
にゴムが微細かつ均一に包含されたPVAt系多孔質体
を得ることが出来る。
ゴムラテックス安定化の理由は必ずしも明確ではないが
、比較的鹸化度の低いPVAがゴム分散微粒子に対して
保護コロイド的に作用していることによるものと考えら
れる。
用いるPVAの鹸化蜜は95%以下低ければ低いほどゴ
ムラテックスの安定性を増す傾向にあるが、鹸化度があ
まりに低すぎればPVAの水に対する溶解性が低下して
作業性が悪くなり又得られる多孔質体の回復弾性、吸水
性も低下するので一般には70饅以上好ましくは80%
以上とするのがよい。
PVAは一般に8〜20重量饅の範囲の水溶液として使
用し、これにゴムラテックス、気孔形成助剤、酸、アル
デヒドを混合しアセタール化反応を行う際の全体積中の
PVA濃度が4〜13重量/容量%(全体積11の場合
40g〜130.9)となるようにする。
4重量/容量φより低い場合は回復弾性のきわめて悪い
しかも強度の弱い多孔質体となり、また13重量/容容
量上り高い場合は剛直な弾性を有した、使用性の悪い多
孔質体となり好ましくない。
本発明で云うゴムラテックスとしては、クロロプレンゴ
ムラテックス、スチレン−ブタジェンゴムラテックス、
ブチルゴムラテックス、ニトリルブタジェンゴムラテッ
クス、アクリルゴムラテックス等の合皮ゴムラテックス
或は天然ゴムラテクスなど周知のゴムラテックスのいず
れもが使用可能であり特に限定されない。
これらゴムラテックスは、PVA水溶液と任意の割合で
混和可能であるが、ゴムラテックスの混和量があまりに
多くなりすぎれば酸を入れた場合の安定性に問題が生じ
、しかも得られるPVAt系多孔質体は剛直でもろいも
のとなり、一方あまりに少なすぎれば、十分なるゴム配
合効果は期待出来ないので、その量はPVAに対して固
形分で0,2〜4倍量好ましくは0.3〜3倍量の範囲
とするのが良い。
又、アセタール化反応時の酸、アルデヒド等の混入作業
性の点から、PVAとゴムラテックスの固形分の利は、
反応原液中20重量/容容量風下、好ましくは16重量
/容量係以下とするのが良いが、この濃度範囲と前述の
反応原液中のPVAの好ましい濃度範囲(4重量/容量
係以上)からも、ゴムラテックス混和量の望ましい上限
は固形分でPVAの4倍量程度と結論される。
なお、PVA水溶液とゴムラテックスとを混和する場合
、あまり急激な混和を行うと局部的な増粘が生ずること
があるので、予めいずれかの溶液を、上記濃度範囲を逸
脱しない程度に稀釈しておくか、或は少量ずつ除々に混
和を行うのがよい。
本発明で云う気孔形成助剤、酸及びアルデヒドとしては
、通常PVAt系多孔質体の製造に用いられるもののい
ずれもが使用可能であり、例えば気孔形成助剤としては
、蒸煮又は蒸煮しない澱粉、デキストリン、界面活性剤
、パルプ粉、無機或は有機発泡剤等が、アルデヒドとし
ては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルア
ルデヒド、ノニルアルデヒド、アクロレイン、2−エチ
ルヘキシルアルデヒドの如き脂肪族アルデヒド或はベン
ツアルデヒドの如き芳香族アルデヒド等が、又酸として
は、硫酸、塩酸、酢酸等がある。
これらのうち気孔形成助剤は、PVA水溶液とゴムラテ
ックスとの混和に先立って、あらかじめそれらのいずれ
かに添加しておいてもよい。
又上記気孔形成助剤の内でも、澱粉系のものは、特に微
細かつ均一な気孔を与えることから好ましいものである
アルデヒドの使用量は、目的とするアセタール化度或は
用いるアルデヒドの反応性の差等によって異なり一概に
は云えないが、後述の好ましいアセタール化度を得るに
は、一般にPVAに対して80〜200モルφ程度使用
するのがよい。
又触媒である酸の使用量は、通常のアセタール化反応の
場合と同様でよく、アルデヒドに対して50〜200モ
ル%である。
アセタール化度は55〜80%、好ましくは60〜75
%の範囲であり、アセタール化度が55%より低い場合
得られる多孔質体が弾力性に乏しいため反応後の後工程
に於ける作業性、加工性が悪く、又多孔質体は乾燥時の
収縮の太きいものとなり逆に80優を上廻わる場合は剛
直になりすぎ、かつ湿潤時の弾力が低下し好ましくない
反応方法としては熱風、温水、通電加熱、高周波加熱等
反応液を均一に加熱せしめ得る方法であればよく、特に
限定されない。
反応条件は40〜80℃の反応温度で5〜50時間であ
る。
なお、PVAt系多孔質体の吸水性或は感触等を改善す
る為、上記アセタール化反応に際して予め、反応液中に
パルプ粉末、綿リンター、ビニロン短繊維、ナイロン短
繊維、PVA短繊維、海綿粉体、PVAt粉体、アスベ
スト粉体等の第三物質を添加してもよい。
この場合本発明に於ては、多孔質体中に均一に配合され
たゴムによって、回復弾性が十分保持されるので吸水性
、感触が改善され、しかも弾力性にすぐれたPVAt系
多孔質体を得ることが可能である。
上記第3物質の添加量は、一般にアセタール化反応原液
に対して0.1〜2重量/容量多程度である。
以上のアセクール化反応終了後、得られた反応物を水洗
もしくは湯洗して未反応のアルデヒド、酸等を除去すれ
ばPVAt系多孔質体が得られる。
かくして本発明によれば倒ら特殊な装置、操作を要する
ことなく、極めて簡便な手段を以て、PVAt系多孔質
体骨格中にゴムを微細かつ均一に配合せしめることが可
能であり、得られた多孔質体は従来品にはみられない良
好な弾性を有し、しかもゴムが微細な分散状態にあるの
で、強伸度さらには感触にもすぐれたものとなるのであ
る。
又、多孔質体の弾力性の向上によって後部工程例えば型
抜き、スライス等の作業性が改善されること、前述の通
り、物性低下を伴うことなく第3物質を添加することが
可能であり良好な吸水性、感触と弾力性とを兼ね具えた
多孔質体を得ることが出来ること等も本発明の大きな利
点であり、その工業的利用価値は極めて大きい。
なお、本発明で得られるPVAt系多孔質体は、そのす
ぐれた弾力性、感触の故に特に水性化粧用パフ、浴用ス
ポンジ等として用いて好適である。
以下本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。
実施例中溶液φは全て重量饅を意味し、粘度はB型粘度
計を用いて40℃で測定したものである。
又弾性及び柔軟性は、温度20℃、保水率100%(乾
燥重量と等量の水を保水した状態)において厚み2cr
n、たてよこ各10c/rLのサンプルについて自動平
衡式記録計と連動した圧縮試験機により荷重−歪曲線を
求め、これから読み取った30%変形点における荷重値
(g/cIIVL)をもって圧縮弾性(柔軟性)を示し
、また30φ変形状態で20時間放置後除重し1分間放
置後の回復率及び30係圧縮している力を除去したとき
、元の厚みに回復するのに要した時間(秒)で弾性を表
わした。
引張強度及び伸度は、厚み10朋の板状に成型したPV
At系多孔質体をダンベル1号(10mm巾)で打ち抜
き、これをテンシロン引張り試験機にて100ci/m
inの引張速度で試験した時の破断に要した力(kg/
i)及び破断時の長さの元の長さに対する比(饅)を以
て示した。
実施例 1 重合度1700.ケン化度98%及び88φのPVAを
第1表に示すようなケン化度になるように混合したPV
A混合物各60.9を水に溶解し500m1のPVA水
溶液を製した。
別にニラポール4850(日本ゼオン社製、スチレン−
ブタジェンゴムラテックス、固型分63%)150ml
に、馬鈴薯澱粉30gを水に分散し200mA!とした
ものを投入し、コムラテックスを希釈した後これを上記
の各PVA水溶液に十分なる撹拌下に除々に投入した。
投入後均一に混合したことを確認してから37%ホルマ
リン80鮮、50%硫酸70継を混合し水を加えて全液
量を11とし、さらに均一に十分混合した後ガラス製容
器に注型し、70℃沫米にて12時間反応した。
反応後得られたPVAt系多孔質体を水及び中性洗剤で
洗浄した後湯洗し、物性測定に供した。
結果を第1表に示した。
なお第1表には、50%硫酸投入時の反応液の粘度変化
も併せて記載した。
!、1,2(比較例)は酸による粘度低下が著しく、反
応液中に所々ラテックスの白い凝集粒子がみられた。
又得られた多孔質体はゴワゴワしたザラついた肌ざわり
であり、剛直なかたさの割には弾性回復の悪いしかも引
張強度も弱く、伸度も低い多孔質体であった。
これに対し、PVAの鹸化度が95饅以下(本発明例)
の場合には、酸による粘度低下が少ないことからも明ら
かなように、ゴム粒子は凝集することなく均一に分散し
ており、得られる多孔質体も強くて伸びのよい、しかも
なめらかな肌ざわりの回復性の良いものであった。
なかでもA4〜6は水性化粧用パフ、チーフ、洗拭浄具
として好適に用い得るものであった。
実施例 2 重合度1700.鹸化度88%のPVAを20饅の濃度
の水溶液に調製し、これに実施例1と同様のスチレンブ
タジェンゴムラテックスを予め固型分50優に希釈した
ものを第2表に示す如き割合で混合し、混合後7001
rLlとなるまで水で希釈し均一に撹拌した。
次いで30gの馬鈴薯澱粉を水に分散し150rrLl
としたものを加え、さらに37饅ホルマリン80rrL
lと50%硫酸70rILlを加えて11とした後、こ
れをガラス製容器に注型し70℃にて12時間反応した
反応後の操作は実施例1と同様である。
得られた多孔質体の物性並びに酸添加時の反応液の粘度
変化を第2表に示した。
なお、第2表中、ゴムテックスの割合が多い処方(A1
及び2)に於て、酸添加前の粘度が高いのは、少量のP
VAがゴムラテックスの増粘剤として働いたためである
第2表からゴムの割合がPVAの4倍量を上廻わる場合
(AI)には、酸による粘度低下がやや大きく反応液の
安定性が低下する傾向が認められ、得られる多孔質体も
ゴム弾性が強く強度の弱いものとなり、一方A9の如く
ゴム成分の少ない場合は、硬いが両型変形の残るPVA
t系多孔質体特有の塑性弾性体となってゴム配合効果が
低下し、ゴムラテックスの好ましい混和量がPVAに対
して固形分で0.2〜4倍量の範囲であることがわかる
実施例 3 重合度1700.ケン化度88饅のPVA2(1)g重
合度500、ケン化度88φのPVA200,9とを水
に溶解し2.51とした後5等分し、これにスチレンブ
タジェンゴムラテックス、ブタジェンゴムラテックス、
ニトリルブタジェンゴムラテックス、天然ゴムテックス
及びアクリレートラテックスをそれぞれその固形分が6
0gになるように添加し、水を加えて700m1とした
後均−に撹拌した。
次いでこれに、30gの馬鈴薯デンプンを水に分散し1
50−としたものを加え、さらに37饅ホルマリン80
rrLlと50%硫酸70m1を加えて11とした後ガ
ラス製容器に注型し、700Cにて12時間反応した。
反応後の操作は実施例1と同様である。
得られた多孔質体の物性並びに酸添加時の反応液の粘度
変化を第3表に示した。
上記いずれのゴムラテックスの場合も酸添加時に凝集は
認められず粘度の減少程度にも大差はなかった。
又、得られた多孔質体の柔軟性、弾力性についても、天
然ゴム及びアクリレートの場合に若干柔軟となる傾向が
認められるものの大差はなくA1〜5のいずれも水性化
粧用パフ或いはチーフとして好適であった。
実施例 4 重合度1700.鹸([88%のPVA30gと重合度
500、鹸化度88係のPVA30gとを含む水溶液に
、第三物質としてビニロン短繊維(クラレビニロンld
x1mm)又は海綿粉体(粒妾100〜150メツシュ
)を第4表に示した量だけ添加し、水を加えて5001
rLlとした後、これに実施例3と同様のニトリル−ブ
タジェンゴムラテックスを固形分として30g相当量加
え水で稀釈して700TILlとした。
得られた溶液に、実施例3と同様馬鈴薯澱粉、37%ホ
ルマリン及び50φ硫酸を加えて11とし、これをガラ
ス製容器に注型して70℃にて12時間反応した。
反応後実施例1と同様に洗浄を施してゴム配合PVAt
系多孔質体を得た。
なお、比較のため、ニトリル−ブタジェンゴムラテック
スを用いないほかは上記と全く同様の操作を施して、ゴ
ムを含まないPVAt系多孔質体を得た。
これを比較例とする。得られた多孔質体の物性を第4表
に示した。
第4表より、ビニロン短繊維或は海綿粉体の添加量が増
えるにつれて多孔質体の吸水速度は、はやくなるが、ゴ
ムを配合してないもの(比較例)では、それと共に弾力
性が低下する欠点があるのに対し、本発明例では、元々
弾力性にすぐれることに加えて第三均質の添加によって
もそれが大きく低下することはなく、吸水性と弾力性と
を兼え具えたPVAt系多孔質体が得られることがわか
る。
参考例 ・特開昭51−128361号公報に記載の方法(以下
A法と云う)と本発明方法(以下B法と云う)との比較
を行った。
PVAとしては、重合度1700、鹸化度98φ及び重
合度1700.鹸化度88%の2種のPVAを用い、各
々を水に溶解して、500m1中に30g及び50gの
PVAを含む水溶液を調製した。
〔A法) PVA水溶液を78°Cに加温し、これに
少量の水にといた馬鈴薯澱粉30gを混入し、撹拌して
澱粉を糊化させた。
次に、水で稀釈した硫酸18TLl(98φ硫酸として
H,7g)を常温まで冷却し、上記水溶液に混入し、撹
拌しながら40℃迄冷却して第1液8007711を調
製した。
別に、スチレンブタジェンゴムラテックスにツポ−ル2
570X5、固形分41係)、又はニトリルブクジエン
ゴムラテックスにノポール15フ1、固形分40%)2
00mlと37fOホルマリン120m1を混合し、そ
れぞれ第2液を調製した。
第1液に、撹拌下策2液を一挙に混入し、約1〜2分撹
拌、型に注入した。
第1液と第2液を混和後、20〜30分で注型完了し、
20〜30分型を静置して脱泡した後60’Cで約16
時間加熱し、PVAt系多孔質体を得た。
〔B法〕 上記と同様にして得られたPVA澱粉混合液
にゴムラテックス(上記に同じ)2007rLlを投入
し、撹拌混和した後37%ホルマリン80m1と50φ
硫酸70rnlを混合し、水を加えて全量11とし、均
一に十分混合した後ガラス製容器に注型し、60℃にて
16時間加熱しPVAt系多孔質体を得た。
なお、B法に於ては鹸化度88f0のPVAのみを使用
した。
A、B2方法によって得られたPVAt系多孔質体の物
はを第5表にて比較した。
A方法においてはゴムラテックスは凝集した微小粒子と
してPVAt系多孔質体の骨格に入っているため、B方
法と比較し回復率、回復速度に大きい差異が生じ、また
アセタール化度が低いため引張強度、伸度にも大きい開
きがあった。
A方法によって得られた多孔質体をさらにホルムアルデ
ヒドと酸で二次アセタール化を行なったが、引張強度が
10多向上する程度で回復率、回復速度、伸度、感触に
はほとんど変化がみとめられなかった。
又A方法で得られた多孔質体は感触も凝集した微小粒子
のザラツキが湿潤時でも残り、ザラザラした感触があり
、良好な感触を要求される化粧用スポンジ、チーブ等に
は使用できないものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均鹸化度95%以下のポリビニルアルコールを含
    む水溶液とゴムラテックスとを混和した後気孔形成助剤
    の存在下これにアルデヒドと酸を作用せしめてアセター
    ル化反応を行うことを特徴とするポリビニルアセター系
    多孔質体の製造方法。 2 平均鹸化度92%以下のポリビニルアルコールを用
    いる特許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 3 ゴムラテックスをポリビニルアルコールに対して、
    固形分で0.2〜4倍量混和する特許請求の範囲第1項
    又は第2項に記載の製造方法。
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