JP3406010B2 - ホルマールスポンジの製造方法 - Google Patents

ホルマールスポンジの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水保有性を保持させな
がら、水切れの改良されたホルマールスポンジを製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアルコールから得られるホル
マールスポンジは、気孔率、親水性、機械的強度などに
優れており種々の用途に広く普及している。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】ホルマールスポンジ
を吸水ロールなど吸水を目的とする用途に利用する場
合、含水状態のスポンジを絞った際の水切れの良否は、
かかるスポンジを再度使用する際の吸水量に大きく影響
するため非常に重要である。しかしながら、従来におけ
るホルマールスポンジの水切れはあまり優れておらず、
吸水量が低下していく欠点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリビニ
ルアルコール系樹脂水溶液を強酸の存在下にホルマール
化してホルマールスポンジを製造するに当たり、ジアル
デヒドをポリビニルアルコール系樹脂1重量部に対して
0.05〜0.5重量部共存させて得たホルマールスポ
ンジが、かかる目的に合致することを見いだし本発明を
完成するに至った。以下、本発明について詳述する。
【0005】本発明のポリビニルアルコール(以下、P
VAと略記する)とは、ポリ酢酸ビニルの部分ケン化物
あるいは、完全ケン化物のみならず、ビニルエステル及
びそれと共重合しうる単量体、たとえばエチレン、プロ
ピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、
α−オクタドデセン等のオレフィン類、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは
モノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メ
タクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィン
スルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル
類、N−アクリルアミドメチルアンモニウムクロライ
ド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライド等のカチオン基を有
する化合物、ビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、ポリオキシエチレン基、ポ
リオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基などのオ
キシアルキレン基を有する不飽和単量体等との共重合体
ケン化物が挙げられるが、必ずしもこれに限定されるも
のではない。
【0006】PVA系樹脂のケン化度は60〜100モ
ル%、好ましくは80〜100モル%、また重合度は5
00〜4000、好ましくは1000〜2000の範囲
から選ぶことが必要である。本発明のジアルデヒドと
は、グリオキサール、マロンジアルデヒド、グルタルジ
アルデヒド、アジピンジアルデヒド、フタルアルデヒ
ド、イソフタルジアルデヒド等が挙げられる。かかるジ
アルデヒドの使用量はPVA系樹脂1重量部に対して
0.05〜0.5重量部であることが必要で、好ましく
は0.15〜0.4重量部である。かかる使用量が0.
05重量部未満の場合は本発明の優れた効果を発揮せ
ず、0.5重量部を越える場合はスポンジを絞った後の
形戻り性が不良とな
【0007】本発明におけるスポンジの製造方法として
は、ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を強酸の存在下
にホルマール化してスポンジを製造するに当たり、ジア
ルデヒドを共存させて行われる。ホルマール化するにお
いては、公知の方法に従い、水溶液の状態で強酸を触媒
としてホルムアルデヒドを反応させることにより行われ
る。他のアルデヒドを少量併用することもできる。強酸
触媒としては、塩酸、リン酸、硝酸、硫酸、トリクロロ
酢酸、有機スルホン酸などが用いられる。上記における
工程のいずれかにジアルデヒドを共存させればよい。
【0008】発泡させる方法としては、機械的に撹拌発
泡する方法、可溶性物質を使用する方法、繊維その他の
結合物質を混入する方法、高粘度を与える物質を使用す
る方法、加圧ガスを使用する方法、発泡剤を使用する方
法などの公知の方法いずれも採用される。一例を挙げれ
ば、ジアルデヒドを共存させたPVA系樹脂の水溶液に
澱粉などの可溶性物質を加え、さらにホルマリンと強酸
を加えてホルマール化反応を行い、ついで得られた固形
物を水で充分に洗浄して可溶性物質を除去すれば良い。
本発明においては、スポンジは薄膜状を含め任意の形状
であってもよい。またスポンジの形成を織布、不織布、
網目体等の材上で行い、これら基材と積層した構造の
スポンジとしてもよい。かくして得られたスポンジは家
庭用(化粧用、浴用、台所用)、産業用、内装用、身回
品、農業園芸用をはじめ広い用途に用いることができ
る。
【0009】
【作用】本発明のホルマールスポンジは、一旦保水する
とそれが長時間にわたって保持でき、かつかかる含水状
態のスポンジを絞る際には水切れに優れるため、スポン
ジの吸水量が長期にわたり保持できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げ更に詳述
する。尚、例中「部」又は「%」とあるのは特にことわ
りのない限り、重量基準である。 実施例1 ケン化度96モル%、重合度1700のポリビニルアル
コールの10%水溶液150部、馬鈴薯澱粉7.5部、
37%ホルマリン溶液20.8部、40%グリオキサー
ル水溶液3部、50%硫酸30部、及び適量の水をビー
カーに仕込み、充分撹拌、分散した。かかる分散液を成
型用ガラス型に流し込み、60℃の恒温水槽に24時間
浸漬してスポンジを製造した後、スポンジを取り出し流
水にて澱粉を流し出し目的物を得た。かかるスポンジ
(スポンジの厚み20mm)を10分間水中に浸漬後、
吸水率を測定、ついで2本のロールの間(ローラー間距
離3mm)を通過させ含水率(水切れ性)及び形戻り性
を調べた。結果はまとめて表1に示す。 吸水率=吸水後のスポンジ重量/元のスポンジ重量 含水率=絞った後の含水スポンジ重量/元のスポンジ重
【0011】実施例2〜3、比較例1、2 グリオキサール水溶液を7部(実施例2)、グリオキサ
ール水溶液を15部(実施例3)、グリオキサール水溶
液を0.5部(比較例1)、グリオキサール水溶液を2
0部(比較例2)とした以外は実施例1に準じて実験を
行った。結果はまとめて表1に示す。 比較例 グリオキザールを添加せず、その他は実施例1に準じて
実験を行った。結果は表1に示す。
【0012】
【0013】
【発明の効果】本発明は、ポリビニルアルコール系樹脂
水溶液をホルマール化してスポンジを製造するに当た
り、ジアルデヒドをポリビニルアルコール系樹脂1重量
部に対して0.05〜0.5重量部共存させることによ
り、水保有性を保持させながら、水切れの改良されたホ
ルマールスポンジが製造できる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール系樹脂水溶液を強
    酸の存在下にホルマール化してホルマールスポンジを製
    造するに当たり、ジアルデヒドをポリビニルアルコール
    系樹脂1重量部に対して0.05〜0.5重量部共存さ
    せることを特徴とするホルマールスポンジの製造方法
  2. 【請求項2】 ジアルデヒドがグリオキサールである請
    求項1記載の製造方法
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