JP2002037807A - ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤 - Google Patents

ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の使用で懸濁重合安定性に顕著に優れ、
さらにビニル系化合物の懸濁重合によって、可塑剤の吸
収性能が高く、粒径分布がシャープでかつ多孔性であ
り、かさ比重が大きいビニル系重合体粒子を製造するこ
とができるビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤を提
供する。 【解決手段】 けん化度60モル%以上、重合度600
以上のポリビニルアルコール系重合体(A)、およびエ
チレン単位の含有量が0.5〜20モル%、けん化度が
20〜60モル%、重合度が100〜600の変性ポリ
ビニルアルコール系重合体(B)からなるビニル系化合
物の懸濁重合用分散安定剤により上記課題が解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビニル系化合物の懸
濁重合用分散安定剤に関する。さらに詳しくは、本発明
は、少量の使用で懸濁重合安定性に顕著に優れ、さらに
ビニル系化合物の懸濁重合によって、可塑剤の吸収性能
が高く、粒径分布がシャープでかつ多孔性であり、かさ
比重が大きいビニル系重合体粒子を製造することができ
るビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂などのビニル系重合体
の製造は、工業的には、水性媒体中で分散安定剤の存在
下で塩化ビニルなどのビニル系化合物を分散させ、油溶
性触媒を用いて重合を行う懸濁重合により広く行われて
いる。一般に、ビニル系重合体の品質を支配する因子と
しては、重合率、水−モノマー比、重合温度、触媒の種
類および量、重合槽の型式、攪拌速度あるいは分散安定
剤の種類などが挙げられるが、この中でも分散安定剤の
種類による影響が非常に大きい。
【0003】ビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤に
要求される性能としては、少量の使用で、得られるビ
ニル系重合体粒子の粒径分布をできるだけシャープにす
る働きがあること、可塑剤の吸収速度を大きくして加
工性を容易にし、重合体粒子中に残存する塩化ビニルな
どのモノマーの除去を容易にし、かつ成形品中のフィッ
シュアイなどの生成を防止するために、重合体粒子をで
きるだけ均一にし、さらに多孔性にする働きがあるこ
と、かさ比重の大きい重合体粒子を形成する働きがあ
ることなどが挙げられる。従来、ビニル系化合物の懸濁
重合用分散安定剤としては、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースなどのセルロース誘導体のほか、
部分けん化ポリビニルアルコールなどが単独でまたは適
当に組み合わされて使用されている。しかしながら、従
来の分散安定剤は上記〜の要求性能を必ずしも十分
には満たしていない。
【0004】さらには、特開平5−295006号公
報、特開平5−186506号公報などにおいて、ビニ
ル系化合物の懸濁重合用分散安定剤として低重合度、低
けん化度のポリビニルアルコールを併用する方法が提案
されている。これらで提案された方法によれば、上記
〜の要求性能について比較的バランスのとれた塩化ビ
ニル樹脂が得られるものの、その塩化ビニル樹脂の可塑
剤吸収性や粒子径分布のシャープさは必ずしも十分に満
足できるレベルには達していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、少量の使用で懸濁重合安定性に顕著に優
れ、さらにビニル系化合物の懸濁重合によって、可塑剤
の吸収性能が高く、粒径分布がシャープでかつ多孔性で
あり、かさ比重が大きいビニル系重合体粒子を製造する
ことができるビニル系化合物の懸濁重合用分散安定剤を
提供することを目的とする。さらに、本発明の他の目的
は、ビニル系重合体粒子中に残存するビニル系化合物の
除去が容易であり、取り扱い時の粉の飛散が少なく、ま
た、成型機へのくい込み性がよいという特性を有するビ
ニル系重合体粒子を製造することができるビニル系化合
物の懸濁重合用分散安定剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、けん化度が60モル%以上、重合度が60
0以上のポリビニルアルコール系重合体(A)、および
エチレン単位の含有量が0.5〜20モル%、けん化度
が20〜60モル%、重合度が100〜600の変性ポ
リビニルアルコール系重合体(B)からなるビニル系化
合物の懸濁重合用分散安定剤が上記課題を達成するのに
有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるポリビ
ニルアルコール系重合体(A)のけん化度は60モル%
以上であり、好ましくは65〜95モル%であり、さら
に好ましくは70〜90モル%である。けん化度が60
モル%未満の場合には、ポリビニルアルコール系重合体
の水溶性が低下して取り扱い性が悪化する。また、ポリ
ビニルアルコール系重合体(A)の重合度は600以上
であり、好ましくは600〜8000であり、さらに好
ましくは650〜3500である。ポリビニルアルコー
ル系重合体の重合度が600未満の場合には、ビニル系
化合物を懸濁重合する際の重合安定性が低下する。
【0008】本発明において用いられる変性ポリビニル
アルコール系重合体(B)のエチレン単位の含有量は
0.5〜20モル%であり、好ましくは1〜15モル%
であり、さらに好ましくは1〜10モル%である。エチ
レン単位の含有量が0.5モル%未満の場合には、ビニ
ル系化合物を懸濁重合する際に重合槽へのスケールの付
着が多くなり、20モル%を越える場合には、変性ポリ
ビニルアルコール系重合体の水溶性が低下して取り扱い
性が悪化する。変性ポリビニルアルコール系重合体
(B)のけん化度は20〜60モル%であり、好ましく
は25〜60モル%であり、さらに好ましくは30〜5
5モル%である。けん化度が20〜60モル%の範囲を
外れた場合には、ビニル系化合物の懸濁重合によって得
られるビニル系重合体粒子の粒径分布が広くなる。変性
ポリビニルアルコール系重合体(B)の重合度は100
〜600であり、好ましくは150〜550であり、さ
らに好ましくは200〜550である。重合度が100
未満の場合には、ビニル系化合物を懸濁重合する際に重
合安定性が悪化し、600を越える場合には、ビニル系
化合物の懸濁重合によって得られるビニル系重合体の可
塑剤吸収性が悪化する。
【0009】本発明の懸濁重合用分散安定剤において、
ポリビニルアルコール系重合体(A)および変性ポリビ
ニルアルコール系重合体(B)の使用比率について厳密
な意味での制限は特にないが、通常(A)成分/(B)
成分の重量比で95/5〜20/80であり、好ましく
は95/5〜30/70であり、さらに好ましくは95
/5〜50/50である。(A)成分/(B)成分の重
量比が95/5を越える場合には、ビニル系化合物の懸
濁重合によって得られるビニル系重合体の可塑剤吸収性
能が悪化したり、粒径分布が広くなる傾向があり、20
/80未満の場合には、ビニル系化合物を懸濁重合する
際に重合安定性が低下することがある。
【0010】本発明において用いられる変性ポリビニル
アルコール系重合体(B)は水不溶性または水分散性で
あり、これにスルホン酸基、アミノ基、アンモニウム
基、カルボキシル基、カチオン基などのイオン性基を導
入することにより、自己乳化性を付与することができ
る。イオン性基を導入しない場合には、変性ポリビニル
アルコール系重合体(B)の水溶性または水分散性が低
下して、取り扱い性が悪化することがある。
【0011】本発明において、懸濁重合用分散安定剤の
使用量については特に制限はないが、ビニル系化合物1
00重量部に対して0.01〜5重量部が好ましく、
0.02〜2重量部がより好ましく、0.02〜1重量
部がさらに好ましい。0.01重量部未満の場合には、
ビニル系化合物を懸濁重合する際に重合安定性が低下す
る傾向があり、5重量部を越える場合には、懸濁重合後
の廃液が白濁し、化学的酸素要求量(COD)が高くな
る傾向がみられる。
【0012】本発明において、ポリビニルアルコール系
重合体(A)の製造方法について特に制限はなく、従来
公知の方法にしたがって、ビニルエステル系単量体を重
合し、得られた重合体を常法によりけん化することによ
り得ることができる。また、変性ポリビニルアルコール
系重合体(B)の製造方法についても特に制限はなく、
従来公知の方法、例えば特開平8−259609号公報
に記載されている方法にしたがって、ビニルエステル系
単量体、エチレン、および必要に応じてイオン性基を有
する単量体を共重合し、得られた共重合体を常法により
けん化するか、あるいはチオール酢酸、メルカプトプロ
ピオン酸などのチオール化合物の存在下でビニルエステ
ル系単量体とエチレンを共重合し、それをけん化する末
端変性法によって得ることができる。ビニルエステル系
単量体とエチレンを共重合する方法としては、溶液重合
法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法など、従来公
知の方法が適用できる。重合触媒としては、重合方法に
応じて、アゾ系触媒、過酸化物系触媒、レドックス系触
媒などが適宜選ばれる。けん化反応は、従来公知のアル
カリ触媒または酸触媒を用いる加アルコール分解、加水
分解などが適用でき、この中でもメタノールを溶剤とし
NaOH触媒を用いるけん化反応が簡便であり最も好ま
しい。ここで、ビニルエステル系単量体としては、例え
ばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、
ラウリル酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸
ビニル、オレイン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが挙げ
られるが、なかでも酢酸ビニルが好ましい。
【0013】本発明の変性ポリビニルアルコール系重合
体(B)において必要に応じて用いられるイオン性基を
有する単量体としては、特に制限はないが、例えば、エ
チレンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スルホ
アルキルマレート、スルホアルキル(メタ)アクリレー
ト、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸な
どのスルホン酸含有単量体およびその塩、N−(1,1
−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)(メタ)ア
クリルアミド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメチル
アミノブチル)(メタ)アクリルアミド、N−ビニルイ
ミダゾール、2−メチル−N−ビニルイミダゾール、ビ
ニル−3−ジメチルアミノプロピルエーテル、ビニル−
2−ジメチルアミノエチルエーテル、アリル−3−ジメ
チルアミノプロピルエーテル、アリルジメチルアミン、
メタアリルジメチルアミンなどのアミノ基またはアンモ
ニウム基含有単量体、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、(メタ)アクリル酸などのカルボキシ
ル基含有単量体などが挙げられる。
【0014】本発明において、ポリビニルアルコール系
重合体(A)および変性ポリビニルアルコール系重合体
(B)は、本発明の主旨を損なわない範囲で他の単量体
単位を含有しても差し支えない。使用しうるコモノマー
として、例えば、プロピレン、n−ブテン、イソブチレ
ンなどのα−オレフィン、アクリル酸およびその塩、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プ
ロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸オクタデシルなどのアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸およびその塩、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル
酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸オクタデシルなどのメタクリル酸エステル類、アク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルア
クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジア
セトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホ
ン酸およびその塩、アクリルアミドプロピルジメチルア
ミンおよびその塩またはその4級塩、N−メチロールア
クリルアミドおよびその誘導体などのアクリルアミド誘
導体、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプ
ロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロ
ピルジメチルアミンおよびその塩またはその4級塩、N
−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体などの
メタクリルアミド誘導体、メチルビニルエーテル、エチ
ルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−
プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、
i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテ
ル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテ
ルなどのビニルエーテル類、アクリロニトリル、メタク
リロニトリルなどのニトリル類、塩化ビニル、フッ化ビ
ニルなどのハロゲン化ビニル類、塩化ビニリデン、フッ
化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデン類、酢酸アリ
ル、塩化アリルなどのアリル化合物、マレイン酸、イタ
コン酸、フマル酸などの不飽和ジカルボン酸およびその
塩またはそのエステル、ビニルトリメトキシシランなど
のビニルシリル化合物、酢酸イソプロペニルなどがあ
る。
【0015】本発明において用いられるポリビニルアル
コール系重合体(A)は、アンモニウム基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基、アミノ基などのイオン性基を導入
することにより水溶性を高めることができ、あるいはノ
ニオン基または(長鎖)アルキル基などを導入してもよ
い。この場合の変性ポリビニルアルコール系重合体のけ
ん化度はビニルエステル基とビニルアルコール基から求
められ、導入されたイオン性基、ノニオン基または(長
鎖)アルキル基などのけん化度は含まれない。ポリビニ
ルアルコール系重合体(A)は、5〜100℃、好まし
くは10〜90℃の水に対して水溶性であることが好ま
しい。
【0016】本発明において、ポリビニルアルコール系
重合体(A)および変性ポリビニルアルコール系重合体
(B)は、通常、それぞれ別々に水性媒体に溶解し、あ
るいは分散され、ビニル系化合物の懸濁重合に供され
る。
【0017】次に、本発明の懸濁重合用分散安定剤を用
いたビニル系化合物の懸濁重合方法について説明する。
本発明の懸濁重合用分散安定剤を用いてビニル系化合物
を水性媒体中で懸濁重合するに際し、水性媒体の温度に
は特に制限はなく、20℃程度の冷水はもとより、90
℃以上の温水でも好適に用いられる。この水性媒体は、
純粋な水のほか、各種の添加成分を含有する水溶液また
は他の有機溶剤を含む水性媒体からなることができる。
水性媒体を重合反応系に仕込む際に、その供給量は重合
反応系を充分に加熱できる量であればよい。また、除熱
効率を高めるためにリフラックスコンデンサー付重合器
も好適に用いられる。本発明の懸濁重合用分散安定剤は
単独で使用してもよいが、ビニル系化合物を水性媒体中
で懸濁重合する際に通常使用されるポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどの水溶性セルロースエーテル、ゼラ
チンなどの水溶性ポリマー、ソルビタンモノラウレー
ト、ソルビタントリオレート、グリセリントリステアレ
ート、エチレンオキシドプロピレンオキシドブロックコ
ポリマーなどの油溶性乳化剤、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート、ポリオキシエチレングリセリン
オレート、ラウリン酸ナトリウムなどの水溶性乳化剤な
どを併用してもよい。その添加量については特に制限は
ないが、ビニル系化合物100重量部あたり0.01〜
1.0重量部が好ましい。
【0018】その他の各種添加剤も必要に応じて加える
ことができる。添加剤としては、例えば、アセトアルデ
ヒド、ブチルアルデヒド、トリクロロエチレン、パーク
ロロエチレン、メルカプタン類などの重合調節剤、フェ
ノール化合物、イオウ化合物、N−オキシド化合物など
の重合禁止剤などが挙げられる。また、pH調整剤、ス
ケール防止剤、架橋剤などを加えることも任意であり、
上記の添加剤を複数併用しても差し支えない。一方、重
合開始剤としても、塩化ビニルなどのビニル系化合物の
重合に従来使用されているものを用いることができ、例
えば、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジエト
キシエチルパーオキシジカーボネートなどのパーカーボ
ネート化合物、t−ブチルパーオキシネオデカネート、
α―クミルパーオキシネオデカネート、t−ブチルパー
オキシデカネートなどのパーエステル化合物、アセチル
シクロヘキシルスルホニルパーオキシド、2,4,4―ト
リメチルペンチル−2−パーオキシフェノキシアセテー
トなどの過酸化物、2,2'―アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2'―アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2'―アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメ
チルバレロニトリル)などのアゾ化合物などが挙げら
れ、さらにはこれらに過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム、過酸化水素などを組み合わせて使用することがで
きる。
【0019】本発明の懸濁重合用分散安定剤を適用する
ことができるビニル系化合物としては、例えば、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、無水
マレイン酸、アクリロニトリル、イタコン酸、スチレン
などのほか、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビ
ニルエステル類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチルなどの(メタ)アクリル酸エステル
類、エチレン、プロピレン、イソブテン、イソプレンな
どのα−オレフィン類を挙げることができる。これらの
ビニル系化合物のうちでも代表的なものは塩化ビニルで
あり、塩化ビニルは単独で、あるいは塩化ビニルを主体
としこれに他の単量体を混合(塩化ビニル50重量%以
上)して使用することができる。この塩化ビニルと共重
合されるコモノマーとしては、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニルなどのビニルエステル類、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチルなどの(メタ)アク
リル酸エステル類、エチレン、プロピレンなどのα−オ
レフィン類、無水マレイン酸、アクリロニトリル、イタ
コン酸、スチレン、塩化ビニリデン、ビニルエーテルな
どが例示される。
【0020】本発明の懸濁重合用分散安定剤を用いてビ
ニル系化合物を懸濁重合するに当たって、各成分の仕込
み割合、重合温度などは、従来塩化ビニルなどのビニル
系化合物の懸濁重合で採用されている条件に準じて定め
ればよい。また、ビニル系化合物、重合開始剤、分散安
定剤、水性媒体およびその他添加物の仕込み順序や比率
について何ら制限はない。また、水性媒体として温水を
用いると同時に、ビニル系化合物を重合器に仕込む前に
ビニル系化合物を加熱しておく方法も好適に用いられ
る。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限
定されるものではない。なお、以下の実施例において
「%」および「部」は特に断りのない限り、「重量%」
および「重量部」を意味する。また、以下においてポリ
ビニルアルコールをPVA、ポリ酢酸ビニルをPVAc
と記載する。
【0022】(PVA系重合体および変性PVA系重合
体の分析) (1)重合度の測定 JIS K6726に従って測定した。 (2)けん化度の測定 JIS K6726に従って測定した。
【0023】(塩化ビニル系単量体の重合性および得ら
れた塩化ビニル系重合体の特性評価) (1)粒径分布 タイラーメッシュ基準の金網を使用して乾式篩分析によ
り測定した。 (2)かさ比重 JIS K6721によって測定した。 (3)CPA(Cold Plasticizer Absorption:冷可塑
剤吸収) ASTM−D3367−75に記載された方法より、2
3℃におけるジオクチルフタレートの吸収量を測定し
た。
【0024】実施例1 (変性PVA系重合体およびPVA系重合体の製造)撹
拌機、窒素導入口、エチレン導入口および開始剤添加口
を備えた100L加圧反応槽に酢酸ビニル26.4k
g、メタノール33.5kgを仕込み、60℃に昇温し
た後30分間窒素バブリングにより系中を窒素置換し
た。次いで反応槽圧力が0.22MPaとなるようにエ
チレンを導入仕込みした。開始剤として2,2’−アゾ
ビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)をメタノールに溶解した濃度2.8g/L溶液を調
製し、窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換し
た。上記の反応槽内温を60℃に調整した後、上記の開
始剤溶液77mLを注入し、重合を開始した。重合中は
エチレンを導入して反応槽圧力を0.22MPaに、重
合温度を60℃に維持し、上記の開始剤溶液を241m
L/hrで連続添加した。5時間後に重合率が60%に
達したところで冷却して重合を停止した。反応槽を開放
して脱エチレンした後、窒素ガスをバブリングして脱エ
チレンを完全に行った。次いで減圧下に未反応酢酸ビニ
ルモノマーを除去し、変性PVAcのメタノール溶液を
得た。30%に調整した該溶液にアルカリモル比(Na
OHのモル数/変性PVAc中のビニルエステル単位の
モル数)が0.003となるようにNaOHメタノール
溶液(10%濃度)を添加してけん化した。得られた変
性PVAのけん化度は55モル%であった。重合後に未
反応酢酸ビニルモノマーを除去して得られた変性PVA
cのメタノール溶液をn−ヘキサンに投入して変性PV
Acを沈殿させ、回収した変性PVAcをアセトンで溶
解する再沈精製を3回行った後、60℃で減圧乾燥して
変性PVAcの精製物を得た。該変性PVAcのプロト
ンNMR測定から求めたエチレン単位の含有量は5モル
%であった。上記の変性PVAcのメタノール溶液をア
ルカリモル比0.2でけん化した後、メタノールによる
ソックスレー抽出を3日間実施し、次いで乾燥して変性
PVAの精製物を得た。該変性PVAの平均重合度を常
法のJIS K6726に準じて測定したところ400
であった。上記操作により重合度400、けん化度55
モル%、エチレン含有量5モル%の変性PVA系重合体
(B)を得た。以下、これを変性PVA系重合体(B
1)と称する。上記操作により得られる重合体は、その
重合操作において酢酸ビニルなどの単量体に対するメタ
ノールの重量比を変えることで該重合体の重合度を、反
応槽内のエチレンの圧力を変えることで該重合体のエチ
レン含有量を変えることができ、そのけん化操作におい
てアルカリモル比を変えることで該重合体のけん化度を
変えることができる。上記操作において、重合時にエチ
レンを使用せず、単量体/メタノールの重量比を変更
し、けん化時にアルカリモル比を変更して重合度70
0、けん化度70モル%のPVA系重合体(A)を得
た。以下、これをPVA系重合体(A1)と称する。
【0025】(塩化ビニルの重合)グラスライニング製
オートクレーブに、表1に示した分散安定剤を溶かした
脱イオン水40部およびジイソプロピルパーオキシジカ
ーボネートの70%トルエン溶液0.04部を仕込み、
オートクレーブ内を0.0067MPaとなるまで脱気
して酸素を除いた後、塩化ビニルモノマー30部を仕込
み、攪拌下に57℃に昇温して重合を行った。重合開始
時、オートクレーブ内の圧力は0.83MPaであった
が、重合開始6時間後に0.49MPaとなった時点で
重合を停止し、未反応の塩化ビニルモノマーをパージ
し、内容物を取り出し脱水乾燥した。塩化ビニル重合体
の重合収率は85%であり、平均重合度は1050であ
った。重合性および塩化ビニル重合体の特性を上記の方
法により評価した。評価結果を表2に示す。
【0026】実施例2 (塩化ビニルの重合)実施例1において、表1に示した
ようにPVA系重合体(A)と変性PVA系重合体
(B)の重量比(A)/(B)を変えた以外は実施例1
と同様に操作して塩化ビニルの懸濁重合を行い、重合性
の評価および塩化ビニル重合体の特性の評価を行った。
評価結果を表2に示す。
【0027】実施例3 (PVA系重合体および変性PVA系重合体の製造)実
施例1において、重合時にエチレンを使用せず、単量体
/メタノールの重量比を変更し、けん化時にアルカリモ
ル比を変更して重合度2000、けん化度80モル%の
PVA系重合体(A)を得た。以下、これをPVA系重
合体(A2)と称する。また、重合時に単量体/メタノ
ールの重量比および反応槽内のエチレンの圧力を変更
し、けん化時にアルカリモル比を変更して重合度25
0、けん化度40モル%、エチレン含有量2モル%の変
性PVA系重合体(B)を得た。以下、これを変性PV
A系重合体(B2)と称する。
【0028】(塩化ビニルの重合)実施例1において、
PVA系重合体(A)としてPVA系重合体(A2)、
変性PVA系重合体(B)として変性PVA系重合体
(B2)を分散安定剤に用い、表1に示したようにPV
A系重合体(A)と変性PVA系重合体(B)の重量比
(A)/(B)を変えた以外は実施例1と同様に操作し
て塩化ビニルの懸濁重合を行い、重合性の評価および塩
化ビニル重合体の特性の評価を行った。評価結果を表2
に示す。
【0029】実施例4 (側鎖にカルボキシル基を含有する変性PVA系重合体
の製造)撹拌機、窒素導入口、エチレン導入口、添加剤
導入口および開始剤添加口を備えた100L加圧反応槽
に酢酸ビニル26.5kg、メタノール33.5kgを
仕込み、60℃に昇温した後30分間窒素バブリングに
より系中を窒素置換した。次いで反応槽圧力が0.22
MPaとなるようにエチレンを導入仕込みした。開始剤
として2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジ
メチルバレロニトリル)をメタノールに溶解した濃度
2.8g/L溶液を調製し、コモノマーとしてイタコン
酸をメタノールに溶解した濃度10%溶液を調製し、そ
れぞれ窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換し
た。上記の反応槽内温を60℃に調整し、イタコン酸1
1.8gを添加した後に、上記の開始剤溶液95mLを
注入し、重合を開始した。重合中はエチレンを導入して
反応槽圧力を0.22MPaに、重合温度を60℃に維
持し、イタコン酸の10%メタノール溶液を600mL
/hr、上記の開始剤溶液を298mL/hrでそれぞ
れ連続添加した。5時間後に重合率が60%に達したと
ころで冷却して重合を停止した。反応槽を開放して脱エ
チレンした後、窒素ガスをバブリングして脱エチレンを
完全に行った。次いで減圧下に未反応酢酸ビニルモノマ
ーを除去し、変性PVAcのメタノール溶液を得た。3
0%に調整した該溶液にアルカリモル比(NaOHのモ
ル数/変性PVAc中のビニルエステル単位のモル数)
が0.003となるようにNaOHメタノール溶液(1
0%濃度)を添加してけん化した。得られた変性PVA
のけん化度は55モル%であった。重合後に未反応酢酸
ビニルモノマーを除去して得られた変性PVAcのメタ
ノール溶液をn−ヘキサンに投入して変性PVAcを沈
殿させ、回収した変性PVAcをアセトンで溶解する再
沈精製を3回行った後、60℃で減圧乾燥して変性PV
Acの精製物を得た。該変性PVAcのプロトンNMR
測定から求めたエチレン単位の含有量は5モル%、イタ
コン酸単位の含有量は1モル%であった。上記の変性P
VAcのメタノール溶液をアルカリモル比0.2でけん
化した後、メタノールによるソックスレー抽出を3日間
実施し、次いで乾燥して変性PVAの精製物を得た。該
変性PVAの平均重合度を常法のJIS K6726に
準じて測定したところ400であった。上記操作により
重合度400、けん化度55モル%、エチレン含有量5
モル%で、側鎖にイオン性基としてカルボキシル基を含
有する変性PVA系重合体(B)を得た。以下、これを
イオン変性PVA系重合体(B3)と称する。
【0030】(塩化ビニルの重合)実施例1において、
PVA系重合体(A)としてPVA系重合体(A1)、
変性PVA系重合体(B)としてイオン変性PVA系重
合体(B3)を分散安定剤に用い、表1に示したように
PVA系重合体(A)と変性PVA系重合体(B)の重
量比(A)/(B)を変えた以外は実施例1と同様に操
作して塩化ビニルの懸濁重合を行い、重合性の評価およ
び塩化ビニル重合体の特性の評価を行った。評価結果を
表2に示す。
【0031】実施例5 (末端にカルボキシル基を含有する変性PVA系重合体
の製造合成例)撹拌機、窒素導入口、エチレン導入口、
添加剤導入口および開始剤添加口を備えた100L加圧
反応槽に酢酸ビニル49.7kg、メタノール10.3
kgを仕込み、60℃に昇温した後30分間窒素バブリ
ングにより系中を窒素置換した。次いで反応槽圧力が
0.50MPaとなるようにエチレンを導入仕込みし
た。開始剤として2,2’−アゾビス(4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル)をメタノールに溶解
した濃度2.8g/L溶液を調製し、連鎖移動剤として
3−メルカプトプロピオン酸(以下、3−MPAと記載
する)をメタノールに溶解した濃度5%溶液を調製し、
それぞれ窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換し
た。上記の反応槽内温を60℃に調整し、3−MPA1
0.2gを添加した後に、上記の開始剤溶液22mLを
注入し、重合を開始した。重合中はエチレンを導入して
反応槽圧力を0.50MPaに、重合温度を60℃に維
持し、3−MPAの5%メタノール溶液を600mL/
hr、上記の開始剤溶液を70mL/hrでそれぞれ連
続添加した。5時間後に重合率が40%に達したところ
で冷却して重合を停止した。反応槽を開放して脱エチレ
ンした後、窒素ガスをバブリングして脱エチレンを完全
に行った。次いで減圧下に未反応酢酸ビニルモノマーを
除去し、変性PVAcのメタノール溶液を得た。30%
に調整した該溶液にアルカリモル比(NaOHのモル数
/変性PVAc中のビニルエステル単位のモル数)が
0.0025となるようにNaOHメタノール溶液(1
0%濃度)を添加してけん化した。得られた変性PVA
のけん化度は50モル%であった。重合後に未反応酢酸
ビニルモノマーを除去して得られた変性PVAcのメタ
ノール溶液をn−ヘキサンに投入して変性PVAcを沈
殿させ、回収した変性PVAcをアセトンで溶解する再
沈精製を3回行った後、60℃で減圧乾燥して変性PV
Acの精製物を得た。該変性PVAcのプロトンNMR
測定から求めたエチレン単位の含有量は5モル%であっ
た。上記の変性PVAcのメタノール溶液をアルカリモ
ル比0.2でけん化した後、メタノールによるソックス
レー抽出を3日間実施し、次いで乾燥して変性PVAの
精製物を得た。該変性PVAの平均重合度を常法のJI
S K6726に準じて測定したところ250であっ
た。上記操作により重合度250、けん化度50モル
%、エチレン含有量5モル%で、末端にイオン性基とし
てカルボキシル基を含有する変性PVA系重合体(B)
を得た。以下、これを末端イオン変性PVA系重合体
(B4)と称する。
【0032】(塩化ビニルの重合)実施例1において、
PVA系重合体(A)としてPVA系重合体(A1)、
変性PVA系重合体(B)として末端イオン変性PVA
系重合体(B4)を分散安定剤に用い、表1に示したよ
うにPVA系重合体(A)と変性PVA系重合体(B)
の重量比(A)/(B)を変えた以外は実施例1と同様
に操作して塩化ビニルの懸濁重合を行い、重合性の評価
および塩化ビニル重合体の特性の評価を行った。評価結
果を表2に示す。
【0033】比較例1 (PVA系重合体の製造)実施例1において、重合時に
エチレンを使用せず、単量体/メタノールの重量比を変
更し、けん化時にアルカリモル比を変更して重合度40
0、けん化度55モル%のPVA系重合体を得た。以
下、これをPVA系重合体(b1)と称する。
【0034】(塩化ビニルの重合)実施例1において、
PVA系重合体(A)としてPVA系重合体(A1)、
変性PVA系重合体(B)の代わりにPVA系重合体
(b1)を分散安定剤に用いた以外は実施例1と同様に
操作して塩化ビニルの懸濁重合を行い、重合性の評価お
よび塩化ビニル重合体の特性の評価を行った。評価結果
を表2に示す。
【0035】比較例2 (PVA系重合体の製造)実施例1において、重合時に
エチレンを使用せず、単量体/メタノールの重量比を変
更し、けん化時にアルカリモル比を変更して重合度25
0、けん化度40モル%のPVA系重合体を得た。以
下、これをPVA系重合体(b2)と称する。
【0036】(塩化ビニルの重合)実施例1において、
PVA系重合体(A)としてPVA系重合体(A2)、
変性PVA系重合体(B)の代わりにPVA系重合体
(b2)を分散安定剤に用い、表1に示したように重量
比(A)/(B){ここでは重量比(A2)/(b
2)}を変えた以外は実施例1と同様に操作して塩化ビ
ニルの懸濁重合を行い、重合性の評価および塩化ビニル
重合体の特性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のビニル系化合物の懸濁重合用分
散安定剤は、少量の使用で懸濁重合安定性に顕著に優
れ、さらにこのものを使用してビニル系化合物を懸濁重
合することにより、重合体粒子の粒径分布がシャープで
ある、取り扱い時の飛散が少ない、成型機などへのくい
込み性が良好である、可塑剤の吸収性能が高くて加工性
に優れる、重合体粒子中に残存するモノマーの除去が容
易である、重合体粒子が多孔性であることから成形品中
のフィッシュアイが少ない、かさ比重が高いなどの特性
を具えたビニル系重合体を製造することができることか
ら、その工業的な評価はきわめて高い。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けん化度が60モル%以上、重合度が6
    00以上のポリビニルアルコール系重合体(A)、およ
    びエチレン単位の含有量が0.5〜20モル%、けん化
    度が20〜60モル%、重合度が100〜600の変性
    ポリビニルアルコール系重合体(B)からなるビニル系
    化合物の懸濁重合用分散安定剤。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコール系重合体(A)お
    よび変性ポリビニルアルコール系重合体(B)を(A)
    成分/(B)成分=95/5〜20/80の重量比で含
    有してなる請求項1に記載の懸濁重合用分散安定剤。
  3. 【請求項3】 変性ポリビニルアルコール系重合体
    (B)がスルホン酸基、アミノ基、アンモニウム基、カ
    ルボキシル基またはカチオン基を有する水溶性もしくは
    水分散性の重合体である請求項1に記載の懸濁重合用分
    散安定剤。
  4. 【請求項4】 ビニル系化合物100重量部に対する懸
    濁重合用分散安定剤の添加量が0.01〜5重量部であ
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の懸濁重合用分散
    安定剤。
  5. 【請求項5】 ビニル系化合物が塩化ビニルである請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の懸濁重合用分散安定
    剤。
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