JPS5827441Y2 - ヘツドランプのエ−ミング機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のヘッドランプ及びフォグランプ等にお
けるリフレクタ−を支持させたエーミング（光軸調整）
機構に関するものである。

一般にこの種のエーミング機構は種々の構成のものが使
用されており、ランプハウジング内においてリフレクタ
−が３点支持され、その一点とエーミングボルトで支持
し、該エーミングボルトを回動させることによって、そ
の灯具における光軸が調整されるのである。

しかしながら、エーミングボルトの取付位置は、ランプ
に対して前後方向に位置しており、ランプの前面から回
動させるか或はランプの背面側からしか調整できない。

特にランプの前面にエーミングボルトを突出又は露出さ
せると体裁が悪く、はとんどが背面側にエーミングボル
トが設けられている。

ところがその取付けにあって、背面側にエーミング用の
工具、例えばドライバー等が挿着されずエーミングボル
トを回動できないような場合が多々あり、実質的にエー
ミングできないことになる。

本考案は、取付位置における背面側に操作スペースがな
くても簡単にエーミングができるヘッドランプのエーミ
ング機構を提供することを目的とするものである。

以下本考案を図示の実施例により詳しく説明する。

１はヘッドランプ等の灯具を構成するハウジングであり
、該ハウジングの前面側にレンズ２が取付けられている
。

このようなハウジングにおいて、内部にリフレクタ−３
と電球（図示せず）とが取付けられ、リフレクタ−はエ
ーミングのために端部において３点支持されている。

この３点支持にあってはりフレフタ−３の両サイド寄り
に補強板４を一体的に取付け、該補強板の上端部４ａを
後方に一部だけ出張らせ、該出張り部分にジヨイント受
部５を取付け、該ジヨイント受部に球状の頭部を回転自
在に嵌合させた軸６を設け、該軸をハウジング１に螺合
させて固定する。

これと同じ構成をもってリフレクタ−３の他方の側の上
部も固定され、これらジヨイント受部を介してリフレク
タ−の上部が２個所において回動自在に取付けられてい
る。

もう一点の支持部分は、リフレクタ−３の下部寄りで且
つ一つの端部寄りであって、前記補強板４の下端部４ｂ
を折り曲でて後方に張り出させ、該張り出し部分にナツ
ト７を固着させ該ナツトに先端が螺合するエーミングボ
ルト８を配設し、該エーミングボルトの頭部８ａをハウ
ジング１の背面側に突出させると共に該頭部を固定させ
るように嵌着させた従動歯車９を配設しである。

この従動歯車は断面が略凸形状を有する従動歯車で、そ
の頂部が板バネ１０により押圧され、エーミングボルト
の頭部８ａとの嵌合を安定させている。

従動歯車９はその裾部に歯部９ａが設けられており、こ
の歯部９ａに噛合う駆動歯車１１を配設し該駆動歯車は
縦方向に配設したボルト１２の端部に固定されている。

このボルト１２はその頭部１２ａが上方に向いていて、
上部から例えばドライバー等の工具により回転させるこ
とができるようになっている。

そしてボルト１２はハウジング１の背面側において一対
の軸受１３，１４により支持されている。

このようにハウジング１内に設けたりフレフタ−３が３
点支持され、２点の支持はりフレフタ−３の上部の両サ
イド寄りであり、ユニバーサルジヨイントのようにリフ
レクタ−３が回動し得るように支持され、もう一つの支
持点が下部の一方のサイド寄りであり、ナツト７とエー
ミングボルト８とにより支持されている。

そしてエーミングを行う場合には、ボルト１２をドライ
バーのような工具により右或は左に回動させると、駆動
歯車１１がそれに噛合っている従動歯車９を回動させ、
該従動歯車に嵌合しているエーミングボルト８を回動さ
せることになり、該エーミングボルト８の先端が螺合す
るナツト７がエーミングボルト８の回転によって引き込
まれたり離されたりし、それによってリフレクタ−３が
軸６の頭部を中心にして全体的に回動し、任意にエーミ
ングできるのである。

尚、ボルト１２の取付方向は縦方向に限らず横方向から
でも同じである。

以上説明したように本考案に係るエーミング機構は、エ
ーミングボルトに駆動及び従動歯車を介して他のボルト
を連結させ、そのボルトをランプハウジングの背面側に
おいて、縦方向或は横方向に配設し、ランプ外から工具
を使用して自由にボルトを回動させることができるよう
になっているため、前面から見る灯具において前面側に
エーミングボルトの突出がなく、極めて体裁の良いもの
になるばかりでなく、ヘッドランプの取付状態において
背面側の上部側或は側面側に調整のためのボルトを突出
させるもので゛あるから、どのような車種の自動車にも
取付けることができ、ヘッドランプ自体が凡用性に優れ
たものになる等の効果を奏する。

また、従動歯車と駆動歯車の噛合せ場所をハウジングの
背面としたので、その組立作業も容易である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案のエーミング機構を備えたヘッドラン
プの要部断面図である。 １・・・・・・ハウジング、２・・・・・・レンズ、３
・・・・・・リフレクタ−１４・・・・・・補強板、５
・・・・・・ジヨイント受部、６・・・・・・軸、７・
・・・・・ナツト、８・・・・・・エーミングボルト、
９・・・・・・歯車（従動歯車）、１０・・・・・・板
バネ、１１・・・・・・駆動歯車、１２・・・・・・ポ
ル）−１１３，１４・・・・・・軸受。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端をリフレクタ−に固定したナツトに螺合させたエー
   ミングボルトの頭部に、この頭部と噛合う他のボルトを
   配置し、このボルトの回動によって前記エーミングボル
   トを回動して前記ナツトの螺合位置を変えることでエー
   ミングを可能としたヘッドランプのエーミング機構に於
   いて、前記エーミングボルトはハウジングの背面よりそ
   の頭部のみを露出させ、この頭部に従動歯車を固着し、
   一方前記従動歯車と噛合う駆動歯車を備えたボルトを前
   記ハウジングの背面に形成した軸受にて支持してなるヘ
   ッドランプのエーミング機構。