JPS5824908B2 - 電気コネクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、一般的には、フラットケーブル用電気コネク
タに関するものであり、より詳しくは、絶縁物排除技術
によってフラットケーブルの導体に電気的接続を生じさ
せる電気コネクタに関するものである。

背景技術 絶縁物排除による接続すなわちはんだなしの接続によっ
てフラットケーブルの個々のワイヤすなわち導体の電気
的接続を得ることは当業者には既知である。

以下の特許はこの原理に基づいて構成された各種のコネ
クタを開示している。

すなわち、米国特許第３９３０７０８号明細書（ウエド
キンド他）、米国特許第３９５５８７３号明細書（ピー
ターソン）、米国特許第４００６９５７号明細書（ナロ
ゾニー）、米国特許第４０７３５６０号明細書（アンホ
ルト他）である。

上述の特許に示されたコネクタにおいては何れも、各接
点の終端部はそれぞれ縦方向に溝が形成されていて、こ
の溝に一対の突出部が設けられ、その突出部の間に絶縁
物で覆われた金属芯からなる導体が押し込まれ、突出部
が導体の絶縁物を突きさし、まだは排除して、導体であ
る金属芯まで貫通して電気的および機械的接続が得られ
る。

典型的には、接点の溝状終端部は一対のとがった尖端部
を形成し、それによって多芯フラットケーブルの平行導
体を互いに結合している絶縁物に接点が容易に挿入しう
るようにしている。

フラットケーブルの接続に用いられる絶縁物排除型コネ
クタの標準的な構成としては、コネクタに２列の接点を
設け、１つの列の接点が他の列の接点に対して食い違う
ように配列し、フラットケーブルを適当な道具、捷だは
コネクタキャップでその２列の接点上に押し込んだとき
に、フラットケーブルの平行導体は交互に各列の接点と
電気的に接続されるようになっている。

（第２図は本発明の３列の接点配列を示すものであるが
、従来のものはこの中の第１列と第２列のみの接点配列
と考えてよい。

）しかしながら最近、上述のような２列の接点ではなく
、３列の接点をコネクタに設けて、それにフラットケー
ブルを接続することが要求されるようになった。

接点を３列にした場合においても、各列の接点間の間隔
は従来と同様に標準の寸法を保持しなければならないた
め、接点配列はたとえば第２図に示さｎるように、第１
列と第３列の接点は互いに整列し、第２列の接点がそれ
と食い違うような配列となるようにしなければならない
。

したがって従来と同様の接続形式にすると、フラットケ
ーブルの平行導体は交互に第１列と第２列の接点と電気
的に接続されるのみでなく、第１列と電気的に接続され
た導体は第３列の接点にも接続されることとなる。

発明の開示 したがって、本発明は多数の導体をもったフラットケー
ブルを接続することのできるような、３列の絶縁物排除
型接点をもつ電気コネクタを提供することである。

本発明の基本的な特徴は導体集合体を２層にして接続す
るよう電気コネクタを構成したことである。

この導体集合体の導体は個々の導線であっても、フラッ
トケーブルの導体であってもよいが、何れの場合におい
ても各導体は絶縁物に覆われた金属性の芯を有する。

コネクタは、導体骨は入れ側と結合側とを有する長手の
・・ウジングからなる。

ハウジング内には、平行な３列の等間隔な接点収納空洞
部が導体骨は入れ側から結合側へのびて設けられる。

接点はこの空洞部内にとりつけられる。各接点はコネク
タ・・ウジングの結合側に接点部が、導体骨は入れ側に
終端部が位置するようとりつけられる。

１つの列の接点の終端部は、他の２つの列の接点の終端
部とは異なったレベルにされる。

上記他の２つの列の接点の終端部は、上述した従来のコ
ネクタと同じように互に食い違った配置になっている。

各接点の終端部には絶縁体を突きさし、芯まで貫通する
突出部が形成される。

２つの絶縁キャップが用意され、第１の絶縁キャップは
ハウジングの導体骨は入れ側に取りはずし可能にとりつ
けられ、とりつけたとき、２層の導体のうち１層の導体
を前記の１つの列の接点の突出部へ強制的に挿入する手
段を備えている。

第２の絶縁キャップもハウジングの導体骨は入れ側に取
りはずし可能に設けられ、このキャップは他の層の導体
を前記の他の２つの列の接点の突出部へ強制的に挿入す
る手段をもっている。

本発明のコネクタにフラットケーブルを接続する場合、
ケーブルはその終端で縦方向に２つに折り重ねて２つの
層ができるようにする。

それにより、フラットケーブルを３列の接点を有する本
発明による電気コネクタへ接続することができる。

さらに、フラットケ−プルを折り重ねることにより、本
発明は、比較的広い巾のフラットケーブルの導体を、過
去においてその他の方法で可能であったよりもより短い
コネクタへ接続することを可能にする。

本発明の他の面や利点は添付された図面を参照して以下
の説明からより明らかとなろう。

発明の実施態様 第１図において、１０は本発明のコネクタで多数の導体
からなるフラットケーブル１２へ接続すれている。

フラットケーブル１２は終端が２つに裂かれ、２層にな
るように折り重ねられている。

すなわち、下層１４と上層１６とになっている。

ケーブル１２は、複数個の等間隔の導体２０がその中に
包含された、一般に平らな、柔軟性に富む絶縁シート１
８からなる。

このシートの長さは従来の方法で伸展している。

ケーブルの終端のより詳細な説明はあとで述べられる。

コネクタ１０は、上部シェル２６と下部シェル２８より
なるシェル２２を有し、上部シェル２６の内部に延長さ
れた絶縁性・・ウジング２４がとりつけられる。

下部シェル２８は、結合コネクタ部材（図示されず）を
受は入れるための凹部３０を有する。

・・ウジングの上部すなわち後部３２は、上部シェル２
６の開口部３４を通して上方につき出ている。

ハウジングの上部３２０片側から突出部３６が上向きに
のび、コネクタ・・ウジングの上部に１対の平行な段階
状の面３８と４０とを形成している。

ハウジング２４は３列の等間隔の接点空洞部４２．４４
、および４６を有す。

空洞部４２と４４はハウジングの結合側、すなわち下側
４８から面３８まで垂直にのびており、空洞部４６は下
側４８から面４０まで垂直にのびている。

面３８と４０はコネクタハウジングの導体受は入れ側に
ある。

接点５０は空洞部４２と４４にそれぞれとりつけられ、
接点５２は空洞部４６にとりつけられる。

これら接点は、第３図に最もよく示されるように、接点
５２が接点５０よりも長いことを除けばすべて同じであ
る。

各接点５０は下部接触部５４と上部終端部５６とを含む
。

接触部５４はピン接点の形で示されているが、これは結
合コネクタ部材（図示されず）のソケット接点と接続さ
れるものである。

ピン接点は下部シェル２８に形成された凹部３０にのび
ている。

コネクタの終端部５６は一般に筒形構成を有するのが望
ましい。

第２図に最もよく示されているように、縦方向溝５８と
６０が接点の筒状終端部に互いに対向するように形成さ
れている。

溝６０は全筒状部を縦方向にのびているが、溝５８は筒
状部の先端のみに形成されている。

溝６０の両縁は、絶縁された導体用に、絶縁物を突きさ
し、金属芯まで貫通する突出部を提供し、一方溝５８０
両縁は溝６００両縁よりも間隔が大きくつくられ溝に下
向きに挿入された導体の変形に対する逃げを与えている
。

接点５０の終端部５６のより詳しい説明は既述のピータ
ーソンとアンホルトの米国特許に示されている。

２列に並んだ接点空洞部４２と４４は縦方向に互に食い
違う配置であり、空洞部内にある接点の終端部も同様に
食い違う配置である。

接点５０の終端部はコネクタハウジングの面３８を越え
て上方にのびており、接点５２の終端部５６は面４０を
越覧て上方にのびている。

各接点の溝はコネクタ・・ウジングの長手方向軸に直交
する平面内に延在している。

接点５２の終端部５６は、空洞部４２内の接点５０の終
端部５６と整列する配置に図示されている。

しかし、必らずしも、接点５２が空洞部４２と４４の列
のいずれかと整列することは必要でない。

上述されかつ図面に示された接点５０と５２の終端部５
６は、本発明における使用に好ましい形であるが、本発
明はこの特別な構造に限定されるのではない。

各接点の終端部は、ここに説明されたのとは異なった形
の、絶縁物を突きさし、芯に貫通する突出部を用いてよ
い。

たとえば、各接点の終端部を、■字形溝を有する平らな
金属板でつくり、細溝がこの溝の頂点から下向きに垂直
にのびているようにしてもよい。

このような構成のときは導体の芯に対する電気的接続は
可能であるが、前記終端部５６とは異なり導体の変形の
逃げをつくることができない。

上部（第１）絶縁キャップ６１と下部（第２）絶縁キャ
ップ６２がコネクタハウジングの導体受は入れ側にとり
つけられる。

下部キャップ６２は面３８上にとりつけられ、その上面
６４が突出部３６０而４０とほぼ同一平面となっている
。

キャップ６２は、接点５０の終端部５６を受ける２列の
凹部６６を有している。

直角にまがった溝６８が第３図と第４図によく示されて
いるように、下部キャップ６２の下側から側面に沿って
延びている。

溝は、接点５０の間隔およびフラットケーブル１２の下
層１４の導体２０の間隔に対応した距離で等間隔に作ら
れている。

フラットケーブルの下層１４がキャップ６２と面３８の
間におかれ、キャップ６２が面３８に向けて押されたと
きに、上述の溝は導体を適正に位置させ導体は接点５０
の終端部内の溝５８または６０の中へ押し込まれ、それ
によって接点と導体の間に電気的および機械的接続が得
られる。

上部キャップ６１は、第３図によく示されるように、キ
ャップの３つの側から下むきにのびたスカート６９をも
っている。

キャップ６１ば、接点５２の終端部５６を受ける１列の
凹部７０を有する。

第４図によく示されるように複数の溝７１がキャップ６
１の下面に形成され、接点５２の終端部５６と整列して
いる。

溝７１はフラットケーブル１２の上層１６の導体を適正
に位置させる役をもち、それにより、ケーブルの上層が
上部キャップ６１と面４０の間に置かれ、キャップがこ
の面に向けて押されたときに、フラットケーブルの上層
の導体が接点５２の終端部５６に接続される。

第４図によく示されるように、かかり７２が各接点の終
端部の両側に形成されている。

これらのかかりはキャップを接点上にまさつ力によって
保持するためである。

さらに、下向きにのびる弾力性の脚７４がキャップ６１
の両端に形成されている。

各脚７４の下端部にラッチ要素７６が形成される。

２つのキャップ６１と６２が、第４図によく示されるよ
うに、コネクタノ・ウジングの導体受は入れ側に組み立
てられたとき、ラッチ要素は上部シェル２６のフランジ
７Ｂに係合する。

第５図を参照すると、本発明のコネクタ１０に使用され
るフラットケーブル１２の終端の好ましい形が図示され
ている。

ステイーヴンスに対する米国特許第４０４６０４５号に
説明されているように、導体の間隔とフラットケーブル
が接続されるべきコネクタの接点間の中心距離との差を
補償するためにフラットケーブルの導体間の絶縁体を縦
方向に裂くのが望捷しい。

例えば、フラットケーブル１２が５０本の導体２０を含
むとしよう。

第５図に示される、ケーブル終端の右側の１７本の導体
は第１図に示される折り重ねられたケーブルの上層１６
であり、ケーブルの左側の導体はケーブルの下層１４で
ある。

ケーブルの左側は本発明の実施のために裂かれる必要は
ないが、この側は参照番号８０で示されるスリットによ
ってそれぞれ３本の導体を含む１１グループに分割され
るのが望ましい。

ケーブルの右側の残った１７本の導体の各々の間に形成
されたスリット８１は個々の絶縁されたワイヤを提供す
る。

ケーブルの終端はそれぞれ第１端部８２、第２端部８４
である。

第１端部８２はケーブルの絶縁シートの平行な側縁８６
と８８に対して直角である。

第１端部８２は側縁８６から第２端部８４までのびてい
る。

したがってすべてのスリット８０は直角の第１端部８２
で終了している。

第２端部８４は第１端部８２より段階的に前に出ており
、ケーブルの側縁８８に対しである角度を持っている。

スリット８１は第２端部８４で終了する。

スリット８１はスリット８０よりも長く、フラットケー
ブルの側縁８８に隣接した外側のスリット８１はスリッ
ト８０に隣接した内側のスリット８１よりも長い。

フラットケーブルを本発明のコネクタ１０に組み込むた
めに、はじめは上部キャップ６１は裏返しにされる。

スリット８１によって形成されたケーブルの各導体は第
６図に示すようにひきはなされて右側に引っばられ、導
体の終端は上部キャップの溝７１内に装着される。

その後、下部キャップ６２が裏返しにされて上部キャッ
プの下面上に押し込まれ、導体を溝７１内に保持する。

その後、フラットケーブルはその端が、第７図の矢印で
示されるように普通縦方向に折り重ねられ、ケーブルの
残った部分１４である下層が下部キャップ６２の底に置
かれ、ケーブルの個々の導体は溝６８内におさめられる
。

その後、コネクタハウジングが逆にされてキャップ組立
体上におおう形で押し込まれる。

その結果接点の終端部はフラットケーブルのそれぞれ上
層と下層の導体に接続される。

スリットを有する、本発明のフラットケーブル１２の前
向き終端の特殊な構成により、２層の導体−が互に平行
に配置され、導体の終端は、第３図に示すようにフラッ
トケーブルの長さ方向と直交した２枚の平行な等間隔の
垂直面で接続されることは理解されよう。

第３図によく示されるように、キャップ６１内の溝７１
の空洞延長部７１ａとキャップ６２内の溝６８の空洞延
長部６８ａとが、それぞれ導体の上層１６、下層１４用
に設けられ、そのため導体の端部８４と８２の位置ぎめ
は精密を要せず、かつ接点の終端部５６よりも相当に深
く導体を挿入することができる。

本発明はフラットケーブルでの利用に特に適しているが
、導体が個々の導体やワイヤであっても利用されること
は理解されよう。

また、フラットケーブルの巾よりも狭いコネクタの使用
が、フラットケーブルをその終端で折り重ねることによ
って可能になる。

本発明は、また、導体をコネクタキャップ内に置いたの
ちに、それを１回押しつけるだけで導体接続操作が完成
するという利点も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、折り重ねられた、多数の導体を有するフラッ
トケーブルの接続された、本発明のコネクタの透視図で
ある。 第２図は、第１図に示されたコネクタの一端を示す破断
上平面図である。 第３図は、第２図の線３−３に沿った横方向垂直断面図
である。 第４図は、第２図の線４−４に沿った縦方向垂直断面図
である。 第５図は、第１図に示したフラットケーブルの折り重ね
ない平らな状態にあるときの終端の上平面図である。 第６図は、フラットケーブルの一区分の導体の本発明の
コネクタの上部キャップへの装着法を示す。 第７図は、コネクタハウジングへの２つのキャップの押
しつけ以前の、フラットケーブルの他の区分の、コネク
タの下部キャップ〈の折り重ね法を示す。 １０・・・・・・コネクタ、１２・・・・・・フラット
ケーブル、２４・・・・・・ハウジング、５０，５２・
・・・・・接点、５６・・・終端部、６１・・・・・・
第１キヤツプ、６２・・・・・・第２キヤツプ、７６．
７８・・・・・・ラッチ装置、１６・・・・・・１層の
導体、１４・・・・・・他の層の導体、１８・・・・・
・シート、２０・・・・・・導体、８２・・・・・・第
１終端部、８４・・・・・・第２終端部、８０，８１・
・・・・・スリット。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 絶縁物で覆われた金属芯をもって各導体が構成され
   ている二層の導体集合体のための電気コネクタであって
   、 導体受は入れ側と結合側とをもった絶縁性・・ウジング
   、 前記ハウジング内に、はぼ平行な三列に、互いに間隔を
   おいて設けられ、かつそれぞれが前記導体受は入れ側か
   ら前記結合測寸でのびている接点受けいれ空洞部、 前記空洞部内にとりつけられ、前記結合側に接触部を、
   前記導体受は入れ側に終端部をもった接点であって、該
   接点の１つの列の終端部は他の列の接点の終端部とは異
   なったレベルにあり、前記他の列の接点の終端部は互に
   食い違うように配置され、かつ前記接点の各々の前記終
   端部は導体の絶縁物を突きさし、金属芯まで貫通する突
   出部を含む前記接点、 前記ハウジングの前記導体受は入れ側に着脱可能に装着
   され、かつ前記導体の層のうちの１つの層の導体を前記
   １つの列の接点の前記突出部に強制的に挿入する手段を
   もった第１の絶縁性キャップ、および 前記・・ウジングの前記導体受は入れ側に着脱可能に装
   着され、かつ前記導体の他の層の導体を前記他の列の接
   点の前記突出部に強制的に挿入する手段をもった第２の
   絶縁性キャップからなる前記電気コネクタ。 ２、特許請求の範囲第１項において、前記キャンプのう
   ちの１つは他のキャップの上に重ねられるようになった
   前記電気コネクタ。 ３ 特許請求の範囲第１項において、前記１つの列中の
   接点の終端部は前記他の列中の接点の終端部よりも外に
   つき出ており、丑だ前記第２のキャップは前記第１のキ
   ャップと前記ハウジングの間に配置される前記電気コネ
   クタ。 ４ 特許請求の範囲第３項において、前記・・ウジング
   に対して前記両キャップを脱着可能に保持するため、前
   記第１のキャップと前記・・ウジングとに設けられたラ
   ッチ装置７６．７８をもった前記電気コネクタ。