JPS5824858B2 - シンゴウキロクサイセイデイスク - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、上下両面に信号記録面を有するシート体をジ
ャケット内に封入してなる信号記録再生ディスクに関す
るものである。

最近、テレビ放送番組を記録し自分の好きな時に見られ
るようにするため、あるいはスポーツの模範演技を記録
しスポーツ練習の手本として利用するため、さらには遠
く離れた世界や生物の成長段階等を記録し教育資料とし
て利用する等のために、種々の映像信号等を記録、保存
したビデオパッケージが普及しつつある。

そして、これら映像信号等を記録するためビデオテープ
レコーダにおけるビデオテープの如（長いテープ状のも
のが記録媒体として利用されている。

ところで、スポーツ練習の手本や教育資料の如く同一の
ものが大量に必要となるものにおいては、上述したよう
なビデオテープでは能率よく大量にプリントすることが
できず、さらには長尺のテープを使用するため材料費が
高価となってしまう。

そこで、映像信号の場合であっても、音声信号のみを記
録したレコード盤のように能率よく大量にプリントが行
ないうる信号記録再生ディスクであるビデオディスクが
案出されるに及んだ。

特にこのビデオディスクは、信号記録再生機器本体への
着脱が簡単であり、かつ任意の場所を再生できるという
利点がある。

しかし、従来のビデオディスクにあっては該ディスクの
一面にのみしか信号記録面を有していないため複雑な映
像信号を長時間記録することができなかった。

そこで、本発明は、複雑な映像信号等を長時間記録しう
るようにするとともにディスク本体を小型化し取り扱い
を便利にし、さらには安価に提供しうるようにするため
案出されたものであり、袋状に貼着したジャケット内に
、上下両面に映像等の信号記録面を有する円盤状シート
体を封入したことを特徴とするものである。

そこで、以下発明の一実施例を図面に従って説明する。

なお、この一実施例においては磁気ヘッドより映像等の
信号をディスク本体から再生あるいはディスク本体へ記
録する磁気方式のものについて説明するが、レーザー光
線、白熱電球、圧電ヘッドあるいはコンデンサヘッド等
によって記録再生する方式についても応用することがで
きるのはもちろんである。

第１図イは上面側からの、第１図咀ま下面側からの信号
記録再生ディスク（以下単にディスクという）１を示す
斜視図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。

このディスク１は堅牢な厚紙等によって方形に形成され
たジャケット２０袋部３に上下両面に信号記録面を有す
る薄く、平坦で円形の可撓性を有する円盤状シート４が
封入されている。

この円盤状シート４は、第３図においてその拡大断面図
に示されるように、厚さＷを略３６μｍ程の薄い、平坦
なポリエステルなどの絶縁体であるプラスチックフィル
ム等で形成されたベースシート５の一面側に磁性酸化物
等を被覆して映像信号等の記録面６を４μｍ程の厚さに
形成したシート体７を記録層６の形成されていないベー
スシート５側を向い合せに２枚重ねてジャケット２内に
封入されることにより、上面側の信号記録面６と下面側
の信号記録面６０２面に信号記録面６６を有するものと
なる。

そして、円盤状シート４の中央部には、ジャケット１を
記録再生装置に装着したとき該シート４を回動駆動させ
るモータの回転軸が挿通する開口８が形成されている。

なお、上記した絶縁体で形成されたベースシート５は３
６μｍ程の厚さを有しているが、上面側あるいは下面側
の信号記録面６６いずれか一方に映像信号等を記録しあ
るいは消去する際、磁気ヘッドからの記録電流あるいは
消去電流が他方の信号記録面６に影響を与えない程度の
絶縁性を有するように所定の距離が維持される厚さに構
成されればよく、さらに薄く形成されるものであっても
よい。

さらに、ベースシート５の上下両面に形成された信号記
録面６６が互いに電気的に影響を及ぼさないように配設
されればよいものであるから、所定の厚さに形成された
１枚のベースシート５の上下両面に信号記録面６６の形
成された円盤状シート４でもよい。

一方、ジャケット２は、第４図においてディスク１の分
解斜視図において示されるように、堅牢な厚紙で角形に
形成された図中上側の第１のシート体１０と、この第１
のシート体１０と対象に堅牢な厚紙で角形に形成された
図中下方の第２のシー Ｉ一体１１と、これらシート体
１０１１に挾持配設される中央部に上述した円盤状シー
ト４が封入保持される袋部３を形成するように開口１２
が切り欠き形成された厚紙によって形成されたスペーサ
１３とから構成されている。

上記第１のシート体１０の中央部には、図示しない記録
再生装置に配設されるジャケット１内の円盤状シート体
４を挟着する挟着機構の一方が挿通する円盤状シート８
に形成された開口８０半径よりも大きな半径を有する開
口１４が切り込み形成されるとともに、中心から半径方
向すなわち軸方向に向って円盤状シート体８上に映像信
号等を記録再生する磁気ヘッド等が挿通する楕円形の開
口であるヘッド挿入穴１５が延在され、各辺側方付近に
は円盤状シート８が回転させられたとき袋部３に生ずる
空気移動を円滑するための空気逃げ穴１６が図示の例で
は一辺に２個ずつ形成されている。

図中左側辺の一側端１７には、記録再生装置にディスク
１を装着したとき該記録再生装置に配設された２つの位
置決めピンに嵌合し該ディスク１の位置規制を行う楔状
の切り欠き１８と台形状の切り欠き１９とが形成されて
いる。

そして、この第１のシート体１０の内側面すなわち図中
下方面には導電体であるグラファイトなどを塗布し導電
層２０が形成されている。

この導電層２０は、ジャケット２内で円盤シート４が高
速回転するので該円盤シート４の摩耗防止の効果を有す
る。

なお、ジャケット２を構成する第２のシート体１１は上
記した第１のシート体１０と同形の対象に構成されてい
るので第１のシート体１００部分と同一部分については
それぞれ「ｌ」記号を付し詳細な説明を省略する。

スペーサ１３は第１のシート体１０および第２のシート
体１１と同様に堅牢な厚紙をもって構成され、上記第１
のシート体１０および第２のシート体１１の外形と共通
境界をなす方形をなし、前述した円盤状シート４の厚さ
より稍々肉厚な厚さを有し、中央部には上記円盤状シー
ト４がぴったりと収容しうる開口１２が切り込み形成さ
れている。

この開口１２には円盤状シート４の位置規制用の突部２
１がスペーサ１３本体の対角線上にそれぞれ位置するよ
うに内方に突出して形成され、スペーサ１３本体の各辺
に添ってそれぞれ１個ずつ凹状の切り込みが円盤状シー
ト４を囲むように形成され空気室２２を構成するように
なっている。

そして、この開口１２の少な（とも一側にはスペーサ１
３０図中上方の一側面１３ａと図中下方の他側面１３ｂ
とに渡るように導電性のアルミニューム基２３が添着さ
れ、第１のシート体１０および第２のシート体１１の内
側面に塗布した導電層２０とを電気的に接続し、円盤状
シート４が回転することによって生ずる静電気を上記ア
ルミニューム基２３に接触する記録再生装置本体の一部
を介して接地するようになし、静電気の円盤状シート４
への帯電を防止し、安定した記録再生を得る働きをする
。

そして、ディスク１は、スペーサ１３の他側面１３ｂと
第２のシート体１１の図中上方側に示される内側面２４
とを接着剤等をもって接合した後、上記スペーサ１３の
開口１２内へ円盤状シート４を配設位置させ、さらに、
スペーサ１３の一側面１３ａと第１のシート体１０の図
中下方側に示される内側面２５とを第２のシート体１１
とを接合したように接着剤等をもって接合することによ
って第１図に示すように形成される。

すなわち、円盤状シート４は、第１のシート体１０の内
側面２５および第２のシート体１１の内側面２４とスペ
ーサ１３の開口１２とによって形成される袋部３内に取
り出し不能な状態に封入され、開口８およびその周部が
ジャケット２の開口１４からのぞむように位置される。

上述したように本発明は、汎く知られている音声信号の
みが記録されているレコード盤のように、上面側および
下面側の両面に信号記録面を有するので複雑な映像信号
等を従来のものに比しさらに長時間記録することができ
るとともに、信号記録体であるところの円盤状シートが
堅牢な厚紙等で構成されたジャケット内に封入されてい
るので薄い板状体として形成することができ、取り扱い
が容易となり、さらに容易に小型化を可能とすることが
でき安価に提供することができる。

特に高密度に映像信号等が高密度に収容記録されている
円盤状シートは、脂肪分等の耐着やすり傷などによる損
傷をきらうが、堅牢なジャケット内に封入されているこ
とからも確実に該円盤状シートの保護がなされる。

そうして、従来から知られているように高密度に種々の
信号等の情報を収容し得る信号記録ディスクの普及に太
いに貢献できるものである。

上述した本発明は、記録再生装置において使用されるも
のであるので、実際に記録再生装置に実施される状態を
下記に説明する。

本発明により構成される信号記録再生ディスク１は第５
図に示されるように記録再生装置本体３０のシャーシ３
１側から図中上方へ突出して植立されている２つの位置
規制ピン３２３３へ上記ディスク１に形成された切り欠
き１８．１９を嵌合するとともに、該位置規制ピン３２
３３と対峙して配設されている抑圧バネ２９とにより位
置決めが行なわれる。

そして、ディスク１に封入された円盤状シート４を高速
（約３６０ Ｏｒｐｍ程度）で回転駆動するモータ３４
の回転軸３５の先端に軸着されているボス３６に円盤状
シート４およびジャケット２をそれぞれの開口８１４を
通じて嵌合しシャーシ３１上に載置される。

さらに、上記ボス３６およびボス３６にディスク１を嵌
合する状態を第６図を参照しながら詳細に説明すると、
ボス３６は中途部外周に外方へ膨出するように環状の鍔
部３７が一体に形成されるとともに、図中上方へ膨出す
るように円筒状の突部３８が形成されている。

上記鍔部３７の図中上方の一側面には鉄などの磁性体で
構成されたリング３９が上記突部３８に嵌合して配設さ
れている。

そして、ディスク１は、ジャケット２が開口１４をボス
３６の鍔部３７に嵌合し、上記ジャケット２の開口１４
にのぞんでいる円盤状シート４が開口１８をボス３６の
突部３８に挿通し鍔部３７上に配されることによってモ
ータ３４の駆動軸３５に嵌合配置される。

そして、上記駆動軸３５に嵌合されたジャケット２内に
封入された円盤状シート４は、記録再生装置本体３０に
回動自在に軸着されている断面コ字状のカバー４０の図
中下方面すなわち記録再生装置本体３０内方に突出して
取り付けられているモータ３４の駆動軸３５に軸着され
ているボス３６とあいまって挟着装置４１を構成する、
上部弁え機構４２によって第５図に示すように挟着支持
される。

この上部弁え機構４２は、円筒状の筒体で図中下端側周
縁に内方へ折曲した７リング部４４が形成され図中上端
側をカバー４０にビス４５４５をもって螺着された保持
部４３に、該保持部４３の内周面に当接する周壁にベア
リング４６．４６を有し該ベアリング４６４６でもって
上記筒状の保持部４３に回動自在に遊嵌され、モータ３
４の駆動軸３５側に対峙する下面にボス３６の突部３８
に嵌合しディスク１０円盤状シート４を挾持する円筒状
のマグネット４７を保持してなる回動部４８ａとから構
成される装置 すなわち、ディスク１０円盤状シート４はボス３６に嵌
合されている磁性体であるリング３９に上部押え機構４
２のマグネット４７とにより挟着され、モータ３４を駆
動すると上部押え機構４２０回動部とともに回転させら
れる。

そして、本装置においてディスク１０円盤状シート４か
ら映像信号を記録し、あるいは再生するためのヘッド４
８は第６図に示すようにディスク１の下方から、ディス
ク１のジャケット２に形成されているヘッド挿入穴１５
に伸延し円盤状シート４の記録面６に当接する。

このヘッド４８はコ字状の枠体４９に軸５０およびヘッ
ド４８をステッピングして円盤状シート４の面上を移動
させる送り機構に枢着される作動杆５１とによって支持
されている。

よってヘッド４８はステッピング送り機構によって支持
枠体４９とともにディスク１の軸方向に移動しながら円
盤状シート４の記録面６上を摺動し映像信号等を記録し
再生する。

なお、本発明によるディスク１に形成されている記録再
生装置本体３０の位置規制ピン３２゜３３０嵌合する切
り欠き１８１９のうち一方の切り欠き１８は前述したよ
うに三角形に形成され他方の切り欠き１９は台形状の角
形に形成されているので、記録再生装置３０の他端に配
設された抑圧バネ２９によってディスク１が押圧される
ことにより、一方の切り欠き１８に嵌合するピン３２は
該切り欠き１８の両側面１８ａ、１８ｂに弾発当接し上
記ディスク１の左右の位置規制を確実にし、また他方の
切り欠き１９に嵌合するピン３３はディスク１の一側端
１７と平行に形成されている該切り欠き１９の底側面１
９ａに弾圧当接し、上記ディスク１０前後の位置規制を
確実にし得る。

このようにして、ディスク１は確実に位置規制がされ記
録再生装置３０に装着される。

そして、本発明によるディスク１は、導電性のアルミニ
ューム基２３がスペーサ１３の端面に臨んで外部に露呈
する構成となるので、必要により記録再生装置本体の一
部を介して接地するようになすことにより、高速回転す
る円盤状記録シート４がジャケット２の内側壁１３と接
触し、この回転接触により上記記録シート４が帯電する
ことを防止し得る。

なお、上記ディスク１の接地を図る部材は導電性のアル
ミニューム基２３に限られるものではなく、その他導電
性の金属部材であれば良い。

なお、本願明細書の説明では片面に信号記録面を持つ円
盤状シートを２枚用いた場合を説明したが、１枚の表面
両面に信号記録面を形成した場合にも適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる信号記録再生ディスクを示す斜
視図、第２図はその断面図であり、第３図は本発明を構
成する信号記録再生媒体である円盤状シートの拡大断面
図であり、第４図は上記ディスクの分解斜視図である。 第５図から第７図は本発明にかかる信号記録再生ディス
クを記録再生装置に装着する状態を示すものであり、第
５図は該ディスクが装置本体に装着された状態を示す概
略断面図であり、第６図は上記ディスクと上記装置のヘ
ッド等との位置関係を示す概略分解斜視図であり、第７
図は上記ディスクが位置規制され上記装置に装着された
状態を示す概略平面図である。 １・・・・・・信号記録再生ディスク、２・・・・・・
ジャケット、４・・・・・・円盤状シート、１４・・・
・・・ジャケット２の開口、１５・・・・・・ヘッド挿
入穴。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円盤状記録シートをジャケット内に収納し、該ジャ
   ケットの中央部に上記記録シートを回転させる回転軸が
   挿入される開口と上記記録シートの直径方向に記録又は
   再生用ヘッド挿入穴を延在させたジャケットに於て、上
   記円盤状記録シートが当接するジャケット内面の略々全
   域に導電層を形成するとともに、該導電層に金属部材を
   接続し、該金属部材を上記ジャケットの外部に露呈せし
   めたことを特徴とする信号記録再生ディスク。