JPS5824857B2 - 磁気カ−ドへの磁気記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気カードへの磁気記録装置に関するものであ
る。

従来、磁気カードとしては、銀行カード、鉄道の乗車券
、駐車場の入場券、馬券などが知られている。

しかしながら、従来の磁気カードに磁気記録する装置は
、ベルトとドラムとの間にカードを挾み込んで搬送しな
がらその搬送路の途中に設けた磁気記録ヘッドによりカ
ードの磁気記録層に情報を磁気記録する装置（特公昭４
９−２０５２１号公報に記載の装置）であるため、カー
ドの搬送力が弱く、すべりを生じて磁気記録位置がずれ
たり、彎曲を生じているカードの場合はカード中央部の
浮き上がりにより磁気記録層全体にわたって均一な磁気
記録を行うことができない欠点があった。

本発明はこのような実情にかんがみてなされたものであ
って、その目的とするところは、磁気カードを強い挾持
力で挾持して強力に搬送することができるようにして、
カードのすべり及び浮き上がりをなくし、記録むらのな
い正確な磁気記録を行えるようにした磁気カードへの磁
気記録装置を提供することにある。

以下、本発明の一実施例を図面に従い説明する。

第１図及び第２図において、１は大径の回転ドラム、２
は１駆動モータ３と連結されたベルト駆動プーリであっ
て、このドラム１と駆動プーリ２には内側無端ベルト４
が掛装されており、この内側無端ベルト４はアイドルロ
ール５，５によりドラム１の上下位置から適当距離だけ
ほぼ水平に移動するように案内されている。

６は前記内側無端べルト４の外面とそのドラム掛装部か
ら上下の水平部にわたって接する外側無端ベルトであり
、この無端ベルト６は、駆動ベルトである前記内側無端
ベルト４との摩擦接触により移動される受動ベルトとさ
れ、ベルト案内ローラ７．７に案内されて内側無端ベル
ト４に強圧接触されている。

８は第１の読取用ヘッド、９は記録用ヘッド、１０は第
２の読取用ヘッドであり、これら各ヘッド８，９１０は
、上記ベルト４，６相互の接触力が大きくなるドラム掛
装部に位置させて抑圧へラドロール８ａ、９ａ、１０ａ
と対向させて配設されている３なお、上記内側無端ベル
ト４及び外側無端ベルト６はそれぞれ２本ずつ設けられ
ており、内側無端ベルト４，４はドラム１の両側周囲に
設けたベルト溝に嵌め込まれている。

また、上記内側無端ベルト４と外側無端ベルト６との接
触部分の両端は、それぞれ磁気カード式自動化券ａの送
入口１１及び送出口１２とされ、前記各ヘッドは、上記
送入口１１側から第１の読取用ヘッド８、記録用ヘッド
９、第２の読取用ヘッド１０の順に配置されている。

なお、図中１３は上記ドラム１の回転軸１ａ及びヘッド
８，９，１０、押圧ヘッドロール８ａ、９ａ、１０ａな
どの支持基板である。

一方、第３図は磁気カード式自動化券の一例を示したも
ので、この自動化券ａは、矩形状カード表面の一側にカ
ード長手方向にストライプ状の磁気記録層１４を設けた
構成とされ、磁気記録層１４を避けた２ケ所を内側無端
ベルト４と外側無端ベルト６に挾持されて搬送される。

しかして、自動化券送入口１１から送り込まれた自動化
券ａは、送り駆動されている内側無端ベルト４と、この
内側無端ベルト４との摩擦接触により同調移動する外側
無端ベルト６との間に挾持されて搬送され、内側無端ベ
ルト４により回転されているドラム１０局面とともに移
動する状態になると、ドラム面によりバックアップされ
る内側無端ベルト４とこの内側無端ベルト４に強圧され
ている外側無端ベルト６によりさらに強力に挾持されて
搬送される。

こうして搬送される自動化券ａは、まず第１の読取用ヘ
ッド８を通ってチェックされ、次いで記録用ヘッド９を
通る過程でこのヘッド９により情報を磁気記録層１４に
磁気記録され、さらに第２の読取用ヘッド１０により記
録された情報を読取チェックされて送出口１２に搬出さ
れる。

なお、この自動化券ａへの情報の記録及び読取りにおい
ては、上記自動化券ａがベルト４．６間で強力に挾持さ
れることによりドラム１０曲率に合うように強制彎曲さ
れるから、自動化券自体にどのような曲りがあってもそ
れは強制彎曲によりドラム１の曲率に合う状態に矯正さ
れる。

従って上記自動化券ａの磁気記録層１４は常に一定の接
触力で各ヘッド８，９．１０に接触することになり、ま
た自動化券ａはベルト４，６間に強力に挾持されている
ために、すべりを生ずることもないから、上記磁気記録
層１４への磁気記録及び読取りはむらなく行われること
になる。

一方、上記第１の読取用ヘッド８は、送入された自動化
券ａの磁気記録情報を読取るためのもので、この第１の
読取用ヘッド８の後方に記録用ヘッド９と第２の読取用
ヘッド１０を配置することにより、一度磁気記録した自
動化券ａを再送人してやれば、記録情報の読取り、修正
再記録、再記録情報の読取チェックを連続して行うこと
ができる。

なお、上記記録用ヘッド９と第２の読取用ヘッド１０は
別個に設けてもよく、またデュアルヘッド（記録部と読
取部が数關隔てて同一保持器内にあるもの）を採用して
もよい。

また上記実施例では３個の磁気ヘッド８，９，１０を配
置しているが、このヘッド数は最後部の第２読取用ヘツ
ド１０に続けてさらにいくつかの記録用ヘッド及び読取
用ヘッドを配置してもよく、このようにすれば数回にわ
たって記録と読取チェックが繰り返えされるから確実な
磁気記録を行うことができる。

さらに上記各ヘッド８，９，１０はドラム１の周面に対
して外側に設けてもよく、その場合は自動化券ａを上下
逆にして搬送すればよい。

また内側無端ベルト４と外側無端ベルト６はそれぞれ１
本ずつとしてもよく、このベルト４，６の材質モ摩擦係
数の高いものを適当に選べばよい。

本発明は上記のようにしてなるものであるから、磁気記
録位置において磁気カードを強い挾持力で挾持して強力
に搬送することができ、従って磁気カードのすべり及び
浮き上がりをなくして高速処理時においても記録むらの
ない正確な磁気記録を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施例を示す概略的正面
図及び縦断側面図、第３図は磁気カードの一例を示す外
観図である。 １・・・・・・回転ドラム、４・・・・・・内側無端ベ
ルト、６・・・・・・外側無端ベルト、９・・・・・・
磁気記録用ヘッド、ａ・・・・・・磁気カード、１４・
・・・・・磁気記録層、８ａ・・・・・・押圧ヘッドロ
ール、１３・・・・・・支持基板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一側端縁に沿って磁気記録層を有する磁気カードに
   情報を磁気記録する装置であって、回転ドラムと、この
   回転ドラムの外周に装置した内側無端ベルトと、この内
   側無端ベルトの外面と少なくとも一部が対向して接し、
   上記回転ドラムの外周に沿って上記磁気カードの他側端
   側を挾持して搬送する外側無端ベルトと、 この外側無端ベルトと上記内側無端ベルトとが上記回転
   ドラム上で接して形成される磁気カード搬送部に対応す
   る状態、かつ非挾持状態にある上記磁気カードの一側端
   縁に沿って形成された磁気記録層に対向する状態に設け
   られた磁気ヘッドと、この磁気ヘッドに磁気記録層が密
   接するよう押圧する押圧ヘッドロールと、この抑圧ヘッ
   ドロールによって押圧される磁気カードの一側端側端面
   をガイドする支持基板とを具備してなることを特徴とす
   る磁気カードへの磁気記録装置。