JPS5824140Y2 - レイゾウコ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷蔵庫本体の前面開口部ならびにガスケット
における発汗現象を防止しようとするものである。

従来、この種の冷蔵庫の本体前面開口部の発汗防止手段
としては、外箱の前面開口部のフランジの近傍に、電気
ヒータあるいは凝縮器の一部などの発熱体を装着したも
のが多いが、このような従来の構造では、外箱の前面開
口部周縁の発汗は防止できても、冷蔵庫外扉のガスケッ
トの外周面に生ずる発汗を防止することができなかった
。

本考案は上記の欠点を改良するもので、冷蔵庫本体の前
面開口部周縁、ならびに外扉のガスケットの外周面に発
汗が生じないようにすることを目的とする。

以下本考案をその一実施例を示す図面を参考に説明する
。

１は冷蔵庫本体で、周知のように外箱２と内箱３と断熱
材４より構成され、冷蔵庫本体１の前面開口部に外扉５
が回動自在に枢着されている。

また、外箱２の前端縁は折り曲げられて、外箱２の内側
へ突出する折返しフランジ部６、および係止溝７が形成
され、さらにこの折返しフランジ部６より前方へ突出す
る幅ｌの幅狭い突出部８が形成されている。

そして内箱３の前面開口部に形成したフランジ部３ａを
前記係止溝７に嵌着させている。

９は発熱体で、例えば冷却ユニットの凝縮器の一部から
なり前記外箱２の突出部８の内溝に挿入されている。

１０は外扉５の裏面外周縁に装着したガスケットでマグ
ネット１１を有し、前記外箱２の折返しフランジ部６に
当接して、冷蔵庫本体１内と外気を遮断する作用をなし
、ガスケツ）１０が前記折返しフランジ部６に当接した
状態で、外箱２の突出部８がガスケット１０の外側面を
覆うものである。

従来、梅雨期など外気が高温多湿のとき、冷蔵庫本体内
の冷却空気の低温が、外箱の折返しフランジ部を通って
、外箱の前面開口縁部ならびに、これに接したガスケッ
ト表面に伝わってこれら開口縁部およびガスケット表面
が冷却され、この結果、外箱の前面開口縁やガスケット
の外面に発汗現象が生じ易い欠点があったが、上記のよ
うな構造により、発熱体９によって、外箱２の側壁面、
突出部８゜折返しフランジ部６、および前記突出部８と
ガスケット１０の外側面の間の間隙部分が加熱されるの
で、冷蔵庫本体１の前面開口部周縁やガスケツト１０の
外側面に発汗が生ずることが防止される。

上記実施例から明らかなように、本考案の冷蔵庫は、外
箱の前端縁を折曲して、外箱の内側へ突出するフランジ
部およびこのフランジ部に接する係止溝を形成すると共
に、このフランジ部より前方へ突出する幅狭い突出部を
形成し、内箱の前面開口部に形成したフランジ部を前記
外箱の係止溝に嵌合させ、前記突出部の内溝に発熱体を
挿入し、外扉の裏面外周縁に装着したガスケットを前記
外箱のフランジ部に当接させ、このガスケットの外側面
を前記外箱の突出部で覆ったもので、外気が高温多湿の
場合でも、外箱の前面開口部周辺に発汗現象が生ずるこ
とがなく、また外箱の突出部によってガスケットの外側
面が加熱保温されるので、ガスケットの外表面に発汗現
象が生ずることなく、シたがってガスケットの表面、に
ごみや水滴が付着しにくくなり衛生上もすぐれたもので
あり、さらには発熱体が突出部の内溝先端部に設けられ
設置が安定することはもちろん、この発熱体を内装した
突出部が外箱、外扉間のガスケットの外側面を覆ってい
るので、内外の温度差による発汗の生じやすい部分を効
率的に温めて発汗防止をはかるだけでなく、それでいて
庫内への熱影響を少なくでき、圧縮機の運転率が下がり
省電力に寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は生考案の一実施例を示す冷蔵庫の正面図、第２
図は第１図のＩＩ−ＩＩ ’線断面図である。 ２・・・・・・外箱、３・・・・・・内箱、３ａ・・・
・・・フランジ部、５・・・・・・外扉、６・・・・・
・折返しフランジ部（フランジ部）、７・・・・・・係
止溝、８・・・・・・突出部、９・・・・・・発熱体、
１０・・・・・・ガスケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱の前端縁を折曲して、外箱の内側へ突出するフラン
   ジ部およびこのフランジ部に接する係止溝を形成すると
   共に、このフランジ部より前方へ突出する幅狭い突出部
   を形成し、内箱の前面開口部に形成したフランジ部を前
   記外箱の係止溝に嵌合させ、かつ前記外箱の突出部の内
   溝先端部に発熱体を挿入し、この突出部により外扉の裏
   面外周縁に装着し１．かつ前記外箱のフランジ部に当接
   するガスケットの外側面を覆ってなる冷蔵庫。