JPS5833456Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内側熱交換器の側近に暖房時に用いられるヒ
ータを設けてなる空気調和機の構造に関するものである
。

この種の空気調和機は除湿水を受けるため、断熱材を兼
ねた発泡スチロール等の合成樹脂製のドレンパンを器体
の底部に配設しているが、上記暖房運転時にヒータに通
電すると、その輻射熱によってドレンパンが軟化するの
で、何らかの遮熱手段を設ける必要があった。

従来、このドレンパンにたいする遮熱手段としてアルミ
箔をドレンパンに直接貼りつげていたが、アルミ箔自体
が温度上昇するので充分な遮熱効果が得られない等の欠
点を有していた。

本考案は上記従来型の欠点を除去するもので、ドレンパ
ン上に所要の空隙をあけて遮熱板を設けると共に、同遮
熱板上に除湿水が溜ったとき、空気流の渦によって霧状
の水が室内に吹出さない様にするため、空気流の整流を
行う傾斜部を形成してなるものである。

以下図に示す一実施例について本考案を説明すると、１
は室内側熱交換器、２はファンモータで、同ファンモー
タ２にシロッコファン３を設ケ、室内側の空気を上記室
内側熱交換器１を通して導入し、他方の吹出口に送出す
る空気流路を形成する。

この空気流路の一側、すなわち上記室内側熱交換器１か
らシロッコファン３に至る間に暖房運転時に補助熱源と
して通電されるヒータ４を配設する。

一方器体の底板５上には室内側熱交換器１に冷房運転時
に結する除湿水を受けるため、断熱を兼ねて発泡スチロ
ール等の合成樹脂によるドレンパン６を設けるが、この
ドレンパン６上には上記ヒータ４の通電時の遮熱用の遮
熱板７を配設する。

この遮熱板７は上記の通りドレンパン６上に密着スるこ
となく、所要の間隙をあけて、所要の断熱空間Ｂを形成
すると共に、空気流路の下部Ａに気流の渦が生じること
のない様に整流を兼ねた傾斜部８を形成する。

以上の様な構成により冷房運転時に遮熱板７上に除湿水
Ｃが溜ったとしても、空気流路の下部Ａは遮熱板７の傾
斜部８に沿って空気が流れるので渦をまくようなことが
なく、霧状の水が室内側に送り込まれる様なことはない
。

つき゛に暖房運転時には上記ヒータ４が通電されるが、
ドレンパン６は上記遮熱板Ｉによって充分な遮熱効果に
よって保護される。

すなわち、遮熱板Ｉはドレンパン６上に密着することな
く、所要の空隙をあけて断熱空間Ｂを形成しているので
、反射による遮熱効果と共に輻射熱によって遮熱板７が
温度上昇してもドレンパン６には直接影響を与える様な
ことはなく、ドレンパン６への熱伝達を小さくすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す空気調和機の要部切欠側面
図である。 同図中、１・・・室内側熱交換器、２・・・ファンモー
タ、４・・・ヒータ、６・・・ドレンパン、７・・・遮
熱板、８・・・傾斜部０

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側熱交換器からファンに至る空気流路にヒータを設
   けてなる空気調和機にふ−いて、合成樹脂によるドレン
   パン上には上記ヒータの通電時の遮熱板を所要の空隙を
   おいて配設すると共に、同遮熱板には上記空気流路の下
   部の空気流の整流を行うための傾斜部を形成してなるこ
   とを特徴とする空気調和機。