JPS5823692Y2 - 自動車ドア窓枠デイビジヨンバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のドア窓枠を三角窓と四角窓とに区分す
るディビジョンバーに関し、その目的は、ディビジョン
バーの組付作業性を向上したことであある。

自動車のドア窓には昇降可能な四角窓ガラス部分と、垂
直軸線廻りに旋回自在に、或いは固定した三角窓ガラス
部分とを形成したものがある。

−この場合、ドアの窓枠を三角窓と四角窓とに分割する
ディビジョンバーが取付けられる。

このディビジョンバーの組付けは、ドアパネル内に四角
窓ガラスを挿入した状態でディビジョンバーの下方固定
部を傾斜して挿入し、回転して直立状態に起して固定す
る。

このとき、四角窓ガラスの上方一端の隅角部にディビジ
ョンバーの略中央部が干渉するため、ディビジョンバー
な直立状態に回転する作業が容易でなく、四角窓ガラス
の隅角部の破損やディビジョンバーの損傷がないように
除々に回転しなければならなかった。

そのため、組付作業能率に影響を及ぼすと共に、組付に
は相当の熟練と注意力を必要としていた。

本考案はこのような従来の問題点に鑑み、ディビジョン
バーに簡単な改良構造を加えることによって問題を解消
したものである。

以下本考案の実施例を図面により説明する。

第１図において１はドアパネル、２は該ドアパネル１の
上方に設けられている窓枠、３はドアパネル１内に挿入
（降下）した四角窓ガラスである。

４は三角窓ガラスであり、ディビジョンバー５と一体の
枠１１に、垂直軸線廻りに旋回自在に中央部が枢支され
ている。

ディビジョンバー５は窓枠２を三角形と四角形とに分割
する断面Ｈ型の鋼材であり、これをドアパネル１内に固
定するために延在部分５ａが直線的に延長している。

そして延在部分５ａにはブラケット６が形成されている
。

また上端には窓枠２に固定するためのブラケット７が固
着されている。

そこで本考案は、上記ディビジョンバーの延在部分５ａ
に第２図及び第３図に示すように長孔９を開設したもの
である。

同第３図中の符号８はディビジョンバー５の溝内に嵌着
されている四角窓ガラス３のガラスランであり、これに
は前記長孔９と対応する位置に同様の長孔１０が開設さ
れている。

本考案は上記の通りの構造であるから、ディビジョンバ
ー５をドアパネル１並びにその窓枠２に組付けるときに
、第１図のようにディビジョンバー５の下方の延在部分
５ａをドアパネル１内に傾斜して挿入した際に、ディビ
ジョンバー５に開設した長孔９はドアパネル１内に挿入
されている四角窓ガラス３の上方一端の隅角部３ａに対
応位置する。

そして、この傾斜状態から垂直方向に回転して起立させ
るときには、四角窓ガラス３の隅角部３ａはガラスラン
８の長孔１０を貫通しディビジョンパー５に開設した長
孔９に侵入して、これを中心に回転起立する。

従って、ディビジョンパー５の回転起立時にドアガラス
である四角窓ガラス３の隅角部３ａに干渉することなく
長孔９にて回避し極めて円滑に回転起立する。

よって本考案によると、ディビジョンパーの組付時の作
業性を良好にし、特に熟練を要することなく、またドア
ガラスの隅角部を破損することなく容易且つ迅速に行わ
れる。

また高度の寸法精度も要求されてないので、製造寸法に
多少のバラツキがあっても組付けが容易に得られる利点
があり、構造も在来のディビジョンパーの特定個所に孔
あけ加工を施すのみで簡単に製造できる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はドアの側面図、第２図は第１図Ａ矢印部の拡大
図、第３図は第２図Ｂ−Ｂ線断面図である。 １・・・ドアパネル、２・・・窓枠、３・・・四角窓ガ
ラス、３ａ・・・隅角部、４・・・三角窓ガラス、５・
・・ディビジョンパー ９・・・長孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアパネル内に挿入される延在部分を有し、窓枠を三角
   窓と四角窓とに分割するディビジョンバーにむいて、ド
   アパネル内に挿入した四角窓ガラスの上方一端の隅角部
   を嵌入する長穴を前記ディビジョンバーの延在部分に開
   設して成る自動車ドア窓枠のディビジョンバー。