JPH0634554Y2 - ブラインドの取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） この考案は横型ブラインドあるいはロールブラインドを
吊下支持する枠体を窓の上枠等に取着するための取付金
具に関するものである。

（従来の技術） 従来、ロールブラインドを吊下支持する枠体は取付金具
で窓の上枠等の取付面に固定されている。その取付金具
は取付面に固定された支持部材により吊下支持され、枠
体の前後両縁をそれぞれ内側へ折曲げて形成した掛止縁
を下方より係止するとともにこの掛止縁の上面と前記支
持部材との間を押し広げて掛止縁を挟持することにより
枠体を固定していた。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、上記のような取付金具では枠体の掛止縁と支
持部材との間を押し広げる構成をこの両者の間に配置し
なければならないため、枠体と取付面との間に一定の隙
間が生じ、美観上好ましくないとともにこの隙間から日
光が漏れる等の問題点があった。また、上記構成の取付
金具は前記支持部材、枠体の掛止縁を係止する係止片、
その係止片を回動操作するための操作レバー等で構成さ
れて部品点数が多く、組立工数も多くなるという問題点
があった。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するために、溝型をなす枠
体の上縁をそれぞれ内側へ折曲げて掛止縁を形成し、そ
の枠体の掛止縁を操作レバーの回動操作により係止して
取付面に固定する取付金具において、支持部材７の一側
に操作レバー８基端の軸部14を回動可能に支持して取付
金具６を構成し、その支持部材７に枠体１の一方の掛止
縁２を支持する掛止部11を設け、前記軸部14の一側には
操作レバー８の回動に基いて他方の掛止縁３に係合する
係止溝15を設けるとともに、前記操作レバー８の回動に
伴い他方の掛止縁３を係止溝15に案内するべくその係止
溝15に連通する斜面16を前記軸部14に形成した構成とし
ている。

（作用） 上記手段により、掛止部11を一方の掛止縁２に係合させ
た状態で操作レバー８を回動させると、他方の掛止縁３
が斜面16に沿って係止溝15に案内される。そして、係止
溝15に他方の係止縁３が係合すると、一方の掛止縁２に
掛止部11が確実に支持される。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に従って説
明すると、第３図に示すように溝型をなす枠体１はその
前後両縁がそれぞれ内側へ折曲げて掛止縁2,3が形成さ
れるとともに、その底部には長手方向に二本の突条４が
形成されている。この枠体１を取付面５に固定するため
の取付金具６は支持部材７と操作レバー８とから構成さ
れている。

支持部材７は金属板を折曲げて形成され、その中央部に
は同支持部材７を取付面５に固定するための一対の取付
孔９が形成されている。なお、両取付孔９の間に設けら
れる長孔はこの取付金具６の仮止めに使用される。支持
部材７の両側部は下方へ折曲げられ、その下縁に前方に
向かって上昇する斜辺10となっている。また、斜辺10の
前部には前方へ向かって突出する掛止部11が形成されて
いる。

支持部材７の基端側には上部片12と下部片13とが水平方
向に平行に突出され、その間に前記操作レバー８基端の
軸部14一側が回転可能に支持されている。その軸部14の
他側には枠体１の一方の掛止縁３を支持するための係止
溝15が形成され、その係止溝15の下面一側は同係止溝15
の開口部を広げる斜面16となっている。

前記下部片13の両側部には透孔17が形成され、操作レバ
ー８の軸部14下面には第４図に示すように第一の係止突
部18が形成されている。

そして、第２図に鎖線で示すように操作レバー８を回動
させると、第一の係止突部18が一方の透孔17に係合して
同操作レバー８が位置決めされるようになっている。

操作レバー８の中間部下面には第二の係止突部19が形成
され、操作レバー８を第２図に実線で示す位置に回動さ
せるとその第二の係止突部19が枠体１の掛止縁３に係合
して同操作レバー８が位置決めされるようになってい
る。

さて、このように構成された取付金具６で枠体１を取付
面５に固定するには、まずネジで取付面５に固定された
取付金具６の掛止部11に対し、第３図に鎖線で示すよう
に枠体１の前側掛止縁２を引掛る。そして、操作レバー
８を第２図鎖線で示すように枠体１と直行する方向に回
動させた状態で枠体１の後側を上方へ回動させて第３図
に実線で示すように水平方向に位置させ、この状態で操
作レバー８を第２図に実線で示すように枠体１に沿うよ
うに90度回転させる。すると、後側掛止縁３に軸部14の
係止溝15がその斜面16から徐々に係合し、これと同時に
枠体１が第３図矢印方向に若干移動されて斜辺10が枠体
１の突条４に圧接される。すなわち、前側掛止縁２と突
条４との間が押し広げられる状態となって同掛止縁２が
掛止部11に強固に支持される。また、後側掛止縁３は係
止溝15に係合して支持され、第二の係止突部19は後側掛
止縁３を乗り越えて同掛止縁３に係合する。

従って、この取付金具６は操作レバー８を回動操作すれ
ば掛止縁2,3を確実に支持して枠体１を取付面５に固定
することができるとともに、枠体１と取付面５との間に
は操作レバー８を挿通するだけの僅かな隙間が存在する
だけで美観上好ましく、さらに支持部材７と操作レバー
８だけで構成されるので部品点数も少なくすることがで
きる。

考案の効果 以上詳述したように、この考案は枠体１を取付面６に近
接して支持固定して美観を向上させることができるとと
もに、操作レバー８は回動操作するだけの簡単な操作に
確実に枠体１を支持固定することができ、さらに部品点
数を削減してその組立工数を削減することができる優れ
た効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した取付金具の斜視図、第２
図は同じくその平面図、第３図及び第４図はその取付操
作を示す側面図である。 枠体１、掛止縁2,3、突条４、取付面５、取付金具６、
支持部材７、操作レバー８、斜辺10、掛止部11、軸部1
4、係止溝15、斜面16。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】溝型をなす枠体の上縁をそれぞれ内側へ折
   曲げて掛止縁を形成し、その枠体の掛止縁を操作レバー
   の回動操作により係止して取付面に固定する取付金具に
   おいて、 支持部材（７）の一側に操作レバー（８）基端の軸部
   （14）を回動可能に支持して取付金具（６）を構成し、
   その支持部材（７）に枠体（１）の一方の掛止縁（２）
   を支持する掛止部（11）を設け、前記軸部（14）の一側
   には操作レバー（８）の回動に基いて他方の掛止縁
   （３）に係合する係止溝（15）を設けるとともに、前記
   操作レバー（８）の回動に伴い他方の掛止縁（３）を係
   止溝（15）に案内するべくその係止溝（15）に連通する
   斜面（16）を前記軸部（14）に形成したことを特徴とす
   るブラインドの取付金具。