JPS5822864Y2 - テイルトキヤブのロツク操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキャブオーバ型トラックにおけるティルトキャ
ブのロック操作装置に関し、その目的は、主としてセフ
ティフックを操作するセフティ操作レバーの操作性の向
上と、スペースを有利としたことである。

一般のティルトキャブのロック装置は、アイボルトに係
脱する主フックと、係合部材に係脱するセフティフック
とを有し、主フックのロック及びロック解除の旋回動は
主操作レバーで行い、セフティフックの旋回動はセフテ
ィ操作レバーによって行っている。

従来、この主操作レバーとセフティ操作レバーとは極力
近接した位置に配置されて悼いるが、各レバーの旋回軌
跡等のスペースが必要であるために近接距離にも限度が
あり、両レバーは離間を余儀無くしていた。

この種のロック装置は、主フックがアイボルトに係合し
ているロック時には、セフティフックは係合部材と係合
可能な位置に特機し、主フックがロック解除したときに
セフティフックが係合部材に係合する関係となっている
。

これは、キャブは常にティルト方向に旋回上昇するよう
付勢されているために、主フックのロックを解除したと
きにセフティフックで一度上昇旋回動を拘束しないとキ
ャブは一気に上昇旋回作動して危険を伴うからである。

従って、主操作レバーの操作の後にセフティ操作レバー
を操作する必要があり、これらレバーが離間位置してい
ると操作が容易ではない。

本考案は上記従来の不具合を解消したもので、その特長
とするところは、セフティ操作レバーを主操作レバーに
連結し、主操作レバーと常に一体に旋回動を可能とした
ことである。

以下本考案の実施例を図により説明する。

１はキャブ、２はリヤアーチである。

リヤアーチ２に固設されたブラケット３にアイボルト４
が緩衝部材５を介して取付けられ、筐たセフティフック
の保合部材３ａも取付けられている。

さらにリヤアーチ２にはキャブ１側の部材の当接を緩衝
する弾性ストッパ６が固設されている。

一方、キャブ１側にはケース８が固設されていて、該ケ
ース８内に主フック１３やセフティフック２２が枢着さ
れ、その他の関連部品が包囲されている。

主フック１３はピン１５によって旋回可能に枢着された
アーム１４の一端にピン１８によって枢支されている。

この主フック１３にはガイドピン１９が植設されていて
、主フック１３がロック解除方向に旋回したときに、ア
イボルト４との係合を確実に解脱するためのガイドプレ
ート２０のガイド溝２１と係合するようになっている。

筐た、セフティフック２２はピン２３によって旋回可能
に枢着され、スプリング２４によって常に係合部材３ａ
と係合する方向に旋回力が付勢されている。

７はケース８に取付けられているセフティフック２２の
位置決め調整用のアジヤスティングボルトで、セフティ
フック２２には前記アジヤスティングボルト７に当接す
るストッパ２５が取付けられている。

ケース８の外側にブラケット９が固設されていて、この
ブラケット９に主操作レバー１０が軸１１によって旋回
自在に枢支されている。

１２は主操作レバー１０のロック位置を拘束する安全ピ
ンであり、ブラケット９を介して主操作レバー１０の穴
に差し込１れるものである。

この主操作レバー１０と前記アーム１４とを連接棒１６
によって連結されている。

１７．１８は連結ピンである。

筐た主操作レバー１０の両側面には膨出突起条列が設け
られ、主操作レバー１０をロック解除位置（略水平方向
）に旋回したときに、前記ブラケット９に設けられてい
る弾機挟持部材３０で挾持され所定位置に保持されるよ
うになっている。

そこで、本考案の主要な構成であるセフティ操作レバー
２６の取付構造を説明する。

セフティ操作レバー２６の一端は前記セフティフック２
２の上端部にピン２７によって旋回可能に連結されてい
る。

そして、主操作レバー１０の側面に固設されたホルダ２
９の穴に摺動自在に装架され、主操作レバー１０と一体
運動するようになっている。

さらに、主操作レバー１０の把持部に近接してセフティ
操作レバー２６の把持部２８を形成した構造としたもの
である。

本考案は上記の通りの構造であるから、主フック１３は
主操作レバー１０の旋回動作によってアイボルト４への
係脱が行われ、キャブ１のロック並びにロック解除操作
が従来と同様に行われる。

この主操作レバー１０の旋回動と一体になってセフティ
操作レバー２６も旋回動する。

従って、主操作レバー１０をロック解除位置に旋回動し
、セフティ操作レバー２６を引くことによって係合部材
３ａに係合しているセフティフック２２を解脱するので
ある。

このとき、セフティ操作レバー２６の把持部２８は主操
作レバー１０の把持部の最も近接したところに位置して
いるため、主操作レバー１０の操作完了後に直ちにセフ
ティ操作レバー２６の把持部２８に移行持ち替えること
ができ操作を容易にしている。

また、キャブ１のロック時には、主操作レバー１０のロ
ック位置と一緒にセフティ操作レバー２６が位置するも
のであるから、スペース的にも有利であり、従来の不具
合を解消した有益な利点を有している。

さらに、セフティ操作レバー２６は主操作レバー１０に
ホルダ２９を介して摺動自在に連結され、かつセフティ
フック２２の上端部にピン２７によって枢着連結してい
るために、主操作レバー１０の旋回動と一緒に旋回する
セフティ操作レバー２６は前記ピン２７を支点にして旋
回し、ホルダ２９を摺動するのでセフティフック２２に
回動作用を与えることがなく、従って、主操作レバー１
０を主フック１３の係合解脱位置に旋回動してもセフテ
ィフック２２は係合部材３ａへの係合状態を保持してお
り、セフティ機能を確保している効果がある。

尚図例ではキャブ側に主フックやセフティフック等を設
置し、リヤアーチ側にアイボルトや係合部材を設置して
いるが、その逆の配設関係構造にすることも可能であり
本考案の意義を逸脱するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一部断面図でありロック状態を示
す。 第２図は本考案装置のロック解除状態を示す図である。 １・・・・・・キャブ、２・・・・・・リヤアーム、３
ａ・・・・・・係合部材、４・・・・・・アイボルト、
９・・・・・・ブラケット、１０・・・・・・主操作レ
バー、１３・・・・・・主フック、２２・・・・・・セ
フティフック、２６・・・・・・セフティ操作レバ、２
８・・・・・・把持部、２９・・・・・・ホルダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アイボルトに係脱する主フックと、係合部材に係脱する
   セフティフックと、前記主フックを旋回動スる主操作レ
   バーと、セフティフックを旋回動するセフティ操作レバ
   ーとを有するティルトキャブのロック装置に釦いて、セ
   フティフックの上端部にセフティ操作レバーの先端を枢
   着連結すると共に、主操作レバーにホルダを取付け、こ
   のホルダを介してセフティ操作レバーを摺動自在に連結
   し、主操作レバーと一体に旋回可能としたことを特徴と
   するティルトキャブのロック操作装置。