JPS5820408Y2 - 自動車のサンル−フの排水構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のサンルーフの排水溝に関するものであ
る。

従来においては、サンルーフ開口周囲の溝に溜った水を
ビニールパイプ等でピラーに導いて排水をしていた。

−ビニールパイプ等がルーフ外板と天井内張りとの間を
、つまり室内側を走っているので、ビニールパイプ等の
脱落により雨水が室内に漏れる危険があった。

本考案は上記に鑑み、サンルーフ開口周囲の溝に溜った
水をルーフ外板に形成した凹状の排水溝でルーフ外周に
導びくことを目的とするものである。

以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。

車体のルーフパネル１の中央には開口が設けられ、この
開口を開閉するサンルーフ２が取り付けられている。

この開口周縁にはルーフパネル１を段下げして形成した
溝５が設けられ雨水等が室内に流入するのを防止してい
る。

ルーフパネル１の後部にはバックドア３が取り付く開口
が形成されており、この開口縁にルーフパネル１の後端
を段下げして形成した溝７が設けられている。

上記サンルーフ２側の開口縁からバックドア３側の開口
縁に至るルーフパネル１には、このルーフパネル１を部
分的にくぼませた凹状の排水溝６が形成されている。

この排水溝６は、車体前後方向に配設されており、前端
は上記サンルーフ２側の開口縁に形成された溝５につな
がり、後端は上記バックドア３側の開口縁に形成された
溝７につながっている。

上記バックドア３を開閉自在にルーフパネル１に取り付
けるヒンジ４は、そのルーフパネル側が上記排水溝６の
底部に固定されている。

このヒンジ４は断面が略Ｔ形で、上面がルーフパネル１
の外表面とほぼ面一になるように設けられているととも
に、排水溝６の底部との間に連通部８を形成している。

このヒンジ４は排水溝６のほぼ全長にわたって設けられ
ている。

なおこのヒンジ４はその一部をカバーあるいはモールに
して排水溝６の上部を覆うものにしても良い。

以上の構成により、サンルーフ開口周縁の溝５に溜った
雨水等は排水溝６の連通部８を通ってバックドア開口周
縁の溝７に導かれて排水される。

従って、本考案はサンルーフ開口周縁に溜った雨水等を
室内側を通すことなく排水することができるため、雨水
等の室内への水漏れの危険をなくすることが出来るとい
う優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の排水構造を備えた自動車の斜視図、第
２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は第１図のＢ
−Ｂ線断面図を示す。 １・・・ルーフパネル、２・・・サンルーフ、３・・・
バックドア、４・・・ヒンジ、５・・・サンルーフ開口
周縁の溝、６・・・排水溝、７・・・バンクドア開口周
縁の溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体のルーフパネルに形成したサンルーフの開口周縁に
   は該ルーフパネルを段下げして形成した溝が設けられて
   おり、一方、上記ルーフパネルは車体後部においてバッ
   クドアの開口を形成するとともに、その開口縁に該ルー
   フパネルを段下げして形成した溝が設けられており、さ
   らに、上記サンルーフの開口縁からバックドアの開口縁
   に至る上記ルーフパネルには、該ルーフパネルをくぼま
   せて形成した凹状の排水溝が車体前後方向に配設されて
   おり、該排水溝は前記サンルーフの開口縁の溝とバック
   ドア開口縁の溝とを連結していることを特徴とする自動
   車のサンルーフの排水構造。