JPS5820107Y2 - 円盤型排ワラカツタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内向き反対方向に駆動する低速回転軸と高速
回転軸とを平行に配備し、この両軸の軸芯方向適当間隔
釦きに円盤状回転刃を並置固着しである円盤型排ワラカ
ッタに関するものである。

円盤型排ワラカッタとして、前記低速回転軸と高速回転
軸とに回転刃だけを夫々の軸芯方向適当間隔トきに並置
固着して構成されたものでは、低速回転軸と高速回転軸
とが小径であることから、軸間が広くて細断ワラが下方
に落下し易い点で有利であるものの、小径の軸にワラが
巻き付き易いという欠点がある。

そこで前記回転刃間の軸部分に回転刃よりやや小径のワ
ラ巻付き防止用の回転筒体を設けたものが考えられてい
るが、ワラ巻付き防止用の回転筒体を設けると前記軸間
が狭くなって切断ワラが落ちにくくなるために、軸芯方
向最外側端に設けられた回転刃とカッタケースとの間で
は一方のカッタケースが固定壁であることがら、この部
分にかいてワラが滞留する問題があった。

本考案は、上記問題の解決を目的としたものであって、
その構成上の特徴は、低速回転軸と高速回転軸とを平行
に且つ内向き反対方向に駆動して配備し、前記低速回転
軸及び高速回転軸に軸芯方向適当間隔おきに円盤状回転
刃を並置固着し、さらに前記各回転刃間に回転刃より小
径のワラ巻付き防止用の回転筒を設けてなる円盤型排ワ
ラカッタであって、軸芯方向最外側端に設けられた前記
回転刃とカッタケースとの間にお・ける軸部分に、他方
の軸部分に設けられた回転刃の回転軌跡内に先端回動軌
跡を入り込玄せて作動するワラ掻出し具を設けである点
にあり、次の効果を奏する。

本考案によれば、その先端回動軌跡を他方の軸部分に設
けられた回転刃の軌跡内に入り込１せたワラ掻出し具に
よって、ワラ巻付き防止用の回転筒体を設けたがために
両回伝力とカッタケースとの間で滞留するワラを、両回
転軸の間から掻出し排出することができ、前記軌跡内へ
の入り込みによって両軸間でのワラ詰り等をも解消しな
がら良好な排ワラ細断を行うことが可能となった。

以下本考案の構成の実施例を図面に基いて説明する。

図はコンバイン搭載の脱穀装置１より排出された後排ワ
ラチェーン２にて搬送されてくる排ワラを細断処理する
円盤型排ワラカッタ３を示す。

このカッタ３ば、低速回転軸４と高速回転軸５とを、平
行に且つ内向き反対方向に駆動して配備し、前記低速回
転軸４に、円盤状受刃３ａ・・・・・・を軸芯方向適当
間隔釦きに並置固着し、前記高速回転軸５に、軸芯方向
適当間隔釦きに円盤状切刃３ｂ・・・・・・を並置固着
して構成されるものであって、前記排ワラチェーン２よ
り横架姿勢で落下供給される排ワラを、前記受刃３ａ・
・・・・・にて受止め支持しながら前記切刃３ｂ・・・
・・・にて稈長方向複数箇所で細断すべく構成されてい
る。

前記受刃３ａ・・・・・・の間には、この受刃３ａ・・
・・・・の外径に近く且つ外径よりも小さいワラ巻付き
防止用の回転筒体６・・・・・・が、低速回転軸４に固
着されて設けられるとともに、この筒体６の周部であっ
て受刃３ａに対向近接する箇所には、ワラ掻込み用突起
６ａ・・・・・・が付設されている。

低速回転軸４の軸芯方向最外側（排ワラ株元側）の受刃
３ａとカッタケース１３との間の軸部分には、他方の切
刃３ｂの回転軌跡に入り込んで、ワラ掻込み作用と細断
ワラを下方へ掻出す作用とを有する・筒体の局部に４つ
の突条体７ａ・・・・・・が付設されたワラ掻出し具Ｉ
が固着されている。

前記切刃３ｂ・・・・・・の間には、この切刃３ｂ・・
・・・・の外径よりも充分小径の排ワラ巻付き防止用の
筒状体８・・・・・・が、高速回転軸５に固着されて設
けられるとともに、高速回転軸５の軸芯方向最外側端（
排ワラ穂先側）に設けられた切刃３ｂとカッタケース１
３との間の軸部分には、他方の軸部分に設けられた受刃
３ａの回転軌跡内に入り込んで、ワラ掻込み作用と細断
ワラを下方へ掻出す作用とを有する、筒体９ａの局部に
２つの突状体９ｂ。

９ｂが付設されたワラ掻出し具９が設けられている。

従って、以上の如く構成されたカッタ３は、前記突起６
ａ・・・・・・及び突条体７ａの作用により、排ワラを
細断箇所に確実に係止掻込むことになり、又、筒体６・
・・・・・や筒状体８の作用にエリ、細断ワラが低速回
転軸４や高速回転軸５に巻付くのを防止するようになっ
てかり、しかも前記ワラ掻出し具７，９にて細断ワラを
滞留なく適確に下方に掻出すようになっている。

尚、図中１０は、排ワラを適当量づつ受止め集束し、間
欠的に下方に揺動して集束ワラを放出する排ワラドロッ
パであって、このドロッパ１０を用いて排ワラを処理す
るには、ガイド板１１を第２図中仮想線で示す姿勢に切
換揺動することになる。

又、図中１２．１２は、搬送されてくる排ワラをカッタ
３に案内するガイド杆であって、前記ドロッパ１０を用
いて排ワラを処理する時には、第２図中仮想線で示すチ
ェーン２の上方へ退避した姿勢に切換揺動されるべく構
成されている。

尚、本案を実施するに、高速回転軸５の穂先側対応位置
と株元倶０対応位置とにワラ掻出し具９を設けることも
考えられるが、排ワラ株元側は、穂先側に較べて重く迅
速に落下し易く、しかもボリューム大で且つ、腰が強い
傾向にあるから、株元側に対しては実施例で述べた如く
低速回転軸４にワラ掻出し具γを設けて、強力に掻出さ
せるようにした方がむしろ円滑に掻出させ易いものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る円盤型排ワラカッタの実施例を示し
、第１図は一部横断平面図、第２図は第１図にかける［
［−ｎ線断面図、第３図は第１図における■−■線断面
図である。 ３ａ 、３ｂ・・・・・・円盤状回転刃、４・・・・・
・低速回転軸、５・・・・・・高速回転軸、６・・・・
・・ワラ巻付き防止用の回転筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 低速回転軸４と高速回転軸５とを平行に且つ内向き反対
   方向に駆動して配備し、前記低速回転軸４及び高速回転
   軸５に軸芯方向適当間隔釦きに円盤状回転刃３ａ・・・
   ・・・ ３ｂ・・・・・・を並置固着し、さらに前記各
   回転刃３ａ・・・・・・、３ｂ・・・・・・間に回転刃
   ３ａ・・・・・・ ３ｂ・・・・・・より小径のワラ巻
   付き防止用の回転筒６・・・・・・を設けてなる円盤型
   排ワラカッタであって、軸芯方向最外側端に設けられた
   前記回転刃とカッタケース１３との間における軸部分に
   、他方の軸部分に設けられた回転刃の回転軌跡内に先端
   回動軌跡を入り込１せて作動するワラ掻出し具を設けで
   あることを特徴とする円盤型排ワラカッタ。