JP3734054B2 - コンバイン用ディスクカッター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、稲や麦などを刈り取って脱穀するコンバインにおいて、脱穀済の排稈を短く切断するディスクカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクカッターは、コンバインの脱穀部から横倒し状態で排出される排稈を稈身方向に沿って所定間隔で配設した切断刃と受刃との間で切断する構成で、広く利用されている。受刃としては外周に突起を形成した掻き込み作用のある円盤や、切断刃と同様の受刃と掻き込み盤を組み合わせたもの等がある。
このディスクカッターは、高速回転する切断回転軸に切断刃をカラーを介して所定間隔で配設し、低速回転する掻き込み回転軸に受刃をカラーを介して前記切断刃に対向接近させて配設してディスクカッターの切断部を構成する。切断刃と受刃とはなるべく接近させて配設した方が切断性能が良くなるが、切断円盤刃や受刃及びカラーの製作精度に限界が有るため、ディスクカッターを組み立てた場合に切断刃と受刃とが当接しないように、製作寸法に余裕をとって切断刃と受刃との間隔が広くなるような寸法で各部品を製作している。このため、排稈の穂先側を切断する切断刃と受刃の間隔が広く、柔軟な排稈穂先側が折れ曲がって切断され難い場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、排稈の穂先側が株元側に対して柔軟で曲り易いために、特に穂先切断位置で切断刃と受刃との間隔を狭くする必要が有ることに着目して、ディスクカッターの切断性能を良好にすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
コンバイン1の脱穀部から排出される排稈を稈身方向に所定間隔で配設した切断刃2と受刃3の間で短く切断するディスクカッター4において、受刃3の株元側に接近して切断刃2を配設する場合には各受刃3の間隔を規制するカラー5を基準寸法に対してマイナス公差を製作し各切断刃2の間隔を規制するカラー6を基準寸法に対してプラス公差で製作し、受刃3の穂先側に接近して切断刃2を配設する場合には受刃3側のカラー5を基準寸法に対してプラス公差で製作し切断刃2側の間隔を規制するカラー6を基準寸法に対してマイナス公差で製作して、各切断刃2と受刃3の間隔が穂先側で株元側よりも狭くなるようにした。
【0005】
【発明の作用及び効果】
切断刃2は高速回転する切断回転軸に株元基準でカラー6によって所定間隔毎に配設し、受刃3は低速回転する掻き込み回転軸に株元基準でカラー5によって切断刃2と接近して側面視で交差状態に配設されるのであるが、受刃3の株元側に接近して切断刃2を配設する場合には、各受刃3の間隔を規制するカラー5を基準寸法に対してマイナス公差で製作することで、各受刃3の間隔が短めとなり切断刃2の間隔を規制するカラー6を基準寸法に対してプラス公差で製作することで各切断刃2の間隔が広くなり、受刃3と切断刃2の間隔が株元側では広くても穂先側で狭くなって、排稈の柔軟な穂先側を良好に切断するようになる。
また、受刃3の穂先側に接近して切断刃2を配設する場合には、カラー5,6を前記と逆の公差で製作することで、切断刃2と受刃3の間隔が穂先側で狭くなり、排稈が良好に切断される。
【0006】
【実施例】
本発明のディスクカッター4は、図2に示す如く、コンバイン1の機体後部に装着している。
コンバイン機体10の上部には、穀稈を挾持して穂先を脱穀部で脱穀しながら後方へ送るフィードチェン11と脱穀済の排稈をさらに後方へ送る排稈チェン12とを設けて、脱穀済の排稈をカッター機枠13上へ送り出す。
コンバイン機体10内部の排塵ファン14からは、脱穀時の藁屑や塵埃がカッター機枠13内へ排出される。
【0007】
カッター機枠13は横長のボックス形状で、上部に高速回転する切断回転軸15と低速回転する掻き込み回転軸16とを横架軸支し、それぞれに切断刃2と受刃3とを所定間隔で配設して切断部を構成している。
切断部の詳細構成は、図1に示すとおりで、切断回転軸15には円盤状の切断刃2を嵌合してこの切断刃2を挟み込むようにカラー受座17を嵌合し、カラー6で各切断刃2の間隔を規制している。カラー受座17で位置決めした大径のルーズカラー18は、カラー6よりも短くてフリーで回転可するようにしていて、切断排稈等が巻き付くのを防いでいる。
この切断回転軸15の機枠13から突出した軸端にギヤ19とプーリ20とを固着して、コンバイン機体10側からベルト21でプーリ20に回転力を伝動するようにしている。
【0008】
掻き込み回転軸16には、円盤状の受刃3を嵌合し、この受刃3を掻き込むようにカラー受座22と掻き込み盤23,24を嵌合し、カラー5で各受刃3の間隔を規制している。カラー受座2と掻き込み盤23,24の間には大径のルーズカラー25をフリーで回転するように介在させている。
この掻き込み回転軸16の機枠13から突出した部分にはギヤ26を固着し、前記切断回転軸15のギヤ19と噛み合わせて切断回転軸15よりも低速で回転するようにしている。
この実施例では、切断刃2を受刃3の株元側に接近して位置しているので、切断刃2の位置を決めるカラー6の寸法を所定寸法Aに対して例えば0.0〜+0.2mm程度のプラス公差で製作するようにし、受刃3の位置を決めるカラーの寸法を所定寸法Bに対して例えば0.0〜−0.2mm程度のマイナス公差で製作するようにする。このようにすると、実際の製作寸法は公差の中間程度となるため、株元側から位置決めされる切断刃2と受刃3とは、株元側で間隔が広く穂先側で狭く組み立てられることになる。
尚、切断刃2を受刃3の穂先側に接近して設けるときは、カラー5,6の製作公差を前記と逆にすればよい。
【0009】
カッター機枠13の上部供給口27にはこの供給口27を開閉する切換板28を設け、カッター機枠13の下部には、切断藁を拡散する拡散軸29を設け、この後部内膣に拡散ガイド板30を設けている。拡散ガイド板30はレバー31で拡散方向を変更できるようにしている。
排稈チェン12から供給口27を通ってカッター機枠13内へ横倒し状態で排出される排稈は、各切断刃2と受刃3の間で株元から穂先まで略同時に切断され、切断排稈が拡散軸29上に落下し、後方へ跳ね出されながらガイド板30で広く拡散して圃場へ排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の一部拡大平面図である。
【図2】本発明実施例の側断面図である。
【符号の説明】
1 コンバイン
2 切断刃
3 受刃
4 ディスクカッター
5 カラー(受刃用)
6 カラー(切断刃用)
Claims (1)
- コンバイン(1)の脱穀部から排出される排稈を稈身方向に所定間隔で配設した切断刃(2)と受刃(3)の間で短く切断するディスクカッター(4)において、受刃(3)の株元側に接近して切断刃(2)を配設する場合には各受刃(3)の間隔を規制するカラー(5)を基準寸法に対してマイナス公差で製作し各切断刃(2)の間隔を規制するカラー(6)を基準寸法に対してプラス公差で製作し、受刃(3)の穂先側に接近して切断刃(2)を配設する場合には受刃(3)側のカラー(5)を基準寸法に対してプラス公差で製作し切断刃(2)側の間隔を規制するカラー(6)を基準寸法に対してマイナス公差で製作して、各切断刃(2)と受刃(3)の間隔が穂先側で株元側よりも狭くなるようにしたことを特徴とするコンバイン用ディスクカッター。
Priority Applications (1)
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JP26526696A JP3734054B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | コンバイン用ディスクカッター |
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Publications (2)
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JPH1084764A JPH1084764A (ja) | 1998-04-07 |
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Family
ID=17414849
Family Applications (1)
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JP26526696A Expired - Lifetime JP3734054B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | コンバイン用ディスクカッター |
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Cited By (2)
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CN109328672A (zh) * | 2018-10-13 | 2019-02-15 | 顾建中 | 一种农牧业用草料粉碎机 |
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-
1996
- 1996-09-13 JP JP26526696A patent/JP3734054B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN109328672B (zh) * | 2018-10-13 | 2021-05-04 | 江苏信众知识产权运营管理有限公司 | 一种农牧业用草料粉碎机 |
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