JPH0547574Y2 - - Google Patents

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JPH0547574Y2
JPH0547574Y2 JP1987074951U JP7495187U JPH0547574Y2 JP H0547574 Y2 JPH0547574 Y2 JP H0547574Y2 JP 1987074951 U JP1987074951 U JP 1987074951U JP 7495187 U JP7495187 U JP 7495187U JP H0547574 Y2 JPH0547574 Y2 JP H0547574Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、円盤型排ワラカツタの受刃側に切り
ワラが巻付くのを防止できるようにした円盤型排
ワラカツタの巻付き防止構造に係り、詳しくは供
給軸に円盤型の供給刃と掻込み刃とを間隙を介し
て近接配置した状態で軸芯方向に所定間隔を隔て
て多数個並設して受刃を構成するとともに、切断
軸に円盤型の回転刃を軸芯方向に所定間隔を隔て
て多数個並設して切断刃を構成し、該切断刃の回
転刃先端を前記供給刃と掻込み刃との間に挿入配
置した状態で受刃と切断刃とを対向配設し、前記
供給刃に排ワラの巻付き防止機構を設けてある円
盤型排ワラカツタの巻付き防止構造に関する。
〔従来の技術〕
かかる排ワラカツタとしては、排ワラカツタの
切断性と耐久性を上げるために例えば実開昭55−
128539号公報に開示されたものがある。すなわ
ち、この構成においては、近接された受刃の供給
刃と掻込み刃とで排ワラを支持した所に、切断刃
の回転刃先端が入り込む構造となつているので、
排ワラの滑りが少なく、切断性が良い上に、耐久
性にも優れているものである。
ところが、前記受刃の供給刃と掻込み刃とは近
接して配置されているために、比較的長い排ワラ
がこの間に入り込んで供給軸に巻付くとなかなか
外れず、排ワラの詰まりを生じて切断性が低下す
る欠点がある。そこで、例えば実開昭57−144437
号公報に開示されているように前記供給軸に排ワ
ラが巻付くのを防止するために、排ワラの巻付き
防止機構として供給軸に接触作用するブラシ部材
を付設したものが提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記構造においては、排ワラが
供給軸とブラシ部材先端との間に詰まることがあ
り、また排ワラが常にこのブラス部材先端に作用
する結果、ブラシ部材が屈曲変形したり、折れる
こともあつた。
本考案は上記の実情に着目してなされたもので
あつて、切断性及び耐久性を向上した排ワラカツ
タにおいて、ブラシ部材との間で排ワラが詰まつ
たり、部材が変形するのを防止しながら、排ワラ
が供給軸に巻付くのを防止するとともに、その巻
付き防止構造の耐久性を高くすることを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案にかかる円盤型排ワラカツタの巻付き防
止構造は、上記目的を達成するために、冒記構造
のものにおいて、前記巻付き防止機構を、前記供
給刃と掻込み刃との間において前記供給軸に相対
回転自在に外嵌する嵌合孔部を備えた嵌合部と、
この嵌合部より前記受刃の外方位置に一体延出さ
れて回動自在に支持される支持部とを備えたスク
レパー部材で構成するとともに、前記嵌合部にお
ける嵌合孔部の内周面には、この嵌合孔部の軸芯
方向幅よりも狭幅の突条、又は、前記嵌合孔部の
周方向で処理間隔おきに設けられた突起で形成さ
れる突部を設けてあることを特徴構成とする。
かかる特徴構成による作用及び効果は次の通り
である。
〔作用〕
即ち、供給刃と掻込み刃との間の隙間で供給軸
周りに排ワラが巻付こうとすると、この隙間には
供給軸の外周長よりも長い外周長を有するスクレ
ーパー部材が挿入配置されているために、排ワラ
はスクレーパー部材の全周に巻付くことは難しく
なり、従つて比較的長い排ワラでも伸長した状態
のまま落下することとなる。又、このスクレーパ
ー部材の嵌合部の供給軸に対する嵌合孔の内周面
には突部が設けられていることで、供給軸に対し
て嵌合させた嵌合部がその被嵌合箇所と接触する
面積がきわめて小さなものとなるために、摩擦抵
抗が極めて小さくなるとともに、嵌合孔の内周面
の磨耗を抑制できる。
〔考案の効果〕
従つて、前記構成のように、供給刃と掻込み刃
とを近接配置して切断性及び耐久性が向上したに
もかかわらず、この供給刃と掻込み刃との間に排
ワラが巻付くのを防止できるようになつた。しか
も、従来のブラシ部材を付設した場合のように排
ワラがこの部分で詰まつたり、部材が変形するこ
ともなく、メンテナンスも良いものである。又、
スクレーパー部材が供給軸に対して摩擦少なく支
持できる構造となつていることで、供給刃や掻込
み刃を円滑に回転駆動できるので切断性能を高く
維持できながらも、スクレーパー部材や供給軸等
の耐久性を高いものにできるに至つた。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図にはコンバインに搭載した脱穀装置9の
後部に排ワラカツタ10を備えたものが示されて
おり、この排ワラカツタ10は、排ワラカツタ1
0上方の供給口11に開閉自在に枢着された排ワ
ラ経路切換え板12の固定姿勢を切り換えること
により、排ワラ搬送装置18で搬送された脱穀処
理後の排ワラを、この排ワラカツタ10に送り込
む姿勢と、該排ワラカツタ10の後方に配設され
た排ワラ結束装置(図示せず)に送り込み姿勢と
に切り換えることができるようになつている。
尚、図中19は排ワラカツタ10に送り込む際の
ガイド板である。
前記排ワラカツタ10について詳細に説明する
と、第1図及び第2図に示すように、カツタカバ
ー15の左右側壁間には受刃2と切断刃4とが平
行に架設され、該切断刃4の切断軸8に前記脱穀
装置9から伝達機構を介して動力伝達されている
とともに、減速用ギヤ(図示せず)を介して前記
受刃2の供給軸6に動力が伝達されるように構成
されている。
前記受刃2は供給軸6に、円盤型の供給刃1と
掻込み刃7とをスペーサ17を介して近接配置し
た状態で軸芯方向に所定間隔を隔てて多数個並設
して構成されている。前記供給刃1の外周部には
鋸刃状の刃先部1aが形成され、また前記掻込み
刃7の外周部には掻込み用の凸部(図示せず)が
形成されている。一方、前記切断刃4は前記切断
軸8に多数の円盤型回転刃3を軸芯方向にスペー
サ20を介して等間隔に並設して構成され、この
回転刃3の先端は第2図に示すように、前記受刃
2の左右の供給刃1と掻込み刃7との間に挿入配
置され、且つ側面視で回転刃3先端と受刃2及び
掻込み刃7先端とが重複するように構成されてい
る。また、前記回転刃3の外周部には鋸刃状の刃
先部3aが全周に亘つて形成されている。
前記受刃2の前方位置において、この受刃2と
平行に取付フレーム13が横架され、取付フレー
ム13にはポリエチレン製にて一体に成形された
板状のスクレパー部材5の支持部23が隙間を介
して上下回動自在に枢支されている。そして、こ
のスクレパー部材5の先端部は前記近接する供給
刃1と掻込み刃7との間においてスペーサ17回
りに相対回転自在に嵌合されている。この嵌合部
22はスペーサ17と同芯状の大径円形部22a
を備えているとともに、前記支持部23は取付フ
レーム13と同芯状の小径円形部23aを備えて
おり、両円形部22a,23aを結ぶ直線部1
4,14がスクレパー部材5の上下縁にそれぞれ
形成されている。
従つて、受刃2と切断刃4との間に供給された
排ワラは、掻込み刃7と供給刃1とで支持された
状態の所に、回転刃3が入り込み駆動することに
より良好に切断されるものであり、各刃が摩耗し
たような場合でも、排ワラの各刃に対する供給姿
勢が略平行となるので、切断性が低下することが
ないのである。殊に、コンバインの後部に配設さ
れる前記搬送装置18で排ワラを穀身方向へ移動
させながら後方へ搬送するものにおいては、排ワ
ラが排ワラカツタ10に対して傾斜した状態で供
給され易いのであるが、その際でも支承なく切断
することができるのである。ここにおいて、左右
の供給刃1と掻込み刃7との間でスペーサ17回
りに排ワラが巻付こうとすると、各スクレパー部
材5の周長がスペーサ17に比べて長いことによ
り、比較的長い排ワラでもこのスクレパー部材5
回りに巻付くことなくそのまま落下することにな
り、しかも前記嵌合部22から支持部23aに亘
つて形成された直線部14に、受刃2の回転に伴
つて巻付こうとする排ワラが当たつて伸ばされる
ことで、下方へ落下され易いのである。
また、スクレパー部材5の嵌合部22のスペー
サ17に対する摺接面、すなわち嵌合部22にお
ける供給軸6のスペーサ17に対し外嵌する嵌合
孔24の内周面には第3図及び第4図に示すよう
に、厚み方向の中央部だけが内方へ突出した断面
半円形状の突部16が全周に亘つて形成され、突
部16先端だけがスペーサ17外周面に摺接する
ようになつている。このことにより、スクレパー
部材5とスペーサ17との接触面積を極力少なく
して摩擦熱を少なくし、また嵌合部22とスペー
サ17との間に砂、塵等が入り込むことがあつて
も、両側の隙間より比較的容易に排除できるので
ある。さらに、前記スクレパー部材5はやや変形
性のある樹脂で成形されており、切断時の排ワラ
からの抵抗などによつて前記供給軸6が偏心駆動
したとしても支障はないのである。
〔別実施例〕
第5図及び第6図に示すように、スクレパー部
材5の嵌合部22における嵌合孔24の内周面に
厚み方向に長い半円柱状の突部16を周方向に隔
設し、突部16の先端だけが前記スペーサ17外
周面に摺接するようにしても良い。また、この突
部16は第7図に示すように、スクレパー部材5
の厚み方向の中央部において嵌合部22における
嵌合孔24の内周面に半円形に突設しても良い。
また、前記切断刃4側にスクレパー部材5を取付
けるようにしても良い。さらに、スクレパー部材
5の材質としてはポリエチレン製以外に、ポリプ
ロピレン製、ナイロン製でも良い。また、上記実
施例では、排ワラカツタをコンバインに装備した
ものについて説明したが、ハーベスタなど他の収
穫機に装備することもできる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る円盤型排ワラカツタの巻付
き防止構造の実施例を示し、第1図はコンバイン
の後部に備えた排ワラカツタの縦断側面図、第2
図は排ワラカツタの横断平面図、第3図はスクレ
パー部材の側面図、第4図はスクレパー部材の断
面図、第5図は別実施例のスクレパー部材の側面
図、第6図は別実施例のスクレパー部材の断面
図、第7図はさらに別実施例のスクレパー部材の
断面図である。 1……供給刃、2……受刃、3……回転刃、4
……切断刃、5……巻付き防止機構、6……供給
軸、7……掻込み刃、8……切断軸、22……嵌
合部、23……支持部、16……突部、24……
嵌合孔部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 供給軸6に円盤型の供給刃1と掻込み刃7とを
    間隙を介して近接配置した状態で軸芯方向に所定
    間隔を隔てて多数個併設して受刃2を構成すると
    ともに、切断軸8に円盤型の回転刃3を軸芯方向
    に所定間隔を隔てて多数個並設して切断刃4を構
    成し、該切断刃4の回転刃3先端を前記供給刃1
    と掻込み刃4との間に挿入配置した状態で受刃2
    と切断刃4とを対向配置し、前記供給刃1に排ワ
    ラの巻付き防止機構5を設けてある円盤型排ワラ
    カツタの巻付き防止構造であつて、前記巻付き防
    止機構5を、前記供給刃1と掻込み刃7との間に
    おいて前記供給軸6に相対回転自在に外嵌する嵌
    合孔部24を備えた嵌合部22と、この嵌合部2
    2より前記受刃2の外方位置に一体延出されて回
    動自在に支持される支持部23とを備えたスクレ
    パー部材で構成するとともに、前記嵌合部22に
    おける嵌合孔部24の内周面には、この嵌合孔部
    24の軸芯方向幅よりも狭幅の突条、又は、前記
    嵌合孔部24の周方向で処理間隔おきに設けられ
    た突起で形成される突部16を設けてある円盤型
    排ワラカツタの巻付き防止構造。
JP1987074951U 1987-05-19 1987-05-19 Expired - Lifetime JPH0547574Y2 (ja)

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JPS63132544U (ja) * 1987-02-19 1988-08-30

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