JPS5819932B2 - 気化バ−ナ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は送油された燃油を速かに主燃焼させ、主燃焼の
発生以後は自動的に気化燃焼状態へ移行させることがで
きる気化バーナに関する。

さきに本出願人は噴焔壁を不回動状態に配設した燃焼筒
内に回転軸を挿通し、上記回転軸には一側開放周縁と噴
焔壁との間に混気ガス噴出路が形成せられる気化筒を直
結し、前記回転する気化筒内には基端側を送風室に連通
状に装着した送風筒の先端開放側を挿通して気化筒と送
風筒との間に混気ガス通路を形成すると共に、送風筒の
先端開放側に面する気化筒内面には燃油拡散体を回転軸
を介して付設せしめることで、燃油拡散体表面へ送油し
た燃油な拡散状をもって気化筒内面へ移行させ、更に気
化筒内面に沿って移行する過程で拡散し微粒状態の下で
気化筒周縁よシ燃焼筒内へ飛散せしめることで速かに主
燃焼を発生して気化筒を加熱させると共は、主燃焼の発
生以後は送油された燃油を回転する気化筒よりの加熱作
用で速かに蒸発気化し、発生した気化ガスを強制風と混
合して完全な混気ガスとして混気ガス噴出路よシ噴気燃
焼せしめた気化バーナを開発し、これが実施化に伴ない
相当の効果を発揮せしめている。

ところで上述の気化バーナは送油された燃油を気化筒内
面へ拡散移行させる手段として小径からなるテーパー状
の燃油拡散体を用いてめだから、燃油の拡散が良好に営
まれない中に気化筒へ移行されたり或は大容量の燃油を
送油した際には燃油の一部が燃油拡散体下部より滴下し
て所定量の燃油を正確に気化筒内面へ移行させることが
できず、その結果、大容量の気化燃焼を長期に亘シ継続
させることができない。

その上送風筒および噴焔壁は総て固定式のため混気ガス
噴出路より噴出する強制風や混気ガスに強（ハ）旋回性
を与えることができないことで主燃焼焔および気化燃焼
焔の火勢を強力にできない許シか、混気ガス通路中にお
ける発生気化ガスと強制風との攪拌混合状態が均一とな
らなめ。

本発明は前記に鑑み、従来、別個の部品で、然かも固定
式であった送風筒と噴焔壁とを一体化させると共に送風
筒の先端側に燃油拡散飛散面も一体状に設け、上記のよ
うに形成された送風筒を気化筒と同心状に回転軸へ直結
して回転自在ならしめ、送風筒よシ気化筒内へ噴込した
強制風に的確なる旋回性を付与して燃油の拡散作用と微
粒化作用および気化ガスと強制風の攪拌混合作用を良好
ならしめて簡単な構成のものであっても燃油を主燃焼状
態から気化燃焼状態へ移行させることができる気化バー
ナを提供しようとしたものであって、以下に本発明に係
る気化バーナの構成を添附図面に示された各実施例につ
いて説明する。

１は一側を開放状とした燃焼筒であって、前記燃焼筒１
内には回転軸２を挿通せしめである。

そして上記回転軸２には一側に開放周縁４を設けた気化
筒３と、周縁を斜め外方へ向は起立した噴焔壁５を基端
側６ａに、又先端開放側６ｂに外方へ幾分展開させた燃
油拡散飛散面Ｔを夫々一体状に設けた送風筒６とを気化
筒３と送風筒６との間に混気ガス通路８が形成せられる
ように取付金具９を介し同心状に直結して上記気化筒３
、送風筒６および噴焔壁５の３者を一体的に回転せしめ
る。

そして上記送風筒６の基端側６ａは送風室１０と連通せ
しめて強制風を先端開放側６ｂよ如気化筒３内へ旋回性
を付与しながら噴込すると共に気化筒３の開放周縁４と
噴焔壁５の周縁との間に混気ガス噴出路１１を形成せし
める。

なお上述の噴焔壁５と燃焼筒１との間には噴気路１２を
形成して燃焼筒１内壁に沿って強制風の一部を噴気せし
める。

１３は燃油拡散飛散面Ｔ上に一端を開口せしめた送油管
であシ、１４は燃焼筒１の外周に適当間隔をおいて装着
した外筒であって、燃焼筒１と外筒１４との間には基端
側を通。

風路１６を介して送風室１０に接続させ、吐出側を開放
ならしめた冷風通路１５を設ける。

１Ｔは点火栓であシ、１８は燃焼筒１の内底壁面１ａ上
に環状をもって僅かに起立せしめて設けた未燃油流出防
止壁である。

なお第２図に示された第２実施例のものは上述した気化
バーナの気化筒３開放側内部に中空状のガス混気筒１９
を一体状に装着して発生気化ガスと強制風との攪拌混合
をよシ促進せしめた気化バーナであシ、又第３図に示さ
れた第３実施例の如く、前述回転する送風筒６の先端側
６ｂ周端部に適当数の切欠噴気部２０を設けると共に送
風筒６の先端側６ａをよシ気化筒３内面へ近接して燃油
の微粒化飛散を達成せしめた気化バーナとすることもで
きる。

次に本発明の作用を第１実施例について説明する。

今、図におして、送風室１０よシ送風筒６内へ強制風を
送風すると共に回転軸２を回転させれば、該強制風の一
部は共に回転する気化筒３、送風筒６および噴焔壁５に
よシ旋回性を付与され乍ら混気ガス通路８を通った後、
混気ガス噴出路１１より燃焼筒１内へ旋回しながら噴出
せられる一方、他の強制風は噴気間隙１２より燃焼筒内
壁面１ａに、更に他の強制風は冷風通路１５中を流通し
て燃焼筒１を冷却させる。

この様な状態の下で送油管１３より燃油を回転中の燃油
拡散飛散面７上に送油すると、該燃油は回転遠心作用と
強制風の噴込咋用とにより拡散状に移送して先端側６ｂ
より気化筒３内面へ微粒状に飛散されると共に飛散され
た燃油は更に気化筒３内面を開放側へ向は移行する間に
遠心作用と旋回強制風の噴込咋用とで均等に拡散された
後、開放周縁４より微粒状となって燃焼筒１内に飛散さ
れ点火によシ旋回性の強い主燃焼焔を発生し、気化筒３
全体を包んで気化筒３内部を速かに気化雰囲気温度に昇
温させる。

その結果、気化筒３が上記主燃焼焔で加熱された以後、
送油管１３を介し燃油拡散飛散面１よシ均等に微粒状を
なし乍ら気化筒３内面へ向は飛散された燃油は気化筒３
に沿い拡散移行中に余熱作用と旋回強制風の噴込作用と
によシ速かに蒸発気化され、発生した気化ガスを混気ガ
ス通路８中を流通する間に旋回強制風と攪拌混合され更
にこの混気ガスは噴焔壁５内部においても旋回作用を付
与されて一層混合し的確な旋回状態および圧力の増大を
促進しなから混気ガス噴出路１１よシ勢いよく噴出し、
さきの主燃焼焔の着火で旋回状態の気化燃焼焔を噴出し
、良好な気化燃焼を継続せしめる。

要するに本発明は、前述のような構成を具備せしめて、
基端側６ａに周縁を起立した噴焔壁５を、又先端側に燃
油拡散飛散面７を夫々一体に備えた送風筒６と一側を開
放状とした気化筒３とを、気化筒３と送風筒６との間に
混気ガス通路８を、又気化筒３の一側開放周縁４と噴焔
壁５との間に混気ガス噴出路１１が形成されるよう同心
状態をもって回転軸２へ直結して共に回転させたから、
送風筒６、気化筒３および噴焔壁５内を強制的に流通す
る強制風は共に旋回性が確実に付与され乍ら混気ガス噴
出路１１よシ勢いよく噴出し、気化筒３周縁４よシ飛散
される燃油を微粒化し、主燃焼の迅速な始動と火勢の増
大を図って気化筒３の余熱を良好ならしめるは勿論のこ
と、燃油は送風筒６の先端側へ一体状に設けられた燃油
拡散飛散面７を介し、遠心作用と強制風の噴込作用とで
微粒状に然かも均等状態をもって気化筒３内面へ飛散さ
せ、もって気化筒３全内周面に沿い燃油を均等な薄膜状
態をもって拡散移行し、気化ガスの発生を促進させる許
りか、発生した気化ガスを混気ガス通路８および噴焔壁
５内部において旋回強制風と確実に混合させ、圧力を増
し乍ら混気ガス噴出路１１から勢いよく旋回噴気燃焼で
きる外、構成部品の数を著しく減少して構成をより簡単
ならしめることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る気化バーナの各種実施例を示すもの
であって、第１図は一部を切欠した第１実施例の縦断正
面図、第２図は一部を切欠した第２実施例の縦断正面図
、第３図は一部を切欠した第３実施例の要部正断面図で
ある。 １・・・・・・燃焼筒、２・・・・・・回転軸、３・・
・・・・気化筒、４・・・・・・気化筒の周端縁、５・
・・・・・噴焔壁、６・・・・・・送風筒、６ａ・・・
・・・送風筒の基端側、６ｂ・・・・・・送風筒の先端
側、７・・・・・・燃油拡散飛散面、８・・・・・・混
気ガス通路、１１・・・・・・混気ガス噴出通路、１３
・・申・送油管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃焼筒内に挿通した回転軸に、一側を開放状とした
   気化筒と、基端側に周縁を起立した噴焔壁を、又先端側
   に燃拡散飛散面を夫々一体に備えた送風筒とを気化筒と
   送風筒との間に混気ガス通路を、又気化筒の一側開放周
   縁と噴焔壁との間に混気ガス噴出路が形成されるよう同
   心状に直結して回転自在ならしめ燃油拡散面上に送油さ
   れた燃油を微粒状をなして気化筒内面へ飛散せしめたこ
   とを特徴とする気化バーナ。