JPS5818473B2 - セルロ−ズ系繊維の染色法 - Google Patents
セルロ−ズ系繊維の染色法Info
- Publication number
- JPS5818473B2 JPS5818473B2 JP16670579A JP16670579A JPS5818473B2 JP S5818473 B2 JPS5818473 B2 JP S5818473B2 JP 16670579 A JP16670579 A JP 16670579A JP 16670579 A JP16670579 A JP 16670579A JP S5818473 B2 JPS5818473 B2 JP S5818473B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はセルローズ系繊維を黄色に染色する方法に関す
る。
る。
更に詳しくは本発明は、遊離酸の形で下記一般式(I)
〔式中、R1は低級アルキル基、R2は水素、低級アル
キル基又は低級アルコキシ基、Xl、X2はそれぞれ水
素、塩素、メチル基、メトキシ基、カルボキシル基また
はスルホン酸基を表わす。
キル基又は低級アルコキシ基、Xl、X2はそれぞれ水
素、塩素、メチル基、メトキシ基、カルボキシル基また
はスルホン酸基を表わす。
〕で示される染料を用いることを特徴とするセルローズ
系繊維の染色法である。
系繊維の染色法である。
β−スルフアートエチルスルホン基を有する染料がいわ
ゆるビニルスルホン型反応染料として繊維材料の染色に
適用されることは公知である。
ゆるビニルスルホン型反応染料として繊維材料の染色に
適用されることは公知である。
しかし、β−スルフアートエチルスルホン基を有するア
ゾ系の黄色反応染料による染色物は、一般に塩素堅牢度
が低く、水道水に含まれる塩素による退色現象がしばし
ば問題となっており、そのため塩素堅牢度のすぐれた黄
色反応染料の出現が強(要望されていた。
ゾ系の黄色反応染料による染色物は、一般に塩素堅牢度
が低く、水道水に含まれる塩素による退色現象がしばし
ば問題となっており、そのため塩素堅牢度のすぐれた黄
色反応染料の出現が強(要望されていた。
β−スルフアートエチルスルホン基と異なるもう一つの
代表的な反応基としてモノクロルトリアジニル基を反応
基とする黄色染料も知られているが、これらの反応染料
は、一般に染色温度に高温を要し、また吸尽染色適性に
欠けるため捺染用に使用されるにすぎず、更に、得られ
た染色物の酸安定性が低いという欠点を有しているため
、実用的には決して充分とは言えなかった。
代表的な反応基としてモノクロルトリアジニル基を反応
基とする黄色染料も知られているが、これらの反応染料
は、一般に染色温度に高温を要し、また吸尽染色適性に
欠けるため捺染用に使用されるにすぎず、更に、得られ
た染色物の酸安定性が低いという欠点を有しているため
、実用的には決して充分とは言えなかった。
このようなことから本発明者らは、特に塩素堅牢度のす
ぐれた黄色のビニルスルホン型反応染料を求めて鋭意検
討を行なった結果、前記一般式(、I )で示される染
料、すなわち、反応基としてβ−スルフアートエチルス
ルホン基と、モノクロルトリアジニル基を有するモノア
ゾ染料がすぐれた塩素堅牢度の黄色の染色物を与えるこ
とを見い出した。
ぐれた黄色のビニルスルホン型反応染料を求めて鋭意検
討を行なった結果、前記一般式(、I )で示される染
料、すなわち、反応基としてβ−スルフアートエチルス
ルホン基と、モノクロルトリアジニル基を有するモノア
ゾ染料がすぐれた塩素堅牢度の黄色の染色物を与えるこ
とを見い出した。
また、本発明の染料は、前記のようなモノクロルトI)
アジニル基を有する反応性染料の欠点を解消できること
を見い出した。
アジニル基を有する反応性染料の欠点を解消できること
を見い出した。
本発明において、セルローズ系繊維としては、たとエバ
木綿、麻、ビスコース人絹、ビスコーススフ等の天然あ
るいは再生セルローズ繊維をあげることができる。
木綿、麻、ビスコース人絹、ビスコーススフ等の天然あ
るいは再生セルローズ繊維をあげることができる。
本発明の染色は、吸尽法の場合、炭酸ソーダ、第三リン
酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下に芒硝また
は食塩を加えた染浴で比較的低い温度で行なわれる。
酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下に芒硝また
は食塩を加えた染浴で比較的低い温度で行なわれる。
また、捺染法による染色もできる。
本発明の染料は、たとえば次のようにして製造すること
ができる。
ができる。
2−アミノナフタレン−3・6・8−トリスルホン酸を
ジアゾ化し、一般式(II) (式中、R1、R2は前記の意味を有する。
ジアゾ化し、一般式(II) (式中、R1、R2は前記の意味を有する。
)で示されるm−アルキルアニリン化合物とカップリン
グさせて一般式(m) (式中、R1、R2は前記の意味を有する。
グさせて一般式(m) (式中、R1、R2は前記の意味を有する。
)で示されるモノアゾ化合物を得、これと塩化シアヌル
を一次的に縮合させてジクロルトリアジニル化合物を得
る。
を一次的に縮合させてジクロルトリアジニル化合物を得
る。
ついで一般式(IV)(式中、Xl、X2は前記の意味
を有する。
を有する。
)で示されるアニリン化合物を二次的に縮合させて一般
式(I)で示される染料を得ることができる。
式(I)で示される染料を得ることができる。
あるいは、塩化シアヌルに一次的に一般式(tV )で
示されるアニリン化合物を縮合させ、ついで二次的に一
般式(III)のモノアゾ化合物を縮合させることによ
っても一般式(I)の染料を得ることができる。
示されるアニリン化合物を縮合させ、ついで二次的に一
般式(III)のモノアゾ化合物を縮合させることによ
っても一般式(I)の染料を得ることができる。
あるいは、一般式(V)
(式中、Xl、X2は前記の意味を有する。
)で示されるβ−ヒドロキシエチルスルホン体を前記一
般式(IV)のアニリン化合物の代わりに用い、それぞ
れ同様の反応を行なった後、最後に硫酸中でエステル化
することにより一般式(I)の染料としてもよい。
般式(IV)のアニリン化合物の代わりに用い、それぞ
れ同様の反応を行なった後、最後に硫酸中でエステル化
することにより一般式(I)の染料としてもよい。
このようにして得られた本発明の染料は、特に塩素堅牢
度、耐光堅牢度、汗日光堅牢度にすぐれて(・る。
度、耐光堅牢度、汗日光堅牢度にすぐれて(・る。
特に最近一般家庭における洗濯に塩素系漂白剤を使用す
ることが普及してきていることな*′考えると、塩素堅
牢度にすぐれる本発明染料の価値+2い。
ることが普及してきていることな*′考えると、塩素堅
牢度にすぐれる本発明染料の価値+2い。
また、針元、汗日光堅牢度にすぐれることは、スポーツ
ウェア等外装着の染色に好適である。
ウェア等外装着の染色に好適である。
また本発明染料は、高い吸尽率を示すので、濃度の高い
染色物を得ることができるのみならず、染浴中に残存す
る染料分もわずかであることから廃水処理の面でも有利
である利点を有する。
染色物を得ることができるのみならず、染浴中に残存す
る染料分もわずかであることから廃水処理の面でも有利
である利点を有する。
本発明に近似する染料として、たとえば特公昭39−1
8184号公報には下記 で示される黄色反応染料が記載されている。
8184号公報には下記 で示される黄色反応染料が記載されている。
しかしこれらの染料の塩素堅牢度はISO法で1級と非
常に低く、実用的価値は小さいものである。
常に低く、実用的価値は小さいものである。
これに対して本発明の黄色染料は、塩素堅牢度がISO
法で3級ないし3〜4′級と極めてすぐれており、また
耐光堅牢度が6級、汗日光堅牢度が4〜5級ないし5級
といずれもすぐれている。
法で3級ないし3〜4′級と極めてすぐれており、また
耐光堅牢度が6級、汗日光堅牢度が4〜5級ないし5級
といずれもすぐれている。
更に染色物の酸安定性(試験法は染布を1%酢酸に30
分浸漬後、バースピロメータを使用して37±2℃の温
度で12511 /cWlで6時間処理する)も4−5
級ないし5級と良好である。
分浸漬後、バースピロメータを使用して37±2℃の温
度で12511 /cWlで6時間処理する)も4−5
級ないし5級と良好である。
次に本発明方法を実施例によって説明する。
文中、部は重量部を表わす。
実施例 1
式(1)
で示される染料0.3部を200部の水に溶解し、芒硝
20部を加え、木綿10部を加えて60℃に昇温する。
20部を加え、木綿10部を加えて60℃に昇温する。
ついで30分経過後、炭酸ソーダ4部を加え同温度で1
時間染色する。
時間染色する。
染色終了後、水洗、ソーピングを行って諸堅牢度、特に
塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
同様にして下記の一般式(III)と一般式(iv )
または(V)を成分として得られる染料(2)、(3)
、(4)、(5)を用いて実施例1と同様に染色したと
ころいずれも塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得ら
れた。
または(V)を成分として得られる染料(2)、(3)
、(4)、(5)を用いて実施例1と同様に染色したと
ころいずれも塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得ら
れた。
参考例 l
〔実施例1の染料(1)の合成〕
水100部中に2−アミノナフタレン−3・6・8−ト
リスルホン酸二ナトリウム塩8.5部を加え、苛性ノー
ダ液でpH8に調整して溶解させる。
リスルホン酸二ナトリウム塩8.5部を加え、苛性ノー
ダ液でpH8に調整して溶解させる。
この液に亜硝酸ナトリウムt4部を加えた後、0〜5℃
に冷却してから濃塩酸6.1部を注入し、同温度で30
分間攪拌する。
に冷却してから濃塩酸6.1部を注入し、同温度で30
分間攪拌する。
過剰の亜硝酸を除去した後、このペースト液をp−クレ
シジン塩酸塩3.5部を水80部に溶かした液に0〜5
℃で加える。
シジン塩酸塩3.5部を水80部に溶かした液に0〜5
℃で加える。
ついでこの溶液のpHを3〜5に調節してカップリング
を完了させた後、pHを8に上げ生成物を溶解させ、塩
化ナトリウム40部を加えて結晶を再析出させる。
を完了させた後、pHを8に上げ生成物を溶解させ、塩
化ナトリウム40部を加えて結晶を再析出させる。
これを吸引濾過し洗浄した後、水100部に再溶解し、
pHを6〜7に調整する。
pHを6〜7に調整する。
この溶液に塩化シアヌル33部を加えて20〜25℃で
、20%炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5〜6に
調整しながら5時間攪拌する。
、20%炭酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5〜6に
調整しながら5時間攪拌する。
ついで1−アミンベンゼン−3−β−ヒドロキシエチル
スルホン硫酸エステル5.6 部を加えた後、20%炭
酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5〜6に調整しなが
ら40℃に昇温し、同温度で5時間攪拌する。
スルホン硫酸エステル5.6 部を加えた後、20%炭
酸ナトリウム水溶液を用いてpHを5〜6に調整しなが
ら40℃に昇温し、同温度で5時間攪拌する。
この液に塩化ナトリウム25部を加えて結晶を析出させ
、吸引f過し、洗浄した後160℃で乾燥して染料(1
)を得た。
、吸引f過し、洗浄した後160℃で乾燥して染料(1
)を得た。
実施例 2
式(6)
で示される染料(参考例1に記載したと同じ方法で、p
−クレシジンの代りにm−トルイジンを使用して得られ
る)0.3部を200部の水に溶解し芒硝20部を加え
、木綿10部を加えて50℃に昇温し、20分経過後炭
酸ソーダ4部を加える。
−クレシジンの代りにm−トルイジンを使用して得られ
る)0.3部を200部の水に溶解し芒硝20部を加え
、木綿10部を加えて50℃に昇温し、20分経過後炭
酸ソーダ4部を加える。
その温度で1時間染色する。
染色終了後、水洗、ソーピングを行って諸堅牢度、特に
塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
塩素堅牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
同様にして下記の一般式(III)および一般式(IV
)または(V)を成分として得られる染料(7)、(8
)、(9)、(10)を用いて染色したところ、塩素堅
牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
)または(V)を成分として得られる染料(7)、(8
)、(9)、(10)を用いて染色したところ、塩素堅
牢度のすぐれた黄色の染色物が得られた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 遊離酸の形で下記一般式 〔式中、R1は低級アルキル基、R2は水素、低級アル
キル基又は低級アルコキシ基、Xl、X2はそれぞれ水
素、塩素、メチル基、メトキシ基、カルボキシル基また
はスルホン酸基を表わす。 〕で示される染料を用いるどとを特徴とするセルローズ
系繊維の染色法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16670579A JPS5818473B2 (ja) | 1979-12-20 | 1979-12-20 | セルロ−ズ系繊維の染色法 |
US06153633 US4378313B1 (en) | 1979-06-01 | 1980-05-27 | Reactive yellow dye having both monochlorotriazinyl and vinylsulfone type reactive groups |
EP80103005A EP0021105B2 (en) | 1979-06-01 | 1980-05-29 | Reactive dyes, process for their preparation and their use for dyeing cellulose fibers |
DE8080103005T DE3062419D1 (en) | 1979-06-01 | 1980-05-29 | Reactive dyes, process for their preparation and their use for dyeing cellulose fibers |
HK201/89A HK20189A (en) | 1979-06-01 | 1989-03-09 | Reactive dyes,process for their preparation and their use for dyeing cellulose fibers |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16670579A JPS5818473B2 (ja) | 1979-12-20 | 1979-12-20 | セルロ−ズ系繊維の染色法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59034024A Division JPS606752A (ja) | 1984-02-23 | 1984-02-23 | モノアゾ化合物およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5691082A JPS5691082A (en) | 1981-07-23 |
JPS5818473B2 true JPS5818473B2 (ja) | 1983-04-13 |
Family
ID=15836223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16670579A Expired JPS5818473B2 (ja) | 1979-06-01 | 1979-12-20 | セルロ−ズ系繊維の染色法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5818473B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59136354A (ja) * | 1983-01-25 | 1984-08-04 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 反応性染料 |
-
1979
- 1979-12-20 JP JP16670579A patent/JPS5818473B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5691082A (en) | 1981-07-23 |
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