JPS5817539B2 - メラミンシアヌレ−ト含有ポリアミド組成物の製造方法 - Google Patents

メラミンシアヌレ−ト含有ポリアミド組成物の製造方法

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JPS5817539B2
JPS5817539B2 JP53114355A JP11435578A JPS5817539B2 JP S5817539 B2 JPS5817539 B2 JP S5817539B2 JP 53114355 A JP53114355 A JP 53114355A JP 11435578 A JP11435578 A JP 11435578A JP S5817539 B2 JPS5817539 B2 JP S5817539B2
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melamine cyanurate
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智夫 伊藤
洪伸 川崎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた難燃性及び成形加工性を有するポリア
ミド組成物の製造方法に関するものである。
難燃性ポリアミドの製法としては、従来メラミンを含有
させること−(特公昭47−1714)やシアヌール酸
を含有させること(特開昭5l−39750)などが知
られている。
しかしメラミン含有ポリアミド組成物には、その組成物
を射出成形する際にメラミンが昇華して金型に付着する
いわゆるモールドデポジット現象が著しく、またその組
成物の成形品を長時間放置しておくとメラミンが成形品
表面に浮き出てくるいわゆるブリードアウト現象が起る
という難点があった。
また、シアヌール酸含有ポリアミド組成物は、溶融混合
する際や射出成形の際に発泡しやす(、したがって成形
品の機械的強度が低下するという欠点があった。
ところが最近モールドデポジットやブリードアウトがな
い成形加工性の優れたポリアミド組成物を与える難燃剤
としてメラミンとシアヌール酸との等モル反応物である
メラミンシアヌレートが着目されてきた(特開昭53−
31759)。
このメラミンシアヌレートの製造方法としては、シアヌ
ール酸の水溶液とメラミン水溶液とを混合し、生成した
沈殿物のメラミンシアヌレートをろ過し乾燥して製造す
る方法がよ(知られているが、メラミンやシアヌール酸
の水に対する溶解度が著しく小さいため、経済的効率が
悪(、工業的実用性に欠けていた。
また、ポリアミドにメラミンシアヌレートを含有させる
には、押出機や射出成形機で両者を溶融混合する方法が
行われている。
しかし、この方法は、いったんポリアミドを重合させて
ペレットや粉粒状の固体にしてそれを再溶融してメラミ
ンシアヌレートを混合するのでやはり、経済的に効率が
よくない。
一方、ポリアミドの重合時に添加すると、シアヌール酸
は、1価の酸としての挙動を示し、ポリアミドのアミノ
末端基と反応し、末端基を封鎖してしまい、またメラミ
ンは、1価の塩基としての挙動を示し、ポリアミドのカ
ルボキシル末端基と反応し、木端基を封鎖してしまうの
で、いずれの場合もポリアミドの重合度を低下させるこ
とが知られていた。
本発明者らは、これらの従来のメラミンシアヌレートを
含有するポリアミドの製造方法の欠点を克服するため種
々研究を重ねた結果、ポリアミドの重合時に、水の存在
下でメラミンとシアヌール酸を同時に添加することによ
り、一挙にメラミンシアヌレート含有ポリアミド組成物
を得ることができ、このポリアミド組成物は、難燃性及
び成形加工性の優れるものであることを見出し、この知
見に基き本発明を完成するに至った。
本発明の方法によれば、メラミイとシアヌール酸はポリ
アミド形成単量体あるいはポリアミドの末端と反応して
ポリアミドの重合度を低下させるようなことがなく、メ
ラミンとシアヌール酸はそれらの間で反応してメラミン
シアヌレートを生成し、ポリアミドの重合は妨げられる
ことがないので、メラミンシアヌレート含有のポリアミ
ド組成物が得られる。
すなわち本発明は、ポリアミド形成単量体に、メラミン
とそれと実質的に等モルのシアヌール酸とを添加し、水
の存在下で重合させることを特徴とするメラミンシアヌ
レートを含有するポリアミド組成物の製造方法を提供す
るものである。
本発明方法におけるメラミン及びシアヌール酸は、一般
に市販されているものを用いることができ、それは粉末
状あるいは力粒状であってもよい。
なおシアヌール酸には2つの互変異性体が考えられ、化
学的には通常エノール型をシアヌール酸、ケト型をイソ
シアヌール酸と呼ぶが、本発明でいうシアヌール酸とは
、エノール型だけを意味するのでなく、エノール型とケ
ト型の両方を含む意味である。
メラミンとシアヌール酸のポリアミド重合系への添加方
法についても何ら特殊な方法を採る必要はなく通常の方
法を用いることが出来る。
例えば、粉末メラミンと粉末シアヌレートをそのまま添
加する方法、メラミンあるいはシアヌール酸に水を加え
、スラリー状にして注入する方法、メラミンとシアヌー
ル酸の粉末を混合してから混合粉末として、あるいは混
合粉末に水を加え混合物スラリーとして添加する方法な
どがあげられる。
しかし工業的には固体粉末のまま重合系へ添加する方法
は、粉末の取扱いにくさと重合系へ粉末とともに空気も
移入されることから起るポリマー劣化等からあまり好ま
しくな(、むしろスラリー状の流体として添加する方法
が好ましい。
またメラミンやシアヌール酸の水溶液を調製してその水
溶液を重合系に添加することは、メラミンやシアヌール
酸の水への溶解度が著しく低い(メラミンの場合2グ/
100 P水、80℃、シアヌール酸の場合:l/10
0P水、80℃)ので多量の水が重合系へ添加されるこ
とにより、重合反応が著しく遅れたり、またバッチ重合
の場合、反応容器を生成ポリマー量に比して著しく大き
くしなければならないなど、不都合な点が多く好ましく
ない。
本発明におけるメラミンとシアヌール酸との割合は実質
的に等モルであることが必要である。
いずれかが過剰になりすぎると、メラミンとシアヌール
酸とが実質的に等モル反応しメラミンシアヌレートが生
成する際、余剰のメラミンあるいはシアヌール酸が残り
、その結果、ポリアミド重合度の低下がもたらされる。
例えば第5図は、添加するメラミンとシアヌール酸との
モル比(メラミンシアヌレート)を変えた場合の重合ポ
リアミドの相対粘度(ηr)の変化を示すグラフである
が、これより等モル点を境として急激に重合度が低下す
る傾向にあることが認められる。
また、生成したメラミンシアヌレート含有ポリアミド組
成物中に余剰メラミンあるいはシアヌール酸が存在スる
と、成形時のモールドデポジットや成形片のブリードア
ウトを起すなど好ましくない結果を招来する。
たたし、重合度低下やメラミンシアヌレート含有ポリア
ミド組成物の成形性に影響のない場合には、ある程度一
方を過剰に用いることもできる。
本発明におけるメラミンとシアヌール酸の重合系への添
加量は、生成するメラミンシアヌレート含有ポリアミド
組成物に対し、メラミン量とシアヌール酸量の相が2重
量%〜30重量%になる範囲が好ましく、4重量%〜1
5重量%の範囲がより好ましい。
あまり添加量が少ないと難燃性が不十分となり逆にあま
り添加量が多いと機械的物性が著しく低下する。
また添加したメラミンとシアヌール酸はすべてメラミン
シアヌレートへ変化スることが好ましいが、ポリアミド
の重合反応への悪影響や、メラミンシアヌレート組成物
の成形性への悪影響のないかぎりメラミンシアヌレート
の生成率が100%を若干下まわってもさしつかえない
本発明におけるメラミンとシアヌール酸のポリアミド重
合時の添加時期については、ポリアミド形成単量体系に
メラミンとシアヌール酸を添加して重合を開始する方法
、あるいは重合系の大部分がまだ単量体かオリゴマーと
して存在している重合初期に添加する方法が好ましい。
重合系の大部分が高分子量のポリアミドとして存在して
いる重合後期に添加したのではメラミンシアヌレートの
生成が十分行われず好ましくない。
本発明においてポリアミド形成単量体としてはよく知ら
れているラクタム、重合可能なω−アミノ酸、ジアミン
と二塩基酸との組合せを用いることができ、その具体例
としては、ε−カプロラクタム、アミノカプロン酸、エ
ナントラクタム、7−アミンへブタン酸、11−アミノ
ウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α−ピロリドン、
α−ピペリドン及び、ヘキサメチレンジアミン、ノナメ
チレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドテカメ
ナレンジアミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミ
ンとテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジカルボン酸、ゲルタール酸などのジカ
ルボン酸との組合せがある。
このような単量体から形成されるポリアミドとしては、
例えばナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12、ナ
イロン6・10、ナイロン6・12、ナイロン6・6/
6共重合体などがあげられる。
このうちポリアミドの重合温度や溶融成形温度と、組成
物の難燃性の点を考慮してナイロン。
6やナイロン6・6/6共重合体が好ましく用いられる
本発明方法の、ポリアミド形成単量体の水溶液、あるい
は水を添加したポリアミド形成単量体を出発物質として
ポリアミドを重合する方法については、何ら特殊な方法
、重合条件が必要ではな(、通常の方法を用いることが
できる。
例えば、反応容器に単量体であるε−カプロラクタムな
どのラクタムと水と必要があればモノカルボン酸等の粘
度安定剤あるいはε−アミンカプロン酸等の反応促進剤
とを入れ、不活性ガスを通じながら220〜290℃に
加熱し数時間〜20時間重合反応を行うラクタム類の常
圧バッチ重合方法、上記重合法において、重合開始時は
密封加圧し後期に常圧あるいは減圧として重合する方法
、アジピン酸へキサメチレンジアンモニウム塩(AH塩
)、セバシン酸へキサメチレンジアンモニウム塩(SH
塩)などの二酸と二塩基からなるポリアミド形成単量体
の水溶液を220〜290℃に加熱し、発生する水蒸気
圧を10〜20気圧の間の適当な値に保ちつつ濃縮し縮
重合させ、最後に水蒸気圧を抜き常圧あるいは減圧に保
ち、重合を終了する縮重合法などがあげられる。
もちろん工業的に実施されている連続重合法を用いても
さしつかえない。
一方、無水ラクタムをアルカリ触媒で重合させる方法、
11−アミノウンデカン酸の加熱重合法など、水を存在
させない単量体系で重合を開始させる方法は、メラミン
とシアタール酸を添加してもメラミンシアヌレートが生
成しないので用いることはできない。
また、メラミンシアヌレートは常圧においては約290
℃から分解を始めるので重合系内温度を290℃以下好
ましくは280℃以下に保つことが必要である。
また、生成したメラミンシアヌレートをポリアミドへ均
一に分散させるためにはかくはん機などの混合装置を備
えつけることが好ましい。
また、本発明におけるポリアミド重合時には、重合反応
やメラミンシアヌレート生成反応を妨げない限りにおい
て、顔料、熱安定剤、酸化防止剤、耐光安定剤、粘度安
定剤、反応促進剤、その他周知の添加剤を併用添加して
もさしつかえない。
本発明のポリアミド組成物の製造方法は次のような特徴
を有する。
(1)従来、メラミンシアヌレートの合成、ポリアミド
の重合及びそれらの混合の工程を別個に行わなければな
らなかったのに対し、これらを一挙に行うことができ、
従来の方法に比して、はるかに安価にかつ効率よくポリ
アミド組成物を製造することができ、工業的方法として
好適である。
(2)メラミン及びシアタール酸が存在してもポリアミ
ドの重合度が低下するようなこともなく、得られたポリ
アミド組成物は難燃性が優れており、またモールドデポ
ジット現象やブリードアウト現象がなくさらには少量の
染顔料で十分着色できる等成形加工性が優れている。
次に本発明を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明
する。
なお各例中における試験及び測定法は次の通りである。
〔1〕X線回折測定 試料の平板を成形しその成形品平板を理学電機製ガイガ
ーフレックスDS型X線回折装置にかけ、銅ターゲツト
で回折角度5°〜40°の範囲で回折図形を描かせ、メ
ラミンシアヌレート、メラミン、シアタール酸特有の回
折ピークによりその存在の有無を測定した。
り〕 難燃性 UL−94の垂直燃焼試験を厚さ1/16インチの射出
成形試験片について行った。
(3)成形加工性 モールドデポジットについては、5オンス射出成形機で
燃焼試験用成形試験片を射出成形する際、成形中の金型
な観察してモールドデポジットの有無を判定した。
ブリードアウトについては、6インチ×1/2インチ×
1/8インチの矩形射出成形品を用い、150°Cの熱
風オープンに10日間放置して成形品の表面を観察した
また、成形品の着色性については、重合したポリアミド
組成物ペレットに黒着色用カラーマスターバッチナイロ
ンペレット(商品名レオナLCO20−M3300 ;
旭化成工業株式会社製)を2.5重量%配合して射出成
形し、成形品の黒色の程度を色差計で測定し、ハンター
白度として評価した。
実施例 1 (1)ポリアミド形成単量体水溶液の調製ナイロン6・
6に相当する結合単位90重量%、ナイロン6に相当す
る結合単位10重量%を含むナイロン6・6/6共重合
体(以下Ny66/6=90/10と略記する)を18
.8kg製造するのに必要な単量体水溶液な、50重量
%のアジピン酸へキサメチレンジアンモニウム塩水溶液
(以下50%AH塩水と略記する)39.2kgとε−
カグロラクタム1.9に9とを混合して調製した。
(2)ポリアミド形成単量体水溶液の濃縮(1)で調整
したポリアミド形成単量体水溶液は単量体濃度が52重
量%であり、その単量体水溶液を加熱して水を蒸発除去
し、単量体濃度70重量%まで濃縮した。
(3)重合装置へのポリアミド形成単量体水溶液、メラ
ミン及びシアヌール酸の添加 ダウサムA(商品名、ダウケミカル社製)を熱媒とする
加熱ジャケット、かくはん機、圧力計、温度計及び圧力
調整弁を備え付けた807耐圧オートクレーブに、まず
(2)で濃縮したポリアミド形成単量体水溶液30.7
’Kfjを注入し、続いてメラミン粉末592S’(
4,7モル)と水1.5kgからなるスラリーを注入し
、最後にシアヌール酸粉末606グ(4,7モル)と水
1.5kgからなるスラリーを注入した。
(4)ポリアミドの重合 ポリアミド形成単量体水溶液、メラミン及びシアヌール
酸を801耐圧オートクレーブに注入後ただちにオート
クレーブな密閉し、加熱ジャケット温度230℃でポリ
アミドの重合を開始する。
重合中の加熱ジャケット温度及びオートクレーブ内圧の
制御とオートクレーブ内温の時間との関係を第1図に示
す。
図中曲線の1は加熱ジャケット温度、2はオートクレー
ブ内圧、3はオートクレーブ内温を示す。
このようにして約4時間40分後に重合を終了した後、
オートクレーブに窒素ガスで内圧をかけながらオートク
レーブ下部のバルブな開き、バルブの先に取り付けた5
龍φ穴を4個有するダイスより溶融ポリアミド組成物を
ストランド状に排出し、水冷後、カッターで3酊φXB
im長の円柱状ペレットのポリアミド組成物を製造した
(5)ポリアミド組成物の試験及び評価 得られたポリアミド組成物のX線回折図の測定を行った
これを第2図aに示す。比較のだ。めにメラミン粉末、
シアヌール酸粉末及びメラミンシアヌレート粉末につい
ても測定を行った。
これらの回折図は第2図b−dに示した。
この第2図a=dからポリアミド組成物中からメラミン
及びシアヌール酸は検出されず、メラミンシアヌレート
のみ存在していることがわかる。
次にそのポリアミド組成物の難燃性と成形加工性を試験
したところ、第1表に示すような結果が得られ、優れた
難燃性と優れた成形加工性な示した。
またそのポリアミド組成物は着色又は変色しておらず、
射出成形時の溶融粘性から判断しても、ポリアミドが、
劣化ないしは重合度低下している徴候は何ら認められな
かった。
比較例 1 (1) ポリアミドの重合 ナイロン6・6/6共重合体(Ny66/6=90/1
0)を、メラミンとシアヌール酸な全く添加せずに、実
施例1と同じ重合条件で重合し製造した。
□(2)メラミンシアヌレートのポリアミドへの配合(
1)で得られたポリアミド(Ny6・6/6−90/1
0 )ペレット9.4 kgとメラミンシアヌレート粉
末−600Pを予備混合し、40mmφ押出機へ供給し
、押出温度265℃でストランド状に押出し、水冷し、
カッターで切断し3mmφX:3o+長のペレット状の
メラミンシアヌレート配合ポリアミド組成物な得た。
(3)組成物の試験 このメラミンシアヌレート配合ポリアミド組成物を実施
例1と全く同一条件でX線分析にかけ、X線回折図を求
めた。
この結果を第3図に示すがメラミンシアヌレート特有の
回折ピークしか存在しないことは当然であるが、第3図
と第2図aを比較するとメラミンシアヌレートに対応す
る回折ピークの強度がほとんど同じであるので、実施例
1のポリアミド組成物中には比較例2のメラミンシアヌ
レート配合ポリアミド組成物と同程度の割合のメラミン
シアヌレートが含まれていると考えられる。
次にそのメラミンシアヌレート配合ポリアミド組成物の
難燃性と成形加工性の試験を行った。
結果を第1表に示した。
実施例1と同様に優れた難燃性と成形加工性を有してい
ることがわかる。
比較例 2 比較例1のメラミンシアヌレートのかわりにメラミン粉
末297 P(2,36モル)とシアヌール酸粉末30
4?(2,36モル)との混合物を用いて比較例1と同
じ方法でポリアミド組成物を製造し、X線分析及び難燃
性と成形加工性の試験を行なった。
第4図に示したX線回折図から明らかなようにメラミン
シアヌレートは検出されずメラミン及びシアヌール酸特
有の回折ピークが検出されることから、メラミンとシア
ヌール酸はポリアミドとの押出機による溶融混合時には
反応していないことがわかる。
また難燃性と成形加工性の試験結果を第1表に示すが、
成形加工性が悪いことがわかる。
実施例 2 メラミンとシアヌール酸を重合開始時に添加する代りに
それを重合開始後に添加した以外は実施例1と全く同様
な方法でポリアミド組成物を製造した。
すなわち実施例1と同様のポリアミド(Ny6・6/6
=9 o/i 0 )単独の重合をまず開始し、開始
後30分で実施例1と同様な曲線で内圧が約8 kg/
crAに達した時点(第1図参照)で、メラミン592
グと水5002とからなるペースト及びシアヌール酸6
06?と水500グとからなるペーストを加圧注入し、
重合させポリアミド組成物を製造した。
このポリアミド組成物のX線回折を行ったところポリア
ミド組成物からはメラミン及びシアヌール酸は検出され
ず、十分量のメラミンシアヌレートが検出された。
比較例 3 実施例2のように内圧が約8kg/crAの時点でメラ
ミン及びシアヌール酸を添加するのではな(、重合開始
後3時間50分を経過し、内圧が常圧に下がった時点で
、実施例2と同様にしてメラミンペースト及びシアヌー
ル酸ペーストを注入し、重合を継続し、ポリアミド組成
物を製造した。
この場合ポリアミド組成物のX線回折を行ったところ、
メラミンシアヌレートが十分生成していないことがわか
った。
実施例 3 実施例1と同様な方法で、Ny 6・6/6=70/3
0のナイロン共重合体18kgを生成する単量体水溶液
とメラミン98.1’(7,8モル)とシアヌールi1
’oo6P(7,sモル)とを用いてポリアミド組成物
を製造した。
このようにして得゛られたポリアミド組成物のX線回折
、難燃性及び成形加工性試験結果を第1表に示した。
比較例 4 Ny 6・6/6=70/30のナイロン共重合体19
kgを生成する単量体水溶液に対し、シアヌール酸10
06?のみを用いた以外は、上記と全く同様にして重合
を行った。
この場合重合終了後オートクレーブの排出バルブを開い
たところ、非常に溶融粘性の低い流液が排出され、スト
ランド状のものが得られず、従って組成物ペレットが得
られず評価サンプルが製造できなかった。
実施例 4〜6 圧力計、圧力調節弁、かくはん機を備え付けた200m
1オートクレーブに、各種ポリアミド47.57を形成
する単量体と、メラミン及びシアヌール酸の等モル混合
物粉末2.57を添加し、ポリアミド組成物501を得
ることを目的に、水の存在下で各種ポリアミドの標準的
な重合条件で重合を行ない、得られたポリアミド組成物
をX線回折し、メラミンシアヌレートの存在を調べた。
これらの実験条件及びその結果なあわせて第2表に示す
なお、実施例4において、ナイロン6・6モノマー水溶
液にメラミンとシアヌール酸の等モル混合物を添加した
重合開始時点ですでにメラミンシアヌレートが生成して
いるかどうか調べたところ、メラミンとシアヌール酸は
、はとんど溶けずに沈殿物として存在しており、メラミ
ンシアヌレートは検出されなかった。
比較例 5 単量体として11−アミノウンデカン酸な用い、水を存
在させないで温度220℃で常圧で重合を行った以外は
実施例4と同様にして重合を行った。
ポリアミド中にはメラミンシアヌレートは検出すれなか
った。
この結果を第2表に示した。比較例 6〜9 メラミンとシアヌール酸とのモル比を1:15(比較例
6)、1:2(比較例7)、1.5:1(比較例8)、
2:1(比較例9)としたメラミンシアヌール酸混合物
を調製し、実施例1のポリアミド組成物に対し6重量%
になるよう添加し、実施例1と同様の重合方法で重合し
た。
得られたポリアミド組成物の重合粘度をJIS−に68
10に準じた相対粘度を測定して求めた。
また実施例1のポリアミド組成物の相対粘度も測定した
結果をあわせて第3表に示すが、メラミンとシアヌール
酸との割合が等モルでないと、実用的な重合粘度まで到
達しないことがわかる。
参考例 実施例1で得られた組成物(以下組成物■という)及び
高い混練性能を有する混練押出機(用田製作所製、KC
K)を用いたこと以外は比較例1と同様にして調製した
組成物(以下組成物IIという)について、以下に示す
試験方法に従って、耐衝撃性、引張伸度、ウェルドマー
ク、着色性、耐熱エージング性を調べた。
(1)耐衝撃性 (イ)落錘衝撃強度 ASTMD−1709に従い厚さ1 mmの試1験片に
ついて測定した。
(ロ)ダインスタット衝撃強度 英国規格B51330の動的試験方法に従い厚さ1朋の
試験片について測定した。
e・)引張衝撃強度 ASTMD−1822に従い、Sタイプ試−駒片につい
て測定した。
(2)引張伸度 JIS K6301に従い、3号形厚さ1 mrrt
の試験片を用いて測定し、次式により引算した。
(3)ウェルドマーク 試料ペレット19重量部に青色カラーマスターバッチ(
無化成工業社製、カラーコンセントレー)M−8800
)1重量部を添加し、長方形金型(65X90mm)に
射出成形した。
この際、金型のゲートから1crILの位置に、金型の
長手方向中心線上に対角線が一致する方向で20mm辺
の正方形ナイロン板を樹脂流れ阻害板としてセットし、
その後方部分に現れるウェルドマークを観察した。
(4)着色性 ウェルドマーク用試験片について、同時に着色状態を観
察し、また色差計を用いてUC8表色系のL値(明度)
、a値(赤緑塵)、b値(黄青度)を測定した。
(5)耐熱エージング性 JIS K630103号形の厚さ2mmの試験片を
熱風オーブンを用いて100℃でエージングし、引張強
度の変化を経時的に追跡し、グラフとして示した。
このようにして得られた結果を第4表及び第6図に示す
この結果から明らかなように、本発明方法により得られ
た組成物■は、従来の押出法により得られた組成物1■
よりも、耐衝撃性、引張伸度、ウェルドマーク、着色性
、耐熱性のいずれにおいても優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリアミド組成物の製造の際の、重合
条件の経時的な変化を示すグラフである。 第2図a、b、c、及びdは、それぞれ本発明方法のポ
リアミド組成物、メラミン、シアヌール酸及びメラミン
シアヌレートのX線回折図である。 第3図及び第4図は比較例の方法により得られたポリア
ミド組成物のX線回折図である。 第5図はメラミンとシアヌール酸のモル比を変えたとき
の重合ポリアミドの相対粘度の変化を示すグラフである
。 第6図は、本発明組成物(実線)及び従来法による組成
物(破線)の耐熱エージング性を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアミド形成単量体に、メラミンとそれと実質的
    に等モルのシアヌール酸とを添加し、水の存在下で重合
    させることを特徴とするメラミンシアヌレート含有ポリ
    アミド組成物の製造方法。
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