JPS58172209A - 炭素多孔体の製造法 - Google Patents

炭素多孔体の製造法

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JPS58172209A
JPS58172209A JP57053030A JP5303082A JPS58172209A JP S58172209 A JPS58172209 A JP S58172209A JP 57053030 A JP57053030 A JP 57053030A JP 5303082 A JP5303082 A JP 5303082A JP S58172209 A JPS58172209 A JP S58172209A
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千郷 丸茂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液状フiノール樹脂、反応性を有する粒状な
いし粉末状フェノール樹脂及びポリビニルアルコールを
気孔形成材とともに混合し、架−剤の存在下で反応硬化
させて得られえ、連続気孔を有するフェノール/ポリビ
ニルアセタール系合成樹脂多孔体を、非酸化性雰囲気中
で焼成し、少なくとも部分的にガラス状JR素よりなる
連続気孔會壱する炭素多に体を製造する方法に関する。
従来、炭素多孔將を製造する方法としてれ不定形あるい
は球状の炭素または黒鉛を、樹脂またはタール、ピッチ
類と混合し、成形焼成する方法が取られていた。(41
開昭48−67188号公報等)しかし、これらの方法
によって製造される炭素多孔体重、見掛比重が比較的太
きく(too〜1. s O)、従って気孔率も小さい
ゝまた、炭素質倣小中空体を結合剤を用いて成形後、焼
成する多孔体の製法(特公昭49−19999号会報)
も提案されているが、この方法では見掛比重紘比較的小
さいが(105〜1.00)、気孔の大部分は独立気孔
であり、通気度は極めて小さい。
更にまた、繊維状構造物に熱硬化性樹脂を付層させ九後
成盤及び焼成を行なう炭素多孔体の製造′法(特公昭4
軒’ −26196号公報婚)も提案されてい“ゐが、
この場合には、気孔率を所望の大きさに自由にコントロ
ールし気孔径分布の狭い連続気孔を有する炭素多孔体を
製造することが困離であった。
これら従来の炭素多孔体の製造法の欠点を改良し、気孔
率が大きい連続気孔を有する多孔体の製造法として、ポ
リウレタン発泡体に加熱するとガラス状炭素に転化しう
る樹脂を含浸、硬化させた後、高温で炭化焼成する方法
が提案されている。
米国特許第4922,554号明細書には、ポリ、ウレ
タン発泡体の薄い隔壁を除去した連続気孔の綱状ポリウ
レタン構造物にテトラーイドロフランな溶剤としたフェ
ノール樹脂溶液を浸透処理し、次いで比較的長時間をか
けて炭化焼成し、基材の網状ポリウレタンの構造物の骨
格がそのまま炭素骨格となる炭素多孔体が開示されてい
る0また、米1jiI特許第へ92ス186号明細書に
は、綱状ポリウレタン構造物に液体の7ランm脂を含浸
させて炭化することにより網状−ポリウレタン構造物の
骨格を活かした脚車多孔体が開示されている。
これら米国特許明細書に記載のポリウレタン発泡体を利
用する方法は極めて優れてはいるが、樹脂含浸後にポリ
ウレタンの表面から過剰に浸透し九m腫をIiL除くの
に多大の注意を必要としている0まだポリウレタン発泡
体は、溶媒によっては*m含浸を行なうと樹脂が発泡体
を溶解し始め、加熱硬化時に発泡体が崩壊する場合があ
如、この傾向は41に軟質ポリウレタン発泡体で着るし
い。
この為、特開11851−70207号公報では樹脂含
浸に先立りてポリウレタン発泡体に液状エポキシド樹脂
父性、水性ポリビニルアルコール彪液を含浸すると−う
煩雑な工程を導入しているO 更に、特−昭55−12528.9号公報には、ポリイ
ソシアネートとフェノール樹脂またはフラン樹脂あるい
はそのIkII−物質との混合物を直縁的に反応して祷
られる熱硬化性樹脂発泡体に可燃性ガスを導入、可燃性
ガスに′点火してm胞Mを破壊した後、炭化焼成するこ
とによ〕連続気孔を有する炭素多孔体t−製造する方法
が開示されているが、製造工11が煩雑であるという欠
点を有している。
ポリウレタン発泡体は、本来独立気孔の発泡体であシ、
完全なる連続気孔な有する網状構造物を得るにはあらカ
ニじめ気孔隔壁を除去するにめの特別な処理を行なうか
、樹脂金没後に同様の46!lを必要とする・上述0通
〉ポリウレタン発泡体を利用した炭素多孔体は、優れた
特性を有しているOKもか゛かわらず並べて製造法が煩
雑であふと・いう欠点を有しているー・ 本発明者等は、既奔O炭素多、孔体の製造法にみられる
上記欠点を改善すべく鋭意研究の結果本発明を完成させ
丸ものでTo如、その目的iするとζろは均一な孔径分
布を・有・する連続気孔率の大きい炭素多孔体の新規製
造法を提供するにTo為。
上記の目的は、液状7エ゛ノール樹脂反応性を有する粒
状ないし粉末状フェノールl1i11及びポリビニルア
ルコールを気孔形成縁とともに混合し、架橋剤の存在下
で反応硬化させて−得られ九連続気孔を有するフェノ−
J&I/ポリビニにアセタール系合成樹脂多孔体を非酸
化性雰囲気中で焼成することによ如達成される・ 本発明のフェノール/ポリビニルアセクール系合成樹脂
多孔体は、液状フェ゛ノール樹脂反応性を有する粒状な
いし粉末状フェノ−ル樹脂、ポリビニルアルコールと架
橋剤のアルデヒド類の他に、澱粉、水溶性塩類等を混合
して架橋成製し、固化機水溶性物質を水で溶出して連続
気孔を賦与するととによシ製造できる・ このフェノール/ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔
体の製造に用いる液状フェノール樹脂としては、水溶性
レゾール樹脂が好適である。
レゾール樹脂は、フェノール類をアルデヒド類と塩基性
触媒の存在下で反応させることによ如製造されるところ
の初期生成物であ)、一般にフェノール1モルに対し、
t5〜五54にのアルデヒド類をや中過剰のアルカリ触
媒の存在下で反応させた初期總金物を安定な水溶性の状
態に保圧せることKより、水溶性レゾール樹脂が得られ
る。
レゾール樹脂・製造に用いられるフェノール類としては
、最も一般的に轄、フェノール及びクレゾールが挙げら
れる。しかし、他のフェノール類も使用することが出来
、例えば該フェノール類として杜、 フェノール、0−クレゾール、鳳−タレソール。p−ク
レゾール、2.3−キシレノール。
2.5−キシレノール、2.4−キシレノール。
2.6−キシレノール、3,4−キシレノール。
5.5−キシレノール、0−エチルフェノール。
朧−エチルフェノール*)−エチルフェノール。
p−7&品ルフェノー身、 p −t@rt−ブチルフ
ェノール、p〒t@r%−アミノフェノール、ビスフェ
ノール人、レゾルシノール及ヒこれらフェノール類の混
合物等が挙げられる。
このフェノール類と重縮合するために用いるアルデヒド
類としては、ホルムアルデヒドが最4一般的である・し
かし、バラホルムアルデヒド、ヘキtメチレンテトッミ
ン、フルフラール並びにグルタルアルデヒド、アジIア
ルデヒド及びグルオキず−ル等のモノアルデにド及びジ
アルデヒドも使用し得る。
レゾール樹脂合成反応に用いる塩基性触媒としては、カ
セイアルカリ、炭駿アルカリ、水酸化バリウム、水酸化
カルシウム、アンモニア、菖4級アンモニウム化合物、
アミン類等の全知のものを使用すればよく、カセイソー
ダあるいはアンモニアが最も一般的に用いられる。
また、本発明の反応性を有する粒状ないし粉末状フェノ
ール樹脂とは、フェノール類とホルムアルデヒドとの縮
合物からなる粒状ないし粉末状樹脂でありて、l*樹脂
のKBr錠剤法による亦外絨吸収スペクトルにおいて 160Oam  ’(ベンゼンに帰属する吸収ピーク)
の・吸収強直を”14゜。、 990ないし101sas  (メチロール基KII属
する吸収ビーク)の範囲の最だ大きな吸収強直をD99
0〜1015 。
890m(ベン(y植の孤立の水嵩原子の吸収ピーク)
徴収!1llIILをD8゜。
で表わし九場合に、 D990〜IGIIS /D1400 ” CL2〜9
′0・D・9G /D14119    −” ’〜1
゛0である        粒状ないし粉末状フェノー
ル・ホルムアルデヒド系樹脂であシ、好ましくは D990〜1015/DI4@O!  13〜λ口Ds
vo/  +6oo    −”a′α941)に好ま
しく社 o     10    雪 α4〜−〇9190〜1
015    14(t。
D89./ρ、6゜。−α12〜α8 である        粒状ないし粉末状フェノール・
ホルムアルデヒド系w盾である。
赤外mQ&収スペクトkにおいて、D、6Qoのピーク
がベンゼン核に帰属する徴収を示し、D9.。
〜1015  のピークがメチロール基に帰属する吸収
を示し、嘔らにDBP。のピークがべくゼン核O孤立を
水嵩原子に帰属する吸収を示すことはフェノール・ホル
^アにデヒドwjlIK関して既に広く知られて−る。
本発明のに用−る反応性を有する粒状ないし役末状フェ
ノール樹脂がp99゜〜、。1./D14゜。=[12
〜10  という特性値を示すこと杜、芦樹脂が少くと
も成るsho量のメチロール基を含有し、そOメチル−
ル基會景は可成如大巾に調節し得ることを示している。
殊に099゜〜、。1.=0.5〜7.01就中CL4
〜五〇という本発明に用いる好適な皺*m紘適tの#j
k度のメチロール基を含有し且つよ如安定である。
さらに、誼樹脂が赤外線吸収スペクトルにおいてo  
 10   富α09〜to、よ勤好適な69m   
  1400 樹脂がL)890 /D111011 ” a’〜α9
、就中112〜[L8という特性を示すという事実は、
誼樹脂はその反応に@与したフェノール分子の反応部位
(オルト及び〕ぐう位)が:T!qji!ジメチレン結
合又はメチロール基によ、″て適度に封鎖されている事
実を示す・ 従来公知のレゾール樹脂の硬化物は一般K。
D990〜1015 /D160゜およびD /D  
の双方、     890   1400 或はどちらか一方が本尭@に用いる反応性を有する粒状
&IAL粉末状粉末状−2ノール樹脂特性値の下限より
4低く、を九ノポラVり樹脂のへ中す(ンによる硬化物
もt九D b ? 0 / 014・・の特性値が諌樹
脂の109という下限よ)も一般的に低い値となる。ζ
O様に本発明に用いる反応性を有す為粒状ないし粉末状
フェノール樹脂は、従来公知のレゾール樹脂の硬化製品
又はノボラック樹脂の硬化製品を粉砕しえもの、或社従
来公知の硬化ノボラック樹脂鐵艙を粉砕したものとは全
く異なう・てお如、特願昭56−606157/C述べ
られ丸製造法に従って製造され為球状−次粒子およびそ
の二次凝集物よりなるフェノール樹脂である。この反応
性を有する粒状ないし粉末状フェノール樹脂はその形状
が球形に近い粒子であることから、公知のフェノール樹
脂硬化物を粉砕して得られ九粉末に比べてポリビニルア
ルコール中液状フェノール檎脂との拠金性が良好であシ
、該樹脂を用いることによりはじめて多量のフェノール
樹脂粉末を均一に混合した連続気孔を有するフェノ−A
l/l/ポリビニルアール系会威樹脂多孔体を得ること
が可能となる・合成樹脂多孔体中に均一混合するために
紘骸フ凰ノール樹脂粉末の平均粒径は1〜150ンクロ
ンであることが好ましい、を九該フェノール樹riIl
I末が反応性を有することにより、フェノール/ポリビ
ニルアセタール系合成樹脂多孔体の炭化鉤威時にフェノ
ール樹脂間の結合が促進され形態保持性の良好なる連続
気孔を有する炭素多孔体が得られ昌い。
本発明のフェノール/ポリビニルアセタール系合成II
W1多孔体の製造に用いるポリビニルアルコールは、好
ましくは重合度100〜翫000、けん仕置70X以上
のものであ如、カルボキシル基等で一部変性され乙もの
も好適に用いられるO 架橋剤のアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、ア
セトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、O−ブチルア
ルデヒド、オクチルアルデヒド、2−エチルヘキシルア
ルデヒド、グリオキザール、アクロレイン、ベンズアル
デヒド等が挙げられる。
連続気孔を賦与するための気孔形成材としては、鹸粉、
その他の有機性の微粉末或は水溶性の金属塩等を用いる
ことができる・粉粒体の種類及び大きさは、目的とする
多孔体の孔径に応じて適宜選べばよい。
上記の液状フェノール樹脂、反応性を有する粒状ないし
粉末状フェノール樹脂、ポリビニルアルコール及び気孔
形成材を用いてフェノール/ポリビニルアセタール系合
成樹脂多孔体を製造するには、まず所定麓の液状フェノ
ール樹脂、反応性を有する粒状ないし粉末状フェノール
樹脂及びポリビニルアルコールの混合水溶液を撹拌しな
がら加熱し、次にこの混合液に水溶液また社水分敏液と
し九不茨粉澱粉等の気孔形成材を加えてj!に攪拌し、
40m程度まで冷却後頁に架橋剤としてのアルデヒド類
及び触媒としての硫酸等を加えて均一に混合し、所望の
形状の形粋に移し、加熱して反応せしめる。反応終了後
、麺棒よn*出し九威臘物を水で洗浄し、気孔形成材と
未反応のアルデヒド類及びwtを洗い流せはよい・成形
物O形状は、目的、用途、要求性能に応じて、板状、波
状円筒状勢、自由に辿択することが可能である。
上記の方法によりフェノール/ポリビニルアセタール系
合成樹脂多孔体を作成するにあたカ混合するポリビニル
アルコール/反応性を有する粒状ないし粉末状フェノー
ル樹m/液状フェノ−A/樹腫の固形分量の混合比は、
重量比で過・に、1.0/α5〜40/α2〜4.0で
あや、好ましくハ1.0/1.Ll 〜2.5/L5〜
10、最も好IL<はi、0/1.3〜′LO/α5〜
ZOであゐ。
フェノール/ポリとニルアセタール系合twmψ孔体な
作成するにあたり反応性を有する粒状ないし粉末状フェ
ノール*mを混入する利点は、合成樹脂多孔体製造時の
硬化反応終了後の洗浄、脱畝工撫で優れた作業性が得ら
れ、かつ連続気孔率が大さく辰化収本の良好なる高強度
の炭素多孔体が得られることである。
該w珈OS人量が少な過ぎる場合に唸、硬化反応終了後
の洗浄、脱酸が困難になる。洗浄が不十分の場合には気
孔形成材や未反応のアルデヒド類及び坂が多孔体中に残
存し、洗浄後の乾燥中に多孔体が燃焼することがあ如好
ましくない・ま九該樹脂粉末の混入量が多過ぎる場合に
は、嵩だかKなるので他O原料との混合時の作業性が着
しく低下し均一に混合することが困−となり、良好なる
多孔体が得られない。
液状フェノールm脂が少な過ぎる場合には、得られたフ
ェノール/ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体中の
粒状ないし粉末状フェノール樹、WS互関の結合力が低
く、それらを非酸化性雰囲気中で焼成して得られる炭素
多孔体の強直が低(な勤、実用に供し得ない。液状フェ
ノール樹脂が多過ぎる場合には、硬化反応終了後の洗浄
、脱酸の作業性が着るしく低下し、良好な多孔体t−得
ること・が□困難となる。
この橡にポリビニルアに5−ル/反応性を有する粒状な
いし粉末状フェノール樹脂/液状フェノール樹脂の固形
分量が1. Q / (15〜五〇/α2〜SOの範g
o重量比で混合されたと11に製造工場の作業性が良く
、良好なるフェノール/ポリビニルアセタール系合成樹
脂多孔体が得られ、それを非酸化性雰囲気中で焼成する
ことによシ、連続気孔率が大きくかつ高強度の良好なる
炭素多孔体が得られる。
tた、上記のフェノ−JI//ポリビニルアセタール系
合成樹脂多孔体の作成時に、更に公知のフェノール樹脂
、フラン樹脂、エポキシ樹脂等のlI4Fm粉末、繊維
状物、あるいは、シリカ、アルミナ、グラファイト、シ
リコンカーバイド、粘土等の無機物粉末を適当量混合す
ることによシ、連続気孔を有すb多孔体としての特性を
損うことなく、・職成時の変形を仰秘して形態保持性を
向上させることができる0 上記の如くして得られたフェノール/ポリビニルアセタ
ール系合成樹脂多孔体に、更にv/−ル樹樹脂ノボラッ
ク樹脂等のフェノール樹脂、フラン側しメラミン側しエ
ボキ’/1111%ビニ身重合一とジビニル化合物との
混合液、エリア系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ピ
ッチ。
タール等を含浸、付着させてもよい。これらの合成wM
IIt−施与するには公知の種々の方法が適用可能であ
るが、最も一般的には、前述の方法により1Ilinさ
れた所定の形状、寸法、気孔径、気孔率で連続気孔を有
するフェノール/ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔
体を、前述の合成樹脂を溶媒に溶かして作成した溶液に
浸漬後、−燥、硬化させればよい。
このようにして作成されたフェノール/ポリビニルアセ
タール系合成樹脂多孔体は、次いで非酸化性雰囲気下、
すなわち減圧、又は、アルゴンガス、ヘリウムガス等の
不活性ガス、水素ガス、ii!嵩ガス、等の中で少なく
とも800℃、好ましくは1000℃以上に加熱し、炭
化焼成する0焼成温度の上限には制限はなく必要に応じ
て50口0℃sKまで210熱してもよい。
本発明者らの研究によれば、炭化儲成時200℃近傍よ
1、主としてガス状の化合物、例えばn2o 、 kH
3110、00、OH4などが腋多孔体より放出され細
めるが、この熱分解ガスの発生は55−0〜600℃の
温度域で最も顕著であ如、この温度範囲で樹脂組成物の
重量減少及び収縮が顕著に進行する。しかし本発明の炭
化焼成工程に於ては、七の昇温速度には特に制限はなく
、通常50℃7’ h r 〜500℃/ h r程度
で比較的短時間に焼成することが可能である。
以上の方法に従って得られた炭素多孔体はフェノール/
ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体の網状構造がそ
の11訳素骨格となっている少なくと4h部分的にガク
ス状炭素よpなる網状!R嵩溝構造で6都この#孔体は
、孔径分布が均一な連続気孔を有し、気孔率が高く、耐
酸化性、耐薬品性に優れている0また、該炭素多孔体は
、フェノール/ポリビニルアセタール系合成樹脂多孔体
の網状構造がそのまま残るので剛性にしてlll1強直
のものとなる。
かかる優れた特性を有する炭素多孔体は、下記の用途と
して好適である。即ち、気体中O粉塵や不純物などの固
体O分離、液体中ovit体の分離等O各my4ルター
、41に耐執性ま九は耐熱性の優れたフィルターに適し
ている。また、良好なる通気性を活かしえ触媒担体とし
て好適である。また、導電性を利用し多孔体に電流を流
してノぐネルヒーターとして利用することもできる・更
に、水蒸気賦活電層、薬品賦活処理等の地理を行なって
、活性炭化することによシ、綱状構造を有する活性炭、
あるいは吸着剤として使用出来る■ 該炭素多孔体は、上記の用途の他に、軽量構造材、断熱
材、電池の電極、−気装置、化学吸着剤、面発熱体、高
温での熱II&理用治具、電波シールド材等にも使用で
きる。
次に実施例によp本発明をよシ具体的に説明する。
実施例1    ′ 重合度1700、けん化[99%のポリビニルアルコー
ル(PVA)2Afを水に分散させて加1Ikfh解後
、あらかじめ水に分散しておいた所定量の反応性を有す
る粒状フェノール樹脂(平均粒径50μ)及び所定量の
水溶性レゾール樹脂(住友デ為しズ■製、PR941A
) vK加えて加熱しながら十分攪拌混合する。60℃
にな、九とζろで爽に所定O粒径の小麦粉澱粉6001
の水分散液を加えて攪拌混合しながら70〜80℃にな
るまで加熱した。この混合液を40℃K 冷却後、、S
 7 X D ホ# w リフ 2 m 1.5 G 
!Xの硫酸111!及び適量の水を加えて混合し、混合
液の液量が25AKなる橡tciil!I した。l*
混合液を外径500sJI、高さ500鰺の円柱状om
に流し込み、60℃で18時間加熱した後臘より取出し
、シャワーで24時間洗浄して連続気孔を有するフェノ
ール/ポリビニルホルマール多孔体を得た。
上記の如くして得られた合成樹脂多孔体を電気炉に入れ
窒素雰囲気中で100℃/ hrで昇温し、1000℃
に1時間保持して炭化焼成した。
合成樹脂多孔体製造時の作業性、焼成時の重量及び寸法
変化、及び得られ九巌素多孔体の特性を籐1表に示す。
第1表かられかる様にポリビニルアルコール/反応性を
有する粒状ないし粉末状フェノール樹jI!/液状フェ
ノール樹脂の同形分量の混合比が、重量比で1.07(
L5−407(L2〜4042)範りで、作業性、形態
保持性が良好で、連続気孔率・( OJ&科1合時の作業性  O優、OIL、Δ可、×均
一混合不可能 0洗浄時の作業性   24時間シャワー洗浄後PH試
験特開昭58−172209(7) 紙によ勤合成樹脂多孔体表面 のPH値を測定し、更に乾燥 後多孔体重量を測定して、漫 洗による未反応物の溶出状線 及び脱酸状態を評価した@ ◎優(PH7)、0良(PHJ)、 Δ可(pm#)、×洗浄不可能 (PHI以↑) O焼成後の形態保持性  ○良、x手で触るとくずれる
O O焼成重量保持率 ;洗浄、乾燥後の合成樹脂多孔体重
量に対する炭素多孔体重 量% O焼成寸法保持率 ;洗浄、乾燥後0合成411MI多
孔体寸法に対する炭素多孔体重 法一 実施例2 実施例1と同様にして所定の比率で、ポリビニルアルシ
ール(重合度17’00 、けん化度9?X)、反応性
を有する粒状フェノール樹脂(平均粒径100/J)及
び水溶性レゾール樹脂(住友デ纂レス#11m、PH9
,6’lA)を混合し、粒径0I11なる馬鈴薯@粉を
加え、ホルマリンの代ワクにベンズアルデヒドを用いて
ベンザ−に化反応を行うことによ〕外径70whXs内
ff13011L 鵬ノ、長さ250  の中空円筒状のフェノール/ポリ
ビニルベンザール多孔体を作成した。
上記のフェノール/ポリビニルベンザール多孔体に下記
O方法によpレゾール樹脂、7ラン1111I及びメラ
ミン樹脂を付着させ九。即ちレゾール樹脂としては、市
販0*臘用レゾール樹脂(mill栄化学工業■展PI
、!1206)を用い、メタノール溶媒で希釈してli
形分員度45重量Xとした後、上記多孔体を浸漬し、遠
心分離機で*m付着量を14整してから、150℃で4
時間硬化反応會行なうた。
ま九フラン樹脂としては中はp固形分量45%の7ラン
樹脂(日立化成工業■製、ヒタフラン502)のア七ト
ンIIl液を用い、メツ(ン樹驕としては、固形分量4
5!Xの水溶性メラミン樹M(住友化学工業■製、スミ
ツイトレジンM3;硬化触媒、スミテックスAOX )
を用い、フェノール樹脂の場合と同様にして合成樹脂多
孔体に所定量を付着させ九後150℃で4時間硬化反応
を行&、た。
得られた合成樹脂多孔体を電気炉中で窒素雰囲気下で6
0℃/hrで昇温し1500℃に1時開保持して炭化焼
成した。各合成樹脂多孔体の組成、焼成時の重量及び寸
法変化と焼成後の縦索多孔体の特性を第2表に示す。
第2@かられかる様に、フェノール/ポリビニルアセク
ール系合成l11j1多孔体く、更にフェノ−A−樹脂
、フラン側Lメラミン樹脂等O合成樹脂を付着させてか
ら焼成することにより、焼成時の重量保持率、寸法保持
率を増加させ形112表 実施例3 実施例1と同様にして、ポリビakアルコール(重合度
1500、けん化度99X)/反応性を有する粒状フェ
ノール樹脂(平均粒径sOμ)/水溶性レゾール樹mo
iit集分量をtO/1B/α7の比率で小麦粉澱@0
水分散液とともに混合し、n−ブチにアルデヒドを用い
て、フェノール/ポリビニルブチラール合成樹脂多孔体
を作威し丸。該合成樹脂多孔体は10mX1010mX
100の板状体としえ。該合成樹脂多孔体を電気炉に入
れ窺素雰囲気下で250℃/hrで昇温し、所定の温I
ILに1時間保持して炭素多孔体とし九〇こうして得ら
れ九炭嵩多孔体を繊礒酸/澱塩1111−’/、(体積
比)の1&合液に85℃で72時間浸漬し、浸漬後取出
しえ試料を乾燥して重量変化を槻定し九〇その結果を第
3表に示す・jI3表よ勤、焼成温度が800℃以上の
場合には連続気孔を有する炭素多孔体の耐薬品性が優れ
ていることがわかる。
第5表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)  液状フェノール樹脂、反応性を有する粒状な
    いし粉末状フェノール樹脂及びポリビニルアルコールを
    気孔形成材とともに混合し、架橋剤の存在下で反応硬化
    式せて得られ九連続気孔を有するフェノール/ポリビニ
    ルアセタール系合成−膚多孔体を、非数性雰囲気中で焼
    成し、少なくとも部分的にカラス状炭素よりなる連続気
    孔を有する炭素多孔体の製造法◎(21敵状フェノール
    樹脂が水溶性レゾールである特許請求の範囲第(1)項
    記載の炭素多孔体の製造法。 (6)  反応性を有する粒状ないし粉末状フェノール
    l1ikの平均粒径が1〜150ミクロンの球状−次粒
    子およびその二次凝集物である特許請求の範1111m
    11&(1)It記載の炭素多孔体の製造法。 (4)  娠411 剤がホルムアルデヒド又りベンズ
    アルデヒドでhi%許請求O範ill 1g (1)項
    記載O炭素多孔体の製造法・ (5)  ポリビニルアル;−ル/反応性を有する粒状
    ないし粉末状フェノール樹脂/液状フェノール樹脂の固
    形分量の混合比が、重量比で1.0/a5〜五〇/a2
    〜4.0である特許請求の範囲第(1)項記載の炭素多
    孔体の製造法・ (6)  非酸化性雰囲気中で800℃以上で焼成する
    特許請求の範囲籐(1)項記載の炭素多孔体の製造法◎
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6416639A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Nippon Catalytic Chem Ind Vacuum insulating spacer and vacuum insulating structural body constituted by utilizing said spacer
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KR20170098859A (ko) * 2014-12-19 2017-08-30 타타 스틸 네덜란드 테크날러지 베.뷔. 증기 흐름으로부터 입자를 제거하기 위한 필터 디바이스

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